無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
温室での洋蘭の栽培に全身全霊を捧げる美しい義姉。彼女が育てる人面花を巡る悲劇と戦慄の真相を描いた表題作ほか、花・星・蟲・鳥を題材として、幽玄の世界のうちに技巧を尽くした傑作ミステリ短篇集『月下の蘭』。かつて公安警察の鬼と呼ばれた盲目の老人と、彼の愛娘が伴った謎の客との会話が思わぬ過去を暴き出す「夜のジャスミン」ほか、男女の愛憎を中心に据え、鮮やかなツイストで読者を唸らせる『殺人はちょっと面倒』。幻の2冊を合本にて贈る。『血の季節』『弁護側の証人』など大胆な仕掛けで世を驚倒せしめた著者が、歌舞伎、能楽などの古典芸能をモチーフとした8篇を収録。【収録作】『月下の蘭』「月下の蘭――春は花」「残酷なオルフェ――夏は星」「宵闇の彼方より――秋は蟲」「ロドルフ大公の恋人――冬は鳥」/『殺人はちょっと面倒』「ラヴ・ホテル〈瀧〉にて」「殺人はちょっと面倒」「夜のジャスミン」「空白の研究 A Study in Blank」/『月下の蘭』初刊本あとがき/編者解題=日下三蔵
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年07月04日
『月下の蘭』、『殺人はちょっと面倒』の二冊の合本。歌舞伎などの古典芸能をテーマにしている短篇集な訳ですが、そのテーマ元を知ってても先の展開が読めてしまうという事はなく、どの作品も良い感じにツイストが効いてて面白かった。
『殺人はちょっと面倒』の方がタイトルがステキねとは思っていたけれど、まさか作品の...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。