作品一覧
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3.9
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
高い医療技術をもっている美ら海水族館。
動物健康管理室が取り組んだイルカの人工尾びれの開発やジンベエザメのエコー検査など、以前読んだ他作品に重なる部分を更に知れてよかった。
日本の水族館の黎明期の信じられないような当時の状況や、動物を海から水族館へどのようにして迎え入れ、展示までに至るのか。
水族館の裏事情や役割・機能(レクリエーション、教育、自然保護、調査・研究)についても綴られており、さまざまな試行錯誤と苦難の道のりに触れることができた。
本書で新たに「プラスティネーション」という言葉を知りました。
水族館がさまざまな役割を担い、これほど地域や世界と繋がって多様な取り組みをされていたと -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目5箇所。海の中は分からないことだらけだ、分からないことが分かるから話題になる、話題になれば見てみたくなる、だから、水族館に人が集まる。私たち沖縄美ら海水族館は大型動物に着目した、ほかの水族館で見られなかった世界最大の魚類であるジンベイザメ、最大のエイであるナンヨウマンタ、さらにオオメジロザメの大型個体など、展示効果の高い種の飼育・繁殖に力を注いできた、沖縄美ら海水族館には”世界一”と”世界初”が数多く揃っている。歴史をひもとくと、すでに紀元前11世紀に、中国・周の武王がトラやサイ、さらには鳥類や魚類などを自らの庭園で飼育し、「知識の園」と称していたことが記録に残されている。ところで