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周到な計画。何重もの罠。
強固な殺意を阻むのは、故意か、偶然か。
成富歩夏が両親を亡くして十年、後見人だった二十も年上の奥津悠斗と婚約した。
高校時代から関係を迫られていたらしい。
歩夏に想いを寄せる三原一輝は、奥津を殺して彼女を救い出すことを決意。
三原は自らの意思を、奥津の友人で弁護士の芳野友晴に明かす。
犯行の舞台は皆で行くキャンプ場。
毒草、崖、焚き火、暗闇……三原は周到な罠を仕掛けていく。
しかし完璧に見えた彼の計画は、ゲストとして参加した碓氷優佳によって狂い始める。
見届け人を依頼された芳野の前で、二人の戦いが繰り広げられるーー
ベストセラー「名探偵・碓氷優佳」シリーズ第6弾!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
碓氷優佳シリーズ。思いを寄せる女性が二十も年上の男と結婚することになり、彼女を「解放」するためにその男を殺そうと目論む三原。殺意を打ち明けられ、その犯行を止めることなく見届けることにする芳野。犯行の舞台になるキャンプ場で、三原はいったいどんな手段を使って殺人を実行するのか。息詰まるようなサスペンス感が溢れるミステリ。
三原がいかなる手段を用いようとするのかを考察する芳野の視点から描かれた物語。自らが疑われることなく、できれば事故に見せかけて相手を葬る方法にはどんなものがあるのか。キャンプ場ならではの要素を取り入れた完璧ともいえる計画は、なるほど見事です。なのに優佳によって阻止されてしまうその計画……何も知らなければ偶然のように見えますが。優佳だもの。わざとだよね、これ? 三原にしては忸怩たる思いでしょうね。ほんの少し同情しないでもありません。
犯行計画がどうなってしまうのかも気になるけれど、優佳が一体何を考えているのかも気になるところ。彼女の冷徹さも相変わらずで、そして(いい意味で)すっきりしないこの結末も印象的でした。
Posted by ブクログ
碓氷優佳シリーズの新作。このシリーズは毎回楽しみにしているのだが、今回も引き込まれてしまった。
本作は、殺人の見届け人を頼まれた芳野が語り部。奥津を殺そうとする三原の犯行を想像し想定しながら現場を目撃しようとする過程が描かれる。これがまた面白い。こうなのか、いやこれでは無理だ、それならばこうか?たしかにその方法の可能性が高い!なんて思考を読み進めていく感じ。
そしていよいよ!というところで優佳の登場。さりげなく犯行を阻止していく。本シリーズを読んでいた人間であれば、優佳が三原の殺意を感じ取っていることがわかるので、最後の謎解きを心待ちにしてしまう。でも、三原の動機が薄いのもいつもの感じ。それでもこのシリーズのファンをやめることはできない。
Posted by ブクログ
ある日弁護士の芳野はキャンプ仲間の三原から、同じくキャンプ仲間の奥津を不慮の事故に見せ掛けて殺害するが傍観だけしてくれ、と打ち明けられる。殺害の理由は仲間の一人、歩夏が両親死亡後後見人だった20も年上の奥津と無理矢理結婚されられそうだから、と。奥津と歩夏の婚約祝いのキャンプが実行日だと聞いた芳野は当日戦々恐々としていたが、参加者の中には碓氷優佳がいて…。結末の気持ち悪さと優佳の相変わらずさはまあ鉄板。今回は傍観者視点のせいか三原の頭の切れがあまり良くないせいか優佳と犯人との丁々発止のやり取りが堪能出来ず消化不良。芳野の読みも中途半端だし。前作の小春視点の時はそんな事なかったのになぁ。
Posted by ブクログ
すれ違う殺害と愛情と… 秀才達の巧みな駆け引き、緊張感が強烈! 傑作倒叙ミステリー #君が護りたい人は
友人から殺人の意思を聞いたしまった主人公。キャンプ場に集まった仲間たちは楽しい時間を過ごすが、意思を知っている主人公は魂がすり減る舞台でしかなかった。友人は殺害するための作戦を脈々と進めていくが、碓氷優佳の洞察力によって想定外の流れに… 人気倒叙ミステリー、碓氷優佳シリーズの第6弾。
殺害実行の闘争シーンがお見事!
本シリーズの見所ですよね~ どうなるどうなるっていう緊張感でしびれました。読む手がとまりませんでした。しかし主人公はさぞ大変だったろうなぁ~、自分なら仮病でも使ってキャンプに行きません。
そして今回も碓氷優佳は切れ味抜群、相変わらず怖い。
しかし年齢を重ねたかしら、優しさがあふれていて少しだけあったかい気持ちになりました。自分としてはもっと怪物的な冷酷さで犯罪者を切り刻んでいただいてもよいですよ。
本作は登場人物の様々な立場や意識のベクトルがとても興味深いです。
主人公は、犯人、狙われている人、ヒロイン… それぞれの護りたい人、まさにタイトルがすべてを語っていますね。ああ切なき愛情と憎しみのすれ違い。
残念なのは、殺害できるできないのヒリついた描写が既存作品と比較してひまひとつかなと。お話の進め方として主人公目線での進行がメインなので、犯人側の謀略や情念がわかりづらいのが原因かしらと。ただ今回戦っているのは、主人公と優佳だからなぁ~ 難しいですね。
本シリーズ大ファンの自分としてはとても楽しめました、次回作の優佳はいくつになって仕事や家庭はどうなっているんだろう。超期待しています!
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小説・文芸
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