国内ミステリーの検索結果
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木島日記
昭和初期――オカルト、猟奇事件、ナショナリズムが吹き荒れる東京。 民俗学者の折口信夫は古書店「八坂堂」に迷い込み、その棚にあるはずのない、未だ構想中の自分の小説『死者の書』を見つける。 「何が書いてあるか読んでごらんなさい」 奇怪な仮面を被った店の主人、木島平八郎に促され、その奇妙な書の頁をめくった時から、折口のまわりで奇怪な出来事が起こり始める……。 「あってはならない物語」へ誘う傑作文豪怪奇ミステリ! 書き下ろしの〈自著解題〉を付す改訂新装版で復活。 【目次】 第一話 死者の書 第二話 妣が国・常世へ 第三話 古代研究 第四話 水の女 第五話 若水の話 〈自著解題〉物語を供養する -
名探偵・森江春策
名探偵や怪人が登場する推理小説に夢中の小学生・森江春策。彼はある日黄昏の車窓から見つけた《電氣世界館》の看板に惹かれたのをきっかけに、謎の館と老紳士を巡る一夜の大冒険を体験した。やがて中学生となった彼は『黒死館殺人事件』に心酔する作家志望の青年と“存在しない13号室”の謎に挑む。その後も大学の級友の依頼で安楽椅子探偵となって下宿館の密室殺人の真相を見抜き、新聞記事の取材で訪れた廃ホテルの生首の謎を解く――心優しい少年が大人になる間に遭遇し解決してきた数々の不可能犯罪を年代順に収めた、ある名探偵のクロニクル。多彩なシチュエーションとトリックの限りを尽くしたマニア必読の一冊!/解説=太田忠司 -
福家警部補の報告
天才的技倆を持った漫画家と彼女を潰しにかかる出版社の辣腕営業部長、もとは同人誌で合作していた二人が不幸な結末を迎える「禁断の筋書」、ヤクザが仲間割れのあげく相討ちしたように偽装された殺害現場に佇んでいた栗山比奈が目撃証言を拒む理由とは……「少女の沈黙」、車椅子の妻をいたわる夫、息子なきあと一見穏やかな日々を過ごしている老夫婦が悪党どもを爆弾で吹き飛ばし、官憲の捕縛を逃れて痛快なメッセージをよこす「女神の微笑」、以上3編を収録。『福家警部補の挨拶』『福家警部補の再訪』に続く、倒叙形式の本格ミステリ第3集。/解説=森谷明子 -
血の色の記憶
色覚障害者のサイト〈ランボー・クラブ〉。仲間を探す不登校の中学生・菊巳が偶然見つけた、そのサイトのトップに掲げられたアルチュール・ランボーの詩。フランス語など習ったこともないのに、なぜ僕はこの原語の詩を読めるのだろう? 「Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青……」。その時、僕にあるはずのない、鮮やかな血の色を見た記憶が蘇った。そして後日、何者かによってサイトの詩が書き換えられ、詩になぞらえた死体が発見された! 色覚障害の少年をめぐる事件の、驚くべき真相とは? 鮎川哲也賞受賞作家が贈る、傑作本格ミステリ。/解説=大矢博子 -
獏鸚
科学知識を駆使した奇想天外なミステリを描き、日本SFの先駆者と称される海野十三。鬼才が産み出した名探偵・帆村荘六が活躍する推理譚から、精選した傑作を贈る。麻雀倶楽部での競技の最中、はからずも帆村の面前で仕掛けられた毒殺トリックに挑む「麻雀殺人事件」。身元不明の美女の轢死事件に端を発した、神出鬼没の怪人“赤外線男”との対決を描く「赤外線男」。異様な研究に没頭する夫の殺害を企てた、妻とその愛人に降りかかる悲劇を綴る怪作「俘囚」。密書の断片に記された暗号と、金満家の財産を巡って発生した殺人事件の謎を解く「獏鸚」など、10編を収録した決定版。 -
千年の黙 異本源氏物語
【第13回鮎川哲也賞受賞作】帝ご寵愛の猫はどこへ消えた? 出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車につないでおいたにもかかわらず、いつの間にか消え失せていた。帝を慮り左大臣藤原道長は大捜索の指令を出すが――。闇夜に襲われた中納言、消え失せた文箱の中身。縺れ合う謎に挑む紫式部を描いた第一部「上にさぶらふ御猫」。『源氏物語』が千年もの間抱え続ける謎のひとつ、幻の巻「かかやく日の宮」――この巻はなぜ消え去ったのか? 式部を通して著者が壮大な謎に挑む第二部「かかやく日の宮」。紫式部を探偵役に据え、平安の世に生きる女性たち、そして彼女たちを取り巻く謎とその解決を鮮やかに描き上げた華麗な王朝推理絵巻。 -
朽ちゆく庭
かつてのセレブタウンに引っ越してきた山岸家。中学生の真佐也は、転校前に部活をやめ、以来、学校をサボり、部屋にこもるようになる。けれど、その部屋には小学校からの友人・純二がこっそりと遊びに来ている。心配する母親・裕実子と対照的に、父親・陽一は不在がちであまり関心を示さない。真佐也はある日、家の向かいの公園でうずくまっている少女・あかりを見かける。その少女には怪しげな噂がつきまとっていた。一方、陽一は急に在宅勤務だと言って会社に行かなくなり、裕実子は勤務先の税理士事務所の上司と密会を続けており・・・・・・。壊れゆく家庭を描く“危険”なサスペンス長編。 -
砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌
切なさと救い溢れる3つのラスト。 読者を半泣きさせる警察小説。 心揺さぶる哀切のミステリーロマン誕生! マンションの一室で三十八歳の女性が死亡。 大量の睡眠薬をアルコールとともに服用したことで昏睡状態となり死に至ったようだ。 テーブルには「疲れました。ごめんなさい」と印字された遺書らしきプリントも。 自死と思われたが、所轄は警視庁捜査一課の大河内茂雄部長刑事に現場への臨場を依頼した。 不自然なことが多かったのだ。 部屋のパソコンからはここ数カ月のメールが消去されていたし、死の前日にスーパーの宅配サービスに注文を入れていることもわかった。 マンション住人からの聞き込みから、複数の男の出入りが確認され、事件当夜には男女の言い争う声も聞かれていた。 大河内刑事は、被害者が中学生のときに父親が殺人を犯していたことをつきとめる。 また被害者は二年前にも大量の睡眠薬を服用し病院に搬送されたこともわかった。 捜査を進めるうちに、被害者のまわりでうごめく黒い影の存在に気づく…… 事件の謎に挑む警視庁捜査一課強行犯係のベテラン刑事の活躍を描く3篇。 切なさと救い溢れる3つのラスト。 読者を半泣きさせる警察小説。 心揺さぶる哀切のミステリーロマン誕生! 砂時計 日和見係長の休日 夢去りし街角 -
警視庁殺人犯捜査第五係 少女たちの戒律
少女たちは何を怖れ、何を隠したのか? 東京都武蔵野市、吉祥寺駅付近で、二十歳前後と見られる女性の殺人遺体が発見された。 警視庁殺人犯捜査第五係の辻岡朋泰警部補ら捜査員は身元調査に奔走するも、思うに任せず、焦燥に駆られる。 が、ついに大学二年生の小池聡美と判明。 娘と連絡が取れず、心配していた母親が偶然報道を見て、捜査本部に問い合わせてきたのだ。 色めき立つ捜査本部だったが、以後も捜査は難航し、辻岡らは苦悩する。 悪戦苦闘の末、ようやくフリージャーナリストの佐藤公章が容疑者として浮かび上がってきた。 被害者の故郷である岐阜県で六年前に起こった、有名な冤罪事件と、その発端となった女子中学生殺人事件に関係していたらしいのだ。 思いも寄らぬ方向に捜査の目を向けざるをえなくなった辻岡ら捜査陣に、新たな壁が立ち塞がる。 序盤から結末まで息詰まる、警察本格ミステリー。 -
消滅のリスト
「標的は日本のどこだ?」衝撃の諜報小説! 標的は、日本のどこだ? 「米中の戦争は破滅につながる。 それを回避するために我々は犠牲をさし出す。 最後まで、日本人は騙しとおせ!」 これが諜報だ! これが防諜だ! これが謀略だ! そしてこれが情報小説だ! 世界の破滅。その可能性が最も高まったキューバ危機以後、米ソ間で結ばれた密約があった。ソビエト解体後、密約の履行は米国と欧州の一部の先進国が主催する“会議”に引き継がれた。 会議の目的は、局地戦争が破滅的な事態に発展するのを防ぐこと。だが、その目的の履行のために信じがたい犠牲を、会議は求めていた。その会議が開かれた。 途端、内容が流出し、秘密を知る一部の人間と、関係国の情報機関が一斉に動き出した――。 インテリジェンスに無知なこの極東の島国が、大国に強いられる犠牲とは?衝撃の“本格情報小説”、電子で初登場!! -
革命の血
ハードボイルドの逆襲! ハードボイルド一筋に突っ走ってきた著者の代表作と呼ぶに相応しい傑作(「小説推理」2024年4月号より)ーー故・香山二三郎氏も絶賛! 神奈川県警の元公安刑事が爆殺された。男が生前追い続けていた過激派組織・日反の関与が濃厚だという。爆弾闘争を繰り広げた日反は幹部らの中東逃亡や内部分裂を経て休眠状態だった。なぜ今になって? 30年前、横総大の学生・沢木了輔は、この刑事の命を受ける形で、同大の日反組織に潜入していた。接近したのが日反幹部の娘とされる月原文目だ。沢木は文目を巻き込み潜入プロジェクトに深入りしていくも、悲劇とともに計画は頓挫した。 血塗られた計画に、公安刑事となった沢木が再び分け入ると、官邸、警察、過激派、それぞれの思惑が絡まった国家の陰謀が見えてきた。相次ぐ関係者の死、行方をくらました日反幹部の出現、そして裏切り。ノンストップで展開する新時代のエンタメ超大作! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『革命の血』 の文庫版となります。 -
ガス人間
不可解な連続殺人を起こす《ガス人間》。日本中が恐怖と熱狂に包まれる中、刑事と記者は正体を追う。 Netflixシリーズ、小説版! 生放送中のテレビ番組で起きた、人間が突如として膨張し爆死するという未曾有の殺人事件。 犯人は、自らの身体を自在にガスへと変化させ、あらゆる障壁をすり抜ける《ガス人間》だった。 ガス人間による連続予告殺人は、警察の包囲網を嘲笑うかのように、実体を持たぬ恐怖とともに社会を静かに浸食していく……。 その恐怖は、誰も捕まえられない―― 7月2日(木)より、Netflixにて世界独占配信 キャスト:小栗旬、蒼井優、広瀬すず、林遣都、UTA、竹野内豊 脚本:ヨン・サンホ、リュ・ヨンジェ 監督:片山慎三 -
最恐ホラー
最恐のホラー大饗宴! 小説現代2025年8・9月号で人気だったホラー特集を手に取りやすく! 1テーマに2人、12作。全6シリーズ。 第一弾は、背筋×平山夢明。テーマは「図書館」。 背筋 笑う女が立っている 岸井が図書館で久しぶりの読書を楽しんでいると、突然朗読をはじめる奇妙な男を目撃する。 それ以来、岸井が読む本にも笑う女が立っています。 異変が起き始め、笑っています。大声で。 平山夢明 そして家族全員、焼きそばス とんでもない結末で終わる小説を、人里離れた図書館の密室で朗読させられる若者。 妙ちきりんな高額闇バイトに惹かれた者の末路なのか。 そもそも、この図書館っていったいなんなんだ? -
こちら空港警察
成田空港でGS(グランドスタッフ=空港業務スタッフ)として働く咲良は人気の芸人の帰国を知り、芸能人を間近で見れることにワクワクする。しかし、ゲートに現れた人気芸人・瀬戸は空港警察に先月から着任したばかりの仁志村賢作に身柄を確保されてしまう。普段から、「役立たず」と陰で言われている空港警察の行動に驚く咲良。何と瀬戸には麻薬密輸の容疑が掛かっているらしい。しかし、瀬戸の身体には麻薬犬もTDS(検査機器)もX線も金属探知機も反応を示さなかった。とんでもない濡れ衣だと瀬戸は激昂するが、仁志村は意外なモノに着目し、瀬戸を追い詰め始める。 -
女署長の一番長い日
農村地帯を抱える地方都市の白堂警察署。いたって平凡な中規模署のはずが……署内で一千万円が紛失!? 警察署前に殺人遺体が遺棄された!? 次々起こる奇妙な事件に署長以下、刑事、制服警官、事務職員までもが奮闘する、かつてない警察ミステリー! 目次 「同期の紅葉」 樫原有子は赴任早々、署内での一千万円紛失事件の捜査を命じられる。 「正月の闖入者たち」 元日の当直勤務。交通事故の通報に始まり、重なる珍事が徐々に繋がっていく。 「警察官ではありませんが」 用務員の泊昌夫は、署内で偶然、巡査部長のセクハラ現場を目撃し……。 「女署長の一番長い日」 この春赴任してきた署長の三園紗栄子は、隣県の知人の通夜に参列するが……。 「警察署前死体遺棄事件」 深夜二時、白堂署前に女性の遺体が遺棄された。意外にも捜査は難航し……。 《解説・若林踏》 -
環境省武装機動隊 シベリアの魔女
環境を破壊する者には「魔女」が天罰を下す――。ニューヒロイン誕生! 西暦二〇三八年、急激な温暖化で海面が上昇し、沿岸都市が水没。 世界は、自然環境の保護が最大の正義とされ、自然を守るためなら武力行使をいとわなくなっていた。 ある日、コンテナ船のジャック事件が発生。 要求に従わなければ爆弾が炸裂。船の燃料が流出し、深刻な環境汚染を起こすかもしれない。 その時、ヘリから舞い降りコンテナ船に現れたのは、環境省の特殊部隊員である「シベリアの魔女」こと新島怜だった。 怜の手腕によって事件は解決したかに思われたが、その陰には人類の脅威となる巨大な陰謀が隠されていた――! 江戸川乱歩賞作家が描く、近未来ディストピア・ミステリー。 -
メロスの翼
「再会」「ルパンの娘」の横関大が誘う、最高の感動。 世界中の強豪選手が集結した「第1回東京レガシー卓球」。 会場では、急遽出場となった毛利翼(マオリーイー)という中国の補欠選手が注目を集めていた。 初戦でいきなり世界ランク3位の選手を一蹴した男のユニフォームには、 中国選手のはずなのになぜか日の丸が縫い付けられていたのだ。 不思議な選手の登場に動揺するテレビ局の中継スタッフが調べると、6年前、毛利翼(もうりつばさ)という大学生が、 殺人の罪で逮捕されていたことが明らかになる。カメラに映る男とその大学生は同一人物なのだろうか? 過去と現在をつなぐ、絆のラリーが始まった。 -
ポテトとスーパー
銀座の高級クラブに潜入して記事をという文英社の依頼を実行中の可能キリコは、常連客に誘われて沖縄の恩納村のリゾートホテルへと向かう。到着後さあ、夕日を見ながらのディナーをという段階で、同行したクラブの同僚・朱美の他殺体が発見される。高所恐怖症だと話していた朱美は、14階のホテルのベランダで殺害されていた――。一方、牧薩次は長野県の別荘地でリゾート計画にまつわる殺人事件に巻き込まれる。バブル末期、日本全国でリゾート計画が雨後の竹の子のように乱立していた時代をトリッキーに描く、〈ポテトとスーパー〉幻の長編。/解説=新保博久 -
城塚翡翠
※本作品は、2019年発売の単行本版『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。 死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作! ★★★★★ ミステリランキング5冠! ★第20回本格ミステリ大賞受賞 ★このミステリーがすごい! 1位 ★本格ミステリ・ベスト10 1位 ★SRの会ミステリベスト10 1位 ★2019年ベストブック さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補! ★★★★★ 城塚翡翠。 彼女は、なにを視(み)ていたのだろう……? すべてが、伏線。 -
誰かがジョーカーをひく
胸のすくノンストップアクション。 平凡な主婦が巻き込まれる誘拐事件! 45歳の内気な主婦がたどる わくわくドキドキ冒険の日々。 沙代子は夫の暴言に耐えきれず、衝動的に家を出て、 愛車のおんぼろ軽四ピンクのラパンで走っていた。 そこに飛び出してきたのはキャバクラ嬢の紫苑。 彼女は沙代子の車に乗り込んできて、 市の体育館の植栽に隠されているボストンバッグの回収を命じた。 ホストの竣の依頼だった。 ところが、ボストンバッグに入っていたのは、現金3000万円だったのだ! 「このお金、二人で山分けしない?」紫苑が提案する。 このお金があったら、実家の印刷所の倒産を回避できる……。 しかしその金は、実は誘拐事件の身代金だった。 暴力団や、謎の犯罪集団に追われ、事件が複雑な様相を呈する中、 平凡な主婦とキャバクラ嬢は逃げ切ることができるのか。 逃走中、バッグ回収を依頼したホストの竣や、 誘拐された金髪JKの陽向(ひなた)まで絡んできて……。 事件は複雑な様相を呈してきた。 女性たちの爽快な行動力が一気読みさせる長編クライムサスペンス! 第27回大藪春彦賞候補作。 発酵の力が大きなキーとなる冴えない中年女性の逆転劇。 逃走劇の過程で、変貌してゆく沙代子と紫苑、 異色のバディは窮地を乗り切ることができるのか? 【著者コメント】 女性が主人公のハードボイルドな小説が書きたかった。 期せずして巻き込まれてしまった窮地から知恵と力を駆使して脱していく物語が。 でも彼女は中年、小太り、専業主婦!(たった一つの武器は料理の腕) -
最期の旅
消えたフィッシング詐欺常習犯、 都会の片隅で死んだ身許不明の男、 未解決事件を元刑事が追う…… 人間(ヒューマン)ミステリーの傑作! 都会の片隅で死んだ男の 知られざる過去…… 新宿区四谷周辺に、かつて鮫河橋と呼ばれた場所がある。 この近くの公園で事件が。 死体は丸焦げで、身許不明。 焼死ではなく、別の原因で死んだ後、火をつけられたらしい。 捜査は難航、未解決事件のまま今に至る。 警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課に 所属していた元刑事が、事件について語りだすと……。 ヒューマンミステリーの極北。 圧巻のラスト! (『バスに集う人々』改題) 解説/村上貴史 【目次】 第一章 芝浜不動産 第二章 津軽を翔ぶ男 第三章 回り回って…… 第四章 聖と俗 第五章 幻惑の女 第六章 お化けの正体 第七章 追い掛けて、博多 第八章 最期の旅 終章 解説─旅はいよいよ終点へ 村上貴史 -
十津川警部捜査行 湘南情死行
豪華クルーザー爆破! 実業家と女優の死は 心中か、殺人か!? 湘南、徳島、能登、北海道… その観察眼が真実を見抜く、 十津川班の執念捜査! 船に仕掛けられた爆弾の謎―― 社長とその愛人の死の真相は? 十津川警部の部下・西本刑事は恋人の塚本恵と湘南の海岸をドライブしていた。 道沿いのイタリアンレストランから海を眺めていると、クルーザーが突然爆発、乗船していた青年実業家と女優は死亡した。 捜査の過程で「あれは殺人です」と書かれた手紙を受け取るが、神奈川県警は心中と結論づけてしまう。それに恵は疑問を持つが、その理由とは…? 【目次】 湘南情死行-湘南 恋と復讐の徳島線-徳島 死への週末列車-能登 愛と孤独の宗谷本線-北海道 青に染った死体-伊豆 解説・山前譲 -
栞と嘘の季節
高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか・・・・・・。「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。ベストセラー『本と鍵の季節』(図書委員シリーズ)待望の続編! 直木賞受賞第一作。 -
猟奇歌 夢野久作歌集
何故に 草の芽生えは光りを慕ひ 心の芽生えは闇を恋ふのか わが胸に邪悪の森あり 時折りに 啄木鳥の来てたゝきやまずも *** 故郷・福岡で、のちに代表作となる幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』を執筆する合間――夢野久作が手帳に綴り、雑誌に発表した短歌連作「猟奇歌」。 発表以来、独自の言語感覚で静かに読者を魅了し続けてきたその本篇と、関連作品を初めて一冊にした文庫オリジナル。 〈巻末エッセイ〉寺山修司 【目次】 猟奇歌 [巻末資料] 日記より ナンセンス(随筆) 夢野久作の死と猟奇歌――吸血夢想男 「猟奇歌からくり」夢野久作という疑問符――寺山修司