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作家、エッセイスト、キャスター、さらには女優として幅広いジャンルで活躍している阿川佐和子さんですが、父・弘之氏の最晩年に病院に付き添い、いまも認知症のはじまった母の介護を続けるなど、実は介護経験も豊富です。そんな阿川さんが、高齢者医療の第一人者である大塚宣夫よみうりランド慶友病院会長と、理想の介護法、理想の老後を語り合います
阿川さんの体験的介護法は、実に説得力があります。
・好物はノドにつまらない
・赤ちゃん言葉は使わない
・バカにしない、怒らない、とがめない
・介護は長期戦と心得よ
・後ろめたさをもつ
・認知症でも愛情は伝わる
・孤独死の何が悪い
・施設に預けるのは親不孝ではない
・定年後の夫は新入社員と思え
・夫源病にご用心
・恋は長寿の万能薬
・老人に過労死なし
・そこで働く人を見て施設を選ぶ
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Posted by ブクログ
介護経験豊かな阿川さんと、介護医院の大塚会長が語る。看護のプロ同士の話だが、介護を受ける人の気持ちを理解し、よく伝えてくれる。歳を取ることがどういうことなのかが分かり、老後を迎えた人にもためになる。▼「一人暮らしは老化防止の特効薬」「孤独死で何が悪い」「認知症でも一人暮らしを」「ギリギリまで一人暮らしのススメ」「男は何もしない、ポツンとブスッとして、男の老後は寂しい。退屈の極みですよ。手がかかる」「女性は集団にしておけば、放っておいても全く問題ない」「75歳が節目」「75歳が骨折したり病気になったら、元には戻れない」「75歳を過ぎたら自分の体のいうことを聞いてはいけない。気力に体力を引っ張らせる。」「75歳を過ぎて使わなかったら、身体はたちまち衰える」「働いている人の表情や立ち居振る舞いを見て施設を決める」「元気なうちに不安にかられて施設に入るのは絶対避ける」「死ぬ場所(施設を含め)を決めておく」
Posted by ブクログ
介護という重いテーマについて、医師との対話との形で語っていく
作者の体験と、医師のアドバイスのやりとり、知っていること、そうでないこと読んでいて切なくなりました。
気になったことは次です。
・医療より介護、介護より生活
・何を言われても決して否定しないこと
・介護は長期戦と心得よ
・介護にかぎらず、後ろめたさが対人関係を良くする妙薬では
・笑いとズルで乗り切る。途中で力尽きないように手抜き、息抜きしならがら60点主義で。
・一人暮らしは老化防止の特効薬、
・孤独死でなにがわるい
・プロの介護ほう助をばかにするな、素人がやると骨折する場合もある
・名医とは、残った家族からあのときああしておけばと考えさせないようにすること
・家事ができる人は一人になっても、そこから自立しようとできる、一人暮らしができるように
・美人の看護士がいれば、延命できる、恋は長寿の万能薬
・老人に過労死なし
・老人には3タイプ、
①自分の人生を後悔して、後悔して、後悔するタイプ
②他人に対する恨みつらみで不機嫌なタイプ
③今からだってこんなに楽しみがある、今後を考えて不機嫌じゃないタイプ
・不良老人になろう
・老後の沙汰こそ金次第。男はドケチになる
目次は、次のとおり
Ⅰ 看る力・家族編
1 好物は喉につまらない
2 医療より介護、介護より生活
3 赤ちゃん言葉は使わない
4 バカにしない、怒らない、とがめない
5 介護は長期戦と心得よ
6 後ろめたさをもつ
7 イライラしたら笑っちゃおう
8 介護にトラブルはつきもの
9 認知症でも一人暮らしを
10 孤独死でも一人ぐらしを
11 施設に預けるのは親不孝ではない
12 愛情だけではうまくいかない
13 必要とされる状況をつくる
14 必要とされる早期診断は家族のため
15 介護される立場で考える
16 名医の条件
Ⅱ 看る力・夫婦編
17 認知症の診察は夫婦一緒に
18 定年後の夫は新入社員と思え
19 一人暮らしのススメ
20 夫源病にご注意
21 恋は長寿の万能薬
22 名刺をつくる
Ⅲ 看られる覚悟
23 七十五歳が節目
24 老人に過労死なし
25 なぜ老人はいつも不機嫌なのか
26 不良老人になろう
27 老後の沙汰こそ金次第
28 家族にこそ介護費用を払う
29 自分が望む最期は手に入るのか
30 そこで働く人を見て施設を選ぶ
あとがきにかえて
Posted by ブクログ
大塚宣夫さんという老人向けの病院などを経営している人との対談。対談はお互いを褒め合うだけで得るものが少ないと思ってたが、この本はいろんなところで付箋が立つ感じだ。これは当事者ですからね。読んでよかった。
『認知症が始まったからといって、急激に身の回りのことを周囲が手助けしすぎると、さらに症状は進む。一人でまがりなににもできるうちは、そのほうがお互いにいい』
『お風呂に毎日入らなくたって、ご飯も一日三食食べなくたって、部屋が汚くたって、夜寝なくて朝起きれなくたっていいんです。そんなの、生きることにおいてなんの障害にもならない』
『認知症の方は結局、自分の頭の中に残っている記憶と照合しながら、いま起きてることに対して最適の行動をとろうとしていますから、本人としては、自分で考えうえでの行動や言葉なんです。だから、いちいち家族や子どもから叱責される理由がわからない』
『遠藤周作さんから生前、こんな話を聞きました。入院しているダンナさんがだんだんと弱ってきて記憶が曖昧になって、最後まで覚えている言葉は、奥さんかお嬢さんの名前。ところが、反対に奥さんが弱って記憶が薄らいでいった場合、最初に忘れるのが、亭主の名前。』
『問題は、七十五歳からですよ。七十五歳を過ぎたらしっとしているだけで筋肉は細り、関節は固くなり、バランスを取る能力もガタッと落ちていく。』
『自分の体に「疲れてるか?」「体調はどうだ?」と聞いてごらんなさい。「疲れている、体調もイマイチだ。ちょっと休ませてくれ」と言う。そこで「そうか」と体の声を聞いて一日休ませてやるとしましょう。二日目に「もう回復したかな」と体に聞くと、「まだ疲れが残っている。もう少し休ませて欲しい」というので従ったとする。ところが三日目になるともう体力が落ちていて、動く気力もなくなってるんですよ。』
『若い頃は体を休ませ、体調を良く保つことで気力充実といった感じでしたが、七十五歳を過ぎたら、体のいうこと聞いて楽させたらもう終わり。体が何と言おうと、気力に体力を引っ張らせることこそが大切ですよ。予定があるならとにかく出かけましょう。そうすれば、まだ体のほうはついてきますから。』
『車を運転しながらラジオを聴いていたら、「老人には三種類ある」って話をしていたんですね。1つめは、「振り返ってみると、俺の人生ろくなことはなかった。あれもダメだった、これもできなかった」と後悔して後悔して、自分を責め立てて不機嫌っていう人。次は「俺がこんな人生だったのはあいつのせいだ、こいつのせいだ」と、他人に対する恨みつらみで不機嫌な人。最後は、「今からだってこんなに楽しみがある」と、過去のことはさておき今後を考えて不機嫌じゃない人』
『年を取られた方がよく、「お酒も大して飲まなくなったし、外食もしなくなったし、観劇とか旅行にも行かなくなったから、金のかかることは大してないよ」と言われますね。でも、老後に体が動かなくなったときこそ、お金がかかるんだってことを自覚しておいたほうがいい。』
『身内に対しても、食事の世話はいくら、入浴の手伝いはいくらと自分で相場を決めて、その都度こまめに払うこと。身内同士でのお金のやりとりをイヤがる人もいますが、こういうことこそ割り切りが大事です。』
Posted by ブクログ
■介護で避けて通れないのが認知症。
・認知症は一言でいえば記憶の障害があるがゆえに自分の中に入ってきた新しい情報をうまく処理できなくなっている状態。人間は過去の経験を記憶という形で残し,それと照合しながら今起きていることに対してどう行動すべきかを判断する。けれども認知症はその過去の記憶にうまくアクセスできない,或いは即座につながらなくなっている状態にあること。
・基準となる照合すべき記憶に到達できないので,今の状況をどう判断していいかわからない。ただ,記憶は全部なくなるわけではなく,一部は残っている。そこがややこしい。その少ない記憶をかき集めて情報を処理するので普通の人とは違った行動になる。
・周囲から見たら理屈に合わない発言や行動も本人にとっては残った記憶と情報を元に行動しているわけだから整合性はある。
・本人がうまく処理できなくても非難しないこと。咎めたり諫めたりしても何の役にも立たない。本人としては少ない記憶を駆使して自分なりにベストの判断を下し,行動しているわけなので怒られる意味がわからない。
・馬鹿にされない,叱責されない,咎められないという安心感を与えることが大事。これは認知症の対処法の基本。
・認知症の方は結局,自分の頭の中に残っている記憶と照合しながら,今起きていることに対して最適の行動をとろうとしている。いちいち家族や子供から叱責される理由が分からないので,言われた本人は何が何だ分からず,結果として本人の精神状態は悪く不安定になる。
・認知症の初期は当人にとってもなかなか辛い時期。忘れっぽくなって簡単なこと,やりなれていることがうまくできない。周囲の人の態度も何となく変だなどのことが感じられる。他人に迷惑をかけていることが分かるが自分ではどうしようもないので惨めで辛い。それに加えて過去の記憶が失われているわけなので自分自身が失われているような気になっていく。どうなっていくんだという恐怖があり,不安で自身も喪失する。。
Posted by ブクログ
状況的に、「介護」と全く無縁に生活が出来るとは思えないので、色々な意味合いで、こういった類の本はこれからも積極的に読んでいきたい。
認知症になると、引き出しの中の記憶が取り出しにくくなり、何とか取り出した少ない記憶を使って、現実に対応していくことになるので、様々な異変が起こらざるを得ないらしい。。
もう一つ残ったのは、75歳からガクンと体の機能がすごく落ちるらしい。
生きている限り、いずれは経験することになる75歳。今、現在、1時間ほど走り続けられる体力があるが、理想を言えば、75歳を超えてもそんな体力を維持していたいなって思ったのだった。
〈本から〉
好物は喉につまらない
医療より介護、介護より生活
バカにしない、怒らない、とがめない
介護は長期戦と心得よ
イライラしたら笑っちゃおう
認知症でも一人暮らし
孤独死で何が悪い
施設に預けるのは親不孝ではない
愛情だけではうまくいかない
七十五歳が節目
老人に過労死なし
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