ラバー・ソウル

ラバー・ソウル

1,078円 (税込)

5pt

洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞絵里(みしまえり)を座らせる。大胆不敵、超細密。ビートルズの名曲とともに紡がれる、切なく衝撃の物語。空前の純愛小説が、幕を開ける――。高頭佐和子氏の解説も収録。

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ラバー・ソウル のユーザーレビュー

これは「究極」の純愛小説!
幼い頃の病気のせいで両親からも誰からも疎んじられて生きてきた鈴木誠。洋楽専門誌に寄稿するビートルズ評論だけが唯一の社会との接点だった。ある日、ヒロイン美縞絵里と出会いそこから物語か始まる。。。
前半は執拗かつ残酷なまでにヒロインへのストーカー行為が描かれ、鈴木誠のサイコパスっぷりに不快感を感じるかも知れません。ところがラストは、まるでレコードのA面B面のように世界が反転します。なぜ各章の題名にビートルズの名曲が使用されているのか?歌詞の意味は本文と関係があるのか?ぜひ読んで確かめていただきたい!
「せつない」の一言では表現できない!今まで感じたことのない新しい感動に包まれて、しばらく呆然とすること必至です。

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    Posted by ブクログ

    分厚いページ数に、最初は戸惑う。ストーリーもくどく感じ、戸惑う。しかし読み進めていくうち、この世界観に引き込まれました。気づいたら徹夜までしてしまいました!
    悲しすぎるよ。こんな結末…。でも、良い意味で読者を裏切ってくれてありがとうございます。

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    ストーカーを続ける主人公の物語だったが、単純に「気持ち悪い」と切り捨てることはできなかった。もちろん行為そのものは常軌を逸しているが、その執着の裏にある感情や、ふとした瞬間に見せる人間らしさに、どこか共感してしまう部分があった。相手の一挙手一投足に一喜一憂し、勝手に意味を見出しては振り回される姿には

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    ビートルズという偉大なる存在をここまで物語に昇華させた手腕に脱帽。
    ビートルズ好きには見事という構成と各章を含めたタイトルに込められた意味。

    主人公・鈴木誠は、容姿に強いコンプレックスを抱え
    36年間女性とほとんど関わりのない孤独な人生を送ってきた。
    唯一の社会との接点は、洋楽専門誌に寄稿するビー

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

    偶然出会ってしまった、鈴木誠と、美縞絵里。

    ビートルズに異様に詳しいフリーライターであった鈴木誠は、いかにして美縞絵里のストーカーとなっていったのか。

    ビートルズのアルバム、『ラバーソウル』の曲名とともに進む物語は、まるで心地のよい音楽のように、しかし不協和音を伴いながら、響いていく。


    60

    0
    2022年11月23日

    Posted by ブクログ

    やたら分厚い本で読むのが億劫だと思ったが、読み終わってみると、いい映画を見た後のような爽快感があった。
    いい意味で読者を裏切る感があり、もう一度読んでみたいと思ってしまう。

    0
    2022年08月08日

    Posted by ブクログ

    さすが、井上夢人作品という感じ。
    ネタバレ厳禁作品なのであらすじは、本の裏でも見てください。
    「プラスティック」と同様に手記のような形で、進んでいく。
    結末は予想できるかもしれないが、私たち読者の読後感は、絶対に予想のつかないところに着地させてくれる。
    騙された。と思いたくてミステリを読んでる側面も

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    エスカレートしていくストーカー行為や複数人の聴取から同じ出来事を多重的に描く構成が中盤あたりから冗長に感じたけれど、読後はページの量が鈴木の懊悩を表していたのかなと演出の一部に思えた。作品自体への印象が180度変わる体験はなかなか出来るものではないので、面白かった。

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    分厚い本を若干の苦痛を感じながら読み続けて、途中読むのをやめてしまおうかと思うぐらいだったけど最後まで読んで良かった。
    苦痛や嫌悪感を感じながら読むのが正解なんだと思う

    0
    2024年08月07日

    Posted by ブクログ

    読後に切ない気持ちになりました。
    登場人物それぞれの証言で構成されているのが特徴的でした。
    鈴木さんと金山さんの絆が鈴木さんにとって、かけがえのないものである事が判るにつれ、最初に抱く鈴木さんの印象が変わっていきました。

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    醜い風貌の鈴木がモデルの絵里に心を奪われストーカーと化す話。ホウライエソ似の鈴木の言動が怖いし気持ち悪い、どうなるんやろ、と思ってた矢先の衝撃!とりあえず最終章は2回読み返したし、即再読した。もうめちゃくちゃ面白い、びっくりした!

    0
    2023年08月06日

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