ノンフィクション作品一覧

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  • 栃木リンチ殺人事件
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    二ヶ月に及ぶリンチの末の殺人・死体遺棄、その恐るべき凶悪事件の詳細を描く。供述調書や関係者への取材から浮き上がってきた事実とは? 殺人は防げたのではないか? 両親の必死の訴えを無視し続けた栃木県警の隠された実態を浮き彫りにする。元警察官ジャーナリストが突き止めた、信じがたい事件の真相とは……。  1999年に栃木県で発覚した複数少年らによる拉致・監禁・暴行・恐喝・殺人・死体遺棄事件を取材したノンフィクション。 ●黒木昭雄(くろき・あきお) 1957年、東京都生まれ。親の代から警察官で、1976年から1999年までの23年間、警視庁に勤める。在籍中は23回もの警視総監賞を受賞した。退職後は捜査するジャーナリストとして、警察内部の様々な問題や世間を騒がせた事件などを独自の視点で取材。著書に『警察腐敗 警視庁警察官の告発』(講談社)、『神様でも間違う』(インシデンツ)など多数。
  • 警官は狙いを定め、引き金を弾いた
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    嘘で固められた点数主義……警察の腐れきった体質とその手口を告発する  古くから警察社会には直訴は認めないという風潮がある。たとえそれがいかなる重大問題であっても、その事実よりも手続きを無視した、直訴そのものの行為を警察組織は否定するのだ。だからといって一定の手続きを踏んで、警察内部で告発どころか不満の声をあげたら、その結果はどうなるのか。警察官ならだれでも知っているように、その声は無視され、脅され、ほされ、左遷され、退職させられ、そのうえ退職後までも不利益がついて回るのだ。(本文より)  警視庁の偽領収書・裏金問題に関して、現場警察官のみが知る不当・理不尽な命令や行動の事実を公開。国民を食い物にする、警察組織内部の腐敗の実態とは……。元警察官ジャーナリストが実体験をもとに綴るノンフィクション。 ●黒木昭雄(くろき・あきお) 1957年、東京都生まれ。親の代から警察官で、1976年から1999年までの23年間、警視庁に勤める。在籍中は23回もの警視総監賞を受賞した。退職後は捜査するジャーナリストとして、警察内部の様々な問題や世間を騒がせた事件などを独自の視点で取材。著書に『警察腐敗 警視庁警察官の告発』(講談社)、『神様でも間違う』(インシデンツ)など多数。
  • 統一教会の元信者が明かすその手口と実態
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    本来宗教とは、人生や生活、家族関係などに悩む人の心を救うといった行為をすべきはず。ところがこれまでの統一教会がやってきたことは、宗教団体という正体を隠しての信者獲得と、多くの人の生活を困窮させるほどの徹底した高額な献金集めの活動だ。40年以上も政治、行政、さらにはマスコミまでもこの状況を放置してしまったために、甚大な被害になってしまった。そして宗教2世問題という新たな悲劇も生まれている。2022年7月に起きた安倍晋三元首相への銃撃事件をきっかけに、統一教会のこれまでの活動に対する批判的な声が多く出てきたが、統一教会は過去の被害に真摯に向き合い、自らの姿勢を改めるどころか、カルト思想の本質である敵対的姿勢をあらわにして、被害者の声を封殺しようとしてきた。今も悪霊の恐怖に心をとらわれて、マインドコントロール下にある信者、元信者らの呪縛を解くためにはどうしたらよいのだろうか……。  かつて統一教会の信者だった経歴を持ち、内部事情に詳しいジャーナリストが、自省と共にその手口と活動実態の恐ろしさを告発する。 序章 私はなぜ入会したのか、なぜ脱会したのか 第1章 統一教会をめぐる法的な包囲網 第2章 解散しなければならない幾多の理由 第3章 苦渋に満ちた人生を歩まされる宗教2世 第4章 物品販売会社と教団の関係性 第5章 悪質な高額献金の手口 第6章 カネの流れは断ち切れるのか 第7章 コンプライアンス宣言後の正体隠し 第8章 統一教会による反撃が激化 ●多田文明(ただ・ふみあき) 詐欺・悪質商法・闇バイトの実態に詳しいジャーナリスト。2000年代より悪徳業者に潜入取材してきた経験は数えきれない。著書『キャッチセールス潜入ルポ~ついていったらこうなった』(彩図社)はフジテレビで番組化され、2007年~2011年の間、ゴールデン枠の特番で第8弾まで放送された。取材の原点はかつて所属していた旧統一教会の信者経験にある。教団内部で行われてきた、未証し勧誘の実態や霊感商法などの巧妙な手口をつぶさに見てきた経験を踏まえて、消費者被害をなくすためにペンを取る。旧統一教会に対しては、1999年にその違法性を問う損害賠償請求の裁判を起こす(最高裁にて勝訴判決)。2017~2018年、消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員も務めた。著書に『信じる者は、ダマされる。元統一教会信者だから書けたマインドコントロールの手口』(清談社Publico)、『サギ師が使う交渉に絶対負けない悪魔のロジック術』(イースト・プレス)、『だまされた!だましのプロの心理戦術を見抜く本』(方丈社)など多数。現在はヤフーニュースのオーサ・公式コメンテーターとして記事執筆の他、情報・バラエティー・報道番組でコメントをするなど、多数のテレビ・ラジオに出演。騙されないための防犯講座、講演も数多く行っている。
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録
    3.8
    娘の命を救うために不可能に挑んだ家族の物語。2024年6月、映画公開! 【娘の心臓に残された時間はたった10年――】 生まれながらに、心臓に疾患をもっていた娘は医師から、余命10年を宣告される。 娘の心臓に残された時間はたった10年。 何もしなければ、死を待つだけの10年。 これを運命だと諦めるか。抗うか。   町工場を営む家族は、『「人工心臓」をつくり、娘の命を救うという不可能に挑む』ことを決意した。 実話をもとにした感動のノンフィクション。   2024年6月14日(金)、映画『ディア・ファミリー』として公開されます。
  • 実録死刑と懲役 刑務所の中の真実
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    刑務所の中は、刑罰の執行は公開しないという“秘密主義”によって、のぞくことができない。その実際を知っているのは刑務官だけである。刑務所のなかでは何が行われているのか? 刑務所・拘置所・少年院の違いとは? 死刑事件を起こした犯人の素顔とは? 元刑務官が記した衝撃のノンフィクション。 ●坂本敏夫(さかもと・としお) 元刑務官・ノンフィクション作家。NPO法人(受刑者の更生支援、こどのも健全育成等)理事長。1947年12月、熊本刑務所官舎で出生。高校卒業まで刑務所官舎で暮らす。母方の祖父、父に続き三代続いた刑務官。1967年大阪刑務所刑務官(看守)に採用される。神戸刑務所、大阪刑務所で係長勤務を経て、法務省法務大臣官房会計課、東京矯正管区で予算及び刑務所・少年院等矯正施設の施設整備を担当。1987年現場に復帰し、1994年広島拘置所総務部長を最後に退官。以後、作家、ジャーナリスト、タレントとして活動。『死刑のすべて』『刑務所のすべて』(文藝春秋)、『誰が永山則夫を殺したのか』(幻冬舎)、『囚人服のメロスたち』(集英社)、『典獄と934人のメロス』(講談社)など著書多数。映画・TVドラマの監修(一部出演あり)も多い。
  • やわらか頭「江戸脳」をつくる和算ドリル
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    小・中学レベルの問題で脳力トレーニング! 表面的な数字に惑わされない思考力をつける! さらに、時代劇ファンの副読本に/数学パズル愛好者に/中学受験生のお父さん、お母さんに! 第1章では、現在も使われているものさしや枡といった身近なモノから、江戸時代の人々の信じていた「数と量の世界」を、世界の文明史の中にかいま見ます。顕微鏡を覗いていたら、いつのまにか望遠鏡に変わっていたという野心的な試み(のはず)です。第2章では、和算遊戯やパズルに挑戦します。現在も私立中学受験で出題されている「○○算」からスパイもどきの暗号パズルまで。江戸時代の人々もこういう「頭の体操」を楽しんだのです。第3章では、『塵劫記(じんこうき)』に載ったお金や米の計算問題を通して江戸市井の生活を感じてみましょう。人々の頭の皺や心の襞に入っていくとともに、「脳を鍛えるドリル」になるでしょう。それでは、ズーム・イン・江戸時代! ●「植木算」は和算ではない? ●江戸の時間と「旅人算」の真実 ●太閤検地と「円周率3.16」 ●大数学者ガウスご自慢の「俵杉算」 ●二進法で規則的に咲く「目付桜」 ●古(いにしえ)の絶世の美女が挑戦「小町算」 ●雅(みやび)な香りの組み合わせ「源氏香」 ●江戸の常識「九六の百」とは? ●おそろしき利息計算 ●長崎の海外オークション計算
  • プロレス 影の仕掛人 レスラーの生かし方と殺し方
    3.5
    リング外で暗躍する男たち! 25年間の体験をすべて激白!――なぜ、昔のプロレスは、あんなにワクワクさせてくれたのだろうか。新日本プロレス全盛時、猪木、坂口、藤波、長州らの試合を影で演出してきた男が真相を語り尽くす! 「猪木さん、ここの場面では、ドロップキックを使ってください」「嫌だよ、高橋。お前、俺のしょっぱいドロップキックをファンに見せて、笑わせるつもりなんだろう」。プロレスを成立させているのは、レスラーの存在だけではない。そこには、リング外で暗躍する数多くの黒幕たちがいるのだ。25年以上、レフェリー、マッチメイカー、外国人レスラー担当、審判部長として、アントニオ猪木らの試合を影で演出してきた男が、その目で見てきた仕掛け人の実体を激白!
  • 白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺
    5.0
    「どうしても後世に伝えて欲しいことがあります」原発事故の最前線で陣頭指揮を執った福島県浪江町の「闘う町長」は、死の直前、ある「秘密」を新聞記者に託した――。娘を探し続ける父親、馬に青春をかける高校生、名門野球部を未来につなぐために立ち上がったOB、避難指示解除後たった一人で新聞配達を続ける青年、そして帰還困難区域で厳しい判断を迫られる町長たち……。開高健賞受賞記者が原発被災地に3年半住み込んで記した震災ルポルタージュ。第2回ジャーナリズムXアワード(Y賞)受賞。
  • 「三国志」覇者の謀略 中原に覇を唱える劉備=孔明激闘録
    -
    権謀を縦横に駆使する魏の曹操、漢再興の大義をかかげる蜀の劉備、果断と忍で魏と蜀に対抗する呉の孫権……。後漢末期の動乱に始まった三英傑の戦いを中心に、劉備玄徳、諸葛亮孔明の政略と軍略のすべてを解き明かす。三国志研究の名著が電子で復刊!
  • 色街さんぽ
    -
    遊廓、岡場所、赤線・青線、三業地、風俗街と、時代とともにその呼び名は変わっても、日本各地に「色街」は存在している。都市整備や当局の摘発によって、たとえ男たちを誘う妖しい紅燈が消え、色香と憂いを漂わせる女たちが去ったとしても、街の片隅には痕跡が残り、いまだ人々の記憶の中で息づいているものだ。そんな色街を著者が訪ね歩き、関東近郊40か所の現在を活写した力作。歴史探訪を趣味にしたい人には必携のガイドブックでもある。 【著者プロフィール】 1972年神奈川県生まれ。ノンフィクション作家。写真週刊誌カメラマンを経て、フリーランスとして執筆活動に入る。世間が目を向けない人間を対象に国内はもとより世界各地を取材し、「マオキッズ 毛沢東の子どもたちを巡る旅」(小学館)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に「裏横浜 グレーな世界とその痕跡」(ちくま新書)がある。
  • 吉田茂の爪のあか
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 名宰相、吉田茂の政治哲学は、ひとえに人間の哲学でもある。政治のみならず経営にもつながるその独自性は、混迷時代の今こそ光を放つ。
  • 長子さんの鼻の高さはどこから来ているのか ファミリーヒストリー
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著者の母、長子の鼻はなぜ高いのか。著者が母から聞いた話では、母の伯父河井愛次郎はハーフだったという。著者は自らのルーツに関心を持ち、資料を集めていたが、身近な人の死をきっかけに行動を起こし本書を纏めた。血縁関係の証明が難しかったのは、河井愛次郎の墓地がある池上本門寺の過去帳が火災で焼失してしまっていること。又、母・長子の戸籍が遡れなかったのは、本籍のあった墨田区・本所が関東大震災で原本が消失してしまったことによる。NHK番組「ファミリーヒストリー」はNHKの取材力をもって、有名人の家族の歴史を綿密に調べ、魅力的な番組に仕立てているが、本書の場合は、ドナルド・キーン氏に手紙を書いて返事を貰うなど、75歳にして自分の足で系譜を辿り、調べたことに大きな特長がある。
  • はじめは駄馬のごとく ナンバー2の人間学
    4.3
    歴史エッセイの名手が紡ぐ「わが愛する男たちの肖像」 SNSで話題。累計15万部の伝説の名著が、緊急復刊! 『炎環』『雲と風と』『北条政子』『つわものの賦』……多くの歴史小説を著した著者が、歴史上はほとんど無名・英雄の陰に隠れながらも実力を持ったしたたかな仕事師、〈ナンバー2の男〉の生き方を描きます。 『鎌倉殿の13人』ですっかり有名になった北条義時は、永遠のナンバー2.根っからの権力・政治好きにもかかわらず、あえて表には立たず、したたかに、ナンバー2の生涯を全うした。 源義経。同じくナンバー2でありながら、組織のなかの自分の位置づけが出来ず。華やかなスタンドプレーを繰り広げ、ナンバー1が霞むなど数々の致命的失敗をおかした。 徳川秀忠。家康と三代家光の陰にかくれた秀忠こそが、徳川家の最大の功労者。大名の転封、改易、人員の配置転換など重要な施策を行い、幕府の基礎を固めた。メシよりイロより政治が好き。 他、平家政権の仕掛人「平時忠」、途中入社ゆえに栄光と挫折を味わった「明智光秀」、など。 巻末の城山三郎氏との対談には、2024年大河ドラマ『光る君へ』で注目の関白・藤原道長も登場。「この世をば」と詠った彼はナンバー1志向と思いきや、意外にも……。 歴史好きはもちろんのこと、今を生きるビジネスパーソンも必読! 「組織論」本としても読める名エッセイです。
  • 日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟
    3.5
    この3月で、東日本大震災から3年が経つ。震災を見つめ直し、被災者の苦しみと悲しみをどう分かち合えばいいのか。そして困難の中から希望を見いだすにはどうしたらいいのか。政治思想家の姜尚中氏、作家の髙村薫氏、大谷大学教授の鷲田清一氏、親鸞仏教センター所長の本多弘之氏の4人が語る、3・11の見つめ方、悲しみの乗り越え方。「我々に必要なのは未曾有の大震災を忘れないこと、そして語り直しをすること」(姜尚中氏)。「国民力世界一」の日本人は、3・11を乗り越えられる! はじめに 木越康 第1章 姜尚中「私たちは『成長教』を捨て、生まれ直さないといけない」 第2章 髙村薫「欲望の愚かさを見つめ直し、思慮深く生きるために」 第3章 鷲田清一「震災を忘れてはいけない。被災者の『語り直し』に耳を傾けよう」 第4章 本多弘之「『五濁悪世』の時代をどう生きていったらいいのか」
  • 妻と恋人 おぼれる男たちの物語
    -
    「大事なのは妻だけど、愛しているのはキミだよ」――婚外恋愛に突然はまってしまった、妻と恋人のあいだで惑う不器用で一途な男たちの姿を描く。
  • 「在日コリアン」ってなんでんねん?
    4.3
    嫌・嫌韓流! “在日一”の毒舌論客がタブーを崩す!――「隣人」たちが背負うこれだけのハンディキャップ。国籍、参政権、入居、就職……真の民族共生社会を阻む、ニッポン社会のこれだけの壁。 ●現実はどうなのか。私は、小説や映画も大好きだが、それ以上に現実が好きだ。現実の中で起こる出来事や事件、あるいは人物のほうが小説や映画以上にドラマチックだったり、かっこよかったりするからだ。私が本書で取り上げた在日世界や在日コリアンも、やはり映画や小説で描かれたもの以上にかっこよかったり、かっこよくなかったりする。でも、それが在日社会や在日コリアンの現実であり、すごさでもある。また、在日コリアンを知ることは、日本社会を別の角度から点検する行為でもある。在日コリアンが直面している課題は、日本人が直面している、あるいは日本社会に突きつけられた課題でもあるからだ。本書をできるだけ、多くの日本人に“食べて”もらいたい。 ●芸能・スポーツ界の在日パワー ●日本経済を底辺で支える在日 ●在日コリアンが参政権を求める訳 ●日本人の在日に対する誤解 ●日本国籍取得は在日にとって得? ●お粗末な在日旧軍人への対応 ●見殺しにされる在韓被爆者 ●朝鮮学校卒業生の受験資格 ●外国人への入居差別はあきまへん ●切り崩される就職差別の壁
  • 志ん生が語るクオリティの高い貧乏のススメ 昭和のように生きて心が豊かになる25の習慣
    5.0
    ビートたけしが古今亭志ん生を演じ重要な役を果たすNHK大河ドラマ「いだてん 東京オリンピック噺」は、2019年1月から2020年6月まで1年半、放送された。「たけし志ん生」が、雑駁で貧しかったけど何かしらの希望を見出せた「昭和」を見事に語った。著者はNHKの番組制作にも全面的に協力し、志ん生の道具、写真、そして俳句などを提供した。本書は、一番かわいがられた孫が志ん生の口を借りて語る、「懐にカネはなくとも心は金持ちになれる」生き方。本邦初公開の志ん生の俳句も!
  • 歌舞伎町シノギの人々
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    歌舞伎町バラバラ殺人犯のヤクザの妻・サクラは言った。「こんなに働いてない人の多い街って、ないよね。なのに1日何万もお金作っちゃう」「図々しくて、神経強くて……。お金なんか持って、この街に来ちゃダメだよ。ハイエナいっぱいいて、潰されるんだから」。風俗嬢、ヤクザ、ホスト、高利貸し、キャッチetc.。家田荘子が、自らの原点の街・歌舞伎町でシノぐ人々を追う、衝撃のノンフィクション。 *歌舞伎町 *葵/月収500万円のトップキャバクラ嬢 *サクラ/歌舞伎町バラバラ殺人犯のヤクザの妻 *神田組長/すべての闇に顔を持つ現役バリバリ組長 *木場組長/巨大マーケットを押さえる麻薬の総元締め *渋谷・田端/外国人売春婦の元締めと舎弟 *モハマド・パトリシア/麻薬の売人とコロンビア売春婦の夫婦 *亜希/ホテトルの美人女社長 *中野/すご腕闇金経営者は元首相の隠し子 *まみ/現役銀行員ヘルス嬢 *フェイメイ/強盗に殺されかけた元台湾クラブのママ *大塚・三田・上野/野望を持った山口組系ヤクザ3人組 *アヤ/16歳でヘルス嬢になった家出少女 *社長/歌舞伎町ビル火災の某テナント社長 *ヨンハ/元韓国人金貸し、現在はホステス *ヘイジン/10年で10億円作った韓国人金貸し *ユウ/新風俗商法「援助屋」の売れっ子嬢 *赤坂兄弟/不良あがりの兄弟ヤクザ *ジュンママ/50億円を稼いだ韓国クラブのママ *青山・板橋/歌舞伎町の武闘派イケイケヤクザ ●家田荘子(いえだ・しょうこ) 作家・僧侶(高野山本山布教師)。日本大学芸術学部放送学科卒業。高野山大学大学院修士課程修了。女優、OLなど10以上の職歴を経て作家に。1991年、『私を抱いてそしてキスして エイズ患者と過ごした一年の壮絶記録』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2007年、高野山大学にて伝法灌頂を受けて僧侶に。高野山の奥の院、または総本山金剛峯寺にて駐在(不定期)し、法話を行っている。著作は映画化された『極道の妻たち』の他、『歌舞伎町シノギの人々』、『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』、『女性のための般若心経』、『少女犯罪』など130作品を超える。セカンドチャンスや人生探究など、元気の出る対談をYouTube「家田荘子ちゃんねる」にて配信中。
  • 少女犯罪
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    驚異の更生率を誇る女子少年院・榛名女子学園。窃盗・詐欺・売春・覚せい剤・暴行……そこでは様々な理由で送致された少女たちが問題の本質と向き合い、葛藤していた。少女を罪へ走らせた背景を探ると、次々と浮かび上がる家族の問題。その時、親は何をしていた? 少女を闇から救うのは何か? 少女たちの生の言葉が胸を打つ、渾身のルポルタージュ。 第1章 真由美――詐欺・窃盗 第2章 優香――覚せい剤 第3章 薫――窃盗・売春 第4章 美月――オヤジ狩り 第5章 夏帆――いじめ ●家田荘子(いえだ・しょうこ) 作家・僧侶(高野山本山布教師)。日本大学芸術学部放送学科卒業。高野山大学大学院修士課程修了。女優、OLなど10以上の職歴を経て作家に。1991年、『私を抱いてそしてキスして エイズ患者と過ごした一年の壮絶記録』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2007年、高野山大学にて伝法灌頂を受けて僧侶に。高野山の奥の院、または総本山金剛峯寺にて駐在(不定期)し、法話を行っている。著作は映画化された『極道の妻たち』の他、『歌舞伎町シノギの人々』、『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』、『女性のための般若心経』、『少女犯罪』など130作品を超える。セカンドチャンスや人生探究など、元気の出る対談をYouTube「家田荘子ちゃんねる」にて配信中。
  • 三浦和義氏からの手紙 「ロス疑惑」心の検証
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    「なんの罪も犯していない私が、自由を奪われた生活を強いられてから、十二年有余が過ぎました。真実は自分にあるものだからと自らを励まし、この歳月を試練の時と考えてきました」。東京拘置所での苦悩、裁判、娘との交流、食、性、生……。“ロス疑惑”の三浦和義が、1994年7月から1998年1月まで、4年にわたり真情を打ち明けた赤裸々な往復書簡集。巻末には、事件を担当した弘中惇一郎弁護士による解説文を収録。 ●家田荘子(いえだ・しょうこ) 作家・僧侶(高野山本山布教師)。日本大学芸術学部放送学科卒業。高野山大学大学院修士課程修了。女優、OLなど10以上の職歴を経て作家に。1991年、『私を抱いてそしてキスして エイズ患者と過ごした一年の壮絶記録』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2007年、高野山大学にて伝法灌頂を受けて僧侶に。高野山の奥の院、または総本山金剛峯寺にて駐在(不定期)し、法話を行っている。著作は映画化された『極道の妻たち』の他、『歌舞伎町シノギの人々』、『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』、『女性のための般若心経』、『少女犯罪』など130作品を超える。セカンドチャンスや人生探究など、元気の出る対談をYouTube「家田荘子ちゃんねる」にて配信中。
  • 逆境が男の「器」を磨く
    4.3
    「粋=余裕」で大ピンチもチャンスにできる! 15億円の借金と5年間のウツが人生を変えた!――野暮なヤツは生き残れない。どん底から這い上がった男が語る「壁をブチ破る人生哲学」。 ●30代、40代は24時間、脇目も振らずにデザインとものづくりに取り組んだ。おそらく人の3、4倍は働いていたはずだ。「デザイナーとして世界で勝負したい」と決意を固めてニューヨークに進出。だが、そのころから少しずつおかしくなっていった。ニューヨークで注目されたのはいいが、会社で唯一のデザイナーであり、経営者でもある僕が日本を離れている間に、東京のオフィスはひどい状態になっていた。気づいたら、なんと15億円の借金を背負っていたのである。身の回りのものを処分して借金返済にあてて、それでも残った数億円を返す日々… 僕の48歳から57歳までの9年間は、まさにそういう時間だった。 ●29歳の無謀な独立 ●人間以下の扱いをされた屈辱 ●正真正銘すべてを失った日 ●5年におよぶウツとの闘い ●1枚のシャツが僕の人生を変えた ●自己観察から真実の姿が見える ●女は男のどこを見ているか? ●「捨てる」ことが粋な人生を育む ●社長の服で会社がわかる ●『VERY』の服は虎屋の羊羹
  • 悪女たちの残酷史
    3.4
    淫蕩、凶暴、冷血――女は誰でも突然、変身する!! 古今東西の悪女ベスト20、4タイプの悪女を知れ! あなたの近くに潜む悪女……そのタイプは、マリー・アントワネットか、則天武后か!? 本書では、紀元前の中国、古代ローマ時代から、中世、現代に至るまで、「悪女」として語り継がれた20人の女性の悪女ぶりを、4つのタイプに分けて紹介しています。すなわち、凶暴な本性を余すところなく歴史に刻んだ「凄惨きわまる悪女たち」、けた外れの淫女として快楽の限りを尽くした「淫乱に徹した悪女たち」、女の魅力を使い、あるいは手段を選ばず、権力欲を遠慮会釈なく発揮した「政争に明け暮れた悪女たち」、なぜかその一生が醜聞の連続になってしまう「スキャンダルまみれの悪女たち」です。あなたの近くにも必ずいる悪女。彼女たちの悪行三昧ぶりを思い出しながら、4つのうちのどのタイプに当てはまるか考えながら読んでください。今後のつき合い方に生かせるでしょう。 ●性に寛容なローマ帝国でのタブー ●「鉄の処女」と呼ばれる拷問道具 ●殺された娘の肉を喰らうよう強要 ●自らの子を殺め奪った皇后の座 ●売春を非難する人間を次々と処刑 ●わずか11歳で肉欲の虜に ●エリザベス1世の愛欲の日々 ●権力維持のための「嫁いびり」 ●ヌード写真でつかんだ幸運 ●ダイアナが皇太子につけた注文
  • 「でっけえ歌舞伎」入門  マンガの目で見た市川海老蔵
    3.5
    世界初のメディアミックスで見方一変。市川海老蔵はマンガのように面白い!――人気沸騰の新作歌舞伎「石川五右衛門」上演までの同時進行ドキュメント!! ●僕がストーリー原案を手がけた作品『石川五右衛門』は、海老蔵さんにくわえ、市川團十郎さん、中村七之助さんらの出演で、2009年8月、東京・新橋演舞場で上演されています。同時進行で同じストーリーを基にしたマンガ作品『風と雷』も「モーニング」誌で連載開始。『哲也|雀聖と呼ばれた男|』『弑逆契約者ファウスツ』などの作品を手がけた星野泰視さんが、五右衛門の姿をイキイキと描いてくれています。同じストーリーを基に、歌舞伎とマンガが同時展開する。これは、歌舞伎四百年の長い歴史の中でも、初のこころみです。本書のタイトルの中の「でっけえ歌舞伎」は、歌舞伎十八番の内『暫』で、主人公の鎌倉権五郎景政が登場する際にかかる化粧声「ああ~こりゃ~でっけえぇ~」からとりました。でっかく生きようぜ!
  • 洗脳の楽園 ヤマギシ会という悲劇
    -
    なぜ、親たちはヤマギシ会に魅かれるのか。周囲からは「児童遺棄」とすら見られなくもないのに、なぜわが子を突き放し第三者の手に委ねてしまうのか。ヤマギシ学園の中ではいったい何が行われているのか? 表面を見る限り、ヤマギシ会は善意の人たちの集まりのように思える。いつもニコニコ顔でやさしく応対してくれた。しかし、一歩踏み込んで取材をしてみると、子どもたちの心を傷つけてしまう邪悪な集団のように見えてくる。(本文より)  対立や争いごとのない、金の要らない幸福な農村……ユートピア社会の実現をめざしたはずの共同体は、いかにして崩壊に至ったか。洗脳のかなめである「特講」をはじめて体験取材。人間の脆さとノンフィクションの底力を証明した、色あせぬカルト・ドキュメンタリーの金字塔。第29回大宅壮一ノンフィクション賞候補作。 ●米本和広(よねもと・かずひろ) 1950年、島根県生まれ。ルポライター。横浜市立大学卒業。「繊研新聞」記者を経て、フリーに。著書に『カルトの子』(論創社)、『洗脳の楽園』『我らの不快な隣人』(情報センター出版局)、『教祖逮捕』(宝島社)など。2022年7月に安倍元総理を殺害した犯人から手紙が届いたとして注目を集める。
  • 教祖逮捕 「カルト」は人を救うか
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    カルト商法、洗脳、児童虐待、家族崩壊……。カルトをめぐる問題が次々と表面化している。彼らに共通するのは「絶対性」(教義)と「違法性」にある。問題にすべきなのは、サブリミナルを使った心理操作、恐怖心を煽る勧誘、法外な献金など、具体的な違法性である。だが、人は何らかの〈救い〉を求めてカルトに入る。入信の過程でまやかしや詐欺的トークがあったにせよ、それがなければ胡散臭いと思われている団体に入ることはありえない。カルトが人々にもたらす〈救い〉とは何か? 今後のカルト現象とカルト被害を読み解く上で必読の一冊。 プロローグ 人はなぜカルトを信じるのか PART1 カルトと金……福永法源の「法の華」カルト商法のカラクリ PART2 進化するカルト……自己啓発セミナー屋さんはいかにしてグルとなったか PART3 洗脳、神秘体験、カルトが人の脳を変容させる方法……再考〈貴乃花・TOSHI“洗脳”騒動〉 PART4 若者はなぜカルトに魅かれるのか……親鸞会VS顕正会――学園キャンパスに吹き荒れる仏教ラディカリズム PART5 カルトと児童虐待……二元論の罠――セラピスト・服部雄一氏との対話 PART6 家族の「苦悩」から「再生」へ……こうして「カルト」からわが子を取り戻した エピローグ 作られた言説――マインドコントロール論 ●米本和広(よねもと・かずひろ) 1950年、島根県生まれ。ルポライター。横浜市立大学卒業。「繊研新聞」記者を経て、フリーに。著書に『カルトの子』(論創社)、『洗脳の楽園』『我らの不快な隣人』(情報センター出版局)、『教祖逮捕』(宝島社)など。2022年7月に安倍元総理を殺害した犯人から手紙が届いたとして注目を集める。
  • 我らの不快な隣人 統一教会から「救出」されたある女性信者の悲劇
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    診断名はPTSD(心的外傷後ストレス障害)。飲んでいる薬は導眠剤、睡眠薬、安定剤、抗鬱剤など一〇種類に及ぶ。彼女たちの共通点は三つある。かつて統一教会の信者であったこと、信者時代に「ある日突然、実の親に拉致され、アパートやマンションに監禁されていた」こと、そして、その監禁場所で統一教会からの脱会説得を受け、最後には脱会したことである。(本文より)  これまでカルト視される宗教団体を批判してきた著者だが、一方で“反カルト陣営”側の問題点に気づく。忘れられがちな元・信者のその後を取材すると、そこには脱会をめぐる、知られざる攻防戦があった……。カルトにまつわる問題の根深さを描いた衝撃のノンフィクション。 ●米本和広(よねもと・かずひろ) 1950年、島根県生まれ。ルポライター。横浜市立大学卒業。「繊研新聞」記者を経て、フリーに。著書に『カルトの子』(論創社)、『洗脳の楽園』『我らの不快な隣人』(情報センター出版局)、『教祖逮捕』(宝島社)など。2022年7月に安倍元総理を殺害した犯人から手紙が届いたとして注目を集める。
  • ソフィスト
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    名著、復刊。 ソフィストとは「にせものの知識を売物にして人を欺くような言論を試みる者」というような悪名を被されているが、本来はけっしてそのような悪い意味ではないのだというところに、本書の著者は出発点をおく。そしてソフィストの概念を克明に追求して明らかにし、ソフィストが西洋の思想史において持つ意味や果たした役割を積極的に評価し、その上で古来ソフィストに冠せられてきた悪名の由来を丹念に解き明かそうとするものである。
  • 病院にかかるときの知恵袋 看護師だから、こう思う
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    いい医療を受けるため! 治療する側からの本音!!――大病院に勤めるベテラン看護師が、患者・患者予備軍に知っておいてほしい病院、そして看護の基礎知識と最新情報を現場から伝える。病気・病院と上手につきあう法とは。 たとえば糖尿病にかかった患者さんに対して、「あの人は昔から変わり者だったから病気になったのだ」とは誰もいわないでしょう。ところが、精神科疾患の場合、時に病気になったのは本人や周囲が悪い、といった論調が幅を利かせます。たとえば、「マイナス思考が悪い」、「親の育て方が悪い」と周囲はいうし、患者さん自身もそうした反省から縮こまってしまったり、逆に「誰が私を悪くした」と犯人探しに精を出したりする。身体病同様、「病気は人を選ばない。これは避けられない不運なのだ」とみんなが思えれば、どれだけ心安らかに療養できることでしょう。 ●患者と医療者の微妙な関係 ●決断を求められるとき ●積極的治療をめぐって ●定年や子どもの巣立ちと発病 ●「身体へのほどよい鈍感さ」 ●治療できる「死にたさ」もある ●「濃い中年男性のかかる病気」 ●夜の病院の不思議 ●奇跡の生還を果たした男性 ●「病院のお金」は何とかなる!?
  • 良寛 心のうた
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    何も持たない、何も欲しない、「無」で生きる豊かさとは――。心のおもむくままに、自由に生き、誰にでも、正直さ、明るさ、生きる喜びを与えてくれた清貧の人。子どもらと遊ぶ、若い貞心尼との交流など、慈愛に満ちた名歌の数々。豊かに生きる思想を綴る! ●のんびりとたのしい気分を歌う ●天地と一つになる呼吸法 ●冬の厳しさが良寛の歌を鍛える ●ひとりに遊び、なお人恋しく ●気楽に踊り、興が尽きれば去る姿 ●死ぬ時節には死ぬが良い ●無為の自覚、無能への自責の念 ●われは何者なりやの大疑問 ●真の自由人、「優游」という心 ●平凡な歌までも生きている
  • ケストナーの終戦日記
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    世界の子供達に愛されているケストナーの、ナチズムへの抵抗日記。広島・長崎への原爆投下を糾弾して、この日記は終えられた。戦争そのものが勝敗を問わず、どんなに無意味に悲惨であるかを、このくらい具体的に感じさせる本も少ないであろう。そしてそれについては、人類全体に責任があると、ケストナーはみんなの良心に訴えている。
  • 舌の上の散歩道
    3.0
    生涯五万五千食の美味を選りすぐった名著! 『パイプのけむり』シリーズを始め、名随筆家と知られる作曲家團伊玖磨氏。中でも食随筆のファンは時代を超えて増えるばかりだが、数多い著作の中でも、幻の名著といわれる今作品が没後二〇年を機に装いも新たに登場。五万五千回の食事の記憶から、印象深い一皿一皿をユーモアと機知に富んだ筆致で描いたひと一冊。「海亀」「香港の蟹」「あざらし」「鰻」「虎骨木瓜酒」ほか今では食べられない幻の一皿から日常の何気ない料理まで滋味溢れる筆致で描いた、これぞ食随筆!の一冊。解説はエッセイストの平松洋子さん。
  • 大隈重信、中国人を大いに論ず
    3.5
    現代にも通じる、大隈重信の中国・中国人観 ●数千年の歴史がまるで1日のようにあるだけで、まったく進化の跡がない ●あの大国が滅ぶことがあるとすればそれは自滅である ●小児の時から聖人の金の言葉に親しんでいるのに、その通り実現できないまま今日に至る 現職首相が、なぜここまで過激な本を出版したのか? 本書は、大隈重信が現職首相の際に口述し、若き日の堤康次郎が書き起こし、出版したものである。現代人が読めば、「ネトウヨ」と断じるに違いない中身である。 中国人の民族性を、歴史・社会・習俗などから説きおこしてこき下ろしつつも、結論は意外と穏当である。現在の日中関係を考えるときの参考になるのではないか。 現職首相が出版した「ネトウヨ」本、まずはご堪能いただきたい。(倉山満「はじめに」より)
  • 浅草キッド
    3.9
    Netflixでの映像化で話題沸騰。 多くの芸人からバイブルのように読みつがれた ビートたけしの自伝的な青春小説、 待望の復刊決定! 第一章 昭和四十七年夏、浅草フランス座へ入門した 第二章 憧れの深見千三郎に弟子志願を直訴した 第三章 初舞台はオカマの役だった 第四章 進行係に昇進。役者のチャンスがやってきた 第五章 志の川亜矢という踊り子が可愛がってくれた 第六章 深見師匠の芝居の迫力にはタジタジだった 第七章 いのうえという作家志望のやつが入ってきた 第八章 深見師匠の芸人ダンディズムが気に入った 第九章 師匠のバクチ好きには泣かされた 第十章 踊り子たちのおおらかさには感動させられた 第十一章 踊り子たちと遊びに行くまではよかった 第十二章 六区名物、乞食のきよしには振りまわされた 第十三章 マーキーと名乗るヘンなやつが入ってきた 第十四章 二郎と組んで漫才デビューすることになった 第十五章 深見千三郎はオイラにとって永遠の師匠となった
  • 世界に一軒だけのパン屋
    3.5
    国産小麦100%を実現!奇跡のパン屋物語。 北海道十勝に店を構える小さなパン屋『満寿屋』。 一見普通の店に見えるが、実は業界でも不可能といわれた国産小麦100%使用を成功させ、そして年商10億円を売り上げる、奇跡のパン屋なのである。 水は大雪山の雪解け水を使い、小麦はもちろんバター、牛乳、砂糖、酵母、小豆まで地元産を使用。 安全、安心、そして究極の国産パンを造ろうとチャレンジを続けてきた世界でも希なパン屋3世代の熱いドラマを描く。 ベストセラー『サービスの達人』『イベリコ豚を買いに』著者が贈る、傑作ノンフィクション。 ※この作品は単行本版として配信されていた『世界に一軒だけのパン屋』の文庫本版です。
  • 1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代
    4.0
    誰しも忘れられない青春時代がある。1974年、若者にとって、アナウンサー・林美雄はサブカルチャーの水先案内人だった。久米宏の同期としてTBSに入社しながら、圧倒的に水をあけられてしまった林は、深夜ラジオのパーソナリティとして自らの道を見いだした。松任谷由実、石川セリ、野田秀樹、タモリ……きらめく才能たちもまた林に光見いだされ、世に羽ばたいていく。若者の心を揺さぶり続けたアナウンサー林美雄の評伝。
  • 新版 はじまりは大阪にあり!
    -
    大阪にルーツがあり日本や世界に広がっていったモノが、知られていないが、実はひじょうに多い。 回転寿司、即席ラーメン、ビヤガーデン、電卓、動く看板、カプセルホテル、レトルト食品……。私たちの暮らしにとって身近なものであり、なくてはならていものになっている。 大正から昭和の初めにかけての「大大阪」時代、高度成長期に生まれた「大阪発」のモノたちの誕生秘話を徹底取材。今こそ、大阪的発想のモノ作りに学ぼう!
  • シャブ中ヤクザのオンナ懺悔録
    5.0
    20代でヤクザになって、人を傷つけたり、脅したり、痛めつけたりと、人として恥ずかしい事だらけの私の人生でしたが、中でも女とのセックス話は、とりわけ私の最も恥ずかしい部分です。シャブを使って女性を快楽でヒーヒー泣き叫ばせたことは、我ながら、女コマしのクソクズ野郎の行為だと思います。でも今だからこそ、自分に対する戒め、自分がやらかした犯罪行為への「懺悔」の意味も込めて、これまで私がやらかして来たセックスの数々を披瀝します……。  日本の裏社会を歩んだ「元ヤクザ」が教える“オンナ”にまつわる本当にあったアブナイ話。取扱注意・悪用厳禁の一冊! ●大矢五郎(おおや・ごろう) 1960年、秋田県出身。体育教師を志すも、不良の道にハマって大学を中退。21歳の頃からアウトロー稼業となり、やがて正式にヤクザの道に。広域組織に所属し、幹部となるが、組織と揉めて40代半ばからカタギに。現在はマジメに運送会社に勤務するかたわら、「特殊便利屋」も請け負う。元妻二人、子供がそれぞれに一人ずつ。独身。著書に『ヤクザに学ぶ人間関係の極意』『シャブ中ヤクザの天国と地獄』がある。
  • 環境教育の母:エレン・スワロウ・リチャーズ物語
    -
    キュリー夫人やレイチェル・カーソン以前の十九世紀のアメリカ初の女性の職業化学者の伝記。科学のあるべき方向を示し、人々の生活の向上のために環境(エコロジー)教育、公衆衛生学、家政学・消費者運動を生んだひたむきな生涯をたどる。 ●女性として初めてMIT(科学系大学)入学・卒業 ●女性としてアメリカで初めて化学を職業とする ●世界で初めての水質検査基準の確立 ●栄養バランスのとれた食生活の重要性を説き、アメリカで初めての学校給食制度の確立に貢献 ●家庭生活・都市社会での衛生のあり方を示し、家政学(家庭に科学を取り入れる)を提唱 ●科学の多様な分野を統合して、家政学・家庭科の発展に貢献 ●ヒューマンエコロジーを提唱 ●ダイバーシティーやSDGsの先覚者 ■目次 まえがき 地図 第1章 少女時代から大学入学まで 第2章 ヴァッサー大学からMITへ 第3章 MITでの日々と結婚 第4章 生活環境汚染への取り組み 第5章 学校給食への貢献 第6章 女性のために働く 参考文献 訳者あとがき 略年譜
  • 「君が代少年」を探して 台湾人と日本語教育
    -
    昭和十(一九三五)年に起きた台湾大地震。その際に『君が代』を歌いながら死んでいった少年の話が、国定教科書に掲載されていた。このことは何を意味しているのか? そして「君が代少年」は実在したのか? 資料を読み、彼らを教えた日本人教師に取材し、現地・台湾を訪れる。ついに「少年」の遺族や幼馴染みに会って真実を突き止め、台湾人の日本と日本語への思いを明らかにする。  皇民化教育と日本語という、忘れてはならない課題を、一人一人の「生き死にの束」から捉えたノンフィクション。 ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
  • 「本をつくる」という仕事
    4.4
    ミスを無くすためだけではない校閲。本に似合った衣装を着せる装幀。紙を本にする製本。本の声ともいえる書体。もちろん紙がなければ本はできない。そういった「本づくり」の舞台裏を私たちはあまり知らない。本を支えるプロフェッショナルの仕事に対する熱い想いを届けるために、彼らの言葉を聞きにいく。読めばきっと、見方がぐっと変わり、本が愛おしくなる情熱のノンフィクション。形のある本を愛するすべての人へ。
  • サガンの言葉
    4.1
    「幸福なときが正しくて、不幸なときは間違っている」 十八歳で書いた『悲しみよ こんにちは』が爆発的にヒット、十代にして世界的な名声と莫大な印税を手にし、時代のアイコンになった作家フランソワーズ・サガン。育ちの良さから滲み出る品格があり、なのに破天荒な生活を楽しむというギャップに、好き嫌い含めて多くの人が夢中になった。 「絶対知性」をもつサガンの言葉は、恋愛観にしても幸福感にしても、よくある聞き慣れた言葉とはまったく違う角度から光が当てられていて、一瞬ぎくりとさせられるけれど、深く心に残る真実がある。孤独を感じるすべての人にやさしく響く言葉を集めた一冊。
  • 見えた! いのちの底力
    -
    高血圧の黒幕とされる酵素「レニン」の遺伝子解読に世界で初めて成功し、世界的に脚光を浴びた筑波大学名誉教授の著者が、大学時代の生活からアメリカに渡ってからの環境や経験、「レニン」研究の過程と人間の遺伝子にはどういう意味があるのかをわかりやすい言葉で綴った、研究者志望には必読の書。 日本とアメリカの大学研究の違いや、研究者が日々どんな環境にいて、どんな問題を抱えているのかをかいまみることができる。門外漢にとっても興味をそそられる良書。
  • サムライ  六代目山口組直参 落合勇治の半生
    5.0
    現役ヤクザの半生を鮮やかに浮き彫りにした問題作! 2008年に山口組と住吉会との間で勃発した「埼玉抗争」。 死者2名を出した熾烈な激突に終止符が打たれた2年後、 首謀者として六代目山口組直参の落合勇治は逮捕されてしまう。 渡世に足を踏み入れる前から自分が犯した罪に言い逃れをしたことは一度もない落合だったが、 今回ばかりは身におぼえがない。 しかし、裁判で待ち受けていたのは検察の“でっち上げ”だった。 己の信念を貫き通すため、落合の闘いが始まる――。 序 第一章 埼玉抗争勃発 第二章 ジギリを賭けた二度の仕事 第三章 小西一家二代目襲名 第四章 上告棄却 終章
  • 清原和博 告白
    4.2
    一体どこから、何が狂い始めたのか。 堕ちた英雄が見た栄光と地獄。 10万部突破の衝撃の書、ついに文庫化。 「自分の人生を振り返って、どこからおかしくなったのかとか、 狂い始めたんだろうとか。苦しかったですね……」 覚醒剤取締法違反で逮捕され、2020年6月15日に執行猶予が満了した清原和博。 怪物の名をほしいままにした甲子園のヒーローは、なぜ覚醒剤という悪魔の手に堕ちたのか。 岸和田のやんちゃな野球少年がPL学園に入学、ドラフト事件で盟友・桑田と訣別。 西武の4番として輝いた日々、巨人移籍後の重圧と屈辱。 “番長”を演じ、ピアス、刺青、肉体改造……そして覚醒剤に出遭う。 「僕は、そこから闇の世界に入っていきました」 栄光と転落の半生と、自らの罪を悔いながら、鬱病、薬物依存症とたたかう日々を赤裸々に綴る。 ※この電子書籍は2018年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ボケないヒント――認知症予防、わかってきたことこれからわかること
    4.0
    人生の幸せは後半にあり! ホリスティック医学の第一人者であり、84歳にして現役の名医が教えます! 今日からできる! 死ぬまでボケない!●ニンニクは強い味方●こまめに動くことが大切●手は脳と密接につながっている●ストレスは悪くない●背筋を伸ばしリズミカルに歩く●晩酌と刺身の相乗効果●昼寝は認知症予防にプラス●後期高齢者は肥満でも大丈夫
  • 日本大使館の犯罪
    -
    ペルー大使公邸事件を解く鍵が、ここにある! ――館員の著作を検閲し、国会議員の接待に明け暮れ、他国の日本語教育番組に干渉し、「憲法改正のためのクーデター」に言及する大使もいる。国民の大切な税金をムダ使いする、知られざる大使館の行状とは? 危機管理や外交を忘れて迷走する、大使館の呆れた実態を告発する! 迷走する大使館の実態。こんな外交官に日本を任せられるか!
  • この国の失敗の本質
    4.3
    「日本の寿命」は尽きたのか! 少年凶悪犯罪、エリート汚職、心まで荒廃した日本人に再生の道はあるか? ――薬害エイズ、証券・金融腐敗。阪神大震災への拙劣な対応。超優良企業が社会に背を向け、モラルを喪失したエリートが私利をむさぼる。戦後半世紀、いったいこの国に何がおきているのか? 再生への道は常に現場にありとする著者が、蔓延する精神の頽廃(たいはい)にメスを入れ、価値観の180度転換を訴える警世の書。
  • アナログを蘇らせた男
    4.0
    いま、レコードは消え去ろうとしている。しかし、レコードの溝に刻まれた音楽のすべてを、現在のプレイヤが引き出しているかといえば、けっしてそうではない。CD全盛の流れにさからい、奥深いアナログ・レコードの音をもとめて、ついに独創的なLPプレイヤの開発に成功した、一匹狼の技術者・寺垣武の爽快人生!
  • 福島で酒をつくりたい
    4.0
    「磐城壽」という漁師が好む酒で知られた福島県浪江町の鈴木酒造店。大震災の津波で蔵が丸ごと流されるも8か月後に山形県長井市で酒造りを再開。その酒造りへの情熱を描く。
  • 人生にとって挫折とは何か
    -
    女性トップアナウンサーからフリーのキャスターへ転身、文筆活動ではベストセラーを上梓。常勝街道を突き進んで来たかに見える人生は、しかし挫折の繰り返しであった……。失意、諦め、後悔。挫折に伴う痛みと無縁の者はいない。苦い思いは後を引き、老いてなお人生の後ろ髪を引く……。人生の終盤まで誰もが引きずりがちな挫折を克服し人生の彩りへと昇華する、著者ならではの極上の哲学を披歴する。
  • プロ野球英雄伝説
    -
    川上哲治、別所毅彦、藤村富美男、青田昇、中西太、稲尾和久、広岡達朗、長嶋茂雄、王貞治、村山実、江夏豊、掛布雅之、そして野茂英雄、イチロー……。戦後球界で燦然と輝き、記録と記憶に残る名選手・ヒーローたち52人から、直接見聞きしたエピソードと素顔や人柄に迫る、おもしろ人物評伝! 戦後球界で光った男52人の逸話と素顔!
  • 【電子版限定特典付】 少年の名はジルベール
    3.9
    【ご注意】 ※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 竹宮惠子の大ヒット自伝が、ついに文庫化! ★文中に多々登場する竹宮作品、書籍執筆時に著者が本当は入れたかった作品の中身(コミック立ち読みファイル)を、主だった12作品・計130頁の参考画像集として電子版だけに収録。 石ノ森章太郎先生に憧れた郷里・徳島での少女時代。 高校時代にマンガ家デビューし、 上京した時に待っていた、出版社からの「缶詰」という極限状況。 のちに「大泉サロン」と呼ばれる東京都練馬区大泉のアパートで 「少女マンガで革命を起こす!」と仲間と語り合った日々。 当時、まだタブー視されていた少年同士の恋愛を見事に描ききり、 現在のBL(ボーイズ・ラブ)の礎を築く大ヒット作品『風と木の詩』執筆秘話。 そして現在、教育者として、 学生たちに教えている、クリエイターが大切にすべきこととは。 1970年代に『ファラオの墓』『地球(テラ)へ…』など ベストセラーを連発して、 少女マンガの黎明期を第一線のマンガ家として駆け抜けた竹宮惠子が、 「創作するということ」を余すことなく語った必読自伝。 漫画ファンはもちろん、そうではない読者からも 感動の声が続々と寄せられ、 朝日、読売、毎日など各紙書評や 各種SNSで大反響だった単行本が、ついに文庫化。 カラーイラスト増ページ、「文庫刊行によせて」を収録。
  • 蒼氓の大地
    -
    日本人であることを一枚一枚削ぎ落とされてゆく一世。多民族国家ブラジルに根を張ろうとする二世、三世。そして四世たち……。移民の野村峯夫一家が苦闘の末、やがてテーラ・ローシャの大地にゆたかな実りをもたらしてゆく足跡を、たしかな筆力で書きあげた渾身の力作。第13回講談社ノンフィクション賞受賞。明治政府によって推進された南米への移民政策の光と影を、日系4世の妻の一族の夢と挫折の軌跡を克明に追うことで解明。移民とは棄民ではないかと問う!
  • 太公望 殷王朝を倒した周の名軍師
    -
    時は、四〇〇年続いた中国殷の時代末。周の国で、魚が釣れるはずもない真っ直ぐな釣り針を水面の上に垂らし、幾日も川辺に佇む老人。その老人の噂を聞いて会いに赴いた周の文王は、一目会っただけで、先君の太公が予言した、周に興隆をもたらす大賢人と見抜き、軍師とした。その老人は、太公が待ち望んだということから、「太公望」と尊称された。太公望は、文王とその子武王に仕え、比類なき軍略と、ときには権謀術数をも自在に駆使して周の国力を増強させ、強勢を誇った殷帝国との戦いに勝利をもたらし、周に覇をとなえさせた……。後世、兵法の始祖とも称された太公望。のちに項羽を倒して漢帝国を樹立した劉邦の軍師張良も、太公望の兵法書といわれる『六韜』から得た軍略で劉邦に勝利をもたらしたと伝えられる。本書は、そんな伝説に彩られた史上最高の軍師太公望の叡智に溢れた生涯を、雄渾な筆致で描き出した長編歴史小説である。
  • ドクターいわくらの龍宮城探検記
    -
    古代山岳祭祀遺跡の研究に半生を捧げてきた著者が挑んだ与那国島海底遺跡調査の全容を記したのが本書。ベストセラー『神々の指紋』で知られるグラハム・ハンコック氏らと協力し合いながらも、長年にわたる磐座(いわくら)調査・研究の成果に基づいて、その視点を海底のみならず島内陸上に点在する巨石にも向けた著者は、独自の調査チームを編成して謎の解明に乗り出す。かつて、著者が目指した研究に先人はいなかった。著者は「誰も関心を抱かず、何千年も謎のままに放っておかれた古代祭祀遺跡の調査研究に興味と関心を抱き、人も通らない道なき道を歩み、山中の茨の道に分け入り、遺跡調査に没頭した」頃の若き日の自分を感慨深く思い起こしながら調査に勤しむ。海底遺跡と与那国島山岳地帯に鎮座する不思議な巨石。その関連性は?  謎は解けたのか。「ドクターいわくら」とは著者・鈴木旭自身。『ピラミッド黙示録』(前・後編)と合わせて読み込むと著者の思いがより強く伝わってくる。 〈目次〉 序章 蘇る海洋神殿 第一章 海底遺跡とイワクラ 第二章 イワクラ・ネットワークの全貌  第三章 沈んだピラミッド(小与那国島) 第四章 人面岩の発見 終章 謎だらけの島
  • 石川節子 愛の永遠を信じたく候
    3.0
    石川節子は、夫である石川啄木の愛と才能に命を賭けて生きた、果敢な女。天才詩人と謳われた啄木の多くの詩歌も、病気と貧困にめげぬ妻の献身なしにはありえない。だが、その晩年、節子は生活に疲れ、思想的に大きく成長していく啄木から、決定的に取り残されていく……ひとつの愛に殉じた、明治の女の哀切な生涯。
  • たった一度のポールポジション
    -
    鈴鹿に一瞬の光芒を放って逝った、トオル23歳の青春。星野一義、中嶋悟らを追いつめ、鈴木亜久里と競った天才ドライバー・高橋徹。「もし生きていれば」というなら、モータースポーツの新時代を築いていたにちがいない。あまりにも激しく生き急いだ現代の青春を、若い感性で描いた注目のノンフィクション作品。天才ドライバーの激しい青春を描いた名著!
  • 夜はまだあけぬか
    3.5
    突然の失明。しかしなお、闘病に仕事に趣味にと新たな挑戦の日々。初代民博館長・梅棹忠夫の凄絶なる生き方を見よ!老年の域に達して、学問・研究のしめくくりをつけなければならない大事な時期に、突然の視力障害におちいった筆者。くる日もくる日も夜がつづく。目が見えないのではどうしようもない。何かよい方法はないものか。闘病・リハビリ、さまざまな試みを経て、新たなる知的生産に立ち向かう、元民博館長の感動の名エッセイ。「そのうちにわたしはどういうわけか、著作集をやろうという気になった。それは病院のベッドのうえでのことだった。なぜこういう気になったのか、よくはわからない。なにかしら、やろうとおもい、やれるとおもった。目がみえないままでも、この仕事はやれるのではないかとおもった。それにはもちろん、たくさんの友人たちのたすけにたよらなければならないが、みんなにたのんでみよう。わたしは決心した。」(本文より)
  • 生還への飛行
    -
    故障、錯覚、突風……緊急事態に遭遇したとき、墜ちるパイロットと生還するパイロットがいる。危機に瀕し、なおかつ生還したパイロットには、かなりの共通点がある。有能なパイロットは、非常に短時間の出来事でも、あらゆる細部に適確に対応し、それを正確に記憶している。世界の一流パイロットを徹底取材。墜落を回避できたパイロットの条件とは?
  • 快楽一路 恋は灰になるまで
    -
    人生一〇〇年時代に突入し、熟女と老女の境界線はなくなった。六十代はもちろん、七十代八十代でも熟女であり続ける女性たち。世間の思惑など気にしない。残り時間は限られている。女をおりない熟女たちは恋人とのセックスをむさぼる。快楽一路で生きるのが悪いのかと問い掛けるその心情を抉った迫真のノンフィクション話題作!(『快楽II』改題)
  • 歴史を彩った悪女、才女、賢女
    -
    古代の女王・卑弥呼から、坂本龍馬の熱血の妻・お竜まで、忍従の生活に埋没せず、愛の選択と魂の自由を求めた個性的な女たち。身動きも不自由な時代の制約の中で、力の限り生き抜いて、人々に重んじられ愛された女たちは、どのような人間であったのか? 円熟の作家が共感をこめて描き出した、輝く26人の肖像。古代の女帝から江戸の町娘まで、強大な支配者と女たちの激しい愛憎の物語。時代を超えてよみがえる女たちの真実!
  • 自民党・ナンバー2の研究
    4.0
    日本政治の失われた10年。その原因は秀れたナンバー2の不在だ。剥出しの権力欲が激突する自民党内で、無念にもたおれた者、あえて補佐役に徹して身をまっとうした者……。彼らが「戦後」を動かしたのだ。保守合同の立役者、緒方竹虎、三木武吉、大野伴睦から平成の小沢一郎、加藤紘一まで、30人の列伝。出でよ、平成の「寝業師」そして「策士」。忘れられぬ政治家たちの物語!
  • 小説 角栄学校
    -
    永田町で日本を動かす者たちは、この男を「師」と仰いだ。竹下登、細川護熙、羽田孜、橋本龍太郎、小渕恵三と5人の首相を輩出し、娘・眞紀子へと連なる「角栄学校」とは何だったのか? 戦後最強の政治家の実像と、門下生たちの分裂抗争を描く。橋本退陣、自自連立の2章を書下ろし、「角影政治」の実態を抉る実録小説。永田町を牛耳った天才の物語。
  • 叛骨 最後の極道・竹中武
    4.0
    その暴れっぷりから“ごじゃもん”と恐れられた竹中武。実兄の四代目山口組・竹中正久組長がヒットマンの銃弾に倒れると、仇討ちのために一和会へ猛烈な報復戦を展開する。だが、敵将の首にこだわる武は、いつしか山一抗争の決着を急ぐ執行部と対立。ついには山口組を離脱する。巨大組織の猛攻を受けながらも、自身の信念を貫いた──。最後の極道と称された侠(おとこ)の生涯を描いた実録ノベル!
  • 燃えるだけ燃えよ 本田宗一郎との100時間
    4.1
    戦後日本を驚異的なエネルギーで突っ走った、創造的経営者・本田宗一郎。その独特な発想力と人間的哲学の、よってきたる源泉はどこにあるのか? 歴史や経済をテーマに優れた作品を書き続ける作家が、密着100時間の取材を通して、「世界のホンダ」を創った男の魅力のすべてを、生き生きと伝えてくれる人間紀行。戦後日本復興のパワーを明らかにする傑作。
  • 新装版「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日
    4.5
    小谷正一氏、堀貞一郎氏という2人のプロデューサーを軸に、日本のエンターテインメントビジネスの草創期から、東京ディズニーランド誕生までを追うノンフィクション。2人が魅せられた、ウォルト・ディズニーという巨人にもスポットを当てながら、究極のテーマパーク招致に奔走し、成し遂げるまでを描きます。
  • 突然、僕は殺人犯にされた
    3.3
    1999年、身に覚えのない事件の殺人犯だとネット上で書き込まれ、以降10年間に渡って誹謗中傷を受け続けたお笑い芸人のスマイリーキクチ。そんな顔の見えない中傷犯たち、そして警察と検察、すべてと闘い続けた10年間の記録が遂に文庫化。 ネットのトラブルに巻き込まれないための対策マニュアルも改訂版で完全収録。
  • 死体との約束
    -
    東京都監察医務院の元院長の「死体は雄弁に語り、そして嘘をつかない」を信念に2万体の死体と向きあっててきた“法医学”エッセイ。 病気による“変死”や“突然死”からはじまり、殺人、事故、自殺……。その裏には様々な人間模様がある。 保険金殺人、子供同士のいじめ、老人問題、貧困、親の子殺し、バラバラ死体、毒殺、溺死、放火など、死体を見つめてきたから見える社会の本当の姿。 社会を騒がせた様々な事件を例にとって、犯人像に迫っていくその方法は、ミステリーを思わせる。 なお、本書は「死体との悲しい約束」を改題したものです
  • 広電と広島 25車種298両、日本一の路面電車
    -
    日夜広島市内を走り、市民の足として生活に溶け込み、 広島を訪れる観光客には、街の魅力を伝える役割も担う広島電鉄の路面電車。 大正・昭和・平成……時代を超えて100年以上も走り続けるその裏側には、 全国各地で役目を終えた路面電車が第二の活躍の場所として走っていたり、 一日平均の乗降客が路面電車では国内最多の利用者数を誇っていたり、 他にも広島市民さえも知らないエピソードが数多く眠っている。 本書では、広島の街の発展を見つめ、住む人・訪れた人と日々交わっている広島電鉄の路面電車を探る。 ■著者紹介 路面電車を考える会(ろめんでんしゃをかんがえるかい) 平成5年に「車社会に行きづまった都市の再生を図るため、無公害の路面電車の活用を考え、 交通体系全般の見直しを図る活動をしたい」との理念のもと広島で発足。 現在は、会社員、広電OB、大学教授まで広島と路面電車を愛する幅広いメンバー約20名で構成されている。
  • 増補改訂版 もう一つの「バルス」 ―宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代―
    3.5
    「この作品が失敗したら、次回作はありません」宮崎監督が口癖のように呟いた言葉。スタジオジブリ創設第一作『天空の城ラピュタ』宮崎監督と多くのアニメーターたちは、いかにプレッシャーと闘い、情熱を注いだのか。これまで語られなかった監督の素顔、制作過程、作品考察を交えて描くスタジオジブリの10ヵ月。フィルム完成から公開までわずか10日! その感涙のドラマに文庫版として新稿・新章を加えた増補改訂版、遂に刊行
  • 文革再来
    -
    文化大革命は、中国現代歴史上最悪の事件で、民主と法制を踏みにじり、中国の国民ならびに経済を崩壊の瀬戸際に陥れた、いわば国家の権力を借りた犯罪であった。派閥と派閥が対立と分裂を繰り返し、政治闘争が武力闘争へと発展した大規模な“内ゲバ”ともいえる。内外の研究者の調査では「死者40万人以上、犠牲者1千万人」と言われ、ふたつの世界大戦とともに「20世紀10大歴史出来事のひとつ」にもあげられているほどだ。  本書では、現在の視点からもう一度、“文革とは何だったのか”を見直すとともに、習近平政権下で発生するかもしれない「第二の文革」に対して警鐘を鳴らす。電子オリジナルのノンフィクション作品。 序説 文革とは、何だったのか I 国家犯――毛沢東と林彪 II 巨悪――毛沢東と江青 III 巨星“レッドスター”──毛沢東とトウ小平 IV 巨龍の野望――毛沢東と習近平 あとがきに代えて ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街~池袋チャイナタウン・プロジェクト~』(ナショナル出版)など著書多数。
  • こんなに違うJALとANA 歴史、社風、サービス・・・比べてなるほど!
    3.5
    JALとANAは、数ある日本企業のなかでも永遠の良きライバルだ。 半世紀以上にわたって航空会社ナンバー1と2の関係にあり、長らくJALがトップだったが、 経営破綻を機に、ついに1位と2位が入れ替わった。 ANAはトップに躍り出たものの、JALは再生によって抜群の収益力を持つ新しい企業に生まれ変わった。 2020年に向けた発着枠の争いやLCCの躍進など、激変する航空界にあって両社の今後の戦いぶりへの注目度はかなり高い。 そんな今だからこそ両社をじっくり比べ、何がどう違っているのかを徹底分析。 おなじみの航空会社の特徴がわかる、なるほどの一冊。 ■著者紹介 杉浦 一機(すぎうら かずき) 昭和22(1947)年生まれ。航空アナリスト。首都大学東京客員教授。 利用者サイドに立ったユニークな評論をモットーに活躍中。東京都や成田市の航空および空港問題の委員会委員などを歴任。 著書に『進む航空と鉄道のコラボ』『日本の空はこう変わる』(交通新聞社新書)、『間違いだらけのLCC選び』『JAL再建の行方』(草思社)、 『エアライン敗戦』(中央公論新社)、『空の上の格差社会』『激安エアラインの時代』(平凡社新書)など。
  • 名古屋発ゆかりの名列車 国鉄特急形が輝いた日々
    -
    名古屋駅は東海道新幹線の途中駅といった印象が強いが、 在来線に目を向けると信州・飛騨・北陸・南紀を結ぶ特急列車も発着している。 本書は、生まれも育ちも名古屋の著者が、国鉄時代から名古屋人に愛されてきた特急や名古屋駅で見られた 珍しい列車を、貴重な当時の写真を使いつつまとめた“メモリアル読本”である。 ■著者紹介 徳田 耕一(とくだ こういち) 交通ライター。昭和27年(1952)、名古屋市生まれ。名城大学卒業。 旅行業界の経験もあり、実学を活かし観光系の大学や専門学校で観光学の教鞭をとる。 鈴鹿国際大学(現=鈴鹿大学)と鈴鹿短期大学では客員教授を務め、現在は他校で同職。 鉄道旅行博士、はこだて観光大使(函館市)。主な著書に『名古屋駅物語』『名古屋鉄道 今昔』(交通新聞社)、 『東海の快速列車 117系栄光の物語』(JTBパブリッシング)。ほか多数。
  • 競馬と鉄道 あの“競馬場駅”はこうしてできた
    4.1
    鉄道と同じく近代に輸入され、発展を遂げてきた近代競馬。 じつは、鉄道と密接なつながりがある。当書は、競馬場へ行くために乗り降りする駅を”競馬場駅“と称し、 そのつながりの深さと面白さを、「競馬場駅」をキーワードに繙いてゆく。 なぜ、あそこに駅があるのか?  あの駅は競馬場駅が起源だった、鉄道ファンも知らない競馬場駅行き専用列車が走っていたなど。 従来の鉄道研究では埋もれていた競馬×鉄道の歴史と歩みを、豊富な資料を交えながら、 アナウンサーらしい軽妙な文書で紹介する。 ■著者紹介 矢野吉彦(やのよしひこ) フリーアナウンサー。昭和35年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。昭和58年に文化放送に入社し、主にスポーツ番組を担当。 昭和58年よりフリーとして活動。プロ野球、社会人野球、メジャーリーグ、バドミントン、Jリーグ、アメリカンフットボール、テニスなどのスポーツ実況を担当。なかでもテレビ東京系の競馬中継番組『ウイニング競馬』のレース実況アナとして長年活躍し、“土曜競馬の声”として、競馬ファンの間で知られる。
  • 確率論を信じて世界50か国のカジノで計8億円を稼いだ僕の人生 (角川ebook nf)
    -
    ビンを集めて酒屋で換金した小学生の頃から「稼ぎ方」は変わっていない。「運に任せる」なんてもってのほか。確率論をとことんまで突き詰めて8億を稼ぎ出した、まだ40代の一人の男。こんな日本人が実在したのか。 ※本書は、2016年2月26日に配信を開始した単行本「確率論を信じて世界50か国のカジノで計8億円を稼いだ僕の人生」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • マンガでわかる 新訳 道は開ける (角川ebook nf)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 広告代理店でリーダー職として働く27歳の今日子。頑張り屋だが、まじめな性格で落ち込みやすい彼女が、先輩に進められた『新訳 道は開ける』を読んで変わっていく。すべての悩みを解決する名著をマンガで解説 ※本書は、2015年1月31日に配信を開始した単行本「マンガでわかる 新訳 道は開ける」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • 図解 新訳 道は開ける (角川ebook nf)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 不安の正体を明らかにし、不安を分析する基本テクニック、さらには不安の習慣に先手を打つ方法まで余すところなく書いた一冊。全世界で半世紀以上にわたって読まれた世界的ロングセラーの図解版。 ※本書は、2015年5月28日に配信を開始した単行本「図解 新訳 道は開ける」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • 藤沢周平という生き方
    -
    人間関係の悩み、将来の不安、現状への不満……。表に出せずためこんだ負の感情を、人としずかに感じあい、うけいれ、いま一度むきあう。「鬱屈の交感」こそ藤沢周平から読者への贈りものだった。人は喜びや楽しみ以上に、苦しみや悲しみでつながらねばならぬ。「ハッピーエンドが書けなかった」と語る独特の人間観は、つらくても生きようとする、ほの明るい意志を登場人物に吹きこんだ。没後10年、心が鬱々として晴れない時代がゆえに読み継がれる藤沢周平。新たに発見されたデビュー前の諸作品から長編への跳躍の軌跡を語る。 [本書がとりあげるおもな長編作品]獄医立花登手控えシリーズ(『春秋の檻』ほか)、彫師伊之助捕物覚えシリーズ(『消えた女』ほか)、用心棒日月抄シリーズ(『凶刃』ほか)、『蝉しぐれ』『逆軍の旗』『回天の門』『雲奔る』『よろずや平四郎活人剣』『風の果て』『市塵』『海鳴り』『三屋清左衛門残日録』『一茶』

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  • 〈日本國〉から来た日本人
    -
    旅をしていくうちに、ある疑問が僕の心に膨らんでいくようになる。かつての日本の領土に住んでいた日本人は、現地でどのように暮らし、どうやって本土へ帰って行ったのか。引き揚げ後、彼らはどうやって暮らしていったのか――。(「まえがき」より)  朝鮮半島、満州からの引き揚げ者が語った、僕らが学校で教わらなかった真実とは。戦後生まれの著者が、あの時代を“今この瞬間”へと繋ぐ渾身のノンフィクション。 ●西牟田靖(にしむた・やすし) 1970年、大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業。就職し8ヵ月間IT企業で働いたあと、地球一周の船旅を体験。以降、ライターとしての道を歩む。近年は骨太なノンフィクション作品に取り組んでいる。著書に『本で床は抜けるのか』(本の雑誌社)、『わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち』(PHP研究所)『ニッポンの穴紀行 近代史を彩る光と影』(光文社)、『ニッポンの国境』(光文社)など。
  • 絶望の底で夢を見る
    3.7
    過酷な運命を背負わされたとき、人が最後に渇望するものとは何か? HIVに感染した夫婦が葛藤の末に下した苦渋の決断とは。自ら命を絶つことを選んだ者が、樹海の中で最期に求めるもの。子を亡くした両親が、来世で幸せになってほしいと祈りを込めた絵馬。どこまでも鋭く、深く、そして優しく人間を見つめてきた著者だからこそ描ける、衝撃と感涙の短篇ドキュメンタリー。(『東京千夜』改題)
  • 人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方
    4.0
    「結婚難」が止まらない。平均初婚年齢は年々上昇し、男性は30.7歳、女性は29歳。男性の23%は「生涯未婚」とされる一方で、結婚できても3組に1組は離婚する。ひとりで生きていくと決意しても、「独居老人」「孤独死」といった不穏な単語が頭をよぎる。人生100年時代、折り返し地点を迎えてから、伴走者を見つけたっていい。80組以上の「晩婚さん」取材から見えてきた、晩婚の幸せ、課題、婚活ノウハウを伝える。
  • 野球エリート 野球選手の人生は13歳で決まる
    -
    「ドラフトで人生が決まる」と言われたのはもう昔話だ。才能のある野球選手はすでに中学時代からその名は全国に響き渡り、有力高校が争奪戦を繰り広げるなど、転機となる時期が低年齢化している。★選抜高校野球で優勝投手になった根尾昂はなぜ、進学先を大阪桐蔭高に決めたのか。★「怪物」は愛知に2人いる 東邦・石川昂弥と愛工大名電・稲生堅二
  • プロ野球と鉄道 新幹線開業で大きく変わったプロ野球
    4.0
    かつて多くの球団を鉄道会社が保有していたように、 古くから密接なつながりがあるプロ野球と鉄道。 チームの遠征においても鉄道は必要不可欠で、 新幹線の開業による所要時間の短縮は革命的な出来事だった。 本書では、黎明期から現在までのプロ野球と鉄道の関わりについて、 各種資料を検証・考察するとともに、現在球団を保有する 阪神電鉄や西武鉄道の取り組みなどを紹介。さらに、 金田正一氏や古葉竹識氏といった往時のスター選手たちが語るエピソードなど、 さまざまな視点からその深いつながりをひもといていく。 ■著者紹介 田中正恭(たなかまさやす) 昭和30年、神戸市生まれ。甲南大学卒。神奈川県在住。国内鉄道全線踏破のほか、海外27カ国を鉄道旅行。鉄道を中心とした執筆活動を続けている。熱心なプロ野球ファンでもあり、昭和57年から9年間阪急ブレーブス東京応援団として活動した。ブレーブス消滅後は、12球団の試合を観戦し、球場での観戦は1000試合を超える。著書に『われらブレーブス人間』(菁柿堂・共著)、『消えゆく鉄道の風景』『終着駅』(自由国民社)、『夜汽車の風景』(クラッセ)などがある。
  • なぜ京急は愛されるのか “らしさ”が光る運行、車輌、サービス
    3.8
    鉄道ファンや沿線住民をはじめ、多くの人から愛される京急。 SNSなどでも、その「愛」を語るコメントが、ほかの鉄道会社に比べ目立っている。 人々を惹きつけるその個性、取り組みとは何か? 本書では、会社の歴史的“生い立ち”をはじめ、 車輌や運行など、独自の思想で鉄道事業を展開してきた数々の事例に触れながら、 京急の真髄に迫る。 ■著者紹介 佐藤良介(さとうりょうすけ) 昭和26(1951)年、神奈川県横須賀市生まれ。以来、京急沿線で暮らす。 『京浜急行 電車と駅の物語』(吉川文夫共著/多摩川新聞社)、『京急の駅 今昔・昭和の面影』『京急の車両』『京急電車の運転と車両探見』(JTBキャンブックス)ほか、京急電鉄をテーマとした著書多数。
  • JR乗り放題きっぷの最強攻略術 鈍行日帰りからグリーン車日本一周まで
    4.0
    青春18きっぷや、秋のJR全線乗り放題パス、北海道&東日本パス、フルムーン夫婦グリーンパス、大人の休日倶楽部パスなどJRの各種乗り放題パスを利用したお得で上手な、そしてユニークな利用法のガイド。1年中、様々な乗り放題きっぷを利用して旅をする「パス鉄」の著者が詳しく解説する。 ■著者紹介 小林克己(こばやしかつみ) 1975年早稲田大学教育学部地歴専修卒。長年国内外の鉄道パスを網羅した列車の旅に終始。『日本全国日帰りフルムーン』(講談社)、『青春18きっぷで楽しむおとなの鉄道旅行』『新幹線・特急乗り放題パスで楽しむ50歳からの鉄道旅行』(いずれもだいわ文庫)など鉄道関係の著作が多い。近著に『台湾みんなが知らないディープ旅』(KAWADE夢文庫)がある。
  • 誰も国境を知らない
    -
    今も戦後が終わらない北方領土、見ることのできない島・沖ノ鳥島、民族的聖地となった竹島、上陸を禁じられ政治的秘境となった尖閣諸島。そこには、国境で暮らす人、かつて暮らしていた人、国境を守ろうと運動する人、取り返そうと運動する人がいた。僕たちは、この国のリアル(真の姿)をどこまで知っているのだろうか? 国境問題の現状と、戦争や政治によって膨張し収縮する国境問題に振り回されている人々を描くノンフィクション。  文庫刊行時に追加された尖閣諸島へのルポ(2012年)および、文庫化の際に削除された「硫黄島」と「小笠原諸島」の章を復活して収録。さらに資料写真もカラーにして再収録した完全版。 プロローグ……膨張と収縮のヒストリー 一 北方領土I……渡航を禁じられた島 二 沖ノ鳥島……国家が守る見えない島 三 竹島I……民族的聖地への上陸記 四 対馬……隣国と向き合う交流の島 五 硫黄島……国家に裏切られた島 六 小笠原諸島……日米の間で揺れ続けた島 七 与那国島……国境の手前でもがく島 八 竹島II……奪われた島をめぐる記憶 九 北方領土II……歴史が止まったままの島 十 尖閣諸島……政治的な秘境となった島 エピローグ……日本の中心から遠く離れて ●西牟田靖(にしむた・やすし) 1970年、大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業。就職し8ヵ月間IT企業で働いたあと、地球一周の船旅を体験。以降、ライターとしての道を歩む。近年は骨太なノンフィクション作品に取り組んでいる。著書に『本で床は抜けるのか』(本の雑誌社)、『わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち』(PHP研究所)『ニッポンの穴紀行 近代史を彩る光と影』(光文社)、『ニッポンの国境』(光文社)など。
  • 死に支度
    3.8
    91歳の誕生日を前にして、長年付き添ってくれた寂庵のスタッフたちが一斉に辞めることになった。最年少、24歳のモナを除いて。好きな仕事に専念してほしいとの心遣いからだった。出家以来40年ぶりの革命で、モナと二人の新しい生活に入る。「毎日が死に支度」と思い定めて、この小説の連載も開始した。
  • JR東日本はこうして車両をつくってきた 多種多様なラインナップ誕生の舞台裏
    4.0
    1987(昭和62)年、国鉄の分割・民営化によって誕生したJR東日本は、1万両を超す車両を保有する日本最大の鉄道会社となる。しかし発足した当初は、国鉄時代の古いタイプの車両が大半を占め、技術革新の遅れも目立っていた。民間会社に移行し、顧客優先の志向のなかで、どのようにしてJR東日本独自の車両が生み出されていったのか。その過程と舞台裏を、JR東日本で運輸車両部長などを歴任し、運転計画や車両開発に深く関わってきた、白川保友氏の証言によって浮き彫りにする。 ■著者紹介 白川保友(しらかわやすとも) 1971年、国鉄入社。長野運転所助役(381系担当)、勝田電車区長、蒲田電車区長、運転局車務課補佐(電車検修)、東京南鉄道管理局電車課長など、主として電車関係の仕事に従事。1987年、東日本旅客鉄道入社。広報課長、東京地域本社運輸車両部長、取締役鉄道事業本部運輸車両部長、常務取締役鉄道事業本部副本部長などを歴任。2004年よりセントラル警備保障(株)。社長、会長を経て現在は取締役相談役。 和田 洋(わだ ひろし) 1950年生まれ。神奈川県藤沢市で東海道本線の優等列車を見ながら育つ。1974年、東京大学文学部卒。新聞社勤務を経て現在は会社役員。子どもの頃から鉄道車両、とくに客車を愛好し、鉄道友の会客車気動車研究会会員。著書に『「阿房列車」の時代と鉄道』(交通新聞社・2015年鉄道友の会 島秀雄記念優秀著作賞)、『客車の迷宮』(交通新聞社新書)などがある。
  • 電車が好きな子はかしこくなる 鉄道で育児・教育のすすめ
    3.2
    車両などの形や色、路線名、駅名といった様々な情報があふれる鉄道の世界は、記憶力などの「認知スキル」の向上に有益だ。加えてサポート次第で、人付き合いや自分との関わりについての力「非認知スキル」を強化し、 新しい大学入試にも役立つ力を養うことができる。今日の教育改革の議論にあわせ、教育学・心理学の視点から改めて子どもの本当のかしこさを問う、鉄道好きのお子さまをお持ちの保護者の皆様が、自信を持てる一冊。 ■弘田 陽介(ひろた ようすけ) 1974年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。 福山市立大学大学院教育学研究科・教育学部准教授。 著書に『近代の擬態/擬態の近代―カントというテクスト・身体・人間』(東京大学出版会)、 『子どもはなぜ電車が好きなのか―鉄道好きの教育〈鉄〉学』(冬弓舎)。雑誌やテレビでも独自の鉄道文化論が紹介されている。
  • 西郷隆盛の冤罪 明治維新の大誤解
    -
    西郷隆盛はヒーロー(英雄)なのか? それともヒール(悪役)だったのか? 収集した膨大な歴史資料から導き出された衝撃の事実――「西郷隆盛の首を刎ねたのは桐野利秋だった」など、明治維新の大嘘と真実の数々を徹底的に検証!!
  • 工作員・西郷隆盛 謀略の幕末維新史
    3.9
    この男、日本を揺さぶり、時代をこじ開けた! 日本人に最も愛される偉人の「大河ドラマ」では決して描かれない陰の貌。明治維新150年の我が国の計を、今、西郷が問う。人脈を張り巡らし、相手を己の意思で動かすために情報を集め、周到かつ果敢に駆け引きに臨む――。偉丈夫のイメージに隠された「工作員」という新たな西郷像を軸に繙かれる、激動の幕末維新史。
  • 列車ダイヤはこう進化を遂げた 日本の鉄道ニーズにどう答えてきたのか
    -
    鉄道輸送において列車は「商品」であり、利用者から求められる品質とは、「速い(所要時間が短い)」「直行する(乗り換えずに行ける)」「乗りたいときに乗れる(本数が多い)」の「便利3要素」ということになる。品質の向上には車両や軌道などハード面の改良は不可欠であるが、そのハードの能力に最適化された「列車ダイヤ」を設定することによってようやく「便利3要素」が達成される。本書は、まず列車ダイヤの基礎や運行計画の考え方をわかりやすく説明し上で、JR発足時から30年を経て如何に「便利3要素」を達成した「列車ダイヤ」が数多く誕生し、目覚ましく進化したのか詳しく解説している。 和佐田 貞一(わさだ ていいち) 昭和46年群馬大学大学院(機械)修了。同年国鉄入社。昭和48年東京システム開発工事局(コムトラック開発)、昭和56年運転局列車課(新幹線担当)、昭和61年同(総括)、昭和62年JR西日本鉄道事業本部運輸部輸送課長、平成5年同営業開発室長などを歴任し、平成19年西日本ジェイアールバス社長に就任。平成24年同退任。昭和から平成にかけて数多くのダイヤ改正に従事し、“ダイヤ革命”の基礎作りを行う。また西日本ジェイアールバス社長としては競争相手の鉄道を観察、研究した。著書に「高速バス進化の軌跡」(交通新聞社新書)がある。
  • 新幹線ネットワークはこうつくられた 技術の進化と現場力で築いた3000キロ
    -
    昭和39年に開業した東海道新幹線に始まる我が国の新幹線鉄道は、山陽・東北・上越・北陸・九州・北海道の各新幹線を合わせて営業キロ約3000キロに及び、高速・安定・大量輸送を可能にしたネットワークとして機能している。本書は、先人たちが幾多の困難を克服して築いてきた新幹線建設のリアルな歴史と、そこで培われてきた技術の進化を、新幹線鉄道の開発と建設に携わってきた著者がわかりやすく紹介していく。 高松 良晴(たかまつ よしはる)  元・日本国有鉄道建設局技師、技術士(建設部門)、土木学会名誉会員。1939年生れ。1962年日本国有鉄道入社、東日本旅客鉄道、日本鉄道建設公団と40年余りにわたり、主として鉄道建設及び改良工事に従事。その間、運輸省国有鉄道部技官として国鉄改革法案審議に参画し、最後の鉄道現場は、鉄道主任技術者としての埼玉新都市交通(ニューシャトル)。著書に『もう一つの坂の上の雲 鉄道ルート形成史』(日刊工業新聞社、第37回交通図書賞)、『東京の鉄道ネットワークはこうつくられた』(交通新聞社新書、2015年度日本鉄道施設協会著作賞)がある。
  • 死体に聴け
    4.3
    東京都の監察医となって数多くの「死体」と対面してきた著者が「死」とは何かを語る。監察医とは意外なことに事件性のはっきりした死体は解剖しない。いわゆる「変死体」と言われる死因のはっきりしない死体と向き合う。それだけに、その死から様々なドラマを読むことになる。誰にも看取られずに死んだ独居老人、溺れて死んだ子供、ミイラ化した死体、五寸釘を心臓に刺して自殺した男などなど。テレビのサスペンスドラマがよりいっそう興味深いものになるのは間違いない。ベストセラー『死体は語る』に続く監察医のモノローグ。
  • カネと自由と、文明末ニューヨーク
    -
    アメリカ社会、とくに創世記の基幹産業界においては移民と切り離せない関係がある。移民労働は、アメリカ文明の根っこを支えている、いわばアメリカ文明の起源の原点でもある。その一方で、「移民は安価の労働者」という考え方がアメリカ社会に深く浸透している。出稼ぎ移民とくに非合法移民が、アメリカ人の労働環境を悪化してきたという根底の考えが、トランプ現象を生み出したともいえる。(本文より)  アメリカ文明とは、つまるところ、何なのか。“アメリカニズム”を移民たちはどのように受け留めるのか。ニューヨーク・チャイナタウンの視点から「移民排斥の歴史を繰り返す国家」の姿を見てみよう…。  世界を見続けてきたノンフィクション作家が語る、“アメリカ文明と、その未来のルーツ”とは。貴重な資料写真で綴る「写真で見るニューヨーク・チャイナタウン史」も同時収録。電子オリジナル作品。 ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続ける。小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。主な著書に、『東京チャイニーズ』(講談社)、『見えない隣人~小説・中国人犯罪~』(小学館)、『スネーク・シャドウ』(朝日新聞社)、『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『悪夢』(光文社)など。
  • 少子高齢化時代の私鉄サバイバル 「選ばれる沿線」になるには
    4.5
    いま私鉄は、高齢化、少子化、人口減少、ライフスタイルの多様化といった世情の大きな変化を受け、これまでの事業スタイルの変革を迫られている。岐路に立つ私鉄は、事業の根幹である「沿線」の新たな活用、価値向上に取り組もうとしている。著者は、取材歴30年以上のベテラン私鉄ウォッチャー。定住化促進、子育て支援、学校誘致、ショッピングモール、宅地開発といった私鉄沿線の「まちづくり」現場を歩き、その将来像を探っていく。 森 彰英(もり あきひで) 東京都立大(現首都大学東京)卒。光文社編集者を経て、フリージャーナリスト。著書に『「ディスカバー・ジャパン」の時代』(交通新聞社)、『東急の文化戦略』(ソフトバンクビジネス)、『「あしたのジョー」とその時代』『東京1964-2020』(北辰堂出版)、共著/『地方交通を救え!』(交通新聞社新書)などがある。
  • 名古屋鉄道 今昔 不死鳥「パノラマカー」の功績
    3.0
    愛知県をメインに岐阜県南部まで路線を張りめぐらし、昭和には「パノラマカー」で一世を風靡した名古屋鉄道。総路線長は近鉄、東武に次ぎ私鉄第3位の長さだ。本書は名鉄電車の歴史や昭和と平成の比較、ほとんどの線が名鉄名古屋駅を通る針の穴を通すような運行、各沿線の描写など、生まれも育ちも名古屋の著者がその魅力を凝縮させた“名鉄雑学読本”です。 徳田 耕一(とくだ こういち) 交通ライター。昭和27年(1952)、名古屋市生まれ。名城大学卒業。鈴鹿国際大学(現=鈴鹿大学)などで観光学の客員教授を務め、現在も他校で同職。また、昭和60年と平成7年の名鉄運賃改定公聴会では、運輸省(現=国土交通省)運輸審議会から一般公述人(条件付賛成)に選任された。鉄道旅行博士。主な著書に『名古屋駅物語』(交通新聞社)、『東海の快速列車 117系栄光の物語』(JTBパブリッシング)など。ほか多数の著書がある。
  • あなたは見えないところで愛されている (角川ebook nf)
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    普段は田舎の教会で彼女を慕いやってくる人たちに話をし、その合間を縫って国際手話通訳として海外の会議に参加する「ろう牧師」。耳が聞こえないことをものともしない、明るい彼女が伝える愛の言葉。 ※本書は、2015年12月24日に配信を開始した単行本「あなたは見えないところで愛されている」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • 祖父・小金井良精の記(上)
    5.0
    1~2巻770~814円 (税込)
    森鴎外、野口英世、北里柴三郎……。小金井良精の人生は、華々しい交友と真摯な研究に彩られていた――。良精は幕末の安政5年、越後長岡藩士の家に生まれる。数え15歳で東大医学部の前身に入学。その後、ドイツ留学やヨーロッパ視察を経験し、日本の解剖学の草創期を築いた。私生活では、最初の妻と死別後、鴎外の妹・喜美子と再婚し、二男二女を授かる。星新一が愛した祖父の生涯を見つめ、精緻に描いた軌跡。
  • 不死身のひと 脳梗塞、がん、心臓病から15回生還した男
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    過換気症候群、胃がん、食道がん(5回)、胃切除(2/3)、中咽頭がん(3回)、腎臓病、心房粗動、心房細動、下咽頭がん、舌がん(2回)、心原性脳梗塞、白内障……満身創痍、55歳からの14年にわたる壮絶な、しかし前向きな闘病記。

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