嶋中労の作品一覧
「嶋中労」の「コーヒーに憑かれた男たち」「座右の山本夏彦」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「嶋中労」の「コーヒーに憑かれた男たち」「座右の山本夏彦」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
コーヒーを飲み始めたのは、中学生の頃だ。自分の家のすぐそばに、喫茶店があり、そこに通った。父親のコーヒーチケットがあり、それを使っていいと言われて、飲んだ。真っ黒な飲み物を飲み干し、苦いママのブラックで飲むことが、大人になった気がした。そんな背伸びをコーヒーが教えてくれた。
コーヒーを極める 3人の男たち。カフェドランブル 関口一郎。南千住 カフェバッハ 田口護。吉祥寺 もか 標交紀。それぞれが、コーヒーを極める。日本のコーヒーの達人たち。
「絶対音感があれば、絶対味感もあるはずだ。」とコーヒーの味と香りを追求する。
計量化、数値化。勘を言葉に置き換える作業をする。
標交紀は、「それは 言葉や
Posted by ブクログ
これは本当に「憑かれた」人たちの話だ。日本人は武士道精神なのか、茶道や華道の歴史があるためか、何事にも「XX道」を目指して徹底的にこだわる、そして極める文化がある。
これが日本の素晴らしさだと思う。
そしてコーヒーに人生を捧げ、そして極めた(ただし本人たちは道半ばと謙遜する)人たちの話だ。
その中でも特に興味深いのは生豆を自宅の一室を改造したエイジングルームで10年以上寝かせてから焙煎するランブルの店主。そしてアメリカのコーヒーチェーンの連中に「どうだ!」とばかり飲ませたら「腐っている」とバッサリ言われた逸話。
私はエイジングしたコーヒーは1回だけ飲んだかもしれない。今思えばあれだ、と思いつく