【レジェンドノベルス・エクステンド】 【電子書籍には特典として書き下ろしSSを収録】大学卒業を控え、進学も就職も選べなかった「私」こと楠田由宇子。あるきっかけから、「滴水古書堂」という古本屋でアルバイトを始めることになる。しかし、店主の古戸時久は謎めいた男。右半身にあたる部分がなぜか時折奇怪に蠢く、まさに「名状しがたい」動作をする男だった。さらに、店が取り扱う商品に漫画やベストセラーなどは一切なく、名前を聞いたこともない人物の全集や手記、書簡のほか、英語やラテン語、さらには謎の言語で題名が書かれた本など、普通の流通から弾き出されたような奇妙なものばかり。訪れる客ももちろん、少ない。しかし、物静かでトラブルのかけらもない店の空気に不思議な縁を感じた由宇子はこの店で働くことにしたのだった。 そんなある日、古戸を呼び出す一本の電話が店にかかってくる。なんでも、古戸の師匠のような老婆からの依頼だという。由宇子は古戸とともに鎌倉に向かうのだが、それは奇妙な事件のほんの小さな入り口に過ぎなかった。
Posted by ブクログ 2019年08月21日
主人公である楠田由宇子さんは、大学卒業後の進路に選べないでいる姿が、実際進路に悩んでいる自分と共感してか読んでみたいと思い読みました!
奇妙な事件はとても現実的でなくホラーのようなストーリーで、文字だけでその背景が思い浮かんでしまう、引き込まれてしまう怖さ、、。
2020年に第2弾発売予定ということ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月31日
明らかにビブリア古書堂の事件手帖を意識したタイトルなのですが、まったく違う物です。吸血鬼、読むと死ぬという魔導書、秘密の祭、猫と少女の入れ替わりとホラーですね。ミステリーホラーです。最後の秘密の祭の話しはかなり良く出来ていましたが、他の短編はアイデア勝負という印象しか抱けなかった。全体としては満足な...続きを読む
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