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Posted by ブクログ
日本の組織そのものだと思う。
上から指示が順番に落ちてきて、実行するのは末端。
鉄砲玉とはヤクザでの話だろうが、弊社では一般兵と呼ばれる俺らは敵前逃亡は銃殺刑と呼んでいます。
良いか悪いかの私情を挟まず、ただ指示受けたことを実行するのはヤクザも会社員も同じこと。
それが日本の組織なのだと思う。
だから、考え直したところでどうしようもないという諦めが漂っている。
歌舞伎町のヤクザの末端、坂本純平は兄貴分の北島を慕ってこの世界に足を踏み入れた。
しかし、毎日が雑用の日々。
そんな純平にだったが、組長から直々に鉄砲玉に指名される。
それすなわち、10年近く刑務所での勤めをすることを意味する。
手渡された30万円で模造銃を手に入れ、余った金を残り3日で使い切ることになる。
その鉄砲玉役を受けた裏には、組長が直参の中で地位を上げることや、純平が鉄砲玉を引き受けることと北島が独立しするといった裏事情を耳にする。
不安を抱えながらも、この三日間、最後の時間を満喫する純平だった。
組織に属している限り、自分でコントロールできる仕事などない。
Posted by ブクログ
いま奥田中毒で奥田さんのしか読めなくなった。他の作家さん読んでも面白くなくて…
純平は前に読んでたけどすっかり忘れてた。
でもやっぱりこのスピード感、うまいよなぁ。
ヤクザものも上手だしなぁ。
薬物もよく出てくるけど。よく取材してるんだなぁ。
結局ラストはこうなるのか!でも…!
とハラハラ。
面白かった。
やっぱりあの元教授がいいよね。
「若者が死を恐れないのは、人生を知らないからである。知らないのは、ないのと同じだから、惜しいとも思わない。我が子を抱いた感動も、大業を成しえたよろこびも、肉親を看取った悲しみも、旧友と語り明かした温かみも、ろくな経験がないから、今燃え尽きてもいいなどと平気で言う。まったく若者はおめでたい生き物だ。おまけにやっかいなのは、渦中にいる者はその価値がわからないということだ。健康の価値は病気にならないとわからないのと同様、若さの価値は歳をとらないとわからない。まこと神様は意地が悪い」
ここ、グッときたなぁ。
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