作品一覧

  • 災害列島の作法~女川町の奇跡 防潮堤のない復興まちづくり~
    4.5
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 「災害列島の作法」をテーマに、東日本大震災後宮城県女川町で起きた「まちづくり」の奇跡・軌跡をドキュメントとして届けます。 なぜ女川町は震災後、唯一無二の町をつくれたのか? NHKスペシャル、書籍、週刊誌での記事など、大いに話題になったキーワード『首都水没」「水害列島」の著者、土屋信行さん。そもそもは東京都の職員として河川事業・下水道・道路・橋梁などまちづくりに従事。「首都水没」のもとになった江戸川区での海抜ゼロ事業。そして東日本大震災の時に、当時の石原東京都知事の命により、宮城県女川町の復興に取り組みました。実は東北地方の復興で、高い防波堤・防潮堤を作らず、景観を保ったまま地域の高台を活かしたまちづくりをした町は唯一この女川町のみでした。町長や職員、そして外部からのスタッフも加わり、土地を一から開発しなおすという一大プロジェクト。3冊目となる本書は「災害列島日本の作法」をテーマに、宮城県女川町で起きたまちづくりの奇跡・軌跡をドキュメントとして届けます。 土屋 信行(ツチヤノブユキ):工学博士。 1975年東京都入都、道路、橋梁、下水道、まちづくり、河川事業に従事。この間環状7 、8号線の設計・建設、下水道処理場・ポンプ場の設計・建設、多摩ニュータウン、つくばエクスプレス六丁目土地区画整理事業、秋葉原および汐留再開発事業、江戸川区の「ゼロメートル地帯」安全高台化土地区画整理事業のまちづくりに携わる。ゼロメートル地帯の洪水での安全を図るため2008年に江戸川区土木部長として海抜ゼロメートル世界都市サミットを開催し幅広く災害対策に取り組んでいる。東日本大震災の復興では学識経験者委員として宮城県女川町のまちづくりに取り組んだ。現在、公益財団法人リバーフロント研究所技術審議役、一般社団法人全日本土地区画整理士会理事、日本河川・流域再生ネットワーク代表理事、水の安全保障戦略機構・水害BCP推進チーム事務局長、ものつくり大学非常勤講師。

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  • 水害列島
    4.0
    1巻896円 (税込)
    豪雨、台風、地震洪水、大水害への備えと最善の避難策とは!? 土木・災害の専門家による警告の書。 日本は世界有数の自然災害多発地であり、巨大災害が発生すれば、その及ぼす被害は、わが国の存立発展に致命的な影響を及ぼしかねません。ゼロメートル地帯が広範囲に広がる東京・大阪・名古屋は危険です。とくに危ないのが首都東京なのです。 首都東京における「地震洪水」は、ゼロメートル地帯を大規模に擁する首都圏に甚大な被害をもたらします。この地域の安全と国民の生活の安寧を確保できなければ、日本という国の存立そのものを失うことにも繋がってしまいます。 【目次】 第1章 なぜ大水害は起こるのか 第2章 西日本豪雨の教訓 第3章 防災という罠 第4章 ゼロメートル地帯江戸川区のハザードマップ作り 第5章 マニュアルの充実は防災力を脆弱にする 第6章 首都直下型地震により発生する「地震洪水」 第7章 大水害にどう立ち向かえばいいのか? 第8章 見えない津波防波堤を実現した女川町 第9章 たゆまず続けられてきたゼロメートル地帯の「命山」建設 第10章 先人の知恵に学ぶ
  • 首都水没
    3.6
    近年、異常気象によるゲリラ豪雨が日本各地で多発するようになり、大きな被害が出ている。首都・東京でも、ゲリラ豪雨のために家屋や地下街への浸水、交通網の乱れが出るなど、人々の生活に影響を及ぼす事態となっている。 地球温暖化による気候変化が要因のひとつと考えられるが、東京都建設局課長、江戸川区土木部長などを歴任した著者の土屋信行氏は、「それ以上に、行政の対策が後回しにされていることが問題だ」と語る。 たとえば、江戸川放水路や荒川放水路はそもそも、利根川水系が氾濫し、東京の中心部が浸水することを防ぐために作られている。言い換えれば、江戸川以東、荒川以東に水が逃げるようになっている。放水路が作られた時代には、それで問題なかった。だが、都市開発が進んだこの地区をいま豪雨が襲えば、多くの世帯が甚大な被害を受けかねない。にもかかわらず、放水路の東側は100年近く、放置されたままだ。 土屋氏が危険だと指摘する都内の場所は、他にもいくつもあるが、その1つが東京駅。周辺が低地であるため、実は水没と隣り合わせの状況にある。また地下鉄も早急に対策が求められている。現在の構造のままだと、地下鉄に流れ込んだ水が、日比谷駅や銀座駅あたりで吹き出すことが懸念されている。すでに、台北の地下鉄で同様の事態が起きており、復旧には3カ月をようしたという。 多発するゲリラ豪雨に対して、洪水対策の第一人者が、都内の危険地区を示すとともに、あるべき強靭化の方策を提案した必読の書。

ユーザーレビュー

  • 災害列島の作法~女川町の奇跡 防潮堤のない復興まちづくり~

    Posted by ブクログ

    東京都でのインフラ整備やまちづくりの経験・知見をもとに、三陸・女川町での震災復興にアドバイザーとして関わり、土木的なことのみならず生業の復活を優先したこと(漁業関連施設)、避難を定着させるべく幸男の祭りを行うこととしたこと、まちづくり住民カルテとして区画整理に関する一人一人の希望を繰り返し聴取したこと――等、
    数々の重要なアイディアが示されており、区画整理等の都市計画関係の技術・ノウハウとくみ合わせてフル活用されている様子も含め、感銘を受けた。

    2019年東日本台風の各地で「土のう積み」が行われていなかったことへの指摘・警鐘もそのとおり。首長さんに認識していただかないとな。

    また、女川町の

    0
    2024年06月08日
  • 水害列島

    Posted by ブクログ

     自然災害の中の水害について述べた本書。

     直近の関東・東北圏の水害を思いながら読むと、更に理解が進む。

     特に、「地震洪水」については目を引く。

     海抜ゼロメートルが広がる大都市郡では、本来は一過性のものである洪水が一過性ではなくなる。

     バケツの底に水が溜まるようなものなのだろう。

     その損害は計り知れない。

    0
    2019年10月27日
  • 首都水没

    Posted by ブクログ

    タイトルが少し刺激的ぽくてあれだけれど、
    内容は、
    首都圏大規模水害のリスク(江戸期の河道付け替えも踏まえて...)、
    気候変動(適応策の重要性)、
    東京東部のゼロメートル地帯の高潮や"地震洪水"リスク、
    山の手のゲリラ豪雨リスクとXRAIN、
    さらには、過去の大水害から学ぶこと(まちづくりにもいかすこと)の重要性、
    といった、バランスがとれている網羅的な内容で、かつひとつひとつの事項の記述がわかりやすいし適切。

    「東京」を切り口にして、水害とか川とかについての基本を学ぶ入門書として、とてもよいのでは、と思った。
    (若手職員むけ勉強会で、参考図書リストに加えた。)

    0
    2016年08月11日
  • 災害列島の作法~女川町の奇跡 防潮堤のない復興まちづくり~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全体の国富が増えていく中では土地区画整理は成り立ったが国富が減るとしてどうやって進めるんだろう。利益が出ない前提での痛み分けのやり方の作法って過去にないんだろうか。

    0
    2024年02月02日
  • 首都水没

    Posted by ブクログ

    茨城栃木の水害の恐ろしさを目の当たりにしてタイムリーな本を見つけた。自分が住んでいるところは荒川放水路の左岸にあたる川口市である。街には浸水したときの水位がテープで電柱に記してあり中には5メールのところもある。過去には水害で大きな被害を被ったこともあったようで、市民には身近な災害である。この本を読んで、首都圏というのは関東平野を囲む高い山々に降った雨雪が一気に集まる場所であるということに改めて気付かされた。そのため地味は豊かで産業が発達する反面洪水にさらされる運命にあり、古くから河川の付け替えや開削といった治水が行われてきた。利根川や荒川の流路変更は大事業であったことを知った。そして自分に身近

    0
    2015年09月25日

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