夢みる葦笛

夢みる葦笛

715円 (税込)

3pt

3.7

ある日、街に現れたイソギンチャクのような頭を持つ奇妙な生物。不思議な曲を奏でるそれは、みるみる増殖していく。その美しい歌声は人々を魅了するが、一方で人間から大切な何かを奪い去ろうとしていた。(表題作) 人と人あらざるもの、呪術と科学、過去と未来。様々な境界上を自在に飛翔し、「人間とは何か」を問う。収録作すべてが並々ならぬ傑作! 奇跡の短篇集。

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夢みる葦笛 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月11日

    初めてのSF。非常に面白かった。これまではどんでん返しが待つミステリーなどを中心に読んできたため、楽しみ方が分かっていなかったが、表題にもなっている短編である夢見る葦笛を読んですぐ、SFの楽しみ方が分かった気がする。SFは世界観を楽しむものなんだと思う。
    その世界に読者を入り込ませる表現力が見事で、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月25日

    ネットで評価が高かったので読んでみました。
    SFと伝奇がミックスされた感じで、昔でいうなら星新一(読んだことないですが)さんの感じに近いのかもしれません。
    短編集ですが個人的には「眼神」「氷波」「滑車の地」が好きです。

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    Posted by ブクログ 2020年03月15日

    とりわけ「上海フランス租界祁斉路三二〇号」での毅然とした主人公の言動に感銘を受け、もしも自分ならと改めて器の矮小さを知ることになりました。どの話も幸せな未来を期待せずにはいられませんでした。

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    Posted by ブクログ 2020年03月02日

    怪談であり、ファンタジーであり、SFである。
    ラブクラフト、オールディス、半村良、恒川光太郎など、いろんな小説を思い出された、多種多様な傑作。

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    Posted by ブクログ 2019年01月07日

    「氷波」以降はぐっとハマった。それ以前は「異形コレクション」収録とのことなので、ホラーテイストが濃く、そこで好みが出たんだろう。

    人間性とは何か、尊いものは何か。問いかけの先には、グロテスクさと美しさ、希望と絶望が混淆する未来への予感がある。

    上田さんの短編集の中では一番好きです。

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    Posted by ブクログ 2018年12月11日

    全10編収録のSF短編集。上田さんの作品は初読みだが、期待以上の面白さだった。私自身、SFには漠然と無機質な印象も抱いていたが、その根底にあるのは紛れもないヒューマン・ドラマなのだと実感。科学の進歩や異生物との共存を通じて【人間らしさ】とは何かを問う本書、人間であることが足枷となる作品世界において、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月02日

    ある時から急に街中に現れるようになった、イソギンチャクのような頭を持つ妙な生物。不思議で美しい曲を奏でる「それ」は、見る間に増えていった。
    美しい歌声を持つ「それ」は人々を魅了してゆくが、亜紀は彼らが引き換えに人間から大切な何かを削り取ろうとしているような不快感を覚えていた(表題作)

    SFを中心に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月19日

    SFの短編小説。
    あんまり得意ではないジャンルだったけど、
    意外と読めた。

    続きが気になるものもあれば、
    この世界観はわからぬ、など、
    自分の好きなジャンルが絞れたのが良かった。

    海の上で暮らす話は、なかなか鬼気迫る感じで印象に残っている。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年02月08日

    「夢みる葦笛」★★★
    「眼神」★★★
    「完全なる脳髄」★★★
    「石繭」★★★
    「氷波」★★★
    「滑車の地」★★★
    「プテロス」★★★
    「楽園〈パラディスス〉」★★★
    「上海フランス租界祁斉路三二〇号」★★★
    「アステロイド・ツリーの彼方へ」★★★

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