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これは「究極」の純愛小説!
幼い頃の病気のせいで両親からも誰からも疎んじられて生きてきた鈴木誠。洋楽専門誌に寄稿するビートルズ評論だけが唯一の社会との接点だった。ある日、ヒロイン美縞絵里と出会いそこから物語か始まる。。。
前半は執拗かつ残酷なまでにヒロインへのストーカー行為が描かれ、鈴木誠のサイコパスっぷりに不快感を感じるかも知れません。ところがラストは、まるでレコードのA面B面のように世界が反転します。なぜ各章の題名にビートルズの名曲が使用されているのか?歌詞の意味は本文と関係があるのか?ぜひ読んで確かめていただきたい!
「せつない」の一言では表現できない!今まで感じたことのない新しい感動に包まれて、しばらく呆然とすること必至です。
Posted by ブクログ
叙述トリックやどんでん返し系の作品が好きなので「びっくりしてなんとも言えない読後感」を味わうことはよくあるが…この作品はそのレベルが高すぎる。
もちろん「ここ文章怪しいな」「このキャラの行動って意図ありそうだな」なんて思いながら読んだりするが、そうしながらでも全く想像できない終わり方だった。
しかも「ここ結局どうなったの?」と思うところもなく、完璧に伏線が回収されている。
今、その読後感の中、頭をぼんやりとさせながら感想を書いてますが、素晴らしい作品だった。
文庫本の相場の300ページの約2倍、670ページほどあり、内容も醜悪なストーカー行為の描写が続くので読む人によってはきついかと思うが、読み始めたのならできるだけ最後まで読んでほしい。
この作品を“ただのストーカー行為を書いた作品”という印象で終わらせるには、あまりにも勿体無いから…
ビートルズは全くわからないけど、『ラバーソウル』のアルバムを聴いてみようと思った。
ビートルズファンなら、よりこの作品を楽しめるだろうと思う。
解説にも「『ラバーソウル』を聴いてから読んでも良いのではないだろうか」というような記述があるが、私もそれをオススメする(解説はネタバレ無しで読めるので、先に読んでも良いかもしれません)。
ビートルズのアルバム『ラバーソウル』から、この作品の着想を得たのかと考えると、作者の発想力がとても悍ましいとすら感じる。
そしてただその着想を作品にぶつけるだけでなく、完璧なミステリー作品として完成させており、作者の小説家としての才能・力にただ尊敬するしかできないほど圧倒された。
井上夢人さんの作品はこれが初めてでしたが、他の作品も読みたくなりました。
Posted by ブクログ
700ページ近くあったけど
最後まで面白かった
ビートルズのことあんまりわかんないけど
全然大丈夫だったし
他作もたくさん読んでて
井上さん調べてみたら
ビートルズ好きの素敵なおじさまで
ファンになっちゃう
分厚めの作品だけに
これをどう大ドンデン返しにするんだろうと
期待はかなり膨らむ…
ちょっと真実を知った時は
『そんなに上手くいくかぁ⁈』と、確かに疑問は残るけど
鈴木誠のビジュアルとか、徹底したストーカー行動とか、いろいろな気持ち悪い状況がまとわりついて
うわぁ……となってる時
最後に『えええええ!!』となります
にしても
鈴木誠さんどんなだったんだろう
怖いもの見たさ…
この恐怖もまたよかった
Posted by ブクログ
ビートルズという偉大なる存在をここまで物語に昇華させた手腕に脱帽。
ビートルズ好きには見事という構成と各章を含めたタイトルに込められた意味。
主人公・鈴木誠は、容姿に強いコンプレックスを抱え
36年間女性とほとんど関わりのない孤独な人生を送ってきた。
唯一の社会との接点は、洋楽専門誌に寄稿するビートルズの音楽評論。
ある日、雑誌の撮影現場を見学した鈴木は、
美しいモデル・美縞絵里に出会い、
その際起こった不幸な事故をきっかけに彼女に強く惹かれていく。
物語は、警察の事情聴取形式で進行していく。
事件の当事者たちが、次々に当時を供述していく。
そしてその複数の当事者たちの供述によって、
読み手の頭の中で形成されていく鈴木誠の人物像。
狂っているとしか言いようがない鈴木誠という人間に抱く感情、
そして鈴木の対象となった美縞絵里という女性に抱く感情。
その全てがここまでひっくり返されるなんて。
それが読み終わった後の率直な感想であった。
確かに腑に落ちない箇所はいくつかあり、
どことなく消化不良なまま幕を閉じたという印象は拭えないが、
ビートルズ好きには突き刺さる一作ではないだろうか。
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