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巨悪
消えた復興予算、2兆円。 震災を食い物にする奴らがいる――。 《日本最強の捜査機関》東京地検特捜部に配属された検事・中澤源吾は追い詰められていた。 大手運送会社社長の億単位の脱税疑惑を追うも、立証できたのはごく一部。 だが、元同級生の事務官・城島毅らと捜査を進めるうち、 不可解な金の動きは東日本大震災の復興補助金に繋がり――。 元記者の著者が、取材不可能な組織の深部に迫る、骨太の社会派ミステリー! 【推薦コメント続々!】 これほどまでに真に迫る形で、「東京地検特捜部」を扱った入魂の小説があっただろうか。 『巨悪』を読めば、わかるだろう。 伊兼源太郎が、いま猛烈な勢いで巨星・横山秀夫の域に近づきつつある要注目の俊英だと! ――宇田川拓也(ときわ書房本店) やられてしまった。善とは悪とは。考え続けている。 巨悪に立ち向かう中澤、城島。 その悪の正体が現れた時、怒りが爆発し、悲しみにうち震えた。 重いテーマ、エンタメ度満点の傑作ミステリー。 誰かに思いを話したい。 ――山中真理(ジュンク堂書店滋賀草津店) 理不尽な社会の拳となるのは絶望から生まれた怒りの感情。 「巨悪」とはこの世を覆い尽くす闇でもあれば身近に潜む棘でもある。 本物の正義が伝わる揺るぎなき物語! 目を背けてはならない現実がここにある……。 ――内田剛(元書店員、ブックジャーナリスト) 「東京新聞」の特集も大反響!! -
山津浪
茨城の片田舎で一人の男の他殺死体が発見される。県警は早速捜査を開始するが、一週間二週間、四ヵ月経っても、何ら手掛かり一つ浮上してこない内、遥か遠方の福岡県警に一人の男の捜索願いが出される。 一方、茨城県警では迷宮入りしかけた事件現場の案内標識が新聞に掲載され、そこで一人の男の自殺が報じられ、刑事はその自殺に不信を抱き強引に捜査を始める。するとその線上に財界の大物の姿がちらつき始める。 茨城の片田舎で発見された人物は福岡からの上京者であった。しかし何故、上京したのか刑事等が、その足跡を追っても何一つ手掛かりが見つからない。 すると昭和二十八年の九州北部豪雨で報道された一枚の白黒写真が出現し、福岡と茨城の穴を一気に埋めるのであった。それは一人の男の復讐の結末であった。 -
迷宮の彼方
フランスのマルセイユ沖のイフ島でフリーランスの芸能記者・立林吉三郎が殺された。友人の宮田晴夫は立林から巨大な迷路に迷い込んで朽ち果てるかもしれないという謎めいたはがきを受け取っていた。宮田は主人公エドモン・ダンテスがイフ島に無実の罪で収監される『モンテ・クリスト伯』を書いたデュマの研究家である自分との因縁を感じて、殺人事件の真相を究明するために古い友人でエクサンプロヴァンスに住むセザンヌ研究者の道木沙里亜を頼って渡仏する。立林のスマホに残された写真から日本の俳優土橋航と女優美鈴とそのマネージャー深見純二の三角関係の追跡取材をしていたらしい。イフ島に行った宮田と沙里亜が日本製のサバイバルナイフを発見し、立林の死体の傷口と一致することがわかる。間もなく、マネージャーの深見の遺体が今度はモンテクリスト島で発見された。モンテクリスト島で何が起こったのか調べていくと、マルセイユのマリーナから土橋と美鈴が一週間クルーザーを借りていることがわかる。日本に戻った宮田は友人で静岡のゴルフ場経営者野本が俳優夫婦とマネージャーの三角関係の目撃証人としての貴重な情報を教えてもらった。疑惑の真相に最も近づいた人間として、宮田は大学から依頼されたエクステンション講義でも事件の真相を知りたい人たちの好奇心にさらされるばかりか、立林が記事を書く契約をしていたリテラチュールオートマルという雑誌にも詮索される運命になった。最後にはモーニングショーの電話生出演という洗礼も受け。マスコミに追いかけられることになった。さらに、沙里亜から紹介された演劇ワールドで土橋・美鈴カップルと鼎談を行うことになり、二人と初めて直接対決することになった。そもそも二人はこの年に上演する予定の演劇『モンテ・クリスト伯』の主演俳優になって、役作りの参考にとイフ島とモンテクリスト島を宣伝になる対談を断ることができるはずはなかった。土橋と美鈴はサルデーニャ島まで殺された深見純二と一緒だったのに、マネージャーの深見を首にしてモンテクリスト島には一緒に行かなかったと言う。深見の単独行動とモンテクリスト島での死は謎に包まれたままであった。深見から謎の手紙を受け取っていた妹ひとみは、兄の死の原因の解明のために再びイタリアに行く希望を持つが、結果的に宮田がボディガード役になって、沙里亜の手配でイタリア人のアンドレアを頼ってモンテクリスト島に行くことになった。そこで深見純二の書いたメモが見つかった。すべての情況証拠が土橋の犯行を指し示していた。大手門にある日の丸文化センター主催の宮田によるフランスロマン派小説の講義は、事件の顛末を知りたいマスコミをはじめたくさんの聴衆で埋め尽くされた。一方、イタリアから帰って来たひとみに日本びいきのアンドレアが同行してきた。宮田はアンドレアを連れて京都見物がてら茶屋経営をしている犯罪心理学者の友人北尾祐一に三角関係と殺人衝動についての見解を尋ねるが、結局は合理的な解釈にたどり着くこともなく、京都見物だけをして終わることになった。その後、エルバ島の漁船のスクリューに深見純二のザイノが引っかかっていたというニュースがフランスの沙里亜から飛び込んできた。しかしながら、二つの殺人事件の情況証拠は土橋の単独犯行、または美鈴の共犯による犯行であることを示唆しているにもかかわらず、本人たちはしらを切り続けているため、警察では逮捕に踏み切ることができなかった。このままでは二つの殺人事件は迷宮入りになるしかない。膠着状態の捜査が新しい展開を見せたのは宮田たちの執念の調査であった。 -
スタンレー・ホークの事件簿【全4冊 合本版】
1巻 仮面――ペルソナ バージルシティ。公園内の全裸の男性像の下で、男の他殺体が見つかった。ワイルドな刑事、スタンレー・ホークは捜査を担当することに。ただでさえ忙しいのに、赴任してきたばかりの内部管理課長、アリスター・ロスフィールド警視の命により、日本人精神科医、ジン・ミサオによるカウンセリングを受けることになり……。スタンレーと、息を呑むほどの美貌と優秀な頭脳を持つ警視・ロスフィールド。ミステリアスで美しい男、ジン。おぞましい事件と、男たちのめくるめく三角関係の扉が、今開く。 2巻 葛藤――アンビヴァレンツ 夏の終わりに上司であるロスフィールドと関係をもったスタンレー。それ以来二度と機会がないままのふたりの前に、強盗殺人事件が立ちはだかり……。 3巻 二重自我――ドッペルイッヒ 遺体の臓器を抜き取る連続殺人事件が発生。スタンレーは難航する捜査だけではなく、美し過ぎる上司・ロスフィールドとの関係にも頭を悩ませて……。 4巻 冥罰――リトリビューション ハンサムな仮面の下におぞましい性癖を隠し持つ画家、ルイス・クウェンティンに囚われたロスフィールドとジン。ルイスは苦悩に歪むロスフィールドの表情を描くことに至上の悦びを感じ、残酷に2人をいたぶっていき……。スタンレーは彼らを救うことができるのか!? めくるめく外伝も収録の完結巻。 ※本電子書籍は、「スタンレー・ホークの事件簿 I 仮面――ペルソナ」「スタンレー・ホークの事件簿II 葛藤──アンビヴァレンツ」「スタンレー・ホークの事件簿III 二重自我──ドッペルイッヒ」「スタンレー・ホークの事件簿IV 冥罰――リトリビューション」を1冊にまとめた合本版です。 -
クトゥルフ神話の宇宙怪物 闇にささやく者
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 クトゥルフ神話の始祖、H・P・ラヴクラフトの作品をコミカライズしていくシリーズの最新刊に、クトゥルフ神話のキーワードが散りばめられた名作『闇にささやくもの』が登場! 謎の生命体「ミ=ゴ」とは!?【あらすじ】ニューイングランドの川で、カニのようなハサミをもった異形の死体が見つかった。民俗学者ウィルマートは、頻発する異常現象に関する数々の記録をとっているという老紳士エイクリーの屋敷を訪れる。そこで聞かされたのは、宇宙に棲息する生命体についての話だった。その夜、ウィルマートが寝室にあてがわれた二階に上がると、階下から人のものとは思えない話し声が……。 -
這い寄るクトゥルフの狂気 ニャルラトホテプ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 クトゥルフ神話における旧支配者の一柱、「ニャルラトホテプ」を扱ったラヴクラフト作品を集め、漫画化する。「ニャルラトホテプ」は他の旧支配者と違い、自ら人間と接触するなどクトゥルフ神話において特異な地位を占める神性であり、クトゥルフ神話におけるトリックスターともいえる。『ニャルラトホテプ』……ニャルラトホテプと名乗る男が人々を狂気の世界へ導いていく物語。『魔女の家の夢』……魔女キザイアが棲んだとされる家に下宿することになった主人公は、不思議な夢に悩まされるようになる。ヴァルキルプスの夜とはいったい……?『闇をさまようもの』……ニャルラトホテプに関わる謎めいた事柄が記されている書物を見つけた者がたどる運命とは……? -
クトゥルフ恐怖神話の源泉 ダゴン
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 クトゥルフ神話の始祖ラブクラフトが遺した小説を、原作の内容はもちろんのこと、独特の雰囲気も再現したかたちで漫画化していくシリーズ。今回は、『クトゥルフの呼び声』『狂気の山脈』『インスマウスの影』『ダンウィッチの怪』に続くシリーズ5作品目となる。本書では、ラヴクラフト短編小説群の中から、「クトゥルフ神話の原型」ともいえる「ダゴン」「神殿」「魔宴」「無名都市」の4作品を選んでコミカライズした。 -
アルモニカ・ディアボリカ
第12回本格ミステリ大賞受賞、そして本の雑誌増刊《おすすめ文庫王国2014》国内ミステリー部門第1位に輝いた『開かせていただき光栄です』の待望の続篇、ついに刊行! 前作のラストから5年後の1775年英国。愛弟子エドらを失った解剖医ダニエルが失意の日々を送る一方、暇になった弟子のアルたちは盲目の判事の要請で犯罪防止のための新聞を作っていた。ある日、オックスフォード郊外で天使のごとく美しい屍体が発見され、情報を求める広告依頼が舞い込む。屍体の胸には〈ベツレヘムの子よ、よみがえれ! アルモニカ・ディアボリカ〉と謎の暗号が。師匠を元気づけるには解剖が一番!と、アルたちはダニエルと共に現場に旅立つ。それは、彼らを過去へと繋ぐ恐るべき事件の幕開けだった。ユーモアとペーソスに満ちた絢爛な歴史ミステリ、オールスター・キャストで再度開幕! -
忌名の如き贄るもの
忌名は、いわば生贄だと? 「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」 生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。 人気作家の小説家を、豪華声優による朗読で楽しませてくれるライブ配信「STORY × LIVE」。今作は人気声優、大原さやかさんに朗読していただいた書き下ろし短篇「忌名に纏わる話」をきっかけに生まれた物語です。朗読劇とはまったく違う、長篇ならではの展開を、文庫でもお楽しみください。 -
絞首商會
昭和・平成のミステリの技法をフル装備し、 乱歩デビュー前の大正時代半ばに転生して本格探偵小説を書いたら……。 そんな夢想が現実のものになったかのような極上の逸品。 この作者は、令和のミステリを支える 太い柱の一つになるだろう。 有栖川有栖 大正の東京。 秘密結社「絞首商會」との関わりが囁かれる 血液学研究の大家・村山博士が刺殺された。 不可解な点は3つ。遺体が移動させられていたこと、 鞄の内側がべっとり血に濡れていたこと、そして、 遺族が解決を依頼したのが以前村山邸に盗みに入った元泥棒だったこと――。 頭脳明晰にして見目麗しく、厭世家の元泥棒・蓮野が見つけた 四人の容疑者の共通点は、“事件解決に熱心過ぎる”ことだった――。 『方舟』が各界から激賞されたミステリー作家、衝撃のデビュー作! -
物理波矢多シリーズ
あの真っ暗闇の奥から、何かが私を凝っと覗いている! ホラーミステリーの旗手による新シリーズ、ここに開幕。 戦後まもない混乱期。 主人公の物理波矢多(もとろい・はやた)は満洲の建国大学から日本に帰国し、足の向くままに北九州の炭鉱で炭坑夫となって働き始める。 波矢多は同じ炭鉱で働く美青年・合里光範(あいざと・みつる)と意気投するが、彼もまた朝鮮人の友を過酷な労働に従事させた過去に罪悪感を負っていた。 やがて同室の合里が落盤事故で坑道に取り残されたのを皮切りに、炭坑夫が次々と自室で注連縄で首を括るという、不気味な連続怪死事件に遭遇する。 現場からはいつも、黒い狐の面をかぶった人影が立ち去るのが目撃され……。 敗戦に志を折られた波矢多は、相次ぐ変死体と“狐面の女”の謎を解けるのか。 細密な炭坑の描写の中から、じわじわと迫ってくる恐怖と連続する密室殺人の謎。 本格ミステリとホラーの魅力を併せ持った、著者の本領発揮の傑作長篇。 解説・辻真先 -
深夜の市長
昼とは全く別の姿を見せる真夜中の東京“大都市T”。奇怪な人々が闇に潜む不思議な都市を支配するのが、謎の老人・深夜の市長である。ある晩の殺人事件をきっかけに、彼の存在を知った僕。果たして深夜の市長の正体は? 傑作都市ミステリ「深夜の市長」。祖父とも思う資産家の老人が亡くなった後、少年が取った行動が予想外の事態を招く「仲々死なぬ彼奴」。人間の興奮をグラフにした“興奮曲線”によって、殺人犯を特定した博士が陥った悲劇を描く「キド効果」など珠玉の11編を収録。日本SFの先駆者にして唯一無二の奇想で彩る作品を描いた著者の真髄を示す、傑作ミステリ短編集。 -
狂乱廿四孝/双蝶闇草子
三世澤村田之助、江戸末期から明治初期にかけて一世を風靡した歌舞伎の名女形。舞台の最中の怪我から脱疽となり結果として四肢を切断せざるを得なかった悲劇の名優である。明治3年、異彩の画家・河鍋狂斎の描いた幽霊画を発端とした連続殺人事件が、猿若町を震撼させる。幽霊画には歌舞伎界を揺るがす秘密が隠されているらしい――。滅び行く江戸の風情とともに、その事件の顛末を戯作者見習いのお峯の目を通して丁寧に活写した、第6回鮎川哲也賞受賞作『狂乱廿四孝』に、その後のお峯たちの姿を描いた未完の長編ミステリ『双蝶闇草子』を付す。/解説=浅野里沙子 -
白の祝宴 逸文紫式部日記
時は平安。都の人々の注目を集めているひとりの女性がいた――その名は紫式部。かの『源氏物語』の著者だ。式部には、あまり知られていない顔がある。彼女は都の謎を鮮やかに解き明かす名探偵でもあったのだ。折しも、帝が寵愛する女性が待望の親王を出産し、白一色で飾られ沸き立つ土御門邸。しかし、そのきらびやかな祝宴のさなか、都を騒がせている怪盗が逃げこんだとの報が入る。彰子にこわれて出仕していた式部は、『紫式部日記』編纂のかたわら、推理をめぐらせるのだが……。怪盗の行方は? そして書物にこめた式部の思いとは? 第13回鮎川哲也賞受賞作家が描く王朝推理絵巻、第2弾。/解説=細谷正充 -
ゆゆも
いまや、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気グループ「アイドル歩兵団」。 セールスランキング年間1位! 賞レース総なめ! 5大ドーム公演達成! そんな人気絶頂のさなかに、6人×3チームで構成される18人の団員が、 投身自殺、斬首、溺死、破裂死……次々と奇怪な死を遂げていく。 さらに、それと呼応するように、 団員の周辺には不気味なクモを思わせる「逆さ男」が出没し、 巨大な海豹(アザラシ)のような化け物が団員や関係者に襲いかかる。 いったい、あいつらは何者か? あいつらの目的は何か? 「アイドル歩兵団」の死の連鎖は何が原因なのか? 中心メンバーゆゆもが、謎の解明に立ち上がる! メルマガ「水道橋博士のメルマ旬報」の大人気連載を書籍化した、 可愛いさと怖さが満載の新感覚アイドルホラー! 「アイドルと異形のモノとのあくなき戦い。竹内印の恐怖を味わい尽くせ!」――弘兼憲史(漫画家) 「アイドルホラーの名手が挑む新境地。最恐にして最凶」――水道橋博士(浅草キッド) -
偽証法廷
完璧な物証。しかし証拠能力はゼロ!? 犯人をあげるために刑事が取った許されざる行動とは。 守るべきは己の正義か、真実か―― 人間の業の深さをあぶりだす圧巻の法廷ミステリー 20代女性の絞殺現場から、巡査部長大場徳二は密かに銀のロケットを持ち去った。それは幼馴染の右田克夫が肌身離さず持っていた物だった。 右田には前科がある。だが、本当に彼の仕業なのか? 証拠隠滅の罪に怯えながら、大場は単身右田の行方を追う。 一方、手掛かりのなかった捜査本部にも地道な捜査の末、右田の名前が浮上。そんな折、同様の手口による新たな死体が! -
六秒間の永遠
生まれつき「念じると物に火をつけられる」特殊能力を持つ紅藤は、そのせいで、自分の父親を殺してしまう。以来、心を閉ざし誰ともかかわることなく、警察官として日々を過ごしていたが、突然、刑事課への異動を命じられる。待っていたのは、氷室という、警視長まで上り詰めたにもかかわらずヒラ署員として勤務する刑事。彼は紅藤と同じく特殊能力保持者であった。コンビを組んで仕事をすることになった紅藤は、ある日、雀荘で一人の美少女に出会う。その後、殺人事件の現場にも居合わせた彼女を見た氷室は、特殊能力保持者だと紅藤に告げる。彼女はいったいどういう能力を持っているのか? そして、彼女が巻き込まれた殺人事件の行方は? 『神様のメモ帳』『楽聖少女』で大注目の著者による、切ない恋愛ミステリー。 -
行き遅れ令嬢の事件簿
19世紀英国。幼い頃に両親を亡くしたベアトリス嬢は、叔母の家に身を寄せる居候。内気で読書好きな性格も災いして、すっかり婚期を逃していた。だからその日も、肩身の狭いハウスパーティーが一刻も早く終わることを願っていたのに、事件は起こってしまった。頭部を殴打された男性の死体を図書室で発見してしまったばかりか、そこであろうことか公爵と鉢合わせ。彼は頭脳明晰で美しいけれど、とても高慢な人物だ。案の定ベアトリスを体よく現場から追い出し、「男性は自殺だった」と嘘を吹聴した。公爵さまが犯人だからなの? しかし嘘の真意を知ったベアトリスは公爵と協力して事件の真相を探ることに。誰にも注目されずに情報を集められる冴えない令嬢と、絶対的な発言権をもつ公爵――身分違いの凸凹バディの運命は!? -
ブラックチェンバー
元刑事、闇落ち。 手段を選ばず、犯罪組織を摘発、排除する 組織に加わった男を待ち受けるものは? 警視庁組織犯罪対策課の河合は、ロシアマフィアを内偵中に拉致され殺されかける。 彼を助けたのは「ブラックチェンバー」と名乗る集団。 国際的な違法取引を監視、摘発し、奪ったブラックマネーを資金源にしているという。 強欲と正義の両立を謳うリーダーの北平は、河合を組織にスカウトする。 自分の命を守るため、組織の一員となった河合は、ロシアマフィアと広域暴力団、 さらに水面下で蠢く巨悪に立ち向かう。 ハードボイルドのトップランナーが放つクライムノベル巨篇。 -
悪魔には悪魔を
麻薬密売組織に潜入していた麻薬捜査官(マトリ)の加納良と連絡がつかなくなった。 アメリカ陸軍の歩兵としてアフガニスタンに派兵されたあと除隊して、 約20年ぶりに日本に帰国した 双子の弟の将は、良の上司である、菅下から捜査協力を求められる。 容姿がそっくりな双子のため、兄の良に将がなりすまして潜入捜査を続けることに。 警視庁組対五課長の女性刑事・大仏とともに、あやしき関係先を探るが……。 行方不明の良の安否は? ベトナムの怪しき密売組織《クィー》の中枢に食い込めるのか。 震撼驚愕のクライムエンターテインメント! -
黒い樹海 新装版
新聞社の文化部で各界の著名人たちと交流し、活躍していた姉信子に憧れていた妹の笠原祥子。楽しみにしていた東北旅行に出発した信子だが、行き先の仙台ではなく浜松で踏切事故に巻き込まれ亡くなったという、衝撃の知らせを祥子は受ける。確かに遺されたトランクは姉のもの。だが仕事の手帳がなくなっていた。二人きりの姉妹で、姉は今まで祥子に嘘はつかなかった。誰か同行者がいて、社会的立場上、事故現場から姉を見捨てて逃げ出したのではないか。運よく姉と同じ職場に勤務することになった祥子は、姉の仕事相手のクセの強い著名人たちに、疑いの目を向けていく。そんな中、先輩社員の野口知枝が多摩川川畔で何者かに殺された。この事件を機に社会部の青年記者吉井の協力も得て、姉の死の真相を追いかける祥子だが、手がかりとなる関係者が次々に不審死を遂げる。祥子の見立ては正しいのか? そして姉の死の驚くべき真相とは? 巨匠松本清張の正統派ミステリー、読みやすい新装版に! -
碆霊の如き祀るもの
碆霊様を祀る、海と断崖に閉ざされた強羅地方の村々。その地を訪れた刀城言耶は、村に伝わる怪談をなぞるように起きた連続殺人事件に遭遇する。死体に残された笹舟。事件の現場となった“開かれた密室”の謎。碆霊様が遣わすという唐食船とは何なのか。言耶が真相にたどり着いたとき、驚愕の結末が訪れる。 “碆霊様”は何を祀る? “唐食船”の正体とは? 海辺の寒村に伝わる四つの怪談。 怪談をなぞり起こる連続殺人事件。 数多の謎に、刀城言耶が挑む。 死体に残された笹舟。“開かれた密室”。 刀城言耶の訪れる先で、またも不可解な事件が起こる…… -
コクと深みの名推理
NYでは誰もかれもがお手軽に運命の相手を見つけようと、マッチングアプリが大流行。離婚したばかりのマテオだけでなく、八十代のマダムまでがデートの相手探しに夢中になる始末。こんなゲーム感覚で大丈夫なのかしら? クレアの嫌な予感はすぐに最悪の形で的中することに。アプリで知り合った男性に復讐を考えた女性が、よりによってクレアの店で発砲事件を起こしたのだ。被害者こそ出なかったものの、現場の動画がまたたく間に拡散されてしまい、人気デートスポットとしてもてはやされていたビレッジブレンドは、一転して閉店の 危機に。そんな窮地のクレアに、アプリの創業者がいっしょにイメージ回復をしようと、ある作戦を持ち掛けるが……!? -
少女ティック 下弦の月は謎を照らす
童話みたいなミステリ。瑠奈が善良な女の子で、描かれる日常があまりにも健全すぎるので、酷い事件があたかも童話のように読めてしまう。勿論これは作者の企みなんだけれど、この童話テイストが何か愛おしい。 ―― 作家 新井素子さん推薦! 目的不明の誘拐、女性ばかりの奇妙な町、 運動会に現われる死神、そして不審な凍死体…… ミステリ作家にして評論家でもある才媛が贈る 異色のガール・ミーツ・ミステリ! ごく普通の小学生だったはずの片瀬瑠奈。ところが五年生に進級したばかりの春、彼女は老女に扮した謎の人物に連れ去られ、暗い部屋に監禁されてしまう。果たして犯人の正体とその目的は何か。そして、監禁場所はいったいどこなのか。瑠奈が連絡を取れる外部の人間は、携帯ゲームのすれ違い通信で出会った顔も知らない「フレンド」たちだけ。しかし、彼女はゲーム内でも何者かによって閉じ込められ……。「第一話 少女探偵の脱出劇」 保育園で毎日一緒に遊んでいた友達に久しぶりに会いたいと、古いはがきの消印を頼りにその引っ越し先を訪れた瑠奈。初めてのひとり旅を夏休みの自由研究にしてしまおうと意気込む瑠奈だったが、そこは出会う大人が女性ばかりの奇妙な町だった。「第二話 少女探偵の自由研究」 運動会直前の九月末、瑠奈は一年生の男の子から突如、「命を狙われている」と警告を受けた。女子トイレ内で死神が瑠奈のことを話していたという。心当たりなく困惑する瑠奈に対し、友達のくるみまで「この学校には死神がいる」と言い出して……。「第三話 少女探偵の運動会」 スマホ専用のアプリゲームのイベントのため、真冬の朝の公園に繰り出した瑠奈は、その近くにゲーマーを招き寄せるように旗が立てられた祠のあることに気づく。一方、祠のすぐ側に建つ古いアパートの一室で女性の凍死体が発見された。しかも、その部屋にいた不審な女性の姿を、瑠奈の兄が写真に収めていたという。「第四話 少女探偵と凍死体」 春夏秋冬、季節が巡るごとに巻き起こる事件を通じて、少女は一歩ずつ成長していく――。 -
森博嗣短編選集2冊合本
森博嗣自選短編集『僕が秋子に借りがある』、森博嗣シリーズ短編集『どちらかが魔女』を合本でおとどけします! ◆収録作品1:『僕が秋子に借りがある』 初めて秋子に会ったのは、大学生協の食堂だった。ちょっと壊れている彼女と授業をサボって出かけ、死んだ兄貴の話を聞かされた。彼女が僕にどうしても伝えたかった思いとは? 胸が詰まるラストの表題作ほか、「小鳥の恩返し」「卒業文集」など、文学的な香りが立ちのぼる、緻密で美しい13の傑作短編集。 ◆収録作品2:『どちらかが魔女』 西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。晩餐の席で木原に続き、大御坊の不思議な体験が語られた。その謎を解いたのは――(表題作)。ほかに「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「誰もいなくなった」など、長編シリーズのキャラクタが活躍する8編を収録。 -
パンドラ・アイランド【上下合本版】
職業、保安官。41歳の元刑事が、孤島の島で遭遇した殺意と欲望。秘密の扉を開けてしまった男の孤独な戦いの行方は?柴田錬三郎賞受賞作! 東京から七百キロ、小笠原の先にある一見平和でのどかな南の楽園・青國島。その島に、一人の男がやってきた。高州康彦、41歳、元刑事。彼の仕事は“保安官”。司法機関のないこの島での治安維持が任務だ。都会での生活に疲れ、妻とも離婚し、平穏な暮らしを求めてやってきた。そんな高州の願いは、一人の老人の死によって打ち破られた。泥酔して海に転落した草引の死に疑問を抱く高州。島特有のしきたり、排他的な島の人々……さまざまなものが捜査の行方を阻む。 -
クトゥルフの神秘 銀の鍵
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 クトゥルフ神話の入門書として最適な、原作小説の内容を忠実に漫画化していくシリーズの最新刊。今回は、数あるラヴクラフト作品の中から、「幻夢境(ドリームランド)」にまつわるファンタジー寄りの短編作品を集めました。【収録作品】『ランドルフ・カーターの陳述』…作者の分身ともいうべき男カーターが体験する恐怖!『セレファイス』…異次元から来た騎士に導かれセレファイスにたどり着いた「私」は…。『ウルタールの猫』…「何人たりとも猫を傷つけてはならぬ」という掟ができた理由とは!? 『名状しがたきもの』…怪奇を否定する友人をアーカムの埋葬地に誘ったカーターだが…。『銀の鍵』…夢見る力を失ったカーターは、幼少時の思い出に導かれて父祖の地を訪れ…! -
クトゥルフの血族 ダンウィッチの怪
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ロバート・ブロック(サイコ)、ギーガー(エイリアン)、菊地秀行(吸血鬼ハンターD)など、世界中のクリエイターに強い影響を与え続ける「クトゥルフ神話」。そのクトゥルフ神話の始祖ラヴクラフトが遺した代表作のひとつ、『ダンウィッチの怪』を原作に忠実な内容で漫画化する。ダンウィッチという村のはずれに住む娘が、父親の知れぬ子供を出産した。子供はウィルバーと名づけられ、異様な早熟ぶりを見せる。やがてウィルバーはアーカムのミスカトニック大学図書館に秘蔵されている「ネクロノミコン」を閲覧したいと申し出て……。大好評の既刊コミック『クトゥルフの呼び声』『狂気の山脈』『インスマウスの影』と同様、ラヴクラフト初心者からマニアまで納得の重厚解説も、たっぷり掲載! -
予幻
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ノンストップ・ハードボイルド 〈ボディガード・キリ〉シリーズ第三弾! _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 世界を騙せ。彼女を護り抜け。 世界の未来を予測する禁断の文書を巡り 拉致、諜報戦、裏切り―― 欲望と謀略が火花を散らす! 本名・年齢不詳。古武術の遣い手、ボディガード・キリに、 以前の案件で知り合った大物フィクサー・睦月から警護の依頼が。 対象は岡崎紅火、東亜文化大学の大学院生。 病死した香港シンクタンク『白果』の主宰者・白中峰の娘だ。 白は生前「ホワイトペーパー」と呼ばれる会員向けの文書で、 近未来の国際情勢を驚くべき的中率で予測しており、 『白果』には多くの機密書類と未発表の「ホワイトペーパー」が 保管されていた。 母・静代は中国公安部の家宅捜索前にそれを紅火に託し、 日本に持ち出させたが、その後連絡が途絶えた。 睦月の依頼は紅火の護衛と機密書類の保護。 だが紅火を匿った新宿の民泊施設から紅火が拉致された! キリは紅火の手がかりを追う――。 -
ベル・エポックへようこそ~アンティークに秘められた謎~
一話完結の連作ミステリー。 大学生の片瀬恭介は、近所にあるアンティークショップ、「ベル・エポック」でアルバイトをする事になった。恭介は店主の並木香代子と一緒に、アンティークにまつわる謎を解いていく事になるが……。一話完結の連作ミステリー。 【目次】 第一話 盗まれた花瓶 第二話青い宝石 第三話 ミルク色のブローチ 第四話 恋のネックレス 第五話 愚者の贈り物 第六話 天然石のカフリンクス 第七話 メッセージ・ジュエリー エピローグ ネックレスのひとり言 【著者】 宮川葵衣 映画の脚本コンクールに入賞後、映画、ドラマの企画制作の仕事を続けながら、東京の小説教室で学ぶ。ミステリー小説「コールセンターの殺人」で作家デビュー。