あらすじ
【レジェンドノベルス・エクステンド】 【電子書籍には特典として書き下ろしSSを収録】大学卒業を控え、進学も就職も選べなかった「私」こと楠田由宇子。あるきっかけから、「滴水古書堂」という古本屋でアルバイトを始めることになる。しかし、店主の古戸時久は謎めいた男。右半身にあたる部分がなぜか時折奇怪に蠢く、まさに「名状しがたい」動作をする男だった。さらに、店が取り扱う商品に漫画やベストセラーなどは一切なく、名前を聞いたこともない人物の全集や手記、書簡のほか、英語やラテン語、さらには謎の言語で題名が書かれた本など、普通の流通から弾き出されたような奇妙なものばかり。訪れる客ももちろん、少ない。しかし、物静かでトラブルのかけらもない店の空気に不思議な縁を感じた由宇子はこの店で働くことにしたのだった。 そんなある日、古戸を呼び出す一本の電話が店にかかってくる。なんでも、古戸の師匠のような老婆からの依頼だという。由宇子は古戸とともに鎌倉に向かうのだが、それは奇妙な事件のほんの小さな入り口に過ぎなかった。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
主人公である楠田由宇子さんは、大学卒業後の進路に選べないでいる姿が、実際進路に悩んでいる自分と共感してか読んでみたいと思い読みました!
奇妙な事件はとても現実的でなくホラーのようなストーリーで、文字だけでその背景が思い浮かんでしまう、引き込まれてしまう怖さ、、。
2020年に第2弾発売予定ということで
次のお話も楽しみです!
クトゥルフに近い物語でした。読むのに時間はかかりましたが、中々面白かった。時久の正体はよくわからなかった。右半身が蠢くようだが結局なんなのか分からない。テケリリ!テケリリ!鳴いたら一発で分るけど。
Posted by ブクログ
本家の持つねっとりとした雰囲気はなくサラッとしており、本家が海水とするならこちらは淡水といった感じ。
本家の世界観を著しく壊すようなこともなく、深掘りはないものの丁寧に書かれていると思う。
本家を知っていたから二次創作として楽しんでしまったけれど、そうでなかったら感想は変わってきていたかも。
Posted by ブクログ
明らかにビブリア古書堂の事件手帖を意識したタイトルなのですが、まったく違う物です。吸血鬼、読むと死ぬという魔導書、秘密の祭、猫と少女の入れ替わりとホラーですね。ミステリーホラーです。最後の秘密の祭の話しはかなり良く出来ていましたが、他の短編はアイデア勝負という印象しか抱けなかった。全体としては満足なのですが、スプラッターホラーはあまり趣味でなくもっと謎解き重視にならんものかと思いました。世界観は良く構築されているので探偵役の古戸さんの過去を臭わせながらシリーズ化していくものと思われます。
Posted by ブクログ
探索者楠田由宇子ちゃんの小説、って感じでした。次回に続く!で終わってしまったので続き気になります〜。
クトゥルフ神話の神話生物をちょっと知ってると、元ネタが分かってふふっとなれますね。