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伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化した女性の遺体が発見され、警視庁から岩楯警部補が派遣された。首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定。死亡推定月日は3ヵ月以上前とされた。第一発見者によれば、島のハスキー犬がミイラを引きずってきたらしい。遅れて島に入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、事前に解析した微物と、現場周辺を調べて出した結論は……。
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Posted by ブクログ
シリーズ5作目。 今回は都心から飛行機で40分程の村での事件。 ミイラ化した遺体が発見される。 作中で出てくるマヤ文明において自殺の神とされるイシュタムが存在するが、キリスト教ではタブーとされる自死を選択した者を許容し、天国へと導くという独特の死生観を持つ神。 その神を信じて人々は亡くなっていっ...続きを読むたのか、今回も死因を赤坂と虫に探ってもらう展開になる。 本作で活躍するのはアカカミアリという蟻である。虫が苦手な方にとってはウジも蟻も等しく脅威なのかも知れないが、なんとなくウジよりはマシなのでは無いだろうか。 人間は誠に罪深い存在でもある。 それでもイシュタムは人を許し、天国へと導いてくれるのだろうか。 新しい相棒と岩楯との軽妙なやり取りや相変わらずの赤堀のコミカルさに救われたが、閉鎖的な村の様子も相まって事件が重くのしかかる感も覚えた。 しかしこのバランスを保ち続けている事はこのシリーズ最大の魅力であると思うので、残り数巻となったが楽しんで読んで行きたい。
潮騒のアニマ
事実は小説よりも奇なりというけれど、この小説は予想の上を行く。早く結末が知りたいけれど、急いで読んでしまうのは話の面白さが全く消えてしまうので、やはりじっくり読む。今回もこんな風習が実際にもあったのかも?と思った。
#ドキドキハラハラ #怖い
虫嫌いー( ・᷄֊・᷅ )と言いつつ既に法医昆虫学捜査官シリーズも第5作目。今回はウジちゃんより蟻、犬、猫が大活躍(?!)そして離島、因習。 アニマ=生命や魂を指すラテン語。 鰐川宗吾さん、辻岡大吉さんが登場すると安心感が半端ない。 全く興味なかった昆虫の驚くべき習性を学びながらテンポ良く、ドキド...続きを読むキしながら毎回一気に読める一冊。
単に自殺かと思われた出来事だが、虫の視点からそれが否定され、裏で様々なことが複雑に絡み合って起こった殺人であった。虫たちが教えてくれることの多さに驚いたし、宗教、家族、島の人々など実に多くのことが絡んでいたことも物語を面白くする要素の一つであった。
法医昆虫学シリーズの5作目。 初期の作品はウジの描写に戦慄しましたが、5作目ともなるとウジだけではなく様々な昆虫の影響での捜査になってきて作者の工夫に感心します。 今回は島の伝記的な要素もからめて読み応えありました。
読後まず考えたのは、何故このタイトルににしたのか、ということ。「アニマ」とは、「男性の無意識下に存在する女性性」みたいなものだと思っていたので... が、調べてみたら、上記は「ユング心理学用語」だそうで、辞書を見るとまず第一義に「霊魂・生命」などとあって、納得。 本作は、同シリーズの他のどの作品...続きを読むよりも「伝奇的」な色合いが濃い。警視庁刑事が主役なので、舞台は当然東京都であるが、今回は伊豆諸島にあるという設定の架空の島が舞台。さほど大きくない島の濃ゆい人間関係と、昔から流刑地として「使われて」いた島独自の文化や風習。そこに現代的な若者の価値観が絡み合い、事件をとても複雑にしている。 本シリーズの特徴として挙げられるのが、事件の「全体像」がなかなか見えてこないこと。新たな事実や関係者、遺留品などが見つかる度に、少しずつ全容が見えてきたり、逆に根本から見直さねばならなくなったり... その過程を読み進むということは、実際に登場人物が感じている事件の「分からなさ」を共有している訳で... 岩楯刑事たちと一緒に一喜一憂しながら、物語に引き込まれて目が離せなくなる。 お馴染みの「グロい表記」はますます磨きが掛かり、本作の遺体発見シーンなどはもう私の想像力を超えてしまい(^ ^; 却って怖くないくらいで(^ ^; 舞台は架空だが、登場する昆虫はマジ。今回はアカカミアリという、特定外来生物に指定されているアリが大活躍(?) 作中で繰り返し書かれているように、攻撃的で、下手すれば人が死ぬ毒を持つ。これのおかげで、捜査が進まない...とも言えるが、このアリのおかげで虫博士は事件の本質に迫ることができた。 最後の「トシゾーの乱」は、ちょっとどうかな...とは思いましたし、エンディングもちょっとバタバタして、やや説明不足感も覚えましたが...(^ ^; 基本的には最後まで緊張感を持って読み進めることができました。あぁ、面白かった(^o^
川瀬七緒『潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官』講談社文庫。 シリーズ第5弾。今回もなかなか面白いではないか。昆虫が伝える事件の謎、次々と発見される変死体、ちょっと変人の法医昆虫学者と堅物熱血刑事の凸凹コンビと、読み応えのある仕掛けと魅力ある登場人物が最後まで飽きさせることがない。 伊豆諸島の『神ノ出...続きを読む島』でミイラ化した女性の遺体が発見され、捜査に岩楯警部補が派遣される。警視庁の要請を受けた法医昆虫学者・赤堀涼子が現場周辺を調査すると…… 女性のミイラ化した遺体に続き、5体もの男女の遺体が発見され、事件は思いもしない方向へと動いていく。
昆虫から事件を追うシリーズですが、今回は自殺死体がミイラになっていたところから捜査が進んでいく過程で、いろいろな方向からの繋がりや被害者の人となりや機能不全家庭で育った狂気と怖さや過疎化した島で起こる金に対する執着など現代を表す作品で、良かった。 2796冊 今年24冊目
匿名
毎回登場する相棒、いつも最初はなんか好きななれない人柄ですが、話が進むにつれ親しみが湧いてくる。 岩楯刑事の影響で相棒自身が良い方に変わってゆくから。 赤堀は相変わらず面白いです。ゾッとする事を平気でするから毎回驚きます。
伊豆諸島の感じが懐かしい。昆虫のみならず風土風習が入ってきたのはおもしろかった。 しかし、毎回最後にドタバタ劇を入れる必要があるのかは?である。刑事も学者も毎回学習しないし…
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潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官
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川瀬七緒
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