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【NHK連続テレビ小説『花子とアン』原案】
戦争へと向かう不穏な時勢に、翻訳家・村岡花子は、カナダ人宣教師から友情の証として一冊の本を贈られる。後年『赤毛のアン』のタイトルで世代を超えて愛されることになる名作と花子の運命的な出会いであった。多くの人に明日への希望がわく物語を届けたい──。その想いを胸に、空襲のときは風呂敷に原書と原稿を包んで逃げた。情熱に満ちた生涯を孫娘が描く、心温まる評伝。 ※文庫版掲載の写真は、電子版では一部掲載していません。ご了承ください。
Posted by ブクログ 2023年09月26日
赤毛のアンから知った翻訳者「村岡花子」さんの生涯についてまとめられた作品です。
生まれ育った家庭環境は良いとは言い難いが、父親のキリスト教信仰、社会主義的なものの考えかたによって、花子さんは幼いころからいろんな人に出会い、いろんな本に出会い、いろんな文化に触れられ、この時代では珍しい自立した日本女...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月31日
朝ドラ「花子とアン」の原案作です。
時代の波に揉まれながらも、日本に児童文学の種をまいてくれた信念に強い憧れを覚えました。
翻訳を志す後輩に、まずは母国語をしっかり勉強なさいと伝えるエピソード が印象的です。
女性の地位向上のために、政治的な活動に参加していたのも意外といえば意外なのですが、そこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月24日
村岡花子さん、今とは全く異なる時代の中で、家庭と仕事を両立した女性として、尊敬する1人です。
自分の夢と家族、どちらを優先するべきか悩んでいる私にとって、今後の道標になった本。
女性、家庭、英語、といったキーワードに興味がある方にお勧めしたいと思います。
▼覚えておきたい▼
・彼女たちは、自分...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月15日
とても興味深く読み進めた。
今まで戦時中の話は怖さも手伝い読むことがなかったが、今回のこの本で初めてきちんと読むことができた。それは戦中に物質は貧しくとも心の豊かさを失わずに生活していた日本人の姿がはっきりと見えたからだ。
また広岡浅子やヴォーリズ、澤田美喜など明治期に活躍した人々との接点が見えてき...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月20日
自分が小学6年生の時ひきつけを、起こして入院したさい、いとこのお兄ちゃんが見舞いに来て渡してくれた本が赤毛のアンでした。
それまで本を読む楽しさがまだわからなかった私が 最後まで読み通した初めての文庫本でした。
その時の楽しさを感じたことはその後も
読書をするきっかけになりました。
そしてそれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月16日
この本をドラマの原作、と思って手に取ったひとはあてがはずれます。ドラマは中園さんのオリジナルであり、この本は原作ではあるけれど、ノベライズではないからです。
むしろ村岡花子の周囲にいる綺羅星のような女流作家や市川房枝のような政治家、ヘレンケラーなど訪日した偉人たちとの交流をリアルに描いています。
テ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月29日
赤毛のアンの翻訳をした人、としてしか知らなかった村岡花子。
女性運動家としての1面もあったとは。
彼女の生涯を綴った今作を通して。
自分がいかに戦争を知らないか気づかされた。
教科書で習った程度の知識しかないな、と。
もちろん、この本を読んで戦争とはどんなものかがわかったとは言わない、けれど。
どれ...続きを読む
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