【感想・ネタバレ】成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのかのレビュー

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Posted by ブクログ

いわゆる「知能」は、
今でも、IQの高さや成績の良さなどを尺度に語られる性質のつよいものです。
これらは、最近では「認知スキル」とくくられるそうです。
そして、認知スキルこそが何より重要だとする人(認知決定論者)の言い方として、
「重要なのはIQであり、それは人生のかなり早い段階で決まるものである。
教育とはスキルを身につけさせるものではなく、人々を選り分け、
高いIQを持った者に、潜在能力をフルに発揮させる機会を与えるものだ。」
というものが、いくぶん極端ではありますが、あります。

そういった「認知スキル」のいっぽうで「非認知スキル」と呼ばれる能力があります。
「非認知スキル」とは、やり抜く力、自制心、好奇心、誠実さや意志の強さなどなどのことです。
本書では、「認知スキル」よりも「非認知スキル」のほうがずっと大切である、
という昨今の研究を軸に、
発達心理学と労働経済学、犯罪学と小児医学、ストレスホルモンと学校改革など、
それぞれ独立した分野を繋げることで浮かびあがる事実から、
子ども時代の貧困などからくる劣悪な家庭環境や人間関係などの逆境でそこなわれる人生を、
どうすれば救えることができるのかを探り明かしていきます。
「非認知スキル」をはぐくみ、生かして好転するケースやデータを例示し、
とりあげられたさまざまな逆境にあえいできた人物のストーリーを語りながら、
その大事さがつまびらかになっていきます。

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2020年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子育てにおいて尊敬している方がオススメしていた本。

読んでみて本当に良かった。
自身の子育てのヒントになればと思ったけど、
結果として、日本の子供、ひいては人類に対して誰しも責任があると感じた。
日本でもますます深刻化していく貧困差。
それに伴う学歴格差、比例して犯罪率。
日ごろから憂いてはいたものの、自分には手の届かない世界だと思っていた。
でも違った。
この本は希望の塊のようにみえた。
翻って、人間には格差なんて存在しないと提言している。

そして、読書中何度も自分の受けてきた教育や学生の時の周りや自分の雰囲気を振り返った。
それがすべて今現在と直結していることを実感した。
なぜ自分は大学進学が魅力的と思えなかったのか。
なぜ自分は勉強が嫌いだったのか。
改めて、自分史は自分だけの物語であると同時に、こんなにも時代の一部でしかないことを認識した。

分かったからにはどうすべきかとてもクリアになった。
たくさんの指南も与えてくれている本だ。
子供への責任。そして自分への責任。
本当に豊かな読書体験になった。

個人的にはこの翻訳はとても読みやすかった。
この本は、ハウツー本?というより、貧困地区に暮らす学力格差底辺の子供達に学士号を取らせるために人生をかけた人たちのお話。だと思う。
ストーリー仕立てだし、いくつもの映画を観たような気持にさせられる。
まさか号泣するとは思わなかった。。。

最後に、子育てのヒントは以下のように得られた。
忘備録としてのせる。

親がしてあげられること
子供時代は、安心場所を提供する
愛情深く注意深く子供を見守る➡子供は快活に好奇心旺盛に精神安定して育つ
子供に見合った逆境が必要であることを認識する➡やり抜く力は失敗を通してしか育たない
ある程度(自分で解決させることが何より大切)の放任は必須
本人以上に本人の可能性を強く信じること➡とくに思春期のやり抜く力に有効な動機付けとなる


子育て本としてはママ友にはオススメできない。笑
でも、人間は一人では育てない。
人間が人間を世話し、教育を施す限り誰しもが無視すべきでない、目を向けるべきことが書かれてある素晴らしい本だ。

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2020年05月14日

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ペリー就学前プロジェクトと非認知スキルの詳細が知りたくて行き着いた。タイトルが嫌な感じだけど中身はいたって真面目。ただジャーナリストが書いているので描写が多くて、実験の内容を端的に把握しづらい。

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2017年06月25日

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・泣いたときに親からすぐにしっかりとした反応を受けた乳児は、一歳になる頃には、泣いて無視された子どもよりも自立心が強く積極的になった。(愛着理論attachment theory)
・達成のメカニズムは二つに分けて考えるとわかりやすい。動機付けと意志だ。
・気質:やり抜く力/自制心/意欲/社会的知性/感謝の気持ち/オプティミズム/好奇心
・知的な、あるいは身体的な能力を試すテストの前に帰属する集団に関係する事柄をほのめかされると、テストの結果に大きく影響するという。
・やり抜く力とは、一心に一つのゴールを目指す行動と深く結びついた自制心のことだ
・初級者は気に入ったてを見つけると確証バイアスの罠に入りやすい
・失敗を“なんとかする”ことを学ばせる必要があるのだ
・ハーバードの学生はなぜウオール街を目指すのか。選ぶことが用意であらがうことのできない困難な道を会社側が用意するからだ。「特にこれをやりたいという確固たる願いよりも、成功者になれないことへの恐怖に突き動かされている」

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2015年06月14日

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脳の中で幼少期のストレスから最も強く影響を受けるのが前頭前皮質、つまり自分をコントロールする活動ー感情面や認知面におけるあらゆる自己調整可能において重大な役割を果たす部位である。このため、ストレスに満ちた環境で育った子供の多くが、集中することやじっと座っていること、失望から立ち直ること、指示に従うことなどに困難を覚える。

10年を貧困の中で過ごした子供は、5年の子供よりもサイモンのスコアが悪かった。実行機能の能力を阻害しているのは貧困そのものではなく、貧困に伴うストレスだったのである。

前頭前皮質は脳の他の部位よりも外からの刺激に敏感で、思春期や成人早期になっても柔軟性を保っている。もし環境が改善して実行機能を高めることができれば、その子供の将来は劇的に改善される可能性がある。

ストレスによるダメージが長期にわたる深刻な問題に直結するのは思春期である。飲酒運転をしたり、無防備なセックスをしたり、高校を辞めたりする。認知制御システムは二十代になるまで成熟しきらない。

生物学上の母親の習慣ではなく、育てた母親の習慣だった。生まれてすぐのころになめられたり毛づくろいをされたりした快い経験を持つ子ラットは、そういう経験のない子ラットよりも勇敢で大胆に育ち、環境にもうまく適用した。

感情的、心理的、神経科学的な経路をターゲットとしたプログラムのいちばん有望なところは、子どもが成長してからでも充分に効果がある点だ。知能指数だけを見るなら、8歳を過ぎたあたりからなかなか伸びなくなる。しかし実行機能や、ストレスに対処する能力は、思春期や成人になってからでも劇的に改善できる

達成のメカニズムは、動機付け(モチベーション)と意思

性格の強み(誠実さ、やり抜く力、レジリエンス、粘り強さ、オプティミズム)

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2021年07月15日

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ネタバレ

下記の点が印象に残りました。

子どもをどのように養育するかは、習慣の問題。親からどのように養育されたかで、それ以外の子育て方法を知らないから自分の子育て方法も決まってしまう。ただし、学習によって自分の子育て方法を変えることも可能。
小さい頃にコンスタントにストレスにさらされると、ストレス対応回路がバグを起こし、普通の状態でもストレスを強く感じやすくなる。
IQは自分はどういう人間かと定義されることによって影響を受けやすく、絶対的なものではない。
失敗をして、それから立ち直る方法を学ぶことが必要だが、現代では失敗そのものをすることが難しくなっている。
ヘリコプターペアレントの元で育つ子どもは、人生に不幸感を感じている子も多い。

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2021年07月04日

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親と教師の愛情

 同著者の「私たちは子どもに何ができるのか」に感銘を受け、本書も読むことにしました。その前作だけに、まとまりのなさを感じましたが、親と教師の愛情により、いかに子供の非認知能力を上げていくかがキーとなるように思えました。
 著者の大学を中退した経緯や、その時の葛藤も率直に書かれており、興味深く読み進めました。
 親として私自身が難しいことは、子供が失敗するかもしれない局面で遠くから見守ってあげるだけの度量を持つ事。失敗をさせる勇気。失敗を通して学ぶことの大きさを自身の経験からわかっているものの、子供に過保護になってしまうことに気付かされます。(p140)
 成功へのロードマップはない。失敗と挫折を繰り返し、自分だけのオリジナルな人生を歩んで欲しい、それが親の願いです。

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2021年05月28日

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ネタバレ

現在、社会人1年生と大学1年生の子どもを育てました。
4月から2人とも1人暮らしです。
少し、子育てを振り返って、ブログを書いています。

この本を読んで、あ~やっぱりそうかなと思いました。


基本的には、アメリカの貧困層が通う公立学校の学力を上げるために、色々研究してきた結果を踏まえた考察の本です。

大学に行き学位をとって就職すれば、貧困層から抜け出せる。しかし、なかなかそれが難しい。
中学高校あたりで、教育を積極的に施すと、大学に入学はできるが、途中で辞めてしまう子も多い。家庭の後押しが必要。

一方、富裕層が通う学校でも、思春期に精神的な問題を抱える率が高い。
これは、「富裕な親たちは子供と精神的に距離をおきたがり、同時に高いレベルの成果を要求する」と分析。


子どもが小さいとき大切なのは
・母親のアタッチメントのレベルを上げる
・親が過度に批判的になるのを避ける
・放課後に親の目が行き届くようにする

中高生のときに大切なのは
・しっかり怒る
・子どもに失敗して立ち直る経験をさせる


裕福な家の思春期の子どもが、不安や鬱が高い値を示している場合…
親と子で感情面でのつながりがない場合、親は往々にして子供の悪いおこないにひどく甘い。
年収百万ドルを超える親の中に、
自分は自分の親よりも子供に甘いと答えた人が圧倒的に多かった。

「やり抜く力や自制心は、失敗をとおして手に入れるしかない」

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2021年04月18日

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3万語の格差、マシュマロテスト、愛着(アタッチメント)など過去に読んだことのある検証や実験が取り上げられ、著者自身の具体的な取材内容もまとめれれており、総じて重厚感のなる内容となっていました。論じているベクトルとしては、「非認知能力」の重要性となるかと思いますが、最近手に取る教育系の書籍を統括してくれてて、個人的に新しい発見はなかったけど頭の整理にばっちりでした。

ペシミストは、不快なできごとを永続的なもの、個人的なもの、全面的なものと解釈する傾向がある(三つのP)。by 『オプティミストはなぜ成功するのか』

気質の分析に最も有効な方法は、気質を五つの要素(協調性、外向性、情緒不安定性、未知の物事に対する開放性、勤勉性)に沿って考えることである。
勤勉性は、見返りの有無にかかわらず努力できる資質。

良い習慣を形成するには、気持ちはポジティブな結果に集中しながら、途中の障害についてペシミスティックに思案すること、精神的対照が必要となる。
ある計画について「もし/ならば」という問答の形で障害とそれを克服する方法を考える、「実行意思」をつくりだす、ことが成功へのステップ。

愛着とは異なる、誰かが意外なほど自分を深刻に受け止めてくれるというー自分の能力を信じてくれて、もっと改善できるからしてみなさいと持ち掛けてくれるというー体験が、非認知能力を高めるには必要である。用語としては、メタ認知。

「反証」の思考プロセスが大切である。ある理論の妥当性を調べる唯一の方法は、それが間違っていると証明することである。人はその理論に反する証拠を探そうとはせずに、どうしても自分が正しいことを証明するデータを探してしまう、「確証バイアス」。

アメリカで中高年生徒の間で評定平均が、モチベーションと粘り強さーよい学習習慣と時間管理能力の有無-が明らかにされている。この点数が高いほど、大学の教育課程を修了できるかどうかを判断する大きな材料となっている。
※これは新しい着眼点でした。付け焼き刃の入試対策を短期間行っていても、結局日々の学習態度、学習における熱意のような非認知スキルが大学やその後の人生には重要なのだな。これは、学校で勉強する意味を子どもに説明する一端になるかと。

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2020年10月11日

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私が今すぐにできることは,身のまわりの子どもたちに対して愛情たっぷりと接してあげることかなぁと思った

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2020年07月05日

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ネタバレ

子育てに必要なのは親からの愛情と適切な教育であることが改めてわかりました。
親からの愛情は声掛けやハグなどを十分にする。子どもの成長にとって逆境は欠かせないものであり、予め避けさせてしまうことは一つも子どものためにならないことが改めて書いてあり、ヘリコプターペアレンツは子どもにとって迷惑だということが根拠をもとに書いています。
特に新しい知識が得られたわけではないが、個人的な経験や客観性のない教育書が多い中で、根拠に基づいた意見が学べて良かったと思います。

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2020年03月17日

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読み応えのある一冊。最近非認知能力の重要性が叫ばれているが、まさに「IQ」よりも「性格の強み」がいかにその後の人生においてよい影響を及ぼすかについて書かれている。
具体的な研究結果を紐解きながら、取材した学校の教師や生徒たちの実録も記録されており、この手の本にありがちな「著者の思想(思い込み、押し付け含む)」がないためフラットな視点で読むことができた。
この本を読み、教育カードでの早期教育よりもやるべきことがあると再確認することができた。具体的なハウツーが載っているわけではないが、今後の子どもの教育にあたり知っておいてよかった。
続編(?)の「私たちに子どもに何ができるのか」も読んでみたい。

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2019年11月06日

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ネタバレ

勉強、スポーツ…どんな分野でも、成功は、家庭環境、経済力、学校や先生との相性、いろいろなことが複雑に絡んでいて、一概にどうすれば成功するとは言えないという、当たり前といえば当たり前のことを再認識した。
経済力がある子がいろいろな理由で成功する確率が高いという身もふたもない結果が出たりする一方、もちろんその環境に甘えて余計にダメになる子もいるわけで、結局、一番の要は個人の気質であり、人間形成期のその子の心を取り巻く環境なのかなと思った。

認知スキルが大切なのはもちろんだけれども、それを底上げし、発展させるのには非認知スキルが不可欠。
それは、子どもが大好きだけれども、到底うまくリードできているとはいえず、良いお手本になっているとはいえないわたしには、安心もできるし、同時に耳が痛い真実だった。

生徒の心を安定させるために、親の心のケアが有効だった部分、ある先生が生徒個人の気質を花開かせるためにした取り組みや苦しみの部分が特に心に残った。

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2019年03月29日

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以前読んだ「全員経営」の中で経営メソッドの流れで紹介されていた。
タイトルだけ読むと「子育て」というイメージを持ってしまうが、「子育て」と「部下教育」には共通点があるということを改めて実感。ちょうど新卒も配属されたりと読むにはちょうど良いタイミングだった気がする。

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2018年04月04日

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やはり認知スキルや知能スキルよりも非認知スキル、例えば集中力だったりかんじょうのコントロールだったり考えを整理するスキルだったり、の方が大事だ。大事というか、将来的にはその方がより伸びる。認知スキルも含めて。

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2017年01月19日

Posted by ブクログ

翻訳が読みにくいが我慢してると面白くなってくる。貧困に負けずに貧困から抜け出すヒントがある。習慣、モチベーション、意思、教師、非認知スキル、性格、レリジエンス、ストレス対処、アタッチメントと分析の大切さ。一万時間の先にある喜び。チェスにおける自由の賛美。

子育て論というより社会学的にアメリカの貧困層への教育政策を論じる本だけど、他人を出し抜く視野の狭いエリート教育じゃなく、粘り強く生きて幸せをつかむ子どもを育てるヒントがありました。

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2016年02月24日

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子供の教育において、これまで認知的スキルが中心であった。しかし、非認知的スキルの重要性が近年議論になっている。具体的にはやり抜く力などが、結果として認知的スキルを向上させたり、年収や大学の卒業など人生にも関わっているという。

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2015年11月15日

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--読書メモ 2015/10/19--
・非認知スキル(性格)を伸ばすことに着目

・実際に行われたプログラムとその結果が記載

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2015年10月19日

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 アメリカの教育に関しては賛否両論がある。エリート教育については素晴らしい効果を発揮するものの、そのひとにぎり以外の多数への配慮は弱い。格差があるのが当たり前の社会をそのまま映した教育システムだと。本書を読むとこうしたステレオタイプを打ち消すような弱者教育の現状をかいま見させてくれる。
 人生の成功者となるために必要なのは学力・スキルだけではないらしい。それらを確立するためには望ましい性格・気質が必要だというのだ。学習をやりぬく力、ストレスに打ち勝つ力などが実はとても重要なのである。ところが、教育現場ではこのことへの理解がなかった。理解していても方法論がなかった。性格や気質は幼年期の家庭環境によって形成され、出来上がった性格はもう一生変わらないのだというのが常識だからだ。
 ところが、本書のレポートによるとこの性格は後天的に変えることができるのだという。たとえ放蕩な数年を送ったあとでも、適切な教育理念と実践があれば、追いつくこと逆転することも可能だというのだ。
 そのためには、教える側がまず学習における性格の大切さを認識するとともに、生徒にもそれを認識させることが必要なのだというのだ。確かにこれは間違いではあるまい。
 我が国では伝統的に心の教育はなされてきていた。例えば剣術において重視するのは、太刀の持ち方や筋肉の動かし方だけではない。どのように敵に対するのか、何を考えるのか(あるいは考えないのか)、相手を倒したあとの心のあり方など詳細な教育がなされていた。ところが、そうしたことは無用の精神論として、より実践的な技能やスキル、数値化できる成果などに偏重した教育が次第に多数を占めるようになった。
 精神論の大切さをかつてアメリカの知識人の何人かは日本から学んだというが、今度は我が国がアメリカの知恵を借りる時なのかもしれない。

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2014年08月15日

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ネタバレ

親は子供に対して、幼少期のアタッチメントと程よい逆境、失敗を経験させ、自分で乗り越えさせることが重要である。

感想は、
ひたすら背景エピソードが続き、改行も少なすぎて非常に読みづらい、結論も分かりずらかった、伝えたい内容は★5だが、実用書、本としては★2なので★3とする。

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2023年04月09日

Posted by ブクログ

◾️要約
・失敗してよく学んだ子が成功する
・早期教育は無駄。本当に大切なのは気質(誠実、粘り強さ)
・気質を育てるのは親の愛。悪影響なのはストレス。
→幼少期のストレスは前頭葉(自己コントロールに関与)の発達を妨げる
・特に大切な気質は『自制心』と『やり抜く力』が大切
・努力や過程を誉める

※親が出来ることは、①少し難しい環境やいい友達ができる環境を用意②見守る。必要最低限の手助け


◾️感想
『世界一の子育て』に記載してあった内容とほぼ同じでは?と思った。むしろそっちのが方が簡略化して書いてあり、読みやすかった。
この本はまわりくどすぎて私には難しかった。
なので、途中で断念して、YouTubeの要約をまとめました笑
やり抜く力、、読み抜く力、、(・_・;笑

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2023年01月07日

Posted by ブクログ

夫の本棚からのセレクト。偶に当たりがある(笑)中盤までアマリ入り込めなかったがタイトルの示す文言に辿り着きたくて読み切った。269-270頁は全ての親に読んでもらいたい。当然の事だが忘れがちな事を再認識させてもらった。

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2022年01月21日

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メンタリスト DaiGoさんの動画で育児に関してオススメの本として『私たちは子どもに何ができるのか』と一緒に紹介されていたので、早速購入してみたものの・・・
実例ばかりで何が言いたいのか分からす、回りくどい印象。読み始めは。
よって早々に売ってしまう決断をしたのだが、読み進むうちに「ハッ」とするポイントなどもあり、なかなか興味深かった。
詳細はメモとともに後述するが、所感として以下にまとめる。

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【所感】
自己啓発本が大人気だ。
不安は多くの人が持っている。
行動しなければいけないと思っている。
だが実際には行動できない人がほとんどだ。
そして自己啓発本は読むことで少し行動した気になれる効果がある。
だから皆がよく読む。
でも皆心のどこかで知っている。
「気になる」だけではだめなのだ。
「行動」しなくては。
では、行動すると何がいいのだろう。
それはもちろん「成功」だ。
だがその成功の陰にはたくさんの「失敗」がある。
そして、人は失敗を恐れて行動が遅れる、または行動しない。

優れた自己啓発本や成功者は言う。
「今すぐ行動せよ」
これは「失敗せよ」と同義だ。
失敗から学ぶのだ。
そして失敗から学ぶには方法がある。
それを学ぶのに最善なのもまた「失敗」なのだ。

だから皆言う。
「行動せよ」と。
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以下、メモ書き

IQ が数値化できるのが認知的能力
非認知能力とは、好奇心・自制心・社会性など数値化できないもの

ストレスが脳に与える影響
作業記憶(ワーキングメモリ)
いくつかの物事を同時に記憶する能力

肯定の反応を受けたか、否定の反応を受けたかによって行動を選ぶことで、子供の発達が進む

泣いた時に親からすぐにしっかりとした反応を受けた乳児は、泣いて無視された子供よりも自立心が強く積極的になった
幼少期の愛着関係が生涯にわたる影響を生む
親は子供が外の世界に出ていくための"安全基地"となる

やり抜く力や自制心は失敗を通してるしか得ることができない
成功するためには失敗の仕方を学ぶということがある

チェスプレイヤーの話
「何かに夢中になることで子供たちは自由になれると思う。そういう彼らは今ずっと後になっても忘れないものすごく大事な経験をしている」
困難でやりがいのある何かを達成しようとする自発的な努力によって、心や体が限界まで引き延ばされた時、高度な多幸感と支配力を得るだろう

〈2-4-6〉
この数字の法則は何か。実例を挙げて答えよ
「二つずつ増える数字であること」
これをもとに考える
8-10-12
法則に当てはまります
だか答えは二つずつ増える数字ではない
正解は「増える数字であること」
自分の仮説が間違っていることを証明する数列を考えるしかないのだが、多くの人は自分が正しいことを証明するデータを探してしまう
これを《確証バイアス》という
間違っている証拠見つけることができるのは少数派である

親はどうすべきか
幼児時代、慢性的なストレスから可能な限り子供を守ること
親と安定した愛情深い関係を築くこと
これが成功の秘訣の大きな、とても大きな一部

失敗を"何とかする"ことを学ばせることが必要
自分の失敗を瞬きもせずに真っ直ぐ見つめる方法、
自分がしくじった理由と真正面から向き合う方法を教える

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2021年06月29日

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1)
非認知能力の別名称である「気質」の測定では5つの指標が設けられる。
1,協調性
2,外交性
3,情緒不安定性
4,未知のものごとに対する解放性
5,勤勉性
これをビッグファイブと呼びます。

2)
パーソナリティ心理学者ロバーツによると、ビッグファイブの中で将来的な成功を最も左右するのは勤勉性
・高校や大学の成績
・犯罪率
・結婚生活の継続率
・長寿率
・病気にかかる率
仕事だけではなくこの辺りにも正の影響を与えるそう。

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2021年03月21日

Posted by ブクログ

今まで教育は学力(IQ、認知知能)を伸ばすことに力を入れているけれど、学力よりも性格気質(非認知知能)の優れているものが、よりよい人生を過ごせるということが分かっているそうです。
具体的にどうすればその気質が伸びるのかはまだ分かっていないようです。
ただ、その気質に貧困の家庭環境がマイナスに働いていること、母親の愛着でその影響をゼロにすることは可能とのこと。
子供にストレスを与えないよう守り、ストレスを受けた時に寄り添い親身になり慰めることが大切である。また、子供が乗り越えられる逆境を与えることも大切だそうです。
学力ばかりに目がいきますが、子供が粘り強く続けてやれること、好奇心を育てることなど気質の面に着目していきたいと思いました。

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2020年12月14日

Posted by ブクログ

洋書らしい内容と構成というか
ちょっと最初読みにくさを感じました

でもエビデンスがたくさん
メンタリストDaiGoさんオススメ本ということで納得


結局はストレスから遠ざけ守り
安定した愛情深い関係を築くこと
やり抜く力や自制心は失敗を通して手に入れる
子供の能力を信じ受け止めてあげる
チャレンジさせてあげる

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2020年09月19日

Posted by ブクログ

どんな子が成功するのか、きちんとした研究結果やそれを証明するような事例をもとに考えていく本。
学力をアップさせるような仕組みがある学校でも、卒業後には大学を中退してしまうなど、うまくいかないケースの多い学校もある。
大事なのは「これをやれば学力がつく」という仕組みの中での教育より、「やり抜く力」や「逆境を乗り越える力」のような非認知能力。
どうすれば非認知能力を高める教育になるのか、正解はわからないけど、紹介された事例の中にヒントはあると思った。
子どもをもつ親御さん、教育関係者は必読書かも。

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2020年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

成功する子と失敗する子では何が違うのか?

結論は親による影響の高さ、勤勉性、知能、誠実さなど内面の重要性を高く支持している。

ではどのようにの子供を育てていくべきか

例として
母親は親身に子供に接することで子供の非認知能力を伸ばすことで後にも成功するための能力をつけさせることを大切にしなければならないと唱えている。

要約すると
子供の発達に最も重要なのは最初の数年のうちにどれだけ沢山の情報を脳に詰め込める ではなく「気質」つまり粘り強さや自制心、誠実さ、物事をやり抜く力、自信などを伸ばすために手を貸せるかどうかということである。

個人的にまとめるとこうなるが、本としては構造が複雑でかなり読むのが難しい ここを把握出来ていればあとは読む必要はないと感じた。

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2019年12月10日

Posted by ブクログ

非認知的スキルは、社会でより良く生きていくために大事なものらしいです。粘り強さや自制心、やり抜く力、好奇心などの気質。で、それは環境によって育まれるが、具体的にどうしたらいいのかは書かれていないので、大事なんだなと思うだけで終わってしまいました。

努力は才能だと思ってたけど、これが非認知スキルということなのかもしれないと思いました。いくら、知能がに高くても、大学は卒業しなきゃならないし、仕事は続けられてこそなので、確かになーと。

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2019年11月04日

Posted by ブクログ

教育の本というより、貧困層を救うための社会学の本かな。後半は斜め読みした。
子供が逆境をはねのけて成功を収めるには、知識よりも、性格が大事。諦めず、粘り強く、やり抜く力。

以下、気になったところを抜粋。

ストレス自体でなく、ストレスに対応するプロセスが重要。
母親が子供に特別な関心を寄せていれば、ストレス対応システムを壊すような負荷が低くなる。
つまり、子供がジェンガをやってる間に手伝ったり気遣いするというごく普通の親のかかわりが子供の将来に大きく影響する。

将来の年収に影響するのは、内なるモチベーションを持っているかどうか。良い結果、成功を収めるのには何よりもモチベーション。


ステレオタイプの脅威
知能は改善できる!!

気持ちが揺らいでいる時、強くストレスのかかった時に気持ちが混乱して我を忘れそうになっているとき、物事を大きな絵で見るように促す。メタ認知。
気持ちを落ち着かせ、自分の衝動を吟味し、生産的な解決方法を考える。

子供には適度な逆境が必要、失敗を乗り越える術を学ぶ必要がある。

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2015年03月11日

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