書評作品一覧

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  • 古代ギリシアにおける自由と社会
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 前著『古代ギリシアにおける自由と正義』の続編をなし、二著合せて著者の持つ雄大な古代ギリシア史像を提示する。前著が古代ギリシア研究の中心的テーマ、古典期アテナイ民主政の解明に焦点をおいたのに対し、本書はその背景である古代ギリシア世界の源泉ともいうべき「ホメロス社会」やアルカイック期に遡り、寡頭政的ポリス類型を発展させたスパルタをも考察する。制度や構造のみでなく意識・思想の面からも全体的・立体的に捉えた一大成果。 【目次より】 凡例 まえがき 第I部 「ホメロス社会」における個人主義と自由 第一章 トロイ遠征軍の構成 ヘタイロス関係の歴史的意義 補章一 個人主義と自由の起源 第一章への補足 その一 補章二 オデュッセウスとテルシテス 第一章への補足 その二 補章三 「ホメロス社会」と重装歩兵 第一章への補足 その三 第II部 スパルタと寡頭政 第二章 大レトラの成立 第三章 スパルタの「ホモイオイ」 第四章 寡頭政の歴史的意義 第III部 ソロン 第五章 ソロンの思想の発展 第六章 ソロンの「スタシス法」 第七章 ソロンとオイコス中心思想の超克 ポリスとオイコスとの間で 補章四 近年のソロン研究について 『ムーサイヘの祈り』と『エウノミア』を中心として 第IV部 ポリス的生の諸基底 第八章 閑暇の歴史的意義 補章五 ブリオ、ルセルによるゲノス批判 補章六 徳・自由・正義 第V部 史学思想についての若干の考察 第九章 ブルクハルトとギリシア史 補章七 書評:Werner Kaegi, Jacob Burckhardt. Eine Biographie. Bd. 1-VII, Basel/Stuttgart, 1947-1982 補章八 書評:下村寅太郎著『ブルクハルトの世界』 付論 司馬遷とトゥキュディデス 第十章 方法と比較 その一 西洋学の国際化ということ 国際雑誌への寄稿の要件 その二 比較史の可能性 あとがき 引用文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 仲手川 良雄 1929年生まれ。西洋史・思想史学者。早稲田大学名誉教授。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。 専門は古代ギリシア史・西洋思想史。 著書に、『ブルクハルト史学と現代』『歴史のなかの自由 ホメロスとホッブズのあいだ』『古代ギリシアにおける自由と正義』『テミストクレス 古代ギリシア天才政治家の発想と行動』『古代ギリシアにおける自由と社会』『ヨーロッパ的自由の歴史』(編著) 訳書に、ロマーノ・グァルディーニ『近代の終末 方向づけへの試み』などがある。
  • 中国古代中世史研究(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 古代から唐代に及ぶ四十年余の研究業績を厳密な分析による個別研究と古代中世史の基本構図を展開した通史を軸に集成した基本文献。 【目次より】 目次 第一章 中國古代中世史把握のための一視覚 一 古代専制支配の一側面 二 専制支配の対極とその秩序原理 三 古代帝國に内在する矛盾とその展開形態 四 「門閥ないし豪族」体制の成立 五 胡漢の複合社会と隋唐帝國 第二章 古代中國の史的展望 第三章 詩経國風の農民詩 第四章 孔子學団 第五章 管子弟子職篇によせて 第六章 管子問篇試論 第一部 第七章 孝経庶人章によせて 第八章 秦漢政治史 第九章 漢代豪族研究 第一部 漢代豪族論 第二部 漢代の豪族 第十章 漢代史研究偶感 第一部 書評陞 (イ) 陳嘯江氏「魏晉時代之『族』」楊聯陞氏「東漢的豪族」 (ロ) 増淵龍夫氏著『中國古代の社会と國家』 第二部 断片 (イ) 『史記』と『漢書』 (ロ) 王應麟の漢代政術観(訳) 第十一章 南朝と北朝 第十二章 顔之推研究 第一部 顔之推 第二部 北齊書文苑博内顔之推伝の一節について 第三部 顔氏家訓帰心篇覺書き 第四部 関中生活を送る顔之推 第五部 顔之推のタクチクス 第六部 顔氏家訓解題 第七部 顔氏家訓目録と分段・分段題名・付図 第十三章 慈恩傳の成立について 第十四章 明板冊府元龜について 第十五章 唐代貴人についての一考察 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 宇都宮 清吉 1905-1998年。東洋史学者。名古屋大学名誉教授。 京都帝国大学文学部東洋史学科卒。 著書に、『漢代社会経済史研究』『中国古代中世史研究』『古代帝国の成立 改訂版』(共著)、 訳書に、『冊府元亀奉使部外臣部索引』(共編) 武仙卿『魏晋南北朝経済史』(共訳)『大唐大慈恩寺三蔵法師伝』(校訂)顔之推『顔氏家訓』などがある。
  • 中国法制史論集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「概説篇」「考証篇」「附録篇」に分け、中国法制史について記述。既発表の旧稿再録と書き下ろしの新稿とを取り混ぜて編成した論文集。 【目次】 凡例 概説篇 序章 中国法の基本的性格 第一章 法典編纂の歴史 第一節 総論 第二節 戦国・秦・漢──原始律令期(法源の増殖) 第三節 魏・晋・南北朝──真正律令形成期(法源の整頓) 第四節 隋・唐前半──律令古典期 第五節 唐後半・五代──律令変形期 その一 第六節 宋──律令変形期 その二 第七節 遼・金・元、〔附〕西夏──異民族王朝 第八節 明・清──律、例、典の時代 第二章 大清律例をめぐって──〔附〕会典、則例、省例等 第三章 刑罰の歴史 第四章 法制史の立場から見た現代中国の刑事立法──断想的所見 考証篇 第五章 曹魏新律十八篇の篇目について 第六章 漠唐間の法典についての二三の考証 第七章 再び魏律の篇目について──内田智雄教授の批判に答えて 第八章 唐代における律の改正をめぐる一問題──利光三津夫・岡野誠両氏の論考に寄せて 第九章 唐の律疏と現存の唐律疏議──日本明法家の伝えた佚文を通じて律疏の原形を考える 第十章 武威出士王杖十簡の解釈と漢令の形態──大庭脩氏の論考を読みて 第十一章 中国上代の刑罰についての一考察──誓と盟を手がかりとして 第十二章 前漢文帝の刑制改革をめぐって──漢書刑法志脱文の疑い 附録 論文批評 張建国著「前漢文帝刑法改革とその展開の再検討」 附録篇 第十三章 「課役」の意味及び沿革 第十四章 唐律令における「婦人」の語義──梅村恵子氏の批判に答えて 第十五章 律令官制における官職の「行」と「守」 第一節 唐制における官職の行・守をめぐって──律令研究会編『唐律疏議訳註篇一』に対する池田温氏の書評への回答 第二節 唐の官制における叙任と行・守──槻木正氏に答える あとがき 滋賀 秀三 1921~2008年。法学者(東洋法制史)。東京大学名誉教授。東京帝国大学卒。法学博士。 著書に、『中国家族法論』『中国家族法の原理』『清代中国の法と裁判』『中国法制史』(編著)『中国法制史論集』『続・清代中国の法と裁判』など、 訳書に、国際社会問題研究協会編『社会綱領』(共訳)などがある。
  • 四書学史の研究(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 南宋から清に至る思想史を四書学の継承とその批判克服を意図する新四書学の形成過程と捉え、新資料をも駆使して新生面を開いた力作。 【目次より】 序章 一 四書学史の概況 二 明代人と経書 一 朱子学的学習法の確立 二 明人の読書記誦 三 読書記誦による人格の陶冶 四 晩明における記誦 第一章 四書学の成立 朱子における経書学の構造 一 表裏精粗至らざるは無し 二 朱子学の論理 三 経書註繹の方法 四 四書学の構想 第二章 宋元代の四書学をめぐる政治的思想的状況 一 党禁から従祀に至る朱子学の黜陟 二 宋元思想界における四書学の位置 第三章 朱子以降における『大学』観の変遷 一 朱子の『大学』観 二 朱子以後の『大学』改訂 三 王陽明の『大学』観 四 明代末期の『大学』論議における二三の問題 五 清代の『大学』評価 第四章 四書註釈書の歴史 一 章句集注のテキストについて 二 註釈書の続成 集成書について 第五章 『四書評』の歴史 一 『四書評』について 二 『青雲堂四書評』について 三 『四書評』の余韻 第六章 晩明の四書学 一 周汝登の四書学 二 晩明の四書学 三 四書学の展開と方向性 第七章 科畢と四書学 一 講章の四書学 沿溟四書説をめぐって 二 八股文の四書学 附録 『四書正新録』姓氏・書目 『四書増補微言』新増姓氏・書目 『刪補微言』・『皇明百方家問答』引用書目 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 佐野 公治 1936年生まれ。中国哲学研究者。名古屋大学名誉教授。名古屋大学文学部卒業。文学博士。 著書に、『四書学史の研究』『王心斎』など、 訳書に、『西湖夢尋』などがある。
  • 西洋中世法の理念と現実
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 生涯を通じて追究しつづけられた西洋中世法の観念と性格をめぐる全論文および書評・学会報告を集成し、「世良法史学」の歩みを辿る。 【目次より】 目次 一 西洋封建法の基本的性格 二 法の歴史 三 西洋中世法の性格 四 封建社会の法思想 五 国家権力と法 西洋封建社会を中心として 六 法と権力 七 封建社会の法・社会思想 八 中世法の理念と現実 九 オットー・ブルンナーの「ランデスヘルシャフト」観について 身分制社会研究ノート 一〇 「良き古き法」と中世的法観念 一一 西洋中世における法と倫理 一二 中世的法観念をめぐる―つの問題 K・クレッシェルの考え方の検討 一三 書評一:石川武「ドイツ中世の平和運動における『公共性の理念』」、堀米庸三「自由と保護」 一四 書評二:オットー・ブルンナー著『ヨーロッパ その歴史と精神』 一五 学会報告:成瀬論文におけるブルンナー理論 一六 書評三:堀米庸三著『ヨーロッパ中世世界の構造』 一七 書評四:吉岡昭彦 成瀬治編『近代国家形成の諸問題』 一八 書評五:西川洋一「古代末期 中世初期における流血刑 ガリア・ゲルマーニアを中心として」 世良晃志郎先生略歴 世良晃志郎先生業績目録 編者あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 世良 晃志郎 1917~1989年。歴史学者。専攻は中世西洋法制史。東京帝国大学法学部卒業。東北大学名誉教授。 著書に、『西洋中世法の理念と現実』『法と権力の史的考察』『封建制社会の法的構造』『ヨーロッパ身分制社会の歴史と構造』『封建制成立史序説』『バイエルン部族法典』『歴史学方法論の諸問題』など、 訳書に、マックス・ウェーバー『支配の社会学 1 (経済と社会)』マックス・ウェーバー『支配の諸類型』マックス・ウェーバー『古ゲルマンの社会組織』マックス・ウェーバー『法社会学 (経済と社会)』マックス・ウェーバー『都市の類型学』フリッツ・ケルン『中世の法と国制』ハインリヒ・ミッタイス『ドイツ法制史概説』ハインリヒ・ミッタイス『ドイツ私法概説』などがある。
  • 中国詩文論藪(東洋学叢書35)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 古代中国文学を、散文と詩のはじまりから、読み解く。 【目次より】 I 散文論 一 尚書とその周辺 二 正始の文章 三 柳宗元の生活体験とその山水記 四 日本留下来的両種柳宗元集版本 五 柳宗元「河間伝」 六 杜牧と伝奇 七 北宋名人の姻戚関係 晏殊と欧陽脩をめぐる人々 II 詩論 一 楽府「行」の本義 二 「春」「秋」之詞性 三 杜甫「城春草木深」の「春」について 四 「白日」の解釈 五 詩語の構造 杜牧のばあい 六 杜牧今体詩の一つの技法 「江南春絶句」詩を中心に 七 〓鼎孳論 八 陳維〓の詞 九 陳其年集の編集出版 十 徐履忱の伝記と詩 附録 書評 前野直彬『唐代の詩人逹』 中国社会科学院文学研究所編『唐詩選』 吉川幸次郎 桑原武夫『新唐詩選続篇』・倪海曙『唐詩的翻訳』 夏承〓『唐宋詞人年譜』 『浦江清文録』 解題 王弘撰『山志』 『聖宋千家名賢表啓翰墨大全』 『聖宋千家名賢表啓翰墨大全』解題補 北京円書館蔵本について 謝枋得『文章軌範』(官板) 『増修箋註妙選群英草堂詩餘』 『欽定詞譜』 あとがき 清水 茂 1925~2008年。中国文学者。京都大学名誉教授。京都大学文学部卒業。同大学院で吉川幸次郎に師事。 著書に、『語りの文学』『中国詩文論藪』『中国目録学』など、 翻訳・注釈書に、『唐宋八家文〈中国古典選〉』『韓愈 中国詩人選集11巻(第一集)』『王安石 中国詩人選集4巻(第二集)』『水滸伝 』(吉川幸次郎共訳)伊藤仁斎『童子問』伊藤仁斎『語孟字義・古学先生文集』伊藤東涯『古今学変』『中国文明選7 顧炎武集』『中国詩文選3 書経・春秋』『韓愈 世界古典文学全集 第30巻A・B』『新日本古典文学大系65 日本詩史・五山堂詩話』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近世日本の訴訟と法
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は、新発見の幕府評定所民事判例集を素材にして享保改革期における金銭債権保護の特質を明らかにするとともに、「〈伺・指令型〉司法」、「秘密法・問答法・くり返し法など法の特殊な存在形態」、「民事司法における金銭債権の特異な取扱い・内済に対する江戸人の評価・裁判機関に持ち込まれた民事紛争の終わり方」、「刑事司法における〈無罪〉の多発・日本的特質の連続性論」、「行政庁への訴願の訴状・手続」など、多方面に亙り江戸時代の訴訟と法の実態に迫った著者渾身の作。 【目次より】 目次 序論 第一編 総論編 第一章 伺・指令型司法 第二章 法が生まれるとき 第二編 民事編 第一章 江戸幕府評定所民事判例集と相対済令 第二章 「金公事」債権の保護 第三章 内済と裁判 第四章 「出入」の終了 第五章 判決が出たあと 付論 書評・神保文夫著「江戸幕府出入筋の裁判における本公事・金公事の分化について」 第三編 刑事編 第一章 刑事裁判と「無罪」 第二章 「精密司法」と江戸幕府の刑事手続 付論 書評・山田勉著「延岡藩の刑事内済」 第四編 訴願編 第一章 訴願と訴状 第二章 訴願の手続 結論 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 大平 祐一 1946年生。法政史学者。東北大学法学部卒。同助手、立命館大学法学部助教授、同教授を経て、立命館大学法学部特別任用教授。専攻、日本法制史。 著書に、『「日本型社会」論の射程』(共著)『目安箱の研究』『近世日本の訴訟と法』『近世の非合法的訴訟』などがある。
  • 中国古代思想史における自然認識(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 荀子から董仲舒に至る自然認識の変遷を分析することにより、古代専制国家の成立過程に於る社会・政治思想の展開を見事に解明する。 【目次より】 第一章 序説 一 基本的視座 自然認識とは何か 二 具體的構想 第二章 荀子以前 儒家 一 『論語』 二 孟子 附 告子 第三章 荀子以前 道家 一 『荘子』内篇 二 『管子』四篇 第四章 荀子 一 自然認識の構造 二 社會・政治思想への繋がり 三 歴史的意味 附 荀子後學 第五章 韓非と『呂氏春秋』 一 韓非 二 『呂氏春秋』 第六章 「中庸」新経と「繋辞傳」その他 一 「中庸」新経 二 「繋辞傳」その他 附 『孝経』 第七章 秦~漢初の道家と法家 一 荘子學派 二 黄老の學と黄帝・老子の書 三 韓非學派 附 『淮南子』 第八章 漢初の儒家 一 陸賈と『新語』 二 賈誼と『新書』 三 韓嬰と『韓詩外傳』 第九章 董仲舒 一 はじめに 二 天と陰陽 三 天人相関 四 性 五 おわりに 第十章 總括 附論 一 荀子の名実論 二 「経法」「十六経」「称」「道原」小考 三 仲長統 後漢 知識人の思想と行動 四 『氣の思想』(書評) あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 内山 俊彦 1933-2020年。中国哲学者。京都大学名誉教授。東京大学文学部中国哲学科卒、同大学院人文科学研究科中国哲学博士課程満期退学。文学博士。 著書、『荀子 古代思想家の肖像』『中国古代思想史における自然認識』など、 訳書に、『中国の古典 9 韓非子』などがある。
  • 世界史における現代
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 1988年6月7日に亡くなられた、創文社の顧問であった歴史家鈴木成高先生の、戦後に発表された評論や、折に触れて書かれた随想を編んだものである。 【目次より】 目次 一 世界史 世界の一体化 世界史における現代 世界の中の日本 二 国家 国家理由 力と正義の問題 国家的利益 国家理性と権力政治 日本におけるナショナル・インテレストの歴史的考察 三 文化 西欧の没落 ルネサンスの喪失(一) 伝統とヒューマニズム ルネサンスの喪失(二) 伝統とヒューマニズム ルネサンスの終末 伝統とヒューマニズム 日本における伝統と近代 四 歴史家たち トインビー ブルクハルト ピレンヌ ドーソン 原 勝郎 五 随想 どじょう鍋と焼餅/私のクラス会/久留和海岸の記 「読者の要求」について/雑誌というもの/書評に権威を/図書館の使命/大衆とは何か/昭和史の問題点/節操について/ある世代の減亡について/最後の言葉 年譜・著作目録 あとがき(野口洋二) ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 鈴木 成高 1907~1988年。西洋史学者。早稲田大学名誉教授。京都学派の一人。 京都帝国大学文学部西洋史学科卒業。専門は、西洋中世史。 著書に、『ランケと世界史学』『歴史的国家の理念』『世界と人間性 歴史的考察』『ヨーロッパの成立』『封建社会の研究』『世界の運命と国家の運命』『産業革命』『中世の町』『世界史における現代』『京都哲学撰書 第6巻 ヨーロッパの成立・産業革命』など、 訳書に、ランケ『世界史概観 近世史の諸時代』(共訳)などがある。
  • JR

    JR

    4.0
    11歳の少年JRが巨大コングロマリットを立ち上げて株式市場に参入、世界経済に大波乱を巻き起こす――!?  ミステリ作家・殊能将之も熱讃した、世界文学史上の超弩級最高傑作×爆笑必至の金融ブラックコメディがついに奇跡的邦訳!! 第27回全米図書賞受賞作。 *** ロングアイランドのとある公立学校に通う少年JR・ヴァンサントは、弱冠11歳にして金儲けに興味津々、いつも頭の中はビジネスチャンスのことばかり。 ある時JRは、軍需余剰品売買の情報を得て、自身のクラス・6年J組名義で勝手に銀行口座を開設、わずかな資金で要領よく海軍放出のピクニック用フォークを大量に陸軍へ売却し、大儲けに成功した。また一方で、社会見学の時間にクラスのお金でたった1株を買っただけのケーブル会社の社則違反を見つけ出し、株主として損害賠償を請求、さらなる大金をせしめる。 こうして得た資金を元手に潰れかけの紡績会社を買収し、企業経営に乗り出したJRは、音楽家志望の教師バストを代理人としてこき使いながら、わらしべ長者的に投資規模を拡大。いくつもの中小企業を雪だるま式に乗っ取り、「JR社ファミリー」なる企業グループを瞬く間に築き上げる。マッチポンプ方式でグループ内の連携を強化し事業を軌道に乗せ、満を持してアメリカ株式市場に参入。 かくしてアメリカンドリームを体現するがごとく成功の道を突き進むかに見えたJR社ファミリーだったが、間もなくJR自身の手に負えなくなり、市場を貪欲に飲み尽くす巨大コングロマリットと化し大暴走、数多の企業や人々を巻き込み、世界経済に大波乱を巻き起こす――! 訳者あとがきの一部をこちらでご覧いただけます。 書評サイト「ALL REVIEWS」 https://allreviews.jp/review/2831

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  • 中・近世ドイツ統治構造史論
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中・近世ドイツ統治構造史の前提となる枠組と理論的見通しを論じた書である。第一篇では、皇帝の支配権域から領邦国家分立体制的組織へと展開していく神聖ローマ帝国に関しての重要論点たる、皇帝権-教皇権の二元的関係と諸侯、世界システム論、官僚・将校と中間権力を媒介とする絶対主義的領邦国家の統治構造、君主立法と在地法との関連、国家機能論が論究され、進むべき今後の研究方向が示される。第二編では、それらの視点を補強する八編の書評論文を収載する。 【目次より】 序 第一篇 論考 第一章 教会権力と国家権力 神聖ローマ帝国 序 第一節 皇帝権と「オットー諸帝 ザーリアー朝帝国教会体制」 第二節 グレゴリウス改革とヴォルムス協約 第三節 二元主義体制の展開過程 結 宗教改革と領邦国家体制 第二章 ヨーロッパ旧体制下における領邦国家体制 序 第一節 旧帝国の構成要素、世界システム及びヨーロッパ諸国家体系におけるドイツ 第二節 領邦国家体制(一) 領邦君主 第三節 領邦国家体制(二) 貴族と農民 第三章 絶対主義時代の法形態と立法目的 多様性と秩序化、全体化と個人化 序 第一節 重層的な権力構造と法生活の学問化 第二節 法形態 多様性と秩序化 第三節 立法目的 全体化と個人化 結 問題と考察 絶対主義時代の法形態と立法目的 第四章 近世ドイツ領邦絶対主義をめぐる諸問題 拙著『近世ドイツ絶対主義の構造』(創文社、一九九四年)への書評批判に答えて 序 第一節 拙著の概略 第二節 近世ドイツ領邦絶対主義をめぐる諸問題 結 第五章 新たな近世国制史の構築に向けて 序 第一節 「社会史」の台頭 第二節 「近代国民国家」の動揺 第三節 「近世ドイツ国制史」の諸テーマ 結 第二篇 書評 第一章 西川洋一著「一三世紀の君主立法権概念に関するノート 教皇権を素材として」(一)~(三・完) 第二章 服部良久著『ドイツ中世の領邦と貴族』 第三章 池谷文夫著『ドイツ中世後期の政治と政治思想 大空位時代から『金印勅害』の制定まで』 第四章 佐久間弘展著『若者職人の社会と文化 一四~一七世紀ドイツ』 第五章 皆川卓著『等族制国家から国家連合へ 近世ドイツ国家の設計図「シュヴァーベン同盟」』 第六章 山本文彦著『近世ドイツ国制史研究 皇帝・帝国クライス・諸侯』 第七章 渋谷聡著『近世ドイツ帝国国制史研究 等族制集会と帝国クライス』 第八章 山崎彰著『ドイツ近世的権力と土地貴族』 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 神寶 秀夫 1948年生まれ。西洋史学者。九州大学名誉教授。専門は、ドイツ史。 東北大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学。文学博士。 著書、『近世ドイツ絶対主義の構造』『中・近世ドイツ都市の統治構造と変質 』『中・近世ドイツ統治構造史論』などがある。
  • エリオット波動入門 ──相場の未来から投資家心理までわかる
    3.0
    本書の初版本は1978年に出版されたが、そのときのダウ工業株平均は790ドルだった。初版本が出版されると、書評家たちはこぞって波動原理に関する決定的な参考書だと称賛したが、残念なことにベストセラーとなるには数十万部も及ばなかった。しかし、本書の興味あるテーマと長期の株価を正確に予想したことに対する関心が大きく高まったことから、毎年増刷を続け、ついにウォール街では古典の地位を獲得するまでになった。波動原理そのものはもとより、本書も長い時の試練に耐えている。 しかも本書は版を重ねるごとに、ますますその内容を充実させている。ロバート・プレクターが年数をかけてその内容を綿密に洗練・向上・拡充させたことから、新版が出版されるたびに、ますます多くの大学が本書をテキストとして使用するという目標も現実になっている。こうした努力はすでに実を結んでいる。A・J・フロストは1970年代に、「ダウ理論を知っている100人の人たちのうち、エリオットのことも知っているのはたったひとりだよ」というハミルトン・ボルトンの1960年代の嘆きをよく口にしていたものだ。そして1986年の夏にフロストはプレクターに電話をかけて、「ようやくこの2人の立場が逆になってきたよ」と叫んだ
  • 地底での散歩
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 共産主義者を経てクリスチャンになった小説家は、日常を描く実存主義的な作品で一世を風靡した。深い経験と洞察が生み出す思索を読む 【目次より】 まえ書きにかえて 自己に眼覚めるころ キリスト教の中で キリスト教のユーモア 道化師の孤独 笑いについて 宗教と信者 復活はあるか 私は何故クリスチァンでないか 政党と私 「十分である」ということ 現代の魔術 「交り」ということ 恋愛について 組織と共同体 丸出し論議 出会いについて 推理小説と聖書 非神話化の問題をめぐって 罪の観念と罰 非正統派の弁 私の反省 上原集団脱出記 赤岩栄「キリスト教脱出記」の書評として 文学のなかで キリスト教と文学 信仰において 信仰と小説 マス・メディアの問題 距離 救いと文学 現代とニヒリズム 観客席で 映画における人間 芸能時事 あとがき 椎名 麟三 1911~1973年。小説家。本名は、大坪 昇(おおつぼ のぼる)。第一次戦後派の代表作家。 著書に、『深夜の酒宴』『重き流れのなかに』『深尾正治の手記』『永遠なる序章』『その日まで』『病院裏の人々』『赤い孤独者』『嫉妬』『邂逅』『愛と死の谷間』『自由の彼方で』『神の道化師』『美しい女』『愛の証言』『母の像』『その日まで』『運河』『人生の背後に』『新作の証言』『雨は降り続いている』『明日なき日』『断崖の上で』『罠と毒『長い谷間』『媒妁人』『カラチの女』『懲役人の告発』『変装』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • [グラフィックノベル] ベルリン 1928-1933
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 20カ国語に翻訳されたグラフィックノベルのベストセラー。 完成に22年をかけた歴史大作。 街は静かに破滅へと向かう――。 人びとはいかにしてナチスに傾倒していったのか。 共和国は人びとになにをもたらしたのか? リベラルな大都市からファシズムの拠点へ。 ジェイソン・リューツは、1920年代のドイツの大都市を、住民の目を通して複雑に描きだしている。彼らの人生は、優しさと残酷さ、愛と憎しみ、セックスと死の十字路で交差する。煙草のけむりが充満するサロン、崩れかけた歩道、にぎやかな駅、華やかなカバレットなど、街そのものが活気づいていた。 ワイマール共和国時代、ベルリンはヨーロッパの最先端であり、創造性、政治思想、性的自由が、忍び寄るファシズムの足音にもみ消される前に明るく輝いていた――このような時代背景を見事に表現した傑作。 2019年、グラフィック文学賞優秀賞受賞。 2019年、バーモント・ブック・アワード受賞。 示唆に富み、現在の社会問題を映しだすグラフィックノベル 1928年、マルテ・ミュラーは引き寄せられるように脈動する首都ベルリンへ向かった。芸術アカデミーに通いはじめたマルテは、それからの数年間、時代のあふれる豊かさと悲惨さを経験する。カバレットやサロンで米国のジャズが流れ、性の解放が進むいっぽうで、経済危機と過激な政治活動が路上をすでに埋めつくしていた。矛盾する世界が並存し、交錯する1930年代初頭の街で、マルテはみずからのアイデンティティをたしかめようとする。しかし、ドイツという国がそうであったように、未来への選択を迫られていき……。 ジェイソン・リューツは、崩壊が進むワイマール共和国を舞台に、マルテの運命とほかの人物たちの人生を結びつけ、この時代の複雑なスペクタクルをつくりあげていく。言論の力への信頼を失ったジャーナリスト、クルト・ゼフェリング、政治のうねりのために家族がバラバラになった労働者グートルン・ブラウン。はびこっていく反ユダヤ主義の標的にされたユダヤ人の少年ダーヴィト・シュヴァルツ……ベルリンの街角で彼らの運命が交錯する。 「『ベルリン』のマジックは、リューツが古い新聞や写真から、時空間的に自分から遠く離れた都市を呼び起こす方法にある。本書の結末は息を呑むほど衝撃的である」――エド・パーク(ニューヨーク・タイムズ書評) 「ナショナリズムと反ユダヤ主義がふたたび頭をもたげるなか、 本書は政治がいかに早く毒に変わるかについての教訓をあたえてくれる」――レイチェル・クック、ガーディアン紙 「圧倒的なストリート シーンと、この街に住む多くの人びとの内面を掘り下げることで、本書は私たちが知っている物語を新しい方法で語っている。それは私たちが昨日を見つめなおし、今日との比較を可能にしてくれる」――ニナ・マクラフリン、ボストン・グローブ 「職人技と忍耐の驚くべき偉業。ワイマール時代の最後の数年間を描いた本書は、ファシズムが家族を分断し、友情を終わらせる過程を考察していることで、かつてないほど切迫している。リューツは、ディケンズ規模のキャストを丁寧かつ一貫した筆致で描き、登場人物たちは、政治的忠誠、闘争・同化の選択を余儀なくされる」――サム・シールマン(この10年間のベストコミック)、ガーディアン 「狭い心と気まぐれな心があり、街全体を焼き尽くすほどの怒りがある。しかし、そこには愛情、利他主義、勇気、他者を助けようとする意欲、物事を改善しようと続ける努力もある。読者は期せずしてベルリンに親しみを感じている自分に気づくだろう。リューツの慎重で精巧なこの作品は、すべての人の心に響く」――ケイトリン・ロズベルグ 、The A.V.Club
  • ガガガ文庫電子特別合本 羽月莉音の帝国
    値引きあり
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    『ガガガ文庫 羽月莉音の帝国(イラスト完全版)』のカバーイラスト、カラー口絵、本文、挿絵、あとがきなど、全10巻分をまとめた合本版。特典として、書き下ろしあとがき、新規レイアウトの合本カバーを収録! 羽月莉音、革命部はじめまーす! 『涼宮ハルヒの憂鬱』でハルヒがもし本当に有能で、本気で世界征服を目指したら?『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』、『女子大生会計士の事件簿』シリーズ、『ザ・ゴール』シリーズのようなエンターテインメント経済小説をライトノベル化したらどうなるか? 2009年のデビュー作『雷撃☆SSガール』が書評系アルファブロガーに絶賛された新鋭作家・至道流星(現在も会社経営者と兼業)による、言うなればハルヒmets経済小説!? ヒロイン羽月莉音の目標は建国! 独立国家樹立に向けて「革命部」なる部活動を立ち上げた莉音に巻き込まれる幼馴染みたち。高校生が会社をつくってゴミ拾いからコスプレ写真集づくりまで事業を展開! そんな会社創業期のドタバタから始まり、上場目指して金融商品取引法スレスレの手段を使った企業買収工作まで、超スピードで進みます! しかしこの1巻はシリーズの開幕にすぎません! 巻が進むごとにスケールはどんどんでかくなります! いったいどうやれば日本から独立できるのか……? この小説、本気です!! 編集者からのおすすめ情報 経済ライトノベルの先駆にして金字塔『狼と香辛料』の支倉凍砂氏推薦! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 この作品の容量は、47MB(校正データ時の数値)です。
  • 構造人類学ゼロ
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    目 次 序文――編者による解説 歴史と方法 第1章 フランス社会学 第2章 マリノフスキ追悼 第3章 エドワード・ウェスターマークの業績 第4章 ナンビクワラの名称について 個人と社会 第5章 五つの書評 第6章 幸せのテクニック 互酬性とヒエラルキー 第7章 南米インディオにおける戦争と交易 第8章 未開部族における首長権力の社会的および心理学的側面――マト・グロッソ州北西部のナンビクワラ 第9章 互酬性とヒエラルキー 第10章 未開社会の外交政策 芸 術 第11章 インディオの化粧 第12章 アメリカ自然史博物館の北西沿岸部の芸術 南米の民族誌 第13章 ブラジル・インディオ諸部族における親族語彙の社会的用法 第14章 南アメリカにおける双分組織について 第15章 トゥピ・カワイブ族 第16章 ナンビクワラ族 第17章 グアポレ川右岸のインディオ諸部族 地図 注
  • 夕べの旋律
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 詩人、随筆家、翻訳家、また、クラシック音楽への造詣も深い著者は、山や自然を描いた詩や散文の秀品を多く残した。 本書は、散文集である。 【目次より】 鎌倉住まい 春信 再生の歌 内と外(1) 内と外(2) 秋 早春 鎌倉随想 音楽 バッハへ傾く心 古い手箱と「別れの曲」 オーヴェルニュの歌 笛とレコード モーツァルト スカルラッティ 一枚のレコード 『ヨハネ受難曲』について ブルーノ・ワルター バイヤールの印象 「目ざめよと呼ばわる声す」 三詩人 『高村光太郎全詩稿』のために 「蝉を彫る」 星座早見 『道程』との出会い 「ぼろぼろな駝鳥」 千家元磨の人と作品 千家元磨の詩の解説 賢治を憶う 思い出の山 上高地行 山と音楽 思い出の山と人 夜明けの山の写真に添えて ひとりの山 書評 串田孫一さんの『ゆめのえほん』 『東京回顧』 石川翠詩集 三人の永遠の音楽家 余録 ロマン・ロランの声 電話寸感 信州の酒に寄せて 自然の音 初めて『郷愁』を読んだころ 「井荻日記」について 私のヘルマン・ヘッセ(1) 私のヘルマン・ヘッセ(2) 白山小桜の歌 『ベートーヴェンの生涯』 「此の家の以前の子供」 デュアメルの訳書に添えて 一詩人のブールデル見学 後記 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • われらの子ども 米国における機会格差の拡大
    4.0
    子どもたちにはもう、平等な成功のチャンスはない! 米国の社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)の衰退を論じ、≪朝日新聞 ゼロ年代の50冊2000~2009≫にも選ばれた『孤独なボウリング』の著者が再び世に問う、アメリカン・ドリームの危機。世代・人種・社会階層の異なる市民へのインタビューと、緻密な統計分析を通して、成功の機会格差の固定化を実証し、未来の世代への警鐘を鳴らす全米ベストセラー。 ==推薦者の言葉==(五十音順) ■古市憲寿氏(社会学者) トランプがアメリカを壊したのではない。アメリカはとっくに壊れていた。本書は、膨大なインタビューをもとに分裂国家アメリカの「絶望」と「希望」を鮮やかに描き出す。 ■ブレイディみかこ氏(英国在住保育士/ライター) チャールズ・ディケンズは小説家として、ロバート・パットナムは社会学者として、貧困と格差の固定が社会的危機の根元にあることを警告している。 ■湯浅誠氏(社会運動家/法政大学教授) 人生のすべてを覆い尽くしてしまう機会格差の加速化する拡大を止めるには?――潤いを失った社会が偽の<救世主(ヒーロー)>に焼き尽くされる前に、私たちはこの感覚を取り戻さなければならない。 ■渡辺靖氏(慶應義塾大学教授) 「私の子ども」から「われらの子ども」への意識転換は可能か。社会関係資本論の第一人者が描く処方箋は日本の未来にとっても極めて有用である。 ※別枠、米国書評抄訳では、フランシス・フクヤマも絶賛。
  • 完本 私の昭和史 二・二六事件異聞
    -
    二・二六事件を頂点とする「昭和維新運動」の推進力であった「青年将校グループ」とは、どのような人たちだったのか。彼らはなぜ二・二六事件を起こさねばならなかったのか――。グループの中心人物であった著者が、自身の体験したことを客観的に綴る本書は、貴重な昭和史第一級史料であるとともに、三島由紀夫に「見事な洗煉された文章」として激賞されたことでも知られる。長年読み継がれてきた名著に、拾遺八篇と同時代書評を増補した決定版。〈解説〉筒井清忠 「私の人生の本」といえば、この本をあげなければなるまい――三島由紀夫 昭和維新運動の全体像を構築するためにも、私に非常に多くのことを教えてくれる――橋川文三 【目 次】 まえがき   Ⅰ 残  生/大岸頼好との出合い   Ⅱ 天剣党以来/十月事件の体験/出征から凱旋まで/十一月二十日事件(その一)/十一月二十日事件(その二)/十一月二十日事件(その三)/相沢事件の前後(その一)/相沢事件の前後(その二)/相沢事件の前後(その三)/相沢事件の前後(その四)/蹶起の前後(その一)/蹶起の前後(その二)/青雲の涯   Ⅲ 大岸頼好の死  拾 遺 赤化将校事件/青森連隊の呼応計画/刑場の写真/夏草の蒸すころ/続・夏草の蒸すころ/素描・竹橋事件/有馬頼義の『二・二六暗殺の目撃者』について/映画「脱出」について  付録……同時代書評(*は電子には未収録) 利用とあこがれ……三島由紀夫(*) 人生の本―末松太平著「私の昭和史」……三島由紀夫(*) 末松太平著『私の昭和史』について……橋川文三 〈解説〉筒井清忠 索 引
  • 労働時間の経済分析
    4.5
    現代日本人の働き方に関する事実や問題を、個票データを用いた緻密な分析によって幅広く検討した上で、今後の働き方はどうあるべきかを論じる労作。わが国労働市場分析の本格的決定版。オリジナル(紙の本)は2014年秋に、第57回日経・経済図書文化賞を受賞したほか、主要経済誌、全国紙の書評などで高い評価を得ています。
  • 平安文学の論
    -
    1巻3,520円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 文学を対象とする研究は、文学によって現実の状況と対峙し、現実の状況を超克する、そのことを自負し、かつわが特権とするものである――秋山虔。単行本未収録の論考を著者自身が厳選、構成した「論」に、昭和27年来、書き続けてきた書評を、笠間書院でピックアップし、その九割方を掲載。近年の王朝文学をめぐる論考に加え、膨大な書評群により、著者が向き合ってきた、王朝文学の研究史を辿ることができる書。「先鋭的な方法意識と独自で魅力的な文体で紡ぎ出されたそれぞれの論考は、学界の先端的な領域を開拓するものとなった」(小町谷照彦)
  • 源氏物語の論
    -
    1巻3,520円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 単行本未収録の論考を著者自身が厳選、構成した「論」に、昭和27年来、書き続けてきた書評を、笠間書院でピックアップし、その九割方を掲載。近年の源氏物語をめぐる論考に加え、膨大な書評群により、著者が向き合ってきた、源氏物語の研究史を辿ることができる。
  • 旅する地球の生き物たち
    3.0
    2020年ライブラリー・ジャーナル誌BEST BOOK選出(サイエンス&テクノロジー部門) 2020年パブリッシャーズ・ウィークリー誌ベスト・ノンフィクション選出 地球上の生物は、常に動いている! 季節ごとに渡りを繰り返す鳥や昆虫、気候変動で生息地を変える動植物、 そして災害や紛争で移動を繰り返す人類。 生物はどのように移動し、繁栄・衰退してきたのか。 その移動は地球環境にどのような影響を与えてきたのか。 彼らの移動は妨げるべきものなのか。 地球規模の生物の移動の過去と未来を、 気鋭の科学ジャーナリストが、 生物学から分類学、社会科学的視点もふまえた広い視野で解き明かす。 ――――― [原著書評より抜粋] 絶えず移動している私たち人間を素晴らしく独創的に活写。 ――ナオミ・クライン(ジャーナリストで作家。『ショック・ドクトリン』の著者) 移民・移入・侵入種に関する誤った物語を暴き、 ヒトの遺伝子には移動しようという他の生き物と共通の衝動が書き込まれている とするすばらしい研究。 ……対象をあくまでも追跡する推理小説であり報道記事であるこの作品は、 著者シャーを世界の果てまで、また歴史の彼方まで連れ出す。 ……話を巡らせながら、ヒトがなぜあちこちへ動き回るのかを語るこの本は ……数ヶ月後の予言も、数年後の予言も等しく的中させそうだ。 なぜなら、本書は何が人類を移動させるのか、 そして、こうした大量移動はより多数が定住しているコミュニティや国家に利益をもたらすのか、 という二つの疑問を発しており、 これらの疑問は私たちの地政学的活動をすでに具体化しつつあるのだから。 ――ガーディアン紙 思慮深く示唆に富む移動擁護論。 ――サイエンス誌 読者を夢中にさせる本書は、ヒトだろうとヒト以外だろうと 今日の移動は地球規模の危機を表すのだという概念に逆らい、 歴史や取材や広範な科学研究をよりどころとして、 移動は「普通に続いている現実」であることを示している。 ――ニューヨーカー誌 反移民政治家たちが不必要で残酷な防壁を造るために データをゆがめ、また誤用している、 そしてまた、私たちが社会的、政治的、生態学的に 大幅に変化した世界に直面するのは避けようがないに違いない、 そうシャーが主張するのはもっともだ。 その結果変化したコミュニティは単に変わるだけでなく、 多くの場合温暖化する世界によりよく適応して繁栄することだろう。 ――ネイチャー誌
  • Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち
    4.0
    1巻3,520円 (税込)
    村上春樹は、いまや世界で最も広く読まれている日本人小説家である。その世界的な人気の背景には、英語圏――とりわけアメリカ――での成功がある。日本文学の英訳の多くが政府や文化機関の支援を受け、限られた読者(主に日本研究者など)を対象に刊行されてきたなか、村上作品はアメリカの文芸出版の権威であるクノップフや『ニューヨーカー』などの出版社・雑誌から世に送り出され、大勢の読者を獲得し、多くの同時代作家に影響を与えている。この英語圏での活躍の裏には、それぞれの人生のポイントで村上作品と出会い、惹き込まれ、その紹介に情熱を注いだ翻訳家、編集者、エージェント、研究者、書評家、書店員といった、出版界のスペシャリストたちがいた。翻訳家アルフレッド・バーンバウム、ジェイ・ルービン、編集者エルマー・ルーク、リンダ・アッシャー、ゲイリー・フィスケットジョン、クリストファー・マクレホーズ、装丁家チップ・キッド……。『ねじまき鳥クロニクル』での世界へのブレイクスルーまでの道のりを後押しした、個性あふれる30余名の人々との対話、そして村上本人へのインタビューをもとに、世界的作家Haruki Murakamiが生まれるまでのストーリーを追う。
  • ドイツ演劇パースペクティヴ
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    〈ポストドラマ〉のドラマトゥルギー 「モダン」と一口にいっても時間軸をどこに置くかによって見える局面は様々に変わる。とりあえず「現代」とは「近代」との区別における「今/ここ」の視点の強調というあたりから始めてみる。つまり「近代批判」という多様でありながらも共通する課題が「現代(モダン)」という言い回しには、存在するのだ。「近代」演劇に対する「現代」演劇を最も広く理解すれば、19世紀後半から20世紀初頭以後になる。 あるいは1945年、1968年、1989年等の区切りを経て、2001年9月のNYテロ、あるいは2011年3月11日の東日本大震災、そして直近では「コロナ」パンデミック以後ということになる。これらの様々な「ポスト(以後)」という接頭辞の区切りは、もちろん相互に関連しているが、本書では、第二次大戦後から「フクシマ以後」までを視野に、ドイツ語圏の「現代演劇」が日本において持つ意味を考えて行きたい。 【コンテンツ】(1)アウシュヴィッツ、ヒロシマ、そしてフクシマ以後(2)鼎談『ベルリン・アレクサンダー広場』ファスビンダーとニュー・ジャーマンシネマ(3)ファスビンダーのメロドラマと市民悲劇(4)ウィーン・ベルリン二都物語 一九九〇年代のドイツ演劇(5)ベルリンの『三人姉妹』あるいはシュタイン、マルターラー、タールハイマー(6)上演とテクスト ゲーテ『ファウスト』のニコラス・シュテーマン演出(7)フィリップ・レーレの反グローバル・カリカチュア(8)イェリネクとネストロイあるいは二つの『アーベントヴィント』(9)罵倒のかなた トーマス・ベルンハルトの『伐 採』とクリスチアン・ルパの演出(10)直島・豊島の現代美術とパフォーマンス空間(補論1)多和田葉子書評(補論2)『こわれがめ』の喜劇性
  • 11:11 時間ピッタリ現象
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    夜中に起きて時計を見るといつも 11:11や、3:33、4:44なのはなぜ? 人生の節々で、何度も同じ数字が出るのはなんで? 同じことを経験しているのは、日本にいるあなただけでは無かった! 謎の「時間ピッタリ現象」、 それはただの偶然のように思えて偶然では無いのかもしれません。 高次元からのメッセージ、天使や守護霊、 あるいは宇宙それ自体から あなたに知ってほしいことがあるのかも? 霊的、形而上学的な意味合いについて 最新鋭の思索をご紹介。 シンクロニシティの科学、 現実は数学であること、 シンボルとしての数字と その原型的な意味。 ・「数字にまつわる謎を面白おかしく、とことん解明する本」 書評誌パブリッシャーズ・ウィークリー ・「何度も同じゾロ目の数字を見て、その意味を知りたくなったら、ジョーンズ氏とフラクスマン氏による本書をお勧めし ます。 意識の奥深い領域までジェットコースターで連れていってくれますよ」 『幸せなお金を引き寄せる 億万長者の「超」法則 資産ゼロか ら超リッチになるための8ステップ』の著者チェリー・キャンベル ・11:11 に気付きましょう。 全てはそこから始まり、全てはそ こにあります」 ベストセラー『A Little Bit of Meditation』の著者エイミー・レイ・マークリー

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  • 読む・打つ・書く 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々
    4.7
    1巻3,080円 (税込)
    “理系の本”をめぐるユニークで熱きメッセージ ようこそ、みなかワールドへ! 理系研究者を生業としながら、数多の本を読み、新聞やSNSなどさまざまなメディアで書評を打ち、いくつもの単著を出版してきた〈みなか先生〉からの〈本の世界〉への熱きメッセージ。さあ、まずはたくさん本を読もう! 東京大学出版会創立70周年記念出版。 【主要目次】 本噺前口上 「読む」「打つ」「書く」が奏でる “居心地の良さ” プレリュード――本とのつきあいは利己的に 1 読むこと――読書論 2 打つこと――書評論 3 書くこと――執筆論 第1楽章 「読む」――本読みのアンテナを張る 1-1 読書という一期一会 1-2 読む本を探す 1-3 本をどう読むのか?――“本を学ぶ”と“本で学ぶ” 1-4 紙から電子への往路――その光と闇を見つめて 1-5 電子から紙への復路――フィジカル・アンカーの視点 1-6 忘却への飽くなき抵抗 ――アブダクションとしての読書のために 1-7 “紙” は細部に宿る――目次・註・文献・索引・図版・カバー・帯 1-8 けっきょく、どのデバイスでどう読むのか インターリュード(1)「棲む」―― “辺境” に生きる日々の生活 1 ローカルに生きる孤独な研究者の人生行路 2 限界集落アカデミアの残照に染まる時代に 3 マイナーな研究分野を突き進む覚悟と諦観 第2楽章 「打つ」――息を吸えば吐くように 2-1 はじめに――書評を打ち続けて幾星霜 2-2 書評ワールドの多様性とその保全――豊崎由美『ニッポンの書評』を読んで 2-3 書評のスタイルと事例 2-4 書評頻度分布の推定とその利用 2-5 書評メディア今昔――書評はどこに載せればいいのか 2-6 おわりに――自己加圧的 “ナッジ” としての書評 インターリュード(2)「買う」――本を買い続ける背徳の人生 1 自分だけの “内なる図書館” をつくる 2 専門知の体系への近くて遠い道のり 3 ひとりで育てる “隠し田” ライブラリー 第3楽章 「書く」――本を書くのは自分だ 3-1 はじめに――“本書き” のロールモデルを探して――逆風に立つ研究者=書き手 3-2 「読む」「打つ」「書く」は三位一体 3-3 千字の文も一字から――超実践的執筆私論 3-4 まとめよ、さらば救われん――悪魔のように細心に,天使のように大胆に 3-5 おわりに――一冊は一日にしてならず……『読む・打つ・書く』ができるまで ポストリュード――本が築く “サード・プレイス” を求めて 1 翻訳は誰のため? ――いばらの道をあえて選ぶ 2 英語の本への寄稿――David M.Williams et al.,The Future of Phylogenetic Systematics 3 “本の系統樹” ――“旧三部作” から “新三部作” を経てさらに伸びる枝葉 本噺納め口上 「山のあなたの空遠く 『幸』住むと人のいふ」
  • 世界を変えた100日
    4.2
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 各誌紙の書評で激賞!世界が“変わった”瞬間をとらえた報道写真で現代の歴史を読む! ● 第一級の報道写真で綴るビジュアル現代史 ● モノクロ、カラー写真、あわせて250余点を収録 ● 当時の写真家のメモ、写真史からみた解説も掲載 その日、世界が動いた――。リンカーン大統領暗殺、日本海海戦など、19世紀半ば以降の「特別な100日」をピックアップし、その決定的瞬間をとらえた報道写真と解説で、歴史的な一日を生々しく伝えます。 120年にわたり「世界の今」を写真で伝えてきたビジュアル誌のパイオニア『ナショナル ジオグラフィック』と、報道写真の殿堂ゲッティ イメージズのコラボレーションが初めて実現!
  • 松尾聰遺稿集 中古語「ふびんなり」の語意
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    1~3巻3,080~4,180円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中古語「ふびんなり」の語意;語意・語義;諸本解説・諸本との出会い;研究余滴;書評
  • 生存する意識――植物状態の患者と対話する
    4.3
    “バスタイムにこの本を読み始め、三時間後、すっかり冷たくなった風呂水の中で読み終わった。……宇宙に放り出された宇宙飛行士よりも他人と深く隔絶された人々とオーウェンとのコミュニケーションにあまりにも引き込まれ、バスタブから出られなかった。”──クリストフ・コッホ(神経科学者)【書評より】■「植物状態」と診断された患者たちが、fMRIを通じた問いかけにYesとNoで答えた──意識があるかないかの二分法では捉えきれない「グレイ・ゾーン」の意識を探る、緊迫の脳研究レポート。■植物状態の患者にじつは十全な知覚や認識能力があるとしたら、それをどうすれば証明できるだろう? 本書の著者はfMRIなどの脳スキャン技術を用いた驚くべきマインドリーディングの手法を開発した。そこで明らかになったのは、「意識がない」はずの患者たちの中に、「痛みはありますか?」といった質問の数々に答えるなど、紛れもない認知活動をやってのける人々が少なからずいるという事実だった。■患者が応答できるとわかったとき、「あなたは死にたいか?」と聞くべきだろうか? 著者の研究は、脳損傷患者のケア、診断、医療倫理、法医学的判断といった幅広い領域に影響する。また、意識の存在証明に迫れば迫るほど、「意識」概念の輪郭は崩れ、認知科学的・倫理的・哲学的疑問がいくつも湧き上がる。意識とは何かをめぐる既存の枠組み自体が揺らぎはじめるのだ。■検出限界未満の意識が生み出す計り知れない生命力や、家族に支えられた患者たちの回復力にも圧倒される。脳と意識の謎の奥深さにあらためて衝撃を受ける一冊。
  • チャイナ・エコノミー第2版 異形の超大国と世界へのインパクト──そのファクトとロジック
    -
    中国を正しく知り、考えることは難しい。それは中国国内に関する報道に制限があるから、というだけではなく、人口14億を超える大国が、わずか40年少しの間に劇的な経済成長を遂げ日本の3.5倍以上の規模に至ったことが極めて大きい。そして私たちにはにわかに信じがたいが、現在の体制は、多くの中国国民からも概ね高く支持されている。経済的に強く結びついた隣国で、超大国でもある中国のありよう、そして本質を理解することは、喫緊の課題である。 本書は、2018年に刊行された『チャイナ・エコノミー』の第2版である。同書は日経本紙における、中国経済研究の第一人者丸川知雄氏の書評、解説の吉崎達彦氏、そして多くの研究者、エコノミストたちからも、その読みやすい訳も含め大変な好評を得た。その記述がアップデートされるとともに、一層充実の内容となった新版である。  第1版と同様、工業やインフラ、金融、また消費者や環境問題、格差などさまざまな側面から、データを的確に評価しつつ小気味よくロジカルに記述する一方、有機的な総体としての中国経済を浮かび上がらせることに成功している。そして、政治や社会、人をめぐるさまざまなエピソードが効果的に盛り込まれることで、センセーショナルで、かつ、脅威として扱われがちな中国について、その裏の事情も踏まえて理解できるようになろう。 本版では、第1版にはなかった、中国という国についての性質をまとめた概説を冒頭に収録。さらに、その後激化した米中対立をめぐる基本的な構造を、広く、米国自身の問題にも触れながら公平な視点から議論する。今後の世界秩序を考える上でも欠かせない文献である。

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  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~
    4.0
    無尽蔵の興味関心に突き動かされ、野心的に活動の枠を拡げる書評家・若林踏。トークライブで向き合う気鋭の作家たち――浅倉秋成、五十嵐律人、櫻田智也、日部星花、今村昌弘、紺野天龍、白井智之、坂上泉、井上真偽、潮谷験。語られるのは、ミステリとの出会い、小説家への道程、そして、創作哲学。だが、新世代特有の回答が未知の場所に誘う。予測不能な展開の連続に白熱する語らい。ミステリと読書の愉しみがもっと加速する。
  • 労働過程論ノート
    5.0
    1~15巻2,970~3,190円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 資本主義社会では商品の生産過程に労働過程が支配されながら、二重化している。その矛盾のなかから、労働=人間を解放する変革主体がどのように形成されるかを展望するデビュー作。単行本執筆のきっかけとなった雑誌論文、書評を併せて収録。
  • 山の音
    -
    【内容紹介】 写真家の大森克己さんが紡いだ言葉、記録と記憶。1997年から2022年まで様々なメディアで発表してきたエッセイ、ノンフィクション、書評、映画評、詩、対談などにコロナ禍の日々を綴った日記を加えた一冊。マドンナ、東日本大震災、アヒルストア、ECD、家族のかたち、バラク・オバマ、ライカ、浅草、iPhone……時代の空気を言葉で写す圧巻の全464p。 【著者紹介】 [著]大森 克己(おおもり・かつみ) 写真家。1963年、兵庫県神戸市生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退。スタジオエビスを経て、1987年よりフリーランスとして活動を始める。フランスのロックバンドMano Negraの中南米ツアーに同行して撮影・制作されたポートフォリオ『GOOD TRIPS, BAD TRIPS』で第9回写真新世紀優秀賞(ロバート・フランク、飯沢耕太郎選)受賞。主な写真集に『very special love』『サルサ・ガムテープ』『Cherryblossoms』(以上リトルモア)、『サナヨラ』(愛育社)、『STARS AND STRIPES』『incarnation』『Boujour!』『すべては初めて起こる』(以上マッチアンドカンパニー)、『心眼 柳家権太楼』(平凡社)。主な個展に〈すべては初めて起こる〉(ポーラミュージアムアネックス/2011)、〈sounds and things〉(MEM/2014)、〈山の音〉(テラススクエア/2018)。参加グループ展に〈路上から世界を変えていく〉(東京都写真美術館/2013)、〈Gardens of the World〉(Rietberg Museum/2016)、〈語りの複数性〉(東京都公園通りギャラリー/2021)などがある写真家としての作家活動に加えて『dancyu』『BRUTUS』『POPEYE』『花椿』などの雑誌やウェブマガジンでの仕事、数多くのミュージシャン、著名人のポートレート撮影、エッセイの執筆など、多岐に渡って活動している。『山の音』は初の文章のみの単著となる。 【目次抜粋】 写真の歌 あのふしぎなよろこびの感覚 名前のない4つのはなし ボクが見た日比谷。東京の風景。 浦安 いま、なにが見える? ショーン・ペンも同い年 ショーン・ペンは3つ上 サミー・デイウィス・Jr.はサントリーホワイトがお好きでしょ 寝ても覚めてもなこと 夢よ、もう一度 物学びし日々 説明できるかな? 『心眼』を編む はじまりはおわり 『心眼』ができるまで 桜の咲かない春はない あらあらかしこ ほか
  • シルディのサイババ -比類なき聖者にして神人-
    -
    神なる人か、人となって現れた神なのか 圧倒的なパワーと奇跡! 類いまれなる存在について、 本書は緻密な構成と綿密な調査によって検証しています。 インドでは誰もが知っている 19世紀後半から20世紀前半にかけて生きた、 ヒンドゥー教徒にもイスラム教徒にも慕われた大聖者 シルディのサイババ。 数々の奇跡を行い、肉体を超えて今もはたらき続ける類まれなる存在。 彼の生涯とその伝道活動の全貌を余すところなく語った貴重な一冊。 ●私は至るところ、すべての場所にいる、 ●全世界は「私」とともにある。 ●私はどこへでも、どんなところにも行く。 ●私は宇宙に満ちている。私は目に見えるものと見えないものの両方だ。 ●私は生まれない、永遠なる、不滅の者だ。 ★私は、私を頼りにする人を見放さない ★信仰を固く守り熱心に帰依する人には、その人がどこにいようと、つねに私の祝福がともにある。 「私がここにいて、あなたが七つの海の向こうにいても、 あなたがなにをしていようと、私にはたちどころにわかる。 あなたがどこへ行こうと、私はいつもあなたといっしょにいる。 私はあなたの真情(ハート)のなかに住んでいる、私はあなたのなかにいる。 いつも私にあいさつしなさい、あなたの真情(ハート)のなかにいる私に。 私はどんな生き物の真情(ハート)のなかにも住んでいることを知りなさい― あなたの自宅や、玄関や、途中の道であっても。 虫、蟻、魚や鳥、 動物、犬や豚であっても。 このすべてのもののなかに私はつねに住んでいる、 そして私はあらゆるもののなかに満ちている。 自分自身を、私から分離したものとみなさないことだ。 私たちはひとつだ。 この真理を会得する人は祝福される。」 サイババはこの本のページのなかに新たな人物像として登場してきます。古くからの帰依者たちにはおなじみのあらゆる役割にとどまらず、知られざる有力な証拠によって、新たな人間像が浮かび上がってきます。若き日の孤高の苦行者、育ち行く魂を手助けする大師(サドグル)、愛情深い父親にして霊験あらたかな癒し手、自然力を支配するそびえ立つ巨人、時間と空間と物質の法則にとらわれないマスジドのファキール、といった多くの側面が洞察に満ちた観点から、豊富な事例によって考察されています。 (一九九二年四月一九日付の『タイムス・オブ・インディア』紙に掲載された、ホペ・ガウルの洞察的な書評の一部 本文P547より) 【目次】 第一章 永遠の観照者(サクシ) 第二章 神秘主義に系譜はない 第三章 知られざる始まり 第四章 師(グル)の慈悲 第五章 そして火は消えた 第六章 「お母さん」、ババの気遣い 第七章 真の聖者の会堂(ドゥルバール)にて 第八章 ナーナーが困っている 第九章 私のリーラははかり知れない
  • 新世代ミステリ作家探訪
    3.8
    若手書評家として精力的に活動を繰り広げる若林踏。主催するトークライブでは、新世代作家たちに真正面から問いをぶつけていく。熱中した物語、創作論作法、問題意識……。和やかなトークは、時に熱を帯びながら、深まっていく。そして、語らいの先に浮かび上がったものとは!? 各人各様に進化するミステリの最前線。読書をより深く楽しむための一冊。
  • ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
    4.2
    【大反響、7万部突破!!】 続々受賞! 「ビジネス書大賞2019」経営者賞 「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2019」マネジメント部門 「ITエンジニアに読んでほしい! 技術書・ビジネス書 大賞 2019」ベスト10 「HRアワード 2018」優秀賞 本書を読んでいくと、 「あなたは、どんな組織をつくりたいのか?」 「その実現のために最善を尽くしているか?」 と問われている感覚があった。 でも、一気に色んなことをせずに、まずは目の前の一人に心から向き合うこと。 それが自分にできる唯一の道であり、それに気づかせてくれた『ティール組織』に、心から感謝を。 ――岡田武史(株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役会長、元サッカー日本代表監督) 10年、20年先の組織のあり方を示す決定版こそが「ティール」 この変化が、様々な業界で既に起きつつあることに、興奮を隠せない! ――入山章栄(早稲田大学ビジネススクール准教授、『世界の経営学者はいま何を考えているのか』著者) 人事の役割を再定義させてくれた一冊。 ――島田由香(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役 人事総務本部長) 組織の変化は、現実的には一直線ではないはず。 本書を読んで、「自分の会社は現在に至るまで、どう変わったのだろう?」と色の変化をたのしんでみよう。 ――小竹貴子(クックパッド株式会社ブランディング・編集本部長) 久しぶりに画期的な組織論の本に出会った。 ――堀内勉(多摩大学大学院特任教授、書評サイトHONZレビュアー) これは間違いなく、今後20年は読みつがれる組織論の古典になる。 ――岩佐文夫(元DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集長) 「なぜ仕事で疲弊するのか?」 「組織のどこがおかしいのか?」と思ったら 原因を究明するのに最高の教科書。 ――吉沢康弘(インクルージョン・ジャパン取締役) 「高い次元の組織」とは何か、という問いに答える刺激的な一冊。 ――ロバート・キーガン(ハーバード大学教育大学院教授、『なぜ人と組織は変われないのか』著者) ポスト資本主義時代における新しい組織モデルのバイブルとして、 21世紀の歴史に刻まれる本になるでしょう。 ――佐宗邦威(biotope代表/戦略デザイナー、『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』著者) 次の組織モデルは、これだ。 上下関係も、売上目標も、予算もない!? 従来のアプローチの限界を突破し、 圧倒的な成果をあげる組織が世界中で現れている。 膨大な事例研究から導かれた新たな経営手法の秘密とは。 原書発売後またたくまに世界中に広がり、15カ国語・40万部を超えるベストセラーに。新しい時代の経営論として大注目の一冊。
  • 書評の星座 吉田豪の格闘技本メッタ斬り2005-2019
    4.7
    1~2巻2,673~2,871円 (税込)
    プロ書評家・吉田豪がベストセラーから超マニア本まで計165冊もの格闘技本を独自の切り口で徹底レビュー。選手や関係者の名言・迷言の数々から格闘技「裏面史」が浮かび上がる! 『ゴング格闘技』人気連載の待望の書籍化。特別書下ろしコラムあり!
  • 人工知能  Vol.39 No.3 (2024年5月号)
    -
    話題の人工知能の粋を集めた学会誌 学会誌人工知能に関する専門家からのさまざまな研究結果、レポートを載せ、この分野における最新の情報を掲載しています。 ★このような方におすすめ 人工知能に関心のある一般の方、人工知能の研究者 ●主要目次● 巻頭言 特集:「エージェント技術の過去・現在・未来」 特集:「COVID-19 渦中での研究と実践~リスク状況における専門知の意味とは?~」 論文特集:「知的対話システム」 レクチャーシリーズ:「AI と社会と人間~ぶつかる・なじむ・とけこむ~」〔第9回〕 私のブックマーク グローバルアイ〔第70回〕 学生フォーラム〔第122回〕 会議報告 書評 アーティクル:表紙企画
  • 極限大地
    4.0
    人間は、人跡未踏の大自然に身をおいたときに、 どのような行動をとるのか。 氷壁とフィヨルドの海岸に囲まれたグリーンランドで、 地質学者は、何を見、何を感じたのか。 地球科学とネイチャーライティングを合体させて 最高のノンフィクションとたたえられたジョンバロウズ賞受賞作。 [原著書評より抜粋] 美しい文学的文章には……真摯な内省と科学的知識の裏付けがある。 『極限大地』に登場するのは、ほぼ前人未踏の大昔の世界だ。 いまや地球の変化は加速する一方だが、太古の時代の神秘がここには未だに残されている。 本書は文学、科学、哲学、詩のすべての要素において、ネイチャーライティングの傑作の資質を備えている。 ごく繊細なタッチによって、美と学問が稀に見るほど絶妙に組み合わされている。 ――ジョン・バロウズ賞審査員評 著者は知覚の性質と人間の精神について熟考したうえで、 グリーンランドの構造のドラマチックな物理的特徴を描写しながら、 長期にわたる遠征で体験したスリリングな冒険を回想している。 ――サイエンティフィック・アメリカン誌 陸地と北極海の境界がぼやけ、凍るように冷たく澄みきった海が広がり、 その鏡のように滑らかな表面を流氷が漂い、静寂が支配する場所を、著者は見事に再現した…… 太古に関するこのストーリーの視点には、ただただ驚かされる…… グリーンランド東部について著者が抱いた鮮烈な印象からは、 サイエンスライターのほとんどとは無縁な試みに取り組んでいることがわかる。 すなわち、自らの快適な空間という領域にとどまらず、未知の領域にまで足を踏み入れている。 ――ネイチャー誌
  • 河童シリーズ[全] 水木しげる漫画大全集(1)
    完結
    -
    「河童シリーズ」、初の完全収録! 火野葦平の原作を巧みにアレンジした「梅林の宴」や「花の下の井戸」に加え、水木オリジナルの「髪様の壺」など全15話を網羅。細やかに描かれる河童の姿は、どのコマを切り抜いても、一枚の妖怪画として成立しそうなほど。さあ水木しげるにいざなわれ、人の世と水面を隔てて暮らす河童の世界を覗いてみよう。★解説「河童の世界というユートピア」松田哲夫(編集者、書評家、筑摩書房顧問)
  • 合本 武揚伝 決定版(上中下)
    -
    本書は21世紀に入って刊行された最も優れた歴史小説であり、一人の作家が生涯に一度書けるかどうかというほどの名作である。 ――縄田一男(日本経済新聞書評より) その個人史を書くことが、彼なり彼女なりの属する共同体の歴史を書くこととほぼ重なる、という人物がいる。榎本武揚も間違いなくそのひとりであった。自分はその武揚について、これだけ存分に書かせてもらえたのだ。小説家としてなんと幸福なことかと、いま感じている。 ――単行本『決定版 武揚伝』あとがきより 黒船来航に揺れる幕末。海軍伝習所を経てオランダに留学した榎本武揚は、幕臣としての務めを全うせんとするが、ついに幕府が崩壊。徳川艦隊を率いて蝦夷地へ向かった武揚は、箱館を攻略し自治州を樹立する。だが、新政府軍が海峡を突破。五稜郭に拠り奮戦するも、土方歳三は倒れ、武揚は……。 “時代の先覚者”の半生を描く畢生の歴史巨篇、改稿決定版! 全三巻(上中下)を合本。
  • チャイナ・エコノミー 複雑で不透明な超大国 その見取り図と地政学へのインパクト
    4.5
    オリジナル版刊行から起きた地政学的な変動も踏まえつつ日本への示唆をまとめた「日本語版へのあとがき」と、著名エコノミスト吉崎達彦氏の解説も収録! GDPで世界第2位となり、国際的なプレゼンスも強大となりつつある中国。GDPでアメリカを抜くという予測もなされている。 日本とは外交的な軋轢も多く、いわゆる「嫌中」的な本も売れる一方で、進出した工場や支社・子会社などの経営、また種々の工業製品・農産物の輸入は続き、さらにインバウンド観光や、越境ECに代表されるような消費財の輸出も注目されるようになってきており、密接な経済関係は今も維持され、新たな関心さえ呼んでいる。 本書は、解説の吉崎氏が、「中国経済を破綻なく総合的に描くことに成功」「これから中国経済と向き合わねばならないビジネスパーソンや学生たちが本書を入門書としてスタートできることを正直、羨ましく感じる」と語るように、さまざまな側面から中国経済について簡潔に歴史を振り返りながら、その現状と仕組みを、特段の専門知識を前提とせず、分かりやすく説き起こす。 翻訳書ながら読みやすい仕上がりで、また、日本語版のあとがきでは、オリジナル版刊行後の「一帯一路」やトランプ政権誕生などの地政学的な変動も踏まえ、日本への示唆をまとめている。 加えて、吉崎達彦氏による、日本の事情を踏まえたこの本の意義と読み方を指南する解説も収録。 断片的だったり偏った報道・出版が氾濫する中、中国経済・社会の全体像やメカニズムを正しく把握することがビジネスパーソン必須の教養となりつつある現在、最適の入門書! 2018年3月の日本語版刊行以降、さまざまなメディアで書評やおすすめとして紹介された、中国経済入門の定番!

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  • 「本」を遊ぶ 神田橋條治書評集
    -
    1巻2,530円 (税込)
    どのような書物を選び、それらから何を感じ何を読み取るか。そこに個性があり、その人らしさがある。著者は独自の感性で切り取った本の世界とたわむれ遊ぶ。そこでの連想は、読む者をさらなる連想へと誘う。時系列に並んだ連想群は、わが国の精神医学・医療の歴史を俯瞰し、未来へ向けての著者の祈りを伝える。
  • 大人のための文学「再」入門
    -
    「家族と故郷」「愛」「日常」「生き延びること」「社会」「仕事」「記憶」 生活に根ざしたテーマで、早稲田大学教授が名作の魅力を再発見! あなたの読書愛を再燃させる、人生のための書評集。 最近すっかり小説が読めなくなったあなたへ 朝日新聞書評を中心に、都甲先生の最新おすすめ小説てんこ盛り! 古典から最新作、日本から世界の様々なところまで。人生におけるままならないものとどう付き合うかについて、かすかな囁きに耳を澄まし、読書を通して考える書評集。 【目次】 ・「家族と故郷」について ・「愛」について ・「日常」について ・「生き延びること」について ・「社会」について ・「仕事」について ・「記憶」について
  • 科学はひとつ 宇宙物理学者による知的挑戦の記録
    -
    3.11から始まる、一人の科学者の手記。 2011年3月11日、東日本大震災という未曾有の危機に人々が直面したとき、細分化されすぎた科学の専門家集団は、目の前の事態に対して無力であった。その惨状を前に、宇宙物理学を専門とする筆者は「科学者が勇気をもって、社会問題に対して発言する」ことの必要性を痛感し、自身の手記の公開を始める。「本来、科学はひとつである」との思いを支えに、原発事故後の対処策から、津波発生原理の再検討、気候変動、銀河とブラックホール、生命の起源、科学論まで、現代の碩学が12年にわたって語り続けた知的挑戦の記録。 【目次】 はじめに 第1章 福島第一原子力発電所事故 解説 植物による放射性セシウム汚染土壌の浄化について ほか4篇 第2章 地震と津波防災 解説 東海地震について ほか6篇 第3章 天体物理学 解説 降着超大質量ブラックホールにおけるZeV(10^21 eV)加速 ほか8篇 第4章 気候変動 解説 過去2,000年の気温変化と王朝の盛衰 ほか10篇 第5章 生命の起源 解説 蛇紋岩化反応による非生物的メタン噴出 ほか11篇 第6章 種の起源と生物進化 解説 人類の起源:放射線被曝と脳容積拡大 ほか9篇 第7章 科学論 解説 佐久間象山、大山益次郎遭難碑 ほか12篇 第8章 書評 解説 サハロフ回想録 ほか6篇 第9章 ルーツと青春 解説 母の故郷訪問 ほか6篇 あとがき 【著者】 戎崎俊一 1958年山口県生まれ。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年に理化学研究所主任研究員となり、現在に至る。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)などがある。
  • 水中考古学 地球最後のフロンティア
    4.1
    1巻2,420円 (税込)
    話題沸騰! 「朝日新聞」「日経新聞」「北海道新聞」「西日本新聞」「埼玉新聞」「信濃毎日新聞」「文藝春秋」「週刊東洋経済」「サンデー毎日」「週刊現代」 新聞・雑誌の書評続々! 溺れるほど面白い、水中考古学の世界へようこそ。 ・坂本龍馬のいろは丸は銃を積んでいなかった? ・海に沈んだイカリから蒙古襲来の神風の進路が判明? ・湖に沈む一隻の釣り舟はキリストの舟だった? ・沈没船から見つかったオーパーツは世界最初のコンピューターだった? 水中に沈む沈没船や遺物から歴史を塗り替える発見が相次ぐ。 まだ見つかっていない遺跡も多く、 まさに地球最後のフロンティアといえる。 しかし、世界に冠たる海洋国家の日本は水中考古学の分野では後れをとっている。 貴重な水中遺跡が充分に保護されず失われていく現状を憂い、立ち上がったのが「海のランディ・ジョーンズ」こと佐々木ランディだ。 水中考古学の魅力と価値を伝える使命感で筆をとり、 書き連ねた魂の玉稿。 「水中考古学者は財宝の夢を見ない。どんな財宝よりも面白いことが水中には眠っているからだ。人類の歴史を解き明かす鍵が君を待っている」――著者 「日本人なら水中考古学」と叫びたくなる知的探求の世界へ、いざゆかん。 ■CONTENTS 【写真で見る】美しく神秘的な水中考古学の世界 【入門ガイド】水中考古学 冒険の書 【1章】水中考古学で解き明かす蒙古襲来の真実 【2章】さざ波のような人生で水中考古学の魅力に溺れる 【3章】世紀の大発見でたどる海底探査の歴史 【4章】瓦は語る 相島海底遺跡が伝える水中考古学の魅力 【5章】実録・海底遺跡の発掘調査 日本の海は世界に通ず 【6章】日本の水中遺跡冒険図鑑 【7章】世界の水中遺跡冒険図鑑 【8章】謎めくアジアの船 オリエンタルの魅力と歴史 ウインディーネットワーク杉本憲一社長が語る水中探査への飽くなき挑戦 水中遺跡“偏愛"ランキング

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  • 『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン
    4.0
    知らなかった「キーンさん」がここにいる! 同時代のカワバタ、ミシマの話から「超大国日本論」、そして美味しい料理屋の紹介まで、本邦初訳の27編。  これらは、ドナルド・キーンという類い希な日本文学者が、アメリカの読者に向かって日本をどう紹介したかを示すとともに、アメリカがどんな時に日本について知りたいと思ったか、日本文化を理解しようとしたかを示す、もう一つの戦後日米文化史でもある。 目次より 〈書評〉谷崎潤一郎『蓼喰ふ虫』E・サイデンステッカー訳 〈書評〉大岡昇平『野火』アイヴァン・モリス訳 〈エッセイ〉日本文学の翻訳について 〈エッセイ〉大歌舞伎、初のニューヨーク興行 〈エッセイ〉戦後、日本人は変わったか? 〈投稿〉編集主幹へ――日本の選挙を分析する 〈書評〉コルタサル『石蹴り遊び』 〈エッセイ〉日本文学者という「専門家」の告白 〈エッセイ〉川端康成のノーベル文学賞受賞 〈エッセイ〉ミシマ――追悼・三島由紀夫 〈エッセイ〉超大国日本の果敢ない夢 〈エッセイ〉大都会東京の「素顔」 など
  • 幸いなるハリー
    3.7
    老い、病、性のきらめき、言えなかった秘密、後戻りのできない人生の選択。 「世界最高の短篇作家」による珠玉の10作品。 人生には完璧な絶望も、澄みきった希望もない。 パールマンの短篇集にちりばめられた無言の種は、あなたのなかで芽吹いて、やがてぞっとするほど優雅な花を咲かせるだろう。 ――松家仁之(作家) 愛おしさ、愚かしさ、優しさ、酷たらしさ、善意と悪意、救済と断罪etc. 人間のすべてを知り尽くした作家、それがイーディス・パールマンだ。 ――豊崎由美(書評家) なにかを諦める。苦く、みじめで哀しい一瞬――それらひとつひとつを柔らかい布で磨きあげ、息を呑むほど美しい宝石に変えてしまう。人生の粋を極めた短篇集。 ――倉本さおり(書評家) 本書は、原書Honeydewのうち『蜜のように甘く』(亜紀書房、2020年刊行)に未収録の10篇を訳出した日本オリジナル版です。 【目次】 ■ 介護生活 ■ 救済 ■ フィッシュウォーター ■ 金の白鳥 ■ 行き止まり ■ 斧が忘れても木は忘れない ■ 静観 ■ 花束 ■ 坊や ■ 幸いなるハリー
  • 「街小説」読みくらべ
    4.0
    名作を「街縛り」で読んで、文豪と一緒に仮想街歩きをしよう! 25の小説に詰まった、8つの都市の魅力に迫る。 室生犀星と古井由吉の金沢、村上春樹と坪内逍遙の早稲田、そしてフィッツジェラルドとサリンジャーのニューヨーク。本書は、人気翻訳家の都甲幸治が、自らと関わりのある街を中心に、小説を舞台ごとに読みくらべて、「街」と「小説」の関係を探る1冊だ。同じ場所でも、作家によって見え方、書き方は異なり、読み比べることで街はどんどん立体的になり、新たな奥行きが生まれてくる。街歩きと書評が融合したエッセイ集。
  • わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる
    4.1
    人生は短く、読む本は多い――「運命の一冊」をモノにする方法とは? 「本を探すな、人を探せ」 「本屋は出会い系、図書館は見合い系」 「本棚を無限にする方法」 「5万円の本を5千円で手に入れるには」 「読書本から盗んだ技術で、その読書本の論理破綻や誤読を探せ」 「ゴミみたいな“大人の教養”は捨てておこう」 「『あとで読む』はあとで読まない」 かつてない本の味わい方を名著の数々とともに伝える、日本最高峰の書評ブロガー初の著書。 【特別付録】「読書は毒書」禁断の劇薬小説+トラウマンガリスト
  • MATSUMOTO
    4.0
    日本のマンガ界が真剣に対峙することを避け続けた「日本犯罪史上最悪の凶悪事件」を、フランス人の作家がバンド・デシネ作品として描き出した! 事実に着想を得、かつて実在した宗教団体のテロ事件をめぐる真実の物語、その衝撃の問題作が遂に邦訳化! 1994年、日本の小都市松本。物語の登場人物のひとりである宗教団体の教祖は、30以上の会社を束ねるコンソーシアム代表をも兼ねていた。しかし、信者たちにとって、彼はヒンドゥー教の神シヴァの生まれ変わりであった。だが、宗教に名を借りた彼の組織の真の目的は、「ハルマゲドン」を引き起こし、日本政府を転覆させることであり、組織の実行部隊を指揮する指揮官は、松本で致死性の神経性ガス兵器の開発を極秘に進めていた。 しかし、松本は彼らの計画の第一歩にしか過ぎなかった。 1年後の1995年3月20日――後に「地下鉄サリン事件」として世に知れわたることになる恐るべき計画。それは、第二次世界大戦後、日本で起きた犯罪史上、最大最悪のテロ事件として現実のものとなる! 『テラ・アウストラリス(南方大陸)』(Terra Australis)の作者LF・ボレとフィリップ・ニクルーが手を組んで贈る、想像を絶する事件の真実を後世に伝え、理解のための手がかりを与えてくれる、驚愕のバンド・デシネ作品、迫真のオールカラーで登場! 【巻末特別対談LF・ボレ×切通理作】 巨大な悲劇、サリン事件とは何だったのか!――事件から20数年。今なお混沌として、さらなる悲劇を繰り返し続ける現代社会への黙示録と化したこの事件の虚実を、気鋭の評論家、切通理作と『MATSUMOTO』原作者、LF・ボレが徹底解明するスペシャルインタビュー&解説を特別収録! 【切通理作プロフィール】 1964年東京都生まれ。文化批評。著書『お前がセカイを殺したいなら』など、映画、コミック、音楽、文学、社会問題とジャンルをクロスオーバーした批評で注目される。『宮崎駿の<世界>』でサントリー学芸賞受賞。映画雑誌、文芸誌、新聞など幅広いメディアで時評・書評・コラムを執筆している。
  • 断言 読むべき本・ダメな本 新教養主義書評集成 経済社会編(ele-king books)
    -
    1巻2,393円 (税込)
    宣伝でも素朴な感想文でもない、“読者の役にたつ書評” とはこれだ! 宣伝でも素朴な感想文でもない、本当に “読者の役にたつ書評” とはこれだ! 長年にわたり価値を失わない良書をしっかり紹介し、ベストセラーであろうとダメな本は徹底的に批判する── 辛口書評家が30年ちかくにわたり書き綴った膨大な書評より、経済、ビジネス、経営、政治、歴史、社会などの分野をここに集成! 【目次】 はじめに:書評について 第1章 経済 第2章 ピケティ/格差 第3章 ケインズ 第4章 クルーグマン 第5章 ファイナンス 第6章 経営 第7章 ビジネス 第8章 政治 第9章 歴史 第10章 思想・ノンフィクション おわりに 【著者】 山形浩生 1964年、東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。 大手シンクタンクに勤務の頃から、幅広い分野で執筆、翻訳を行う。 著書に『新教養主義宣言』『たかがバロウズ本。』ほか。訳書にクルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、ピケティ『21世紀の資本』、スノーデン『スノーデン 独白:消せない記録』、ディック『ヴァリス』ほか。
  • 断言2 あなたを変える本・世界を変える本 新教養主義書評集成 サイエンス・テクノロジー編(ele-king books)
    -
    好評の書評集第二弾! 「科学する心」があなたと世界を変えるかもしれない 本当に読者の役に立つ書評——良い本はしっかりと評価し、ダメな本はしっかりと批判する。そんな「まっとうな書評」が高く評価された山形浩生の書評集、第2弾は「サイエンス・テクノロジー」編。 「科学する心」の尊さ、テクノロジーの楽しさと未来に託す夢。そしてデマやあおりに惑わされない冷静な思考を解く、古びることのない、今の時代に必要な本の数々が紹介されています。 【目次】 はじめに 第1章 サイエンス 第2章 科学と歴史 第3章 環境 第4章 震災復興・原発・エネルギー 第5章 建築 第6章 都市計画 第7章 医療・生命 第8章 遺伝・進化 第9章 脳と心 第10章 IT 第11章 ものづくり・Maker・テクノロジー あとがき 【著者】 山形浩生 1964年、東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。 大手シンクタンクに勤務の頃から、幅広い分野で執筆、翻訳を行う。 著書に『新教養主義宣言』『たかがバロウズ本。』ほか。訳書にクルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、ピケティ『21世紀の資本』、スノーデン『スノーデン 独白:消せない記録』、ディック『ヴァリス』ほか。
  • リラとわたし ナポリの物語1
    4.5
    本好きで真面目なエレナと、天才的な頭脳を持つ反抗児リラ。十歳で出会ったふたりは、惹かれあい、反発しあいながらも、変わりゆく1950年代のナポリで成長していく。ジュンパ・ラヒリをはじめとする多数の有名作家・書評家を熱狂させた波瀾万丈な友情の物語!
  • 綾蝶の記
    -
    前著『花びら供養』に続くエッセイ集第二弾にして追悼の書。『全集』未収録の文章のほか、インタビュー、対談、書評を収集。 タイトルの「綾蝶」とは、著者が引用する「東(あがり)うちむかて飛びゆる綾蝶(あやはびら)」という球歌の歌いだしからとったもの。「あやはびら」とは「魂(まぶり)」、「生きまぶり」のことをいうのだとして、孤島の魂であるそれを自らの魂に重ねていた。 石牟礼作品に通底する文字以前の世界との目眩く共振、陽光の中の闇に瞬く言霊の旋律に、今こそ出逢い直したい。
  • カラス殺人事件
    3.3
    生物学者ネル。博士の知識なくして、この謎は解けない。 英国でシリーズ累計18.6万部突破! 英国Amazon高評価3500件以上 (2023年10月現在) 田舎町の奇怪な殺人事件に美人学者が挑む。生き物トリビア満載の超絶ミステリ! 解説・大矢博子 ネル・ワード博士の専門は生態学。断じて殺人ではない。しかし英国の田舎町の荘園領主ソフィ・クロウズが殺され、事態は一変。現場で動植物の調査をしていたネルは第一容疑者になる。ジェームズ刑事からの疑いを晴らすために、同僚のアダムとともに生き物の専門知識を駆使して真犯人に迫るが…。これは何年も前から仕組まれてきた罠なのか? サスペンスフルでキュートで知的。先が見えない超絶コージーミステリ。 「著者自身が生態学者なのだが、その専門知識の描写が謎解きにかかわってくるくだりは本書の大きな読みどころだ。また人間模様の面白さもある。同僚のアダムといい感じのネルだが、そこへ現れたのが刑事のジェームズだ。ジェームズはネルに一目惚れするが、同時に彼女を疑わなくてはならない。そしていよいよネルが逮捕かとなったとき──ここで「えっ」と声が出てしまうほどの意外な事実がわかる。人は人をどこで判断するか、という大きなテーマがこの物語には隠されている。コージーにしてサスペンスフル、知的にしてロマンティックな一冊なのだ。」――大矢博子(書評家)解説より
  • 戦略読書日記
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    本質を抉りだす思考のセンス! 『ストーリーとしての競争戦略』の原点がここにある。 ──そもそも本書は普通の意味での「書評書」ではない。 書評という形式に仮託して、経営や戦略について 僕が大切だと考えることを全力全開で主張するという内容になっている。 ものごとの本質を抉り出すような本、僕の思考に大きな影響を与えた本を厳選し、 それらとの対話を通じて僕が受けた衝撃や知的興奮、発見や洞察を 読者の方々にお伝えしたい。 僕の個人的なセンスなり趣味嗜好に引きずられた話なので、 好みや体質に合わない方もいるだろう。 その辺、ご満足いただけるかどうかはお約束しかねる。 しかし、本書を読んでも「すぐに役立つビジネス・スキル」が 身につかないということだけはあらかじめお約束しておきたい。(「まえがき」より) 読んでは考え、考えては読む。 本との対話に明け暮れた挙句の果てに立ち上る、極私的普遍の世界。 楠木建の思考のセンスとスタイルが凝縮された1冊。 特別付録・ロングインタビュー「僕の読書スタイル」、付録・「読書録」付き。 【目次】 ■序章:時空間縦横無尽の疑似体験 『ストーリーとしての競争戦略』 楠木建著 ■第1章:疾走するセンス 『元祖テレビ屋大奮戦!』 井原高忠著 ■第2章:当然ですけど。当たり前ですけど」 『一勝九敗』 柳井正著 ■第3章:持続的競争優位の最強論理 『「バカな」と「なるほど」』 吉原英樹著 ■第4章:日本の「持ち味」を再考する 『日本の半導体40年』 菊池誠著 ■第5章:情報は少なめに、注意はたっぷりと 『スパークする思考』 内田和成著 ■第6章:「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の戦略思考 『最終戦争論』 石原莞爾著 ■第7章:経営人材を創る経営 『「日本の経営」を創る』 三枝匡、伊丹敬之著 ■第8章:暴走するセンス 『おそめ』 石井妙子著 ■第9章:殿堂入りの戦略ストーリー 『Hot Pepper ミラクル・ストーリー』 平尾勇司著 ■第10章:身も蓋もないがキレがある 『ストラテジストにさよならを』 広木隆著 ■第11章:並列から直列へ 『レコーディング・ダイエット 決定版』 岡田斗司夫著 ■第12章:俺の目を見ろ、何にも言うな 『プロフェッショナルマネジャー』 ハロルド・ジェニーン著 ■第13章:過剰に強烈な経営者との脳内対話 『成功はゴミ箱の中に』 レイ・クロック著 ■第14章:普遍にして不変の骨法 『映画はやくざなり』 笠原和夫著 …他、全21章
  • 精神療法 Vol.50 No.3
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    -
    日常臨床に直結した特集と症例研究,文献紹介などで構成される豊富な誌面は,初学者からベテランまで幅広い支持を得ている。 目次 巻頭言 特集 症例研究 文献紹介 対談 連載 書評 映画評 患者から学ぶ Review of Books Abroad 海外文献抄録 学会の印象 かたるしす

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  • 人狩人
    3.3
    ドラマ映画プロデューサー・村瀬健氏、ミステリ書評家・若林踏氏、絶賛!!! 悪とは何か? 正義とは?を問う衝撃ミステリー。神奈川県警最悪の汚れ刑事、闇に潜み続けた最凶最悪の〝悪〟に挑む! 郊外の森林公園で発見された身元不明の死体の捜査に従事していた神奈川県警捜査第一課の桃井小百合は、県警本部に呼び出された。そこで彼女は本スジからはずれ、迷宮入り事件を専門に捜査する特命中隊の赤堂栄一郎警部補と組むように指示される。赤堂は以前、捜査一課の強行犯係にいた際は、“神の手”と呼ばれたエース刑事で、その検挙率は群を抜いていた。だが彼は汚職の疑いがある“汚れ刑事”でもあった。身元不明遺体発見現場に向かった赤堂と桃井は、その近くの山中で複数の遺体が埋められている場所を発見する。二人の捜査はやがて、戦後から続く人狩り集団の存在に辿り着いていく。それは神奈川で続く神隠し事件の真相につながっていた……。
  • 世界を知る101冊 科学から何が見えるか
    3.7
    現在の科学の到達点は? 問題や課題はどこにあるのか? 私たちは科学とどのようにして付き合っていったらよいのか? 書評家としても名高い天文学者が,独自の視点から厳選した本を8分野に分けて紹介.不確実な今,さまざまな疑問に答える本へと導く.「科学の本」の読み方,楽しみ,科学という活動の奥深さもあわせて伝える.

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  • 全体主義の誘惑 オーウェル評論選
    -
    現在我が国が陥っている政治的窮境に一条の光を投ずる働きをするのではないかという思いから、九篇を数多くの評論の中から選んで訳した。――訳者 ★収録評論 一 書評:ヒットラー著『我が闘争』 二 聖職者特権―サルバドール・ダリについての覚書 三 ナショナリズムについての覚書 四 文学を阻むもの 五 政治と英語 六 なぜ書くか 七 作家とリヴァイアサン 八 書評:ジャン・ポール・サルトル著『反ユダヤ主義者の肖像』 九 ガンジーについて思うこと
  • 文字と組織の世界史 -新しい比較文明史のスケッチ
    3.5
    1巻2,200円 (税込)
    中国・インドが近未来の2大経済大国となりつつある今、世界は「西欧の世紀」から再び「アジアの世紀」を迎えるのか?この事態を読み解くための、新しい「文明史観」がここに登場!諸文明を「文字世界」として可視化し、歴史上の巨大帝国を「支配組織」の比較優位で捉え直す、トインビー、マクニールを越える「比較文明史」の試み。 「紀伊國屋じんぶん大賞2019 読者と選ぶ人文書ベスト30」に選出!(10位)歴史書ではトップにランクイン!反響続々!! 『日本史の内幕』の磯田道史さん 「たった一冊で全世界の人類史を語る本など、そうそう書けるものではない。古くはトインビーがそれをやった。文明史である。近年では、ハンチントンが『宗教』、トッドが『家族』、梅棹忠夫が『生態』を切り口に、人類を幾つかの『文明』にわけて人類史を語った。しばらく、そんな壮大な文明史を書く学者は日本に現れまいと思っていたが、本書が出た」(毎日新聞書評) 『仕事に効く教養としての「世界史」』の出口治明さん(立命館アジア太平洋大学学長) 「本書は諸文明を『文字世界』で大くくりに分け、世界帝国を『支配組織』の比較優位で論じた一つの試みである(中略)著者は中国の昇龍を予見するが、日本は「経済力と技術力で常にイノヴェーションを生み出し、活力を保っていくことが肝要」という結論を導く」(朝日新聞書評) WEBRONZA書評 「本書は言語・文字・宗教を切り口にして古代メソポタミアから現代までの数千年にわたる世界の歴史を俯瞰したうえで現代そして未来を展望しようとした、意欲的な『世界史』であることに気が付いた(中略)冷戦の終わりは予想に反して『歴史の終わり』などではなかった。世界はいま何とも予測しがたい過渡期にあるのかもしれない。そのことを再認識させてくれる本」(松本裕喜さん) 『週刊金曜日』書評 「世界四大文明にはじまり、現代から近未来にいたる壮大な時間スケールで人類史をまとめる意欲的な試み(中略)明朝の鄭和による大遠征以来となる現代中国の『一帯一路』構想や、その中国が一強になる未来を回避して東・東南・南アジアの大きな共同体を考える場合に無視できないインドの存在など、ラテン文字世界中心の秩序に拮抗しうる漢字世界と梵字世界の潜在力が、単なる西洋vs.東洋という二項対立の構図を超えて浮かび上がってくる」(永田希さん) 『日刊ゲンダイ』書評 「1957年、梅棹忠夫は『文明の生態史観』で新たな文明史モデルを提示し、大きな反響を呼んだ(中略)それから60年、『新しい文明史観』をうたう本書は文字に着目し、同じ文字を使用する地域同士がどのような文化的共通性を醸成していったのか、そして他の文字文化圏といかなるあつれきを生じてきたのかを概観する。注目すべきは、言語・宗教・民族といった区分けと文字文化圏は必ずしも一致せず、文字文化圏という観点を導入することで新たな歴史の動きが見えてくることだ」 「文字だけでなく、組織に注目したところも、斬新なアイデアで、大いに関心させられた。(略)世界史で大学受験する者や、大学で歴史や人文学を学ぶ者にとって必読文献であることはいうまでもない」(シュうぇッチマン氏)
  • 決定版 コンピュータサイエンス図鑑
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ハードウェアやソフトウェアから、データやアルゴリズム、プログラミング、ネットワーク、ソーシャルメディア、デジタル時代における社会的な問題や未来に広がる世界まで、コンピュータ科学に関するあらゆる基本をやさしく学べる入門ガイド。見開きごとに1つの重要トピックを取り上げ、カラフルなイメージイラストを用いて解説する。学生から社会人まで、コンピュータやデジタル技術が日常の一部になった現代の必読書。 書評サイトHONZ代表/元マイクロソフト社長 成毛眞氏 推薦 「目からうろこ!コンピュータを学び直した」
  • 室内生活
    4.1
    1巻2,200円 (税込)
    独りで、ゆっくり、大量に! これが知的体幹を鍛え、思考の基盤を厚くする本の読み方。 読書の醍醐味は、そこから何を読み取り何を得るかにある。 当代随一の本の読み手が、これまでに手掛けた書籍解説、書評の ほぼすべてを網羅した「全書籍解説・書評・読書論集」。 できれば部屋から一歩も出ず、ずっと本を読んでいたい! 読書は、アスリートにとっての基礎練習。室内で寝ながらできる走り込み、汗をかかない筋トレ、体を動かさないストレッチ。本さえあれば、1年365日、呼吸をするように思考を鍛えられる。著者の貪欲なまでの研究マインドに裏付けられた読書術を、あますことなく体験できる決定版読書論。先端ITビジネス系から塩野七生、城山三郎、古川ロッパ昭和日記まで。「特殊読書の愉悦」「棺桶に入れてほしい本」などコラムも抱腹絶倒のおもしろさ。
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略
    4.3
    朝日新聞(読書欄)、読売新聞(「本よみうり堂」)、産経新聞(書評欄)、毎日新聞(「今週の本棚」)をはじめ、北國新聞、北日本新聞、東日本新聞、信濃毎日新聞など各紙で紹介! 第41回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞作品。 【本書の内容】ロシアの対外政策を、その特殊な主権観を分析しながら読み解く。今やロシアの勢力圏は旧ソ連諸国、中東、東アジア、そして北極圏へと張り巡らされているが、その狙いはどこにあるのか。北方領土問題のゆくえは。蜜月を迎える中露関係をどう読むか。ウクライナ、グルジア(ジョージア)、バルト三国など、旧ソ連諸国との戦略的関係は。中東政策にみるロシアの野望とは。ロシアの秩序観を知り、国際社会の新たな構図を理解するのに最適の書。北方領土の軍事的価値にも言及。第41回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞作品。
  • 世界を変えた6つの「気晴らし」の物語 新・人類進化史II
    3.7
    数々の新聞書評などで紹介され話題となった『世界をつくった6つの革命の物語』の第2弾。ショッピング、音楽、ゲームなど人々が新しい「気晴らし」を追求する中で思いがけず生まれた文化や技術の発明、産業の発展の歴史をひもとく。
  • 今を生きる人のための世界文学案内(立東舎)
    4.5
    1巻2,200円 (税込)
    僕を熱くさせる小説は、ほとんど全てこの本に書いてある。 都甲幸治のベスト書評集。 とにかく面白い本を、国・言語にかかわらずひたすら読みまくる。そしてその本について書きまくる。これは、そんな「狂喜の読み屋」の戦いの記録だ。 現代日本の最重要翻訳家・都甲幸治。彼の膨大な原稿から厳選したベスト書評集。読書日記、長短様々な書評、自伝的なエッセイなどから、現代の世界文学のありかたが見えてくる! 村上春樹『騎士団長殺し』についての書き下ろし書評も掲載。世界文学の今を知るための、最新ブックガイドが登場。 【CONTENTS】 まえがき 1 2015年以降の読書日記 2 日本、アメリカ、そして 語りかけてくる言葉――村上春樹『騎士団長殺し』 閉じた家、開いた家――坂口恭平の小説 ラテンアメリカを引き継ぐ――ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』と北米の魔術的リアリズム 3 世界文学をひたすら読む 涙の擁護――舌津智之『抒情するアメリカ――モダニズム文学の明滅』 英語の中の東欧系文学 死の帝国----ロベルト・ボラーニョ『第三帝国』 作家たちの声を聴く----青山南編訳『作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう! 』 新しいサリンジャー像----ケネス・スラウェンスキー『サリンジャー 生涯91年の真実』 あらかじめ失われた父を求めて――ジョン・アーヴィング『また会う日まで』 文学の再発明――ドン・デリーロ『ボディ・アーティスト』 沈黙の言葉――ポール・オースター『幻影の書』 偽装された自伝――ポール・オースター『写字室の旅』 アメリカの崩壊――ゲイリー・シュタインガート『スーパー・サッド・トゥルー・ラブ・ストーリー』 三の物語――カレン・テイ・ヤマシタ『熱帯雨林の彼方へ』 新たなフランツ・ファノン----タナハシ・コーツ『世界と僕のあいだに』 すべては繋がり、循環する----いしいしんじ『海と山のピアノ』 暴力と絶望――星野智幸『呪文』 奇妙な師弟関係の中で----又吉直樹『火花』 サリンジャーを書き直す----円城塔『バナナ剥きには最適の日々』 外側の眼――筒井康隆『世界はゴ冗談』 肯定の力----岩城けい『Masato』 反転する河原と一般社会----木村友祐『野良ビトたちの燃え上がる肖像』 4 英語を生きる 英語を生きる トランプと人種差別――南北アメリカ文学に見る排除 前山君のこと 5 僕の好きな翻訳文学40冊 あとがき
  • 改革の経済学
    4.0
    1巻2,178円 (税込)
    今注目の経済学者・若田部昌澄氏の期待の最新刊。リフレ派の中でも特に博識で文章家の著者が、現在の経済問題に真っ正面から取り組んだ意欲作である。かつての歴史・教訓から現代の議論まで縦横無尽に議論を展開する。コラムや書評など経済学のトリビア的な付録もあり。
  • #MeTooの政治学 コリア・フェミニズムの最前線
    -
    ジェンダー暴力に対する闘いは止まらない 韓国において「革命的」といえるほど大きな盛り上がりを見せた#MeToo運動。その根底に流れる理論と実践を提示。韓国フェミニズムの現在に対する批判的な分析は、日本のフェミニズム・ジェンダー状況を対比的に浮き彫りにする。 【推薦】 伊藤詩織さん(ジャーナリスト) 菊地夏野さん(名古屋市立大学准教授) ※本書は、大月書店刊『#MeTooの政治学——コリア・フェミニズムの最前線』の電子書籍版です。 【目次】 まえがき──日常の革命、#MeTooの政治学 あの男たちの「女性問題」——韓国の進歩的男性権力者の#MeToo運動に対する理解(権金炫怜) 女性に対する暴力と#MeToo運動(鄭喜鎭) 春香には性的自己決定権が必要だった(橌砦昀) ジェンダー概念とジェンダー暴力(ルイン) MeToo運動とフェミニズムの「大衆化」——本書の解説に代えて(申琪榮) 【著者】 鄭喜鎭 文筆家、人文学講師、書評家。フェミニズム視点での学習と執筆に関心を持っている。西江大学で宗教学と社会学を学び、梨花女子大学で女性学の修士・博士号を取得。 権金炫怜 フェミニズム研究活動家。1990年代にヤングフェミニストとして活動し、2000年代には韓国性暴力相談所の常勤活動家として勤務。現在、韓国芸術総合学校に客員教授として在職中。 椚砦昀 セクシュアリティおよびジェンダー研究者。セクシュアリティマガジン『BUDDY』を1988年に創刊し、6年間編集長を担当。2002年に韓国性的少数者人権センターを設立、2014年に雨後の虹財団を発足。 ルイン 「トランス/ジェンダー/クィア研究所」および韓国クィアアーカイブ「クィアラーク」で勉強中。パニック・ディフェンス、ジェンダー暴力などにつながる研究を通じて、ジェンダー/セクシュアリティと暴力に関する思考方法やトランスジェンダー・クィア認識論を模索し、その政治学で歴史と文化を書き直している。 金李イスル 神奈川朝鮮中高級学校を卒業後、青山学院大学法学部、法律事務所勤務を経て、現在は朝鮮語通訳・翻訳に従事。共訳書に『J.Y.Park エッセイ——何のために生きるのか?』(早川書房,2021年)。
  • 同志少女よ、敵を撃て
    4.5
    1巻2,090円 (税込)
    【2022年本屋大賞受賞!】 キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞ノミネート、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞候補作 テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介! 史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作 アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。 とても新人の作品とは思えない完成度に感服。──北上次郎(書評家) これは武勇伝ではない。 狙撃兵となった少女が何かを喪い、 何かを得る物語である。 ──桐野夏生(作家) 復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。──鴻巣友季子(翻訳家) 多くの人に読んで欲しい! ではなく、 多くの人が目撃することになる 間違いなしの傑作! ──小島秀夫(ゲームクリエイター) 文句なしの5点満点、 アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎(作家) 独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?
  • 経営読書記録 裏
    -
    「知的体幹を鍛える本の読み方」を追体験する 『原書を読むよりも面白い』と評される、楠木建氏の書評を網羅した珠玉の書籍解説集。経営書から教養書まで、縦横無尽に語り尽くす。「今すぐに読みたくなる本」と出合える1冊。 「著者からのメッセージ」  読書という行為は事後性が強い。いろいろな本を読んでいくうちに、ようやく読書に固有の価値が分かる。いよいよ読書が楽しくなる。そうこうしているうちに、読書が習慣になる。問題はいかに事後性を乗り越えるかにある。
  • 経営読書記録 表
    4.0
    楠木建氏が、経営書から教養書まで、縦横無尽に語り尽くす。 『原書を読むよりも面白い』と評される、楠木建氏の書評を網羅した珠玉の書籍解説集。「今すぐに読みたくなる本」と出合え、そして「知的体幹を鍛える本の読み方」を追体験できる1冊。 「著者からのメッセージ」 僕にとっての優れた書評の基準はただ一つ、「書評を読んだ人がその本を読みたくなるか」だ。本書が読者にとって「今すぐにどうしても読みたい本」と出合うきっかけとなることを願っている。
  • いきもののカタチ 続・波紋と螺旋とフィボナッチ 多彩なデザインを創り出すシンプルな法則
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書の前作『波紋と螺旋とフィボナッチ』は、一見複雑で神秘的な生き物の形が、実はごくシンプルなルールで理解できることを解き明かし、各紙誌書評で絶賛された。本書では前作のテーマを深化させ、さらに多彩な生物の形や模様の謎に迫る。
  • 村上春樹の世界
    5.0
    同世代・同時代の小説家である村上春樹に深い関心を持ちつづけた文芸評論家・加藤典洋が節目節目に発表してきた作品論や書評を集成。小説家に対し一貫して好意的だったが時に厳しくもあった批評の射程は、デビュー作『風の歌を聴け』から最新長編『騎士団長殺し』にまで及んでいる。本書は村上春樹の小説世界に分け入る際の良い手がかりになるだけでなく、「批評」とはどのような営みなのかを読者に知らず知らずのうちに伝えてくれる、他に類を見ない評論集。遺稿「第二部の深淵――村上春樹における「建て増し」の問題」収録。
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    4.3
    原書は、米アマゾン担当者が選ぶ2011年ビジネス部門の第1位! これはグーグルの物語である。 グーグルは何を考え、何をめざしているのか。 『マッキントッシュ物語』でアップルの全貌を暴いた著者が、巨人の内側に密着取材。 これまでベールに包まれていた謎を解き明かす渾身のドキュメント。 徹底的な隠蔽戦略で見つけたネットの「金の鉱脈」、ジョブズが憎んだアンドロイド携帯、中国市場での失態、フェイスブックに挑むグーグル+、クラウドコンピューティング戦略。 誰も描かなかったグーグルの歴史のすべてが、ここにある。 【各紙の書評】 ・グーグルの興隆というエキサイティングなストーリーを、これほど深く描いた本があるだろうか。(ボストン・グローブ紙) ・レヴィはアメリカ屈指のテクノロジージャーナリストだ。彼は、これまで書かれたどのグーグル本よりも、面白い本を書き上げた。グーグルに関する本はこれからもたくさん出るに違いない。だが本書ほど、グーグルを生き生きと描き出すことができるものは稀だろう。(ワシントン・ポスト紙) ・世界で最も影響力のあるネット企業の思考を読み解く、最高の入門書だ。(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)
  • ミステリーツアー
    NEW
    -
    新進気鋭の小説家5名による豪華なミステリガイド! 謎多き旅へあなたを誘う1冊が必ず見つかる! ミステリーのことはよくわからない、でも知りたい。そんなあなたに! 5人の小説家が刺激的な「謎」の世界をわかりやすく紹介! ・青崎有吾 ・阿津川辰海 ・伊吹亜門 ・似鳥鶏 ・真下みこと 1回2分で読める全75回のミステリー書評! 会員制読書クラブMRC(メフィストリーダーズクラブ)で好評の書評連載がついに書籍化。
  • 沖縄への短い帰還
    -
    旅する人生のなかに「沖縄」という季節があった。池澤夏樹、沖縄の日々。 沖縄で暮らした十年と、そこで得た様々な思い。1994年から2004年まで沖縄で暮らした作家・池澤夏樹が記した、沖縄をめぐるエッセイ、書評、インタビュー、講演、掌編小説を、厳選して収録。単行本初収録作品も多数。
  • 爆弾
    4.1
    1巻1,980円 (税込)
    このミステリーがすごい!2023年版 国内編第1位! ミステリが読みたい!2023年版 国内編第1位! 東京、炎上。正義は、守れるのか。 些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。 たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。 直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。 「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。 警察は爆発を止めることができるのか。 爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。 【業界、震撼!】 著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。 ーー大森望(書評家) この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。 ーー千街晶之(書評家) 登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。 ーー瀧井朝世(ライター) この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。 ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店) 爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。 ーー本間悠(うなぎBOOKS) 自分はどちらの「誰か」になるのだろう。 ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー)
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか
    3.8
    成毛眞氏(書評家・HONZ代表)推薦! “アメリカ最新教育理論。 「やり抜く力」「自制心」「好奇心」「誠実さ」 これこそ、われわれ日本人が再発見すべき能力だ!” 人生における「成功」とは何か? 好奇心に満ち、どんな困難にも負けず、 なによりも「幸せ」をつかむために、 子どもたちはどんな力を身につければいいのだろう? 神経科学、経済学、心理学…… 最新科学から導き出された一つの「答え」とは――? 気鋭のジャーナリストが「人類の大きな謎」に迫る! 『ニューヨーク・タイムズ』『ハフィントン・ポスト』『ウォール・ストリート・ジャーナル』 各紙誌が絶賛の全米ベストセラー、待望の邦訳!
  • クリスティを読む! ミステリの女王の名作入門講座
    4.0
    数々の名作が世界中で読まれ、翻訳され、映像化・舞台化され、没後48年を経ても変わらぬ人気を保ち続ける──まさしくミステリの女王、アガサ・クリスティ。大人気カルチャー講座「アガサ・クリスティを読む」の講師を務める書評家が、〈探偵〉〈舞台と時代〉〈人間関係〉そして〈騙(だま)しのテクニック〉に焦点を当て、各章でテーマに沿ったおすすめ作品を紹介しながら魅力を丁寧に語ります。最終章〈読者をいかにミスリードするか〉では、女王の驚くべきテクニックをじっくり解説。クリスティのすごさを実感できる、入門に最適な一冊!/【目次】まえがき/第1章 探偵で読む/1 異邦人としてのエルキュール・ポワロ/▼ポワロを知る二冊――『スタイルズ荘の怪事件』『ポワロの事件簿1』/2 時代の証人としてのジェーン・マープル/▼ミス・マープルを知る二冊――『ミス・マープルと13の謎』『書斎の死体』/3 年齢を重ねるトミー&タペンス/▼トミー&タペンスを知る二冊――『秘密組織』『二人で探偵を』/4 渋さが光る捜査官・バトル警視/▼バトル警視を知る一冊――『ゼロ時間へ』/5 個性的な短編の探偵たち/▼パーカー・パインを知る一冊――『パーカー・パインの事件簿』/▼ハーリー・クィンを知る一冊――『ハーリー・クィンの事件簿』/第2章 舞台と時代で読む/1 古き良きメイヘム・パーヴァ/▼メイヘム・パーヴァを知る二冊――『アクロイド殺害事件』『ミス・マープル最初の事件 牧師館の殺人』/2 ヒット作の鉱脈、中東ミステリ/▼中東ミステリを味わう二冊――『殺人は癖になる』『ナイルに死す』/3 動く殺人現場――旅と乗り物/▼旅と乗り物を味わう二冊――『オリエント急行の殺人』『カリブ海の秘密』/4 戦争がもたらしたもの/▼戦争を知る二冊――『ABC殺人事件』『NかMか』/5 変わりゆく大英帝国/▼イギリスの変化を知る三冊――『予告殺人』『葬儀を終えて』『鏡は横にひび割れて』/第3章 人間関係で読む/1 ロマンス! ロマンス! ロマンス!/▼ロマンスに浸る三冊――『謎のエヴァンス』『忘られぬ死』『ホロー荘の殺人』/2 三角関係の使い方/▼三角関係のバリエーションを知る二冊――『杉の柩』『白昼の悪魔』/3 いろいろな家族の形/▼家族のドラマを味わう三冊――『ポアロのクリスマス』『ねじれた家』『無実はさいなむ』/第4章 騙しのテクニックで読む/1 童謡だけじゃない“見立て”/▼見立て殺人におののく二冊――『そして誰もいなくなった』『ポケットにライ麦を』/2 二種類ある、回想の殺人/▼回想の殺人を味わう二冊――『五匹の子豚』『スリーピング・マーダー』/3 ミステリの華、意外な犯人/▼意外な犯人に驚く二冊――『三幕の悲劇』『カーテン』/第5章 読者をいかにミスリードするか/▼『シタフォードの謎』『殺人は容易だ』/参考文献/作品名一覧/人名一覧/アガサ・クリスティ著作一覧
  • 資本主義の中心で、資本主義を変える
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    ★発売5日で重版決定! ★2023/11/16 日経新聞書評掲載(評者=入山章栄氏) 毎年毎年、昨年以上の結果を求められる。 このプレッシャーは、どこからきている? 「成長が目的」の世界は、人を幸せにしないーー。 著者は「世界最強の投資銀行」の名を馳せるゴールドマン・サックスで16年、資本主義と闘ってきた。 資本主義を変えるためには、「資本主義の中心」にいる必要があったのだ。 世界を変えるには、日本から。その思いから著者は、日本の資本市場の奥深くまで切り込むことになる。 「Up or Out(成長しないヤツは出ていけ)」という「現実」のなかで、どんなに追い詰められても、長期的な社会へのインパクトという「理想」にこだわり、人生を捧げてきた。 1兆円ビジネスという経済性と社会性の両立を追いかけ続けた、元ゴールドマン・サックス営業による「現実と理想の両立のしかた」。 ・資本主義3つの副産物:「成長の目的化」「時間軸の短期化」「会社の神聖化」 ・日本の「まじめ」な会社で、不正が数十年引き継がれる理由 ・ESG経営の本質は、つきつめれば「企業文化」 ・投資の神様ウォーレン・バフェットは、経営のどこを見ているか ・「茹でガエル化」から脱出するには「ゼロヒャク思考」をやめよ 目次 1章 資本主義は「限界」か?  1-1. 資本主義の方程式  1-2. 競争原理がすべてを動かす 2章 お金の流れを根本から変える  2-1. 日本の資本市場のボトルネックは「忖度(そんたく)」文化  2-2. 「忖度」を解くカギは「緊張関係」  2-3. 「空気の読めない人」が時代をつくる 3章 ピラニアを放り込め!  3-1. 過去の言葉になった「Asia ex Japan」(日本を除くアジア)  3-2. 「健全な緊張感」のもたらし方 episode. (エピソード) ・「成長を疑うヤツは出て行け」 ・自ら「成長至上主義の歯車」を回すとき ・悪夢の長い階段 ・「キレイごと」追求のための、1000億円超の案件
  • みんなのなつかしい一冊
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    寄藤文平の愉しいイラストと、編集顧問の池澤夏樹のタッグで贈る、毎日新聞書評面で好評連載中のブックガイド第3弾。 米澤穂信が選ぶ寺山修司、矢部太郎が選ぶ手塚治虫、重松清が選ぶ椎名誠、里中満智子が選ぶ「万葉集」……。 作家たち50人の心に刻まれた思い出の一冊とは?
  • 国境を越えるためのブックガイド50
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    自らの殻を破る50冊! 本書は一般的な意味でのブックガイドとは異なる。 本書は、日本最大の公的国際交流機関である、国際交流基金の職員が、自分たちの「愛読書」を取り上げ、それらを通じて、国際文化交流に懸ける自らの思いを語っている。 今、世界は著しく変化している。 ウクライナ戦争やコロナ禍、新冷戦はじめ、国際社会において対立が深まり、人類が悲惨な戦争の教訓から得た国際協調の精神が大きく揺らいでいる。 そもそも、グローバリゼーションの時代にあって国境を越えることが容易になったと考えられていたが、私たちは本当に〈越境〉していたのだろうか? ただ、自己の意識を肥大化させていただけではないのか? はたして他者と出会っていたのか? これが本書の問題関心である。 加速し続ける現代社会において、私たちは立ち止まって、じっくり考えることができなくなっている。 しかし、複雑化し続ける今の社会において本当に求められているのは、より長いスパンで社会を見通す目ではないだろうか。 「書評=ブックガイド」という方法を取ることで、こうしたより根源的な問いにアプローチすることができる。国境を越えて生きるための50冊!
  • 子どもたちに民主主義を教えよう――対立から合意を導く力を育む
    4.4
    【メディア続々掲載!!】 ★南沢奈央さんが「2022年の3冊」として本書を紹介(読売新聞・22/12/25) ★東洋経済「教育関係者にお薦めしたい」10冊 2022年がわかる、23年に備える教育トレンドに掲載! ★東洋経済オンライン 掲載 (23/1/6) ★京都新聞 (書評欄 22/12/10 ) ★信濃毎日新聞 (22/11/29) ★熊本日日新聞(書評欄 22/11/25) ★文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ! 」著者出演 ★鴻上尚史さん(作家・演出家)推薦! ★ベストセラー『学校の「当たり前」をやめた。』著者  元麹町中の校長と、教育の本質を問い続けてきた哲学者・教育学者が初タッグ! ★これからを生きる子どもたちに必須の力とは? ★全国の親からも絶賛の声 「教育の役割とは何か?」 「学校は何のためにあるか?」 学校改革の旗手と教育の本質を問い続けてきた哲学者・教育学者が 教育の本質を徹底議論! 究極の目的は「民主主義」教育だった。 ーー「多数決で決めよう」のどこに問題があるか、わかりますか? 「誰一人置き去りにしない」を教えるはずの教室で 平然と少数派を切り捨て、 一度決めたことには従え! と「従順な子」をつくる教育がおこなわれている。 未来の社会をつくる子どもたちに本当に伝えるべきことは、 対立を乗り越え、合意形成に至るプロセスを経験させることではないか。 学校で起きるトラブルこそが絶好の学び場であるはず…… 本書は、子どもたちの「対話の力」を重視し、 学校で民主的な力をいかに育むかを提案する実践的教育書だ。 民主主義の考え方を広めていくことで 当事者意識が低い「日本社会」をアップデートする、 著者二人のつよい覚悟を持って書かれた。 いじめ、理不尽な校則、不登校、体罰、 心の教育、多数者の専制、学級王国・・・ いまの学校が抱える大問題を分析しながら 何ができるか、どこから変えていけるか、 哲学と実践を見事につなぐ画期的1冊。 現場で奮闘する教育関係者・保護者、必読!
  • リズム・マム・キル
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    「お前さ、本当はママ、嫌いなんだろう。殺してやろうか」。中学受験生、殺し屋、弁護士、フリーター。出会うはずのなかった〈虐げられた子供たち〉が出会い、烈しく歪な〈母を殺す〉戦いがはじまる。「十二歳の少女・壊れた殺し屋・血の鎖。ごりごりハードな物語なのに、思わず号泣!」と書評家・吉田伸子氏も評した、書評家・書店員を熱くしたノンストップ・エンターテイメント!
  • 証言モーヲタ ~彼らが熱く狂っていた時代~
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    『BUBKA』連載のプロインタビュアー・吉田豪インタビュー「証言モーヲタ ~彼らが熱く狂っていた時代~」が、大幅に加筆されて待望の単行本化! 「モーニング娘。」とは何だったのか――彼女たちと出会い、人生を大きく変えられた15人に、吉田豪が迫る! 「モーヲタ」として青春を捧げたあの頃の「情熱」と「笑い」、「涙」、「狂乱」の証言録。 【単行本特別収録】宇多丸(RHYMESTER) [内容紹介] 証言・1 掟ポルシェ――何かに熱狂的になる姿を見せることによっていまの自分があって、人にもそう認識されてるだろうなって 証言・2 コンバットREC――文化祭よりももっと熱狂的な、リオのカーニバルが2年間毎日続いたような感じというか 証言・3 もふくちゃん――アイドルがホントにアイコンだった時代だったから神格化がすごくて、みんなのなかに文学が生まれたんですよ 証言・4 杉作J太郎――なんという素晴しい人々がここに集ってるんだろうということで、その日から僕のモーニング娘。は始まった 証言・5 小板橋英一――人生こんなに楽しいことはもうないだろうから狂えるだけ狂ったほうが、みたいに思ってた 証言・6 久保内信行――面倒くさいヲタが総計で10人ぐらい住んでるビルがあって、僕もそこに住んでました 証言・7 嶺脇育夫――狂ってる人たちを眺めるのが好きだったんですよね、僕はたぶんそれできないから 証言・8 サムライ――当時は子供用品でミニモニ。の服が売ってて、それを無理やり着てました 証言・9 劔樹人――ハロプロに昔の恩返しをしていくぞっていう気持ちだけでやってきてるんで 証言・10 ピストル――加護ちゃんが戻ってきたら時間を全部使いたい、じゃあサラリーマンを辞めようって 証言・11 ロビン前田――ヲタ汁まみれの会場で見知らぬ獣みたいな匂いを漂わせたヤツらと抱き合って「最高! 最高! 」ってなって 証言・12 うたか――『爆音娘。』で全裸で建物の外に飛び出したら上からパンツが降ってきて 証言・13 岩岡としえ――後藤真希にハマッてからですね、狂っていったのは。ひとりだけオーラが違ったんですよ 証言・14 ごっしー――「見返りを求めるな」ってことです。いくら応援したからといって何が返ってくるわけでもない 証言・15 宇多丸――あのときのモーニングとそのムーブメントみたいな、完全にトチ狂ってしまったみたいなことは二度はないんじゃないかなっていう気がしますね [著者紹介] 吉田豪(よしだ・ごう) 1970年、東京都生まれ。プロインタビュアー/プロ書評家/コラムニスト。編集プロダクションを経て『紙のプロレス』編集部に参加。そこでのインタビュー記事などが評判となり多方面で執筆を開始する。現在、雑誌・新聞に多数の連載を抱えるほか、テレビ・ラジオ・ネットなど様々なメディアにでも活躍中。今までに格闘家、プロレスラー、アイドル、芸能人、政治家と、その取材対象は多岐にわたる。著書に『人間コク宝』シリーズ(コアマガジン)『聞き出す力』『続 聞き出す力』(日本文芸社)『吉田豪の空手☆バカ一代』『吉田豪の“最狂”全女伝説』『吉田豪のレジェンド漫画家列伝』『吉田豪と15人の女たち』『吉田豪の部屋の本――@猫舌SHOWROOM――』(白夜書房)などがある。
  • 決定版 HONZが選んだノンフィクション
    4.2
    【HONZ10周年、厳選の100冊!】 2021年7月で開設10周年を迎えるノンフィクションの書評サイト「HONZ」。 サイエンス、医学・心理学、生物・自然、教養・雑学、アート・スポーツ、社会、事件・事故、民俗・風俗、歴史、ビジネス……。 さまざまなジャンルの中から、選りすぐりの100冊をレビューとともに紹介!
  • 結婚という物語
    4.0
    生まれる愛、誓う愛、試される愛―― 2019年 女性小説賞受賞! 世界累計100万部突破の話題作。 “冤罪という悲劇であると同時に、感動的な物語” ――バラク・オバマ(アメリカ元大統領) “深い感銘を受けた。そして、考えさせられた” ――ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者) “アメリカが歴史の大きな転換点にある今、必読の書。人々を引き裂くのはナイフや銃弾とは限らない。でも、結びつけるのはいつも愛なのだ” ――鴻巣友季子(翻訳家・文芸評論家) “アメリカの人種問題を扱いつつも「結婚」が個人や家族に与える普遍的な問題を描いており、読後に誰かと共感や反感を分かち合いたくなる” ――渡辺由佳里(書評家・エッセイスト) ありふれた幸せな夫婦、ロイとセレスチャル。 ある日、町の寂れたホテルに泊まった二人だが、 その夜に女性客が強姦され、犯人と疑われたロイは警察に連行されてしまう。 とんでもない濡れ衣だと誰もが釈放を信じたが 夫の無実を訴えるセレスチャルの証言もむなしく ロイに言い渡されたのは懲役12年の刑だった。 唐突に、理不尽に引き裂かれた二人は、 刑務所のなかと外とで手紙をやり取りしつづけるが―― 愛とは、結婚とは、人種とは、社会とは。魂に訴えかける各賞受賞の話題作。 *女性小説賞受賞 *NAACPイメージ・アワード受賞 *アスペン・ワーズ文学賞受賞
  • 性同一性障害の社会学 [電子改訂版]
    -
    1巻1,980円 (税込)
    オチンチンがある子はなぜ男の子なのか? 最も分かりやすいトランスジェンダー学入門。 『性同一性障害はオモシロイ』で自らの体験を語り各書評で絶賛された著者が、大阪大学大学院での研究をもとに新しく書き下ろした本。最新の研究成果をもとに“性別”をめぐるさまざまな問題を目からウロコの納得分析。平易で初歩的な知識・問題の解説から始め、当事者たちへの調査を含めた当事者による性同一性障害の解説。 【目次】 巻頭エッセイ 太陽の塔は女か男か?! ——まえがきにかえて 第1部 社会現象としてのトランスジェンダー  はじめに  第1章 トランスジェンダーの現状  第2章 ジェンダー秩序・ジェンダー体制とトランスジェンダー  第3章 トランスジェンダーをめぐる言説と疑問  第4章 トランスジェンダーから見えてくるジェンダー  おわりに——まとめにかえて 参考文献リスト 第2部 学際的トランスジェンダー考 参考文献リスト 巻末エッセイ モリゾー・キッコロは女でも男でもなかった——あとがきにかえて 【著者】 佐倉智美 1964年、関西生まれ。幼いころより自分の「男」という性別に違和感を覚え、1997年、自分らしく生きることを求め、社会的・文化的性別を「女」へと転換。講演・講義は、三重大学「性の多様性概論」(平成14年度)、日本女性会議2003大津をはじめ、多数。2005年3月、大阪大学大学院人間科学研究科修了(修士号取得)。2004年6月よりNPO法人「SEAN」理事。
  • 地霊都市 東京第24特別区
    3.0
    最先端のテクノロジーと霊的なものとの衝突が物語に思いがけないひねりを加え、最後まで一気に読ませる。 ――大森望(書評家) AI 防犯システム、対自然災害、IRカジノ――”理想の街(スーパーシティ)”を護り抜け。 最先端テクノロジーに警鐘を鳴らす、近未来ミステリー! 2020+年、オリンピック後の東京に新設された、対自然災害の実験都市・SC特別区。そこは未来の理想都市として、AIで完璧に管理されていたはずだった。そのオープン初日、安全管理センターの所長・神代は、街に仕掛けられた罠に気づく。街のセキュリティ突破には、ダークWEB上で巨額の懸賞金がかけられていたのだ。神代は、副所長の鷹宮やオペレーターたちと、カジノやITサミットを狙ったテロに対処していく。だが、その裏で謎の突然死がエリア内に多発していた……。 「まるでこの街に意思があって、機会があれば住民を殺しているみたい」
  • 明日咲く言葉の種をまこう
    -
    編集者、ライター経験を経て、書評家、コラムニストとして活躍する岡崎武志。 小説、エッセイ、詩、漫画、映画、ドラマ、墓碑銘に至るまで、自らが書き留めた、とっておきの名言、名ゼリフを選りすぐって読者にお届け。「名言」の背景やエピソードから著者の経験も垣間見え、オカタケエッセイとしても、読書や芸術鑑賞の案内としても楽しめる一冊。
  • ブルーバード、ブルーバード
    4.0
    ハイウェイ沿いの田舎町で白人女性と黒人男性の死体が発見される。人種差別が根深く絡む事件に、黒人のテキサス・レンジャーが捜査に乗り出すが──。その衝撃的な内容が高く評価され、米書評界で絶賛された話題のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作 解説収録/吉野仁
  • 人生を狂わす名著50
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 知らない本が知れる。知っている本は、もっとおもしろくなる! ノーベル文学賞を受賞された カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』の書評も収録されています! 著者は23歳。現役の京大院生。 文学研究をするかたわら、京都天狼院で書店員として働く文学マニアの女の子。 この本は、『京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。《リーディング・ハイ》』 というタイトルで「天狼院書店」のウェブサイトに掲載され、 2016年、年間はてなブックマーク数ランキングで第2位となり、 本好きのSNSの間で大反響を呼んだ記事をもとに書かれたブックガイドです。 外国文学から日本文学、漫画、人文書まで、人生を狂わされる本を50冊選書。 その一つひとつに確かな紹介文が書かれています。 加えて「文学研究」の視点で、50冊それぞれに「その次」に読みたい本を3冊ずつ紹介。 本書には合計200冊の名著が紹介されています。
  • SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録
    4.6
    2016年4月、書評家・翻訳家・SFアンソロジストの大森望を主任講師にむかえて開講した「ゲンロン 大森望 SF創作講座」。東浩紀、長谷敏司、冲方丁、藤井太洋、宮内悠介、法月綸太郎、新井素子、円城塔、小川一水、山田正紀という第一線の作家陣が、SFとは何か、小説とはいかに書くかを語る豪華講義を採録。各回で実際に与えられた課題と受講生たちの梗概・実作例、大森氏による付録エッセイ「SF作家になる方法」も収録の、超実践的ガイドブック!
  • 異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
    4.5
    ------------------------------------------------------- 「残念ながら、日本人の8割にこのビジネス書はいらない。」 HONZ書評掲載で話題沸騰! (10/7、佐藤瑛人さん) 「ビジネスで英語を必要とする人々は、この知識こそ必要だ。」 成毛眞さん(HONZ代表)推薦! ------------------------------------------------------- 海外で働く人、外国人と仕事をする人にとって 実は「語学」よりも「マナー」よりも大切なこと。 中国企業との交渉、アメリカ人上司への提案、多国籍チームのリーダーシップ… なぜいままでのやり方が通用しない? どうしてトラブルばかりが起きる? これからのビジネス成功の鍵は、「異文化を理解する力」。 ・異文化を理解する力:ビジネスパーソン必須の教養 異文化理解力とは、相手の言動の真意を理解し、自分の言動を相手がどう捉えているかを理解すること。 育った環境や価値観が異なる人と働くときに、行き違いや誤解を生むことなく、確かな信頼を築く技術です。 また経団連、文科省、大手企業などがグローバル人材、リーダー養成に向けて「異文化を理解する力」を重視! ・カルチャーマップ:異文化を理解するための強力ツール カルチャーマップとは、著者エリン・メイヤーが10年超の研究、数千人の経営幹部への取材をもとに開発した異文化理解ツール。 特徴1 文化の違いを可視化。たとえば中国人やアメリカ人と仕事をする上で、「自分は相手と、何が、どう違うのか」が一目でわかります。 特徴2 問題が起きやすいビジネステーマを指標に。たとえばプレゼンや交渉などでだれかを「説得」する際に、相手の傾向や考慮すべきことがわかります。 「ビジネスパーソンが現場で使える武器」として、ハーバード・ビジネス・レビュー、フォーブス、ハフィントン・ポストほか各メディアから高く評価されています。 ・エリン・メイヤー:「Thinkers50」他が注目する新進気鋭の経営思想家 フランスとシンガポールに拠点を置くビジネススクール、INSEAD客員教授。異文化マネジメントに焦点を当てた組織行動学が専門。 ニューヨーク・タイムズ、タイムズ・オブ・インディアなど寄稿多数。また世界銀行、国連、エクソンモービルなどで講演やセミナーを実施。 ・監訳者まえがき:田岡恵(グロービス経営大学院教授) グローバルビジネスが、二国間から多国間へ、リアルからバーチャルへと、その複雑性が急速に増す中、 「異文化理解力」の欠如は、ビジネス上の重大リスクとなりかねない。――そしてリスクも大きいが、チャンスも大きい。 国家機関やグローバル企業、また私たちが日々お手伝いをしているクライアントの間でも、 「異文化理解力」を次世代リーダーの条件と定義し、強化する取り組みが次々に始まっている。 現代のビジネスパーソンにとって「異文化理解力」は、まさに「必須の教養」と言える時代になったのだと思う。
  • 完本 仏像のひみつ
    5.0
    これは便利!! 手元のスマホやタブレットに電子版を入れておけば、どんな仏像に出会ったときにも、おがむときにも、すぐに目の前の仏像が検索でき、より深い知識と興味が得られます! 仏像はやせたり太ったりする! 仏像たちにもソシキがあった!? 日本だけにうまれた、つくるヒト、ブッシのひみつ! 累計13万部。新たな「ひみつ」を加えた伝説の仏像本、完全版です。 この本は「伝説の仏像本」になるだろう。 いままで、誰もがする、してしまうような本作りをしなかった。 それがこの本の画期的なところになった。 ――南伸坊さん(朝日新聞書評) これでスッキリ! 仏像早覚え最強マニュアル。 いくたあまたの仏像解説書では身につかなかった基礎知識が、スンナリと身体に入ってゆくのだ。 <最強の仏像本>と、私は呼びたい。 ――柴門ふみさん(週刊文春書評) 名前も知らない、初めて見る仏像でも、それを観察し、考えるための手がかりが、自分の中にできる。 ほんとうの「わかる」へと導いてくれる本。 仏像から始まって、仏教、日本文化、そして人間へ。 いつの間にか広く、遠くまでを見晴らせる、展望台へと導いてくれる。 ――橋本麻里さん この本では、仏像のひみつの基本中の基本からお話をはじめて、やがてだんだんと、仏像の世界の奥深いところや、仏像のまわりにひろがる霧みたいな中にも、ふみこんでみたいと思います。 この本を、いつでもそばに置いていただけるなら、お寺や博物館で仏像に出会い、鑑賞するのが、そして仏像のことを考えるのが、とても楽しくなるのを約束します。(「はじめに」より)
  • 滅茶苦茶
    3.8
    1巻1,881円 (税込)
    「最悪だ。もう逃げ場がない」三人三色の人生が転落しながら絡み合う、絶叫的ミステリー。 【話題作『悪い夏』『正体』を超える切迫感!】 仕事は順調、東京でシングライフを謳歌する30代女性が始めた不穏な恋愛。下校中、不良に堕ちた元級友に再会した、とある北関東の高校生。老朽化したラブホテルを継ぐが経営不振に陥った静岡県在住の中年男。 刹那な現代をサバイブしながらも、孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆られた出会いは、彼らをまっさかさまに谷底に突き落とす。 圧倒的な言葉の迫力! 予測不可能な滅茶苦茶な展開の数々。絶望の淵で思わず涙腺が緩む。 岩谷翔吾(THE RAMPAGE・ブックレビューサイト「岩谷文庫」執筆) 「いい気味」か「かわいそう」か?  彼ら自身が招いた命からがらの転落劇。滅茶苦茶なんだけど最低じゃない! ―吉田大助(書評家) 予想外の読後感! 転落人生の奇蹟の交錯が閉塞感に風穴を開ける、これぞ染井マジックというべき快作。 ―宇田川拓也(ときわ書房本店)
  • 逆転のバラッド
    4.0
    人生の折り返し点を過ぎた男たちが、平凡な地方の町を侵食する欲に塗れた悪事に立ち上がる、一発逆転のリベンジゲーム。 どんなお話?)鄙びた港町にある銭湯、みなと湯は地元で暮らす昭和世代にとっての密かな憩いの場だ。第一線を退き地元の支局に異動してきた新聞記者の弘之、老朽化した風呂釜修繕の金策に走る銭湯主人の邦明、暴力団を首になった釜焚き係の吾郎、儲からない骨董屋の跡を継いだ富夫らは、それぞれ人生に諦念を抱きながらも日々そこで交流を深めていた。彼らの前に突然現れたのは、不審死したみなと湯の銀行融資担当・丸岡の元婚約者・礼美。彼女は丸岡の死の真相と銀行の悪行を四人に訴える。 【本読みの達人たちから大絶賛ぞくぞく!】 しなしなのアラ還オヤジたちが巨悪との勝ち目薄き闘いに挑む。人生を取り戻していくその姿は勇気の塊。なんて愉快なおじさん小説!―文筆業 門賀美央子 こんな俺たちにも命がある。そう簡単にふみ潰されてたまるかよ――そんな呟きが聞こえてくる、見事な人間賛歌だ。―ミステリー評論家 杉江松恋 「人生の終焉が見え始めた男たち」が、本当に初めて見たもの。とんでもない「幸福の王子」に胸熱必至!―書評家 藤田香織 闇に迫れるのは、正攻法か、裏の手か。力なき庶民の巨悪への挑戦を、きめ細かく描いた著者の筆致に感服した。―ミステリー評論家 千街晶之 目を覚ましたならず者たちによる、あっと驚く逆転劇が素晴らしく小気味よい。―ミステリー評論家 吉野仁 うわあ、してやられた。「老い」は何かを諦めた時から始まるのだ。正攻法と搦め手を駆使し巨悪に挑む男たちの姿が眩しい!―ミステリー評論家 西上心太 今のままでいいのか、と強く問いかけられた。これは後悔を抱えたすべての人へ贈る、悲しくも力強い逆転のミステリだ。 ―書評家 大矢博子 優れた社会派ミステリー。だけど、それだけじゃない。この物語、裏がありすぎる。―文芸評論家 細谷正充 著者の地元を舞台に設定した汚職禍を、果敢にミステリーに仕立て上げる作家魂を尊敬します。―担当編集 人生のたそがれ時を迎えた男たちに贈る応援歌。どんなにかっこ悪くても、最後までジタバタするべし。―著者
  • 書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020
    -
    翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人によるミステリ好きのための書評本。 書評七福神編著  (川出正樹 北上次郎 酒井貞道 霜月蒼 杉江松恋 千街晶之 吉野仁) おれたちはこの翻訳ミステリーが好きなんだ! 翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人によるミステリ好きのための書評本。この本を読めばミステリがもっと好きになる!? 読んでも読んでも読み切れない! 七福神各位の気持ちを勝手に代弁するとそんなことになるのではないかと思う。本当におもしろい作品ばかり出るんだもの。(あとがきより) スティーヴン・キング、ピエール・ルメートル、ジョー・ネスボ 等520作品収載‼ 【目次】 まえがき 2011年 COLUMN・十一月は変化球の月 霜月蒼 2012年 10年間のベスト 川出正樹 2013年 COLUMN・人工的本格ミステリの復権 千街晶之 私のベスト10 北上次郎 2014年 COLUMN・仏はヘンに宿る 吉野仁 十年間の印象鮮烈な作品5選 酒井貞道 2015年 怒り、暴力、そしてその他の悪いこと 霜月蒼 2016年 COLUMN・世界を知り、人生を選択する少年少女 川出正樹 「今月の一冊」からベスト10を選ぶと 杉江松恋 2017年 COLUMN・選択の基準について 北上次郎 十年間のベスト 千街晶之 2018年 COLUMN・翻訳ミステリー大賞 杉江松恋 見逃された10年間のベスト 吉野仁 2019年 COLUMN・翻訳ミステリー大賞シンジケート 杉江松恋 2020年 COLUMN・翻訳と演奏と 酒井貞道 あとがき 執筆者プロフィール&ひとこと 訳者名さくいん 著者名さくいん 書名さくいん 【著者】 書評七福神 書評七福神

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