骨と肉

骨と肉

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

臼原市で死体遺棄事件が起きた。被害女性の遺体は強姦の跡があっただけでなく、身体の一部が切り取られており著しく傷つけられていた。数日後、ふたたび臼原署管轄内で女性が惨殺遺体で発見される。捜査本部に参加する千葉県警本部の刑事・八島武瑠はある事件を思い出していた。二十年前に三鷹で起きた連続女性遺体遺棄事件。今回と同じく遺体はひどく損傷し、彼女たちの容姿も似通っていた。捜査をすすめる武瑠に、従弟の願示が急に接近してくる。彼は独自に調べるうちに、真相に至ったと話す。二十年前の事件の犯人は亡くなった双子の弟で、いま起こっている事件の犯人はその模倣犯だ――武瑠の周囲に暗雲が垂れ込み始める。すべて根源は、壊れかけた家族にあった。
『死刑にいたる病』などで注目の作家が描くサスペンスミステリー。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    双葉社
  • タイトル
    :
    骨と肉
  • タイトルID
    :
    20093334
  • 電子版発売日
    :
    2024年07月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

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骨と肉 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    遺体の一部が切り取られて激しく損傷している連続殺人事件が起こった。それは過去に起こった遺体と同様であった。全編通して不穏が漂う物語で櫛木さんらしい作品だった。一番記憶に残ったのはこの文章。「犯罪心理学には”ビンゴ理論”なる用語があるという<中略>数字の代わりに揃えるのは、劣悪な生育環境、頭部外傷、虐待やいじめによる心の傷、過度なストレスなどだ。それらが一列揃って満たされたとき、人は人を殺せるハードルを越えてしまう――。そんな仮説らしい」。櫛木さんの過去作を振り返るととてもしっくりきた。

    0
    2025年12月31日

    Posted by ブクログ

    血は遺伝するのだろうか。かつて妻を人形のように扱い、人の心がわからなかった曽祖父。そこから代々の人間が精神を崩し始め、不幸な死に方や、アル中になり、人生が滅茶苦茶になっている。連続殺人事件の被害者は皆、曽祖母に似ていて、母親に対する怒り、悲しみ、恋慕、愛情を欲しがり、自分の手で殺すことがゴールになっており、母親を殺す前の準備として、曽祖母に似た女性が殺されていた。母親に捨てられた尋也と毒親に育てられた願示。認知症になる前からとっくに壊れていた曽祖母に押し入れに閉じ込められ、遺体の写真を見せつけられていたら心身もおかしくなるに決まっている。「人を殺せる人間だったか」物静かで、心の中に怒りを溜めている人物ほど、殺人の線を越えてしまうのではないだろうか。武瑠は琴子が近くにいるのに、向き合うことから逃げ続けて、父の影に怯える。父のようにはなりたくないと願いながら、段々父に似てきている自分に焦りを感じている。彼の平穏な日々は、事件が解決するだけではなく、昔、琴子が好きだったブルちゃんに戻ってからやってくるのだろうな。
    最後、琴子ともう一回、やり直せて救いがあった。
    家系の問題は難しくて、人物が複雑に入り組んでいて、この人誰だっけ?となることが多かったが、特殊な双子の例の引用で、文章が理解しやすくなっていた。

    0
    2025年05月14日

    Posted by ブクログ

    犯人考えながら読むのが楽しかった〜
    アルコール依存性って怖い。
    自分がやってるってオチかと思っちゃったよ〜

    0
    2026年09月05日

    Posted by ブクログ

    連続して起こる猟奇殺人、被害者は瞼と唇と耳が切り取られている。過去の類似事件、その犯人が主人公の従兄弟であると手記を渡されて、とミステリー。
    主人公の刑事と従兄弟の2組の兄弟、そして少女ら三組の親とその親。一族という遺伝、双子という血か、生活環境という肉か、どちらがその人を形創り、その人をサイコキラーたらしめるのか。主人公自身もそれを想像し、恐れ、目を逸らして解決に進んでいく。
    形はあるものの、中身が無理矢理動かされている家族はその時もそれ以降も地獄なのだとこの作品では終始ある。主人公自身も壊れかけているし、ラストも運が良かったかご都合主義のようにしか見えない。
    一番気になったのは主人公の従兄弟であり、犯行ノートを持ってくるガイジだ。弟と同一だから犯罪者の血がとノートの弟を恐れ恐れ、そう言いながら実際に弟として付き合った弟は関わりのないものとみなし、ルールだからと息子まで躊躇なく容疑者のリストに入れる。正しく見えて全くに壊れている。

    0
    2026年06月17日

    Posted by ブクログ

    臼原市で酷く損傷した死体遺棄事件が起きた。数日後、再び臼原署管轄内で女性が惨殺遺体で発見されてしまう。捜査本部の刑事である八島は二十年前に三鷹で起きた連続女性遺体遺棄事件との共通点に気づく。同時に従弟の願示が接近し、過去の三鷹の事件の明らかになっていない犯人について話す。今回、模倣犯が出てきたと気づいた2人は真相を追うために犯人を捕まえようとする。その中で登場人物の影の部分が描かれ、様々な事情が明らかになっていく。残酷な描写も多いが、一卵性双生児と犯罪の関係についてやシリアルキラーの心理についても調べた上で描かれていてすごく面白かった。

    0
    2026年06月07日

    Posted by ブクログ

    臼原市で起きた死体遺棄事件。残虐的に殺された遺体は約二十年前の連続殺人事件と共通点があった。
    主人公八島の家族や親族が関係していた。
    八島の一族は幼いながらどこか人間性が欠落していたり、劣悪な環境に身を置いていたせいもあって、どこかで歪んでしまったんだろうと思う。
    劣悪な成育環境、頭部外傷、虐待やいじめによる心の傷、過度なストレス。それらが一列揃って満たされた時、人を殺せるハードルを超えてしまうという。
    そして今回の場合は、一卵性双生児による心の結びつき、幼い頃に引き離されたことによる弊害。
    色んな環境や条件が重なって事件が起きた。
    最初は、家族間の歪んだ環境のせいで心が引き起こしたものだと思っていたが、本当にはもっと複雑で八島たちよりも遡った祖父母世代から既にズレていた。子供は環境や親に影響を受けやすい。全体的に考えさせられる話だった。

    0
    2026年03月28日

    Posted by ブクログ

    唇とまぶたが切り取られた女性の連続殺人事件が発生。主人公の刑事は、20年前にも同様の事件を思い出し、更にその犯人は自殺したいとこに疑念をもつ。いとこを追ううちに、一族の歪んだ執着や愛情に疑念が広まっていく。
    怖かった、けど読むのが止まらなかった。被害者意識が強く、人間として欠落している部分を殺人で埋めていく。その根源もまた、歪んだ教育、環境の連鎖なのだとゾッとした。

    0
    2026年03月13日

    Posted by ブクログ

    血は争えないのだろうか?
    人はその成育環境で、生まれ持ったもの以上の人格形成を成して行くのだろうか?
    読んでいて、ずっとゾワゾワとうすら怖い感じが付き纏った。それでも頁を捲る手は止まらなかった。

    0
    2026年02月04日

    Posted by ブクログ

    真犯人のミスリードが多く、ハラハラしっぱなしでかなり楽しめた。
    エピローグは夫婦の歩み寄りが見受けられ、今後の希望に満ちてる一方で、おぞましい事件の発端となる例の音が度々出現することで不穏感を残しており、かなり小気味悪くなっている。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    こ…怖かった…!!
    おばけ、幽霊の怖さでなく、人の狂気が怖かった!

    主人公の一族みんなが病んでいて、歪んでいて、狂ってる
    犯罪性は遺伝するのだろうか
    たぶん環境因子も大いに関係するだろう、が、主人公の不安や恐怖が実現してしまわないことを祈る

    0
    2025年10月30日

骨と肉 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    双葉社
  • タイトル
    :
    骨と肉
  • タイトルID
    :
    20093334
  • 電子版発売日
    :
    2024年07月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

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