成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

ビジネス・実用
1,980円 (税込)

9pt

成毛眞氏(書評家・HONZ代表)推薦!
“アメリカ最新教育理論。
「やり抜く力」「自制心」「好奇心」「誠実さ」
これこそ、われわれ日本人が再発見すべき能力だ!”

人生における「成功」とは何か?
好奇心に満ち、どんな困難にも負けず、
なによりも「幸せ」をつかむために、
子どもたちはどんな力を身につければいいのだろう?
神経科学、経済学、心理学……
最新科学から導き出された一つの「答え」とは――?

気鋭のジャーナリストが「人類の大きな謎」に迫る!
『ニューヨーク・タイムズ』『ハフィントン・ポスト』『ウォール・ストリート・ジャーナル』
各紙誌が絶賛の全米ベストセラー、待望の邦訳!

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    英治出版
  • タイトル
    :
    成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか
  • タイトルID
    :
    268584
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年06月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    いわゆる「知能」は、
    今でも、IQの高さや成績の良さなどを尺度に語られる性質のつよいものです。
    これらは、最近では「認知スキル」とくくられるそうです。
    そして、認知スキルこそが何より重要だとする人(認知決定論者)の言い方として、
    「重要なのはIQであり、それは人生のかなり早い段階で決まるものである。
    教育とはスキルを身につけさせるものではなく、人々を選り分け、
    高いIQを持った者に、潜在能力をフルに発揮させる機会を与えるものだ。」
    というものが、いくぶん極端ではありますが、あります。

    そういった「認知スキル」のいっぽうで「非認知スキル」と呼ばれる能力があります。
    「非認知スキル」とは、やり抜く力、自制心、好奇心、誠実さや意志の強さなどなどのことです。
    本書では、「認知スキル」よりも「非認知スキル」のほうがずっと大切である、
    という昨今の研究を軸に、
    発達心理学と労働経済学、犯罪学と小児医学、ストレスホルモンと学校改革など、
    それぞれ独立した分野を繋げることで浮かびあがる事実から、
    子ども時代の貧困などからくる劣悪な家庭環境や人間関係などの逆境でそこなわれる人生を、
    どうすれば救えることができるのかを探り明かしていきます。
    「非認知スキル」をはぐくみ、生かして好転するケースやデータを例示し、
    とりあげられたさまざまな逆境にあえいできた人物のストーリーを語りながら、
    その大事さがつまびらかになっていきます。

    性格ってすごく大事なんだ、ということなんですよね。
    これは政治的にいえば保守の人たちが「それみたことか」
    とふんぞりかえってもおかしくない結論でもあります。
    性格を作っていくには道徳教育が必要になります。
    道徳教育なんていうと、抽象的だし精神論的でくだらない、なんて怒る人も多い。
    しかし、ここでいう道徳教育は、
    権威や規則に従え、というものではありません。
    そういった、「それは誰の倫理基準・価値基準なのか?」
    という疑問があたまに浮かぶような、従来の倫理・価値に従う種類の道徳教育ではなくて、
    自制心や意志力を持とう、というような、
    有意義で充実した人生のための能力を自覚するためのような教育です。
    個人主義的な道徳、といいますか、
    または、自分を守り尊重するための道徳、といえるのではないでしょうか。

    アメリカでは、KIPPアカデミーという教育機関が、
    「非認知スキル」を育てることで学力も向上させるシステムを作り上げ、
    社会的にも経済的にも学力的にも恵まれていない子どもたちを
    大学に入学させるまで育てて注目されて、
    アパレル大手GAPの創業者の目にとまって多額の寄付を集めたりしたそうです。
    KIPPアカデミーは数を増やし、質を高めて今日にいたっているようですが、
    本書でKIPPアカデミーを扱った章を読むと、
    そのやり方がふつうの日本の学校のやり方に通じるようにも感じられて、
    アメリカでは新しいやり方であっても、僕としては懐かしさのようなものが甦るものでした。

    そうなんですよね、
    本書の帯には書評サイトHONZの代表である成毛眞氏の言葉として、
    「『やり抜く力』、『自制心』、『好奇心』、『誠実さ』
    これこそ、われわれ日本人が再発見すべき能力だ!」
    とあります。
    日本人って非認知スキルを大切にしてきたところはあると思います。

    最後に、
    これはしっかり覚えておきたいところを。

    性格や知能は変えていける。
    変えていけると信じている人は、そのしなやかな姿勢ゆえに変えていける。
    変えていけないと考える人は、その凝り固まった姿勢ゆえに変わらない。
    性格も知能も、影響をうけやすいのがほんとうのようです。
    人間は柔軟にできているんです。
    また、
    思春期にうまく挫折や失敗をする大切さについての話もありました。
    (僕個人は過保護に育ったので、思春期は失敗や困難を渇望して反抗したもんだった。
    それを思いだしました。)

    示唆されるところからいろいろとふくらんで読めていく、内容のある豊かな本でした。
    やっと手に取りましたが、読んでよかったです。

    0
    2020年10月26日

    Posted by ブクログ

    ペリー就学前プロジェクトと非認知スキルの詳細が知りたくて行き着いた。タイトルが嫌な感じだけど中身はいたって真面目。ただジャーナリストが書いているので描写が多くて、実験の内容を端的に把握しづらい。

    0
    2017年06月25日

    Posted by ブクログ

    本書から得られた学びは、子どもの成功を考える上で、従来の知性や学力に偏重した見方を大きく転換させる重要性を示唆しています。

    成功を支える非認知能力と環境の力
    まず、ストレスに満ちた環境が子どもの中核的な能力の発達を阻害するという指摘は、家庭環境や初期のケアがいかに重要かを痛感させます。集中力、自制心、立ち直る力といった、学力の土台となる非認知能力は、安全で応答的な環境(幼児期の感情面での要求に対する対応)の中で育まれます。
    特に、「幼児の発する信号に注意深く、温かく、落ち着いて反応すること」が、ストレスを緩和し、良好なアタッチメントを築くという学びは、親や養育者の役割が、単なる世話を超えた、子どもの脳と心の健康を形作る行為であることを示しています。親への介入が行政措置による隔離よりも有益であるという知見は、問題解決の焦点が「親子関係性のケア」にあることを裏付けています。

    努力と姿勢が能力を超える
    「人生の成功とIQ、テストの点数は相関しない」という事実は、現代社会においてもなお過大評価されがちな能力主義への反証です。それよりも、「ビックファイブの勤勉性」や「実行意図」といった、努力の質と継続に関する要素が成功に不可欠であると強調されています。
    • 成長マインドセット:能力は固定されたものではなく、成長するものだという考え方
    • 失敗からの学び:「失敗が唯一、成長を促す」という言葉に集約されるように、失敗をネガティブな終わりと捉えず、一時的なもの(負けはその場、その場の出来事で永続性はない)として、次の成長への糧とする姿勢
    • 習慣の力:「繰り返し折れば折り目がつく」という例えは、目標達成に向けた習慣化と継続の重要性を端的に示しています。
    これらの学びは、才能よりも、適切な心構えと**具体的な行動(習慣)**が、持つ能力を「使いこなしてなんぼ」の状態へと導くことを示しています。

    常に学び続ける姿勢
    「初心者の心を忘れるな」や「反証」の精神は、成功者が陥りがちな現状維持への安住を打破するための鍵です。特に、「事実を明らかにする方法は間違っていることを証明すること」という指摘は、自身の考えや現状を常に疑い、問い直す科学的なアプローチを日常にも適用することの重要性を教えてくれます。
    そして、指導者に求められる「臨機応変さ、レジリエンス、熱意、専門意識、高潔さ」は、子どもを導き、社会を築く大人がまず身につけるべき人間性の羅針盤と言えるでしょう。
    結び
    この本から得られた学びは、真の成功とは、高IQや高得点といった表面的な結果ではなく、自己制御能力、レジリエンス、勤勉性といった、逆境を乗り越え、主体的に成長し続ける内面的な力であると結論づけています。そして、これらの力を育むために、温かく応答的な親子の関わりと、失敗を許容し、成長を促すマインドセットの重要性を改めて認識させられました。

    尚、星4つにしていますが、自身で理解が不十分な部分から4つにしました。再読予定です。

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    アメリカで話題となっている教育理論について書かれている。
    子どもたちが「成功」するためには、何が必要なのかに迫っている。

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    脳の中で幼少期のストレスから最も強く影響を受けるのが前頭前皮質、つまり自分をコントロールする活動ー感情面や認知面におけるあらゆる自己調整可能において重大な役割を果たす部位である。このため、ストレスに満ちた環境で育った子供の多くが、集中することやじっと座っていること、失望から立ち直ること、指示に従うことなどに困難を覚える。

    10年を貧困の中で過ごした子供は、5年の子供よりもサイモンのスコアが悪かった。実行機能の能力を阻害しているのは貧困そのものではなく、貧困に伴うストレスだったのである。

    前頭前皮質は脳の他の部位よりも外からの刺激に敏感で、思春期や成人早期になっても柔軟性を保っている。もし環境が改善して実行機能を高めることができれば、その子供の将来は劇的に改善される可能性がある。

    ストレスによるダメージが長期にわたる深刻な問題に直結するのは思春期である。飲酒運転をしたり、無防備なセックスをしたり、高校を辞めたりする。認知制御システムは二十代になるまで成熟しきらない。

    生物学上の母親の習慣ではなく、育てた母親の習慣だった。生まれてすぐのころになめられたり毛づくろいをされたりした快い経験を持つ子ラットは、そういう経験のない子ラットよりも勇敢で大胆に育ち、環境にもうまく適用した。

    感情的、心理的、神経科学的な経路をターゲットとしたプログラムのいちばん有望なところは、子どもが成長してからでも充分に効果がある点だ。知能指数だけを見るなら、8歳を過ぎたあたりからなかなか伸びなくなる。しかし実行機能や、ストレスに対処する能力は、思春期や成人になってからでも劇的に改善できる

    達成のメカニズムは、動機付け(モチベーション)と意思

    性格の強み(誠実さ、やり抜く力、レジリエンス、粘り強さ、オプティミズム)

    0
    2021年07月15日

    Posted by ブクログ

    親と教師の愛情

     同著者の「私たちは子どもに何ができるのか」に感銘を受け、本書も読むことにしました。その前作だけに、まとまりのなさを感じましたが、親と教師の愛情により、いかに子供の非認知能力を上げていくかがキーとなるように思えました。
     著者の大学を中退した経緯や、その時の葛藤も率直に書かれており、興味深く読み進めました。
     親として私自身が難しいことは、子供が失敗するかもしれない局面で遠くから見守ってあげるだけの度量を持つ事。失敗をさせる勇気。失敗を通して学ぶことの大きさを自身の経験からわかっているものの、子供に過保護になってしまうことに気付かされます。(p140)
     成功へのロードマップはない。失敗と挫折を繰り返し、自分だけのオリジナルな人生を歩んで欲しい、それが親の願いです。

    0
    2021年05月28日

    Posted by ブクログ

    3万語の格差、マシュマロテスト、愛着(アタッチメント)など過去に読んだことのある検証や実験が取り上げられ、著者自身の具体的な取材内容もまとめれれており、総じて重厚感のなる内容となっていました。論じているベクトルとしては、「非認知能力」の重要性となるかと思いますが、最近手に取る教育系の書籍を統括してくれてて、個人的に新しい発見はなかったけど頭の整理にばっちりでした。

    ペシミストは、不快なできごとを永続的なもの、個人的なもの、全面的なものと解釈する傾向がある(三つのP)。by 『オプティミストはなぜ成功するのか』

    気質の分析に最も有効な方法は、気質を五つの要素(協調性、外向性、情緒不安定性、未知の物事に対する開放性、勤勉性)に沿って考えることである。
    勤勉性は、見返りの有無にかかわらず努力できる資質。

    良い習慣を形成するには、気持ちはポジティブな結果に集中しながら、途中の障害についてペシミスティックに思案すること、精神的対照が必要となる。
    ある計画について「もし/ならば」という問答の形で障害とそれを克服する方法を考える、「実行意思」をつくりだす、ことが成功へのステップ。

    愛着とは異なる、誰かが意外なほど自分を深刻に受け止めてくれるというー自分の能力を信じてくれて、もっと改善できるからしてみなさいと持ち掛けてくれるというー体験が、非認知能力を高めるには必要である。用語としては、メタ認知。

    「反証」の思考プロセスが大切である。ある理論の妥当性を調べる唯一の方法は、それが間違っていると証明することである。人はその理論に反する証拠を探そうとはせずに、どうしても自分が正しいことを証明するデータを探してしまう、「確証バイアス」。

    アメリカで中高年生徒の間で評定平均が、モチベーションと粘り強さーよい学習習慣と時間管理能力の有無-が明らかにされている。この点数が高いほど、大学の教育課程を修了できるかどうかを判断する大きな材料となっている。
    ※これは新しい着眼点でした。付け焼き刃の入試対策を短期間行っていても、結局日々の学習態度、学習における熱意のような非認知スキルが大学やその後の人生には重要なのだな。これは、学校で勉強する意味を子どもに説明する一端になるかと。

    0
    2020年10月11日

    Posted by ブクログ

    私が今すぐにできることは,身のまわりの子どもたちに対して愛情たっぷりと接してあげることかなぁと思った

    0
    2020年07月05日

    Posted by ブクログ

    読み応えのある一冊。最近非認知能力の重要性が叫ばれているが、まさに「IQ」よりも「性格の強み」がいかにその後の人生においてよい影響を及ぼすかについて書かれている。
    具体的な研究結果を紐解きながら、取材した学校の教師や生徒たちの実録も記録されており、この手の本にありがちな「著者の思想(思い込み、押し付け含む)」がないためフラットな視点で読むことができた。
    この本を読み、教育カードでの早期教育よりもやるべきことがあると再確認することができた。具体的なハウツーが載っているわけではないが、今後の子どもの教育にあたり知っておいてよかった。
    続編(?)の「私たちに子どもに何ができるのか」も読んでみたい。

    0
    2019年11月06日

    Posted by ブクログ

    以前読んだ「全員経営」の中で経営メソッドの流れで紹介されていた。
    タイトルだけ読むと「子育て」というイメージを持ってしまうが、「子育て」と「部下教育」には共通点があるということを改めて実感。ちょうど新卒も配属されたりと読むにはちょうど良いタイミングだった気がする。

    0
    2018年04月04日

成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    英治出版
  • タイトル
    :
    成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか
  • タイトルID
    :
    268584
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年06月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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