これは「究極」の純愛小説!
幼い頃の病気のせいで両親からも誰からも疎んじられて生きてきた鈴木誠。洋楽専門誌に寄稿するビートルズ評論だけが唯一の社会との接点だった。ある日、ヒロイン美縞絵里と出会いそこから物語か始まる。。。
前半は執拗かつ残酷なまでにヒロインへのストーカー行為が描かれ、鈴木誠のサイコパスっぷりに不快感を感じるかも知れません。ところがラストは、まるでレコードのA面B面のように世界が反転します。なぜ各章の題名にビートルズの名曲が使用されているのか?歌詞の意味は本文と関係があるのか?ぜひ読んで確かめていただきたい!
「せつない」の一言では表現できない!今まで感じたことのない新しい感動に包まれて、しばらく呆然とすること必至です。
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Posted by ブクログ 2024年01月14日
容姿にハンディキャップを持つ鈴木誠がある日モデルの美縞絵里と接点を持ち、彼女をストーカーしていく、という物語。途中で彼女に近づく男を殺害していく描写は「狂気だ。」とドン引きだったが、それすらもミスリードで「殺人を犯した美縞絵里を助けようとしていた。」ということが真実だったということに驚いた。最初「...続きを読むやけに分厚いなぁ。」と思ったが「鈴木誠だったら彼女のためにここまでするだろう。」という掘り下げをしっかりやるためだったら納得。鈴木誠が最後の辺りで言った「絵里さんがぼくに与えてくれたのは、生きる、ということ、そのものなんです。」という台詞に「容疑者xの献身」の石神を思い出した。
Posted by ブクログ 2022年11月23日
偶然出会ってしまった、鈴木誠と、美縞絵里。
ビートルズに異様に詳しいフリーライターであった鈴木誠は、いかにして美縞絵里のストーカーとなっていったのか。
ビートルズのアルバム、『ラバーソウル』の曲名とともに進む物語は、まるで心地のよい音楽のように、しかし不協和音を伴いながら、響いていく。
60...続きを読む0ページを超える、大作であるのにも関わらず、途中で読み飽きたりしないのは、何故だろう、全く説明することができない。
この物語がいかにして終わるのか、それが気になって仕方がなかったからかもしれない。
この物語は、異形のラブストーリーなのか、それともミステリーなのか。
その答えは、最終章のボーナストラックで明らかになる。
手に取ったら止まることなく最後まで読んで欲しい一冊。
長すぎるからと諦めたら、きっと人生損している。
そう思わされる読後感でした。
Posted by ブクログ 2022年08月12日
ずっしりとくる。
読んでいる間の長い長い苦しさが最後にもっと苦しくなる。違う意味で。
幸福とは何かを考えさせられた。
本人が望むならばそれはどれだけ周りが反対しようが、犯罪であろうが幸福なのかもしれないと。
それほどに重い幸福感を鈴木誠が感じているのが伝わってきた。
鈴木誠が幼い頃に病を患って...続きを読むおらず不自由がなにもない、満足のいく人生を送ってきたとしたら鈴木誠の最期は違ったのか?
絶対にそうだとは言い切れない。
違う人生を送ってきていたとしても三縞絵里と出会ってしまう限りは変わらない運命を辿っていたような気もする。
他人を全て理解することだけが正解ではないと金山を見て思った。
理解できずとも受け入れること。味方でいることが正解ではないかもしれないが、愛なのかもしれないと。
エゴかもしれないし偽善者と思われるかもしれないが、金山からはもっと重い鈴木誠への愛を感じる。
こんなにも他人に愛を向けれる鈴木誠が羨ましくも思える。
この世の中には悪を作り上げる人間が多すぎる。
自分もそのうちの1人。
愛と愛のぶつかり合い。
バイト中に暇すぎて何か面白い本ないかとパソコンで調べて出てきたから読んでみたが、あの時、バイトをサボって調べた自分をとにかく褒めたい。
もっと本が読みたくなる本だ。
読みながら出てくるビートルズの曲を各々聴いたが、普通に読むより入り込めて良かったのではないかと思う。
英語の歌詞は全くわからないが。
雰囲気でいい。それほどに文章が強烈である。
ビートルズへも尊敬の念が生まれた。
Posted by ブクログ 2022年08月08日
やたら分厚い本で読むのが億劫だと思ったが、読み終わってみると、いい映画を見た後のような爽快感があった。
いい意味で読者を裏切る感があり、もう一度読んでみたいと思ってしまう。
Posted by ブクログ 2022年05月26日
"愛こそはすべて"
愛を知らなかったからこそ
初めて愛を知った時
彼は人生の喜びを得たのだろう
途中は気分最悪だったけど
ビートルズ聴きながら読んでたら楽しかったし
最後はなんだか救われた気がする
Posted by ブクログ 2022年04月30日
2022.4.29
7年ぶりくらいに再読。
ラストを覚えていなかったので楽しめた。
親からも目をそむけられる容貌を背負った鈴木誠が恋に落ち、ストーカー化する。そのストーカーぶりが日に日に増していく様子がおもしろかった。
関係者がそれぞれ事情聴取で独白していくという形をとっており、同じ場面を何人もが振...続きを読むり返ることで、事件の概要が頭に入りやすく、臨場感もあふれている。
この事情聴取という形がラストでは鍵となる。再読だというのに、まんまとミスリードにはまりました。真実がわかると、せつない。最初からまた読み直したくなります。
Posted by ブクログ 2022年04月13日
★5 ビートルズの素敵な調べと共にストーカーが美女に迫る サスペンスミステリーの名作! #ラバー・ソウル
容姿に病患をもつ主人公は引きこもりの生活をしていた。唯一ビートルズへの情熱と知識は誰よりも持っており、ほんの少し社会とつながりができつつあった。そんな中、美人モデルとの出会いがすべてを狂わせて...続きを読むいく…
面白いっ これは名作ですね。
なにより小説がお上手、文庫700ページ近くある作品なのに一日かからず読めました。序盤からどんどん引き込まれ、登場人物の独白で物語が進んでいく書きぶりがうまいっ
登場人物の描き方もさすが熟練のプロといった感じ、そして端々から見える主人公の狂気、我欲、そして愛情がなにより怖い。ミステリーとしても良くできており、中盤これはどうなるんだという感じでしたが、最後にはこうなるのですか… まさかの発想力に感服しました。
しかし総じて悲しいお話ですね。
もてない男の同類として、なんとなく主人公の気持ちはわかるなぁ いやもちろん、ここまでやらんけども。
最後に音楽のお話を。
自分もビートルズは大好きですが、どちらかというと初期の作品が好みですね。シンプルでも新しさが光っていて、四人の才能と若々しさが感じられます。ラバーソウルは改革期の作品でNowhere Man、In My Lifeあたりが趣があってお気に入りです。
ともあれミステリー好きは読んでおくべき名作、おすすめです!
Posted by ブクログ 2021年07月06日
恐ろしく優しくて切ない物語だと思った。
正直あまり集中が続くほうではないのでこの分厚さに少し抵抗があった。しかし、いざ読んでみると驚くほどあっさり読み切ってしまい、ただただ驚いていた。読み終わってしばらくは鳥肌が立っておさまらなかった。直ぐに読み返し、飛ばし飛ばし違和感を抱いたところに戻り、最後のパ...続きを読むートと照らし合わせてまた驚いた。最後の章に至るまですっかり騙されていて、ずっと怒りを抱いていたのだがそれが全てやり場の無いものになった。
本当に面白かった。1度読んで見てほしい…
Posted by ブクログ 2021年01月16日
文庫で678頁の長編小説、友達に貰って読んだ本。
読んでいて気分が悪くなる長編を、耐えて耐えて耐えた後の、最後の40頁のどんでん返しが凄すぎました。本当にその発想はなかった、という感じです。
途中までは本当に本当に気持ち悪いストーカーの話で、どう決着するんだろう、捕まって終わりかなと思っていた...続きを読むら、まさかの殺人犯はストーカーの被害者になってた絵里の方で、、、最後まで耐えて読んで良かったです。面白かった。
それでも、誠の、ただ一度車に載せた女性を好きになって、その人のために命を賭けられる心情に関してだけは、理解ができないなぁと思います。金山さんがどうして最後の最後に真実を話したのかも。
井上夢人さんが岡嶋二人の片割れだいうことを初めて知りました。合作の作品もまた読み直してみたいです。
Posted by ブクログ 2024年01月13日
絵里にイライラしてしまいました。電話の相手が恐らく犯人だと思っていたなら、なぜ早く警察に行かなかったのか。そしてなぜ自宅のカーテンも閉めないのか(これはこの事件に関わらず、防犯対策の基本でしょう)。
まあ、とっとと警察に駆け込んでいたら、物語は始まらなかったんだけど。
でも、富永さんが殺されてしまっ...続きを読むたことが悔しくて。
岡嶋二人さんのファンだったので、最近井上さんの本を読むようになりました。井上さんの本はこの作品が2作目です。
いつもは通勤時間と職場の昼休みに読んでいるのですが、止まらなくて家でも読みふけっています。さすが井上さんです。本の分厚さに初めは怯みましたが、ミステリーホラー好きの人にはお勧めです。
Posted by ブクログ 2023年08月06日
醜い風貌の鈴木がモデルの絵里に心を奪われストーカーと化す話。ホウライエソ似の鈴木の言動が怖いし気持ち悪い、どうなるんやろ、と思ってた矢先の衝撃!とりあえず最終章は2回読み返したし、即再読した。もうめちゃくちゃ面白い、びっくりした!
Posted by ブクログ 2023年07月30日
井上夢人さんは岡嶋二人の「クラインの壺」から2作目。
読む前に「どんでん返しがあるよー」と言われていたので、いろんな可能性を疑いつつも最後まで見抜けなかった。
途中なんども読むのをやめたくなり、ここからどう面白くなってくるん?この単調な流れでは流石に大仕掛けは無理では?と自分を励ましながら読み進...続きを読むめた。
最後まで読んで良かったです。
ただただ。哀しい。
井上さんの文章がすごいのか、ふとした違和感に気付けない自分が鈍いのか、最後のボーナス・トラックがこんなに贅沢なアルバムは早々ないと思う。
久しぶりにビートルズ、聴いてみようかな。
Posted by ブクログ 2022年09月11日
幼い頃から友だちがいたことはなかった。両親からも顔をそむけられていた。36年間女性にも無縁だった。何度も自殺を試みたーそんな鈴木誠と社会の唯一の繋がりは、洋楽専門誌でのマニアをも唸らせるビートルズ評論だった。その撮影で、鈴木は美しきモデル、美縞絵里と出会う。心が震える、衝撃のサスペンス。
ずっとストーカーの話しだと思いながら読んでいました。お金に不自由なく何でも手に入れられる主人公はあらゆる手段を使って彼女を見張り自宅にまでカメラや盗聴を仕掛ける最悪の人物。でもラストにこんな結末があるなんて!驚きと切なさで胸がいっぱいになりました。この本おすすめします。
Posted by ブクログ 2022年08月07日
なんてこった。
『リカ』のようなストーカー物だと思っていた。「被害者や関係者の供述」と「主人公·鈴木誠の目線」が交互に語られる形で物語は進んで行くが、「結末はどうなるんだろう」と、期待と不安が芽生えた矢先の○○。
なんてこった。
完璧に○かれていた!
何度も読み返したくなる作品がある。
また、例え...続きを読むば、クリスティの『アクロイド殺し』のように、2度目の方が面白い作品もある。
『ラバーソウル』は2回読むことを強くお勧めします。
2回目は、まったく別の作品に生まれ変わってしまうだろう。
なんてこった。
初読みだった井上夢人氏。
たったの1作品でワタクシのフェイバリット入り。
なんてこった。
Posted by ブクログ 2022年06月02日
まさかこんなオチになるなんて。
分厚いですがあっという間に読み終わりました。
そしてラストが切なすぎる。主人公的には報われた最後なんだろうけど、こっちからしたら何でそんな女なんかのためにって。
気持ちはわかるけど、なんか悔しい。
衝撃感はそこまでないですが、胸が熱くなるそんなお話でした。
...続きを読む
宇野はいったい何のために出てきたんだ?笑
Posted by ブクログ 2022年05月30日
ビートルズ愛に溢れているのに、読んでもビートルズ聞きたくならない珍しい小説。
見た人が絶叫してしまう位の醜形の男性(ホウライエソという深海魚に似ているらしい)が、ひょんな事からモデルの女の子に恋をしてしまった事から、殺人事件に発展してしまうのでありました。
分厚い本でとても沈鬱な本でしたが、読んだあ...続きを読むとは切ない気持ちになってしまいます。確かにこれは名作の一つに数えられるのも分かる。
さて、本編はネタバレ厳禁なので、醜形についての言及になります。結局世の中見た目だろうというのは最終結論。不細工とかイケメン、美女、という以外にも「頼りがいがありそう」「やさしそう」「賢そう」など色々な要素が有って、美醜だけで測れない部分があるのも誰しもが納得するところだと思います。
しかしこの本で描かれている「醜さ」というのは一緒にいる人が気分が悪くなるレベルの「異形」という事になります。実際難病などでそういう外見になってしまった人も現実にいると思われ、「こんな反応ないだろう」と思いながらも、想像を超える「異形」に出会った時にどういう反応をしてしまうのかと思うと落ち着かない気持ちになります。
特別差別的な意識は無いと言い切れる自信はあるのですが、いわゆる嫌悪という気持ちは本能的なものなので、受け入れられないという本能的気持ちと、受け入れたいという理性的な気持ちでぶつかり合うのでしょうか。
色々考え込みながら読んだ本でした。
Posted by ブクログ 2022年04月09日
最後にどんでん返しがある小説という前提で読んだ。
確かにその通りで、まさに文字で表現される小説ならではの面白さだった。
内容はあまり愉快なものではないが、言うならば純愛物語ということになるのだろう。
たったひとりの味方を持つ主人公の優しさ、それも歪んでいるのかもしれないが、に胸が熱くなる。
Posted by ブクログ 2022年03月20日
面白かったです。しかし読み終わった後には切なさが残る作品でもあります。『容疑者Xの献身』に似た感覚です。大どんでん返し小説としてもおすすめ出来ます。
Posted by ブクログ 2023年05月07日
読み終えて、ラバー・ソウルを聴いている。なぜ曲順に章立てしているのか、最後の展開まで気づかなかった。作者にしてやられた感じ。気持ち悪いなぁと思いながらも、口述証言と心理描写に引き込まれながら読んだ。最後の展開は少し強引だと思ったが、いくつかの謎を残しながらも後味はすっきりしている。
Posted by ブクログ 2023年02月05日
なんとも言えない読後感。ただただ切ない。
本作は、浅倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』のインタビュー形式のように、『ノワール・レヴナント』ほどのデブっちょ長編ですが、本の作風や構成を例えているだけですので、感想ではありません。あしからず。
さて概要ですが、本作は、モデル達が集う撮影現場に同行し...続きを読むた男性が、ある『事故』によって一人のモデル(女性)との出会いに運命や奇跡を感じる所から始まります。
その後、『事故』から『事件』を誘発し、事件の関係者が事情聴取を受けているような描写で一つ一つが追想されるのですが、私は中盤辺りで妙な違和感を抱きました。
(なぜ、この人はこんなに喋れるのだ?)
そんな違和感は最後の章で明かされるのですが、分かった所でスッキリしなかった。なんとも言えない読後感。ただ、どんな些細なことでも、受け取る人にとって『幸せ』を感じることはあるんですよね。
Posted by ブクログ 2022年12月14日
読後感がなんとも表現したがい作品でした。
主人公である鈴木誠の心情に寄り添えば寄り添うほど、考えがまとまらなくなり、そんな状態に読み手を陥れるこの作品のレベルの高さに敬服してしまいます。
ミステリーとしての面白さ、問題提起するテーマ、何より読み手を引き込む構成レベルの高さは文句のつけようがなく、途...続きを読む中なかだるみしている感を覚えながらも続きが気になって読み進めたのはこの作品の最たる魅力。
一方で、一部のキャラクターについてはもう少し詰めて作り上げてほしかった思いがあるので、評価は星3つ。
2022年12冊目
Posted by ブクログ 2022年09月09日
600ページ超の長編で読みやすい作品だったが、先が読めてしまう。ラストはどんでん返しといっても、ちょっと無理があるように思い、あまり共感しなかった。8年前に購入して長い間積ん読状態だった。手放さなかったのは、期待感があったから。もっと早く読んでいたら、もっと楽しめたかもしれない。
Posted by ブクログ 2021年08月05日
なかなかの長編、そしてまったく知識の無いビートルズの曲名に沿って進んでいく物語ということで読み切れるかな?挫折しないかな?と不安だったが、文章がとても読みやすくスラスラと読めた。警察の取り調べのような登場人物の語りが間に入る構成が面白いし、時系列もゴチャゴチャしない。話が単純明快で、頭を整理する為に...続きを読む同じページを何度も読み直し…というようなことも必要無く。叙述トリックらしい怪しい伏線も特に見当たらないのでどう驚かせてくれるのかな?とワクワクしながら読み進めた。絵里ちゃん実は悪い女っぽいな…と薄々勘付いてはいたものの、最後のどんでん返しは見事に騙された!という感じ。というか正直どこが手記でどこが実話?というのがすぐに理解できなかった。2周目読んでようやく、あぁ主人公の語りと小説調の部分だけは主人公の手記で、他の登場人物の語りは事実ね。で、絵里ちゃんはめちゃくちゃ嘘ついてるのね。と理解。笑
A面とB面でこっちが手記!こっちが事実!って分かれてるわけじゃないから見抜けないよなー。
あと元カレはもっと絡んでくるのかと思いきや消息不明のまま終わった。ブログに過去のストーカーについてコメントしてたのがその人ってこと?そのあたりはよく分からず。
悲しい終わり方だったけど、主人公の側に金山という人物がいてくれたことが唯一救いだったように思う。
「おススメの本」と検索した際に、この本があがっていたため読んでみた。おススメする人のコメントに「とにかく愛が深すぎりる」と書かれていたこともあり期待したが、ハズレだった。
異常なストーカー行為の描写だけは評価。ただしストーカー心理はもはや誰もが知っているため、正直「ストーカーするヤツって大概こんな...続きを読む脳内でしょうね」と言う既定路線からの裏切りはなし。
東野圭吾の「容疑者X」と比較するような感想を書いている人を他所で見かけたが、申し訳ないが比較してほしくない。
無償の愛が比較にならないほどこの本は浅い。また最終章で主人公の使用人が供述するシーンは、お涙頂戴を狙っている感が透けて見る上、「絶対に知られてはならない犯罪」がアッサリ語られてしまうのが致命的。
「容疑者X」のような「愛ゆえの犯罪」の真実を語られることによる、「知ることの苦悩」が何もない。よって涙は1ミリも出なかった。