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Posted by ブクログ
シリーズ5作目。
今回は都心から飛行機で40分程の村での事件。
ミイラ化した遺体が発見される。
作中で出てくるマヤ文明において自殺の神とされるイシュタムが存在するが、キリスト教ではタブーとされる自死を選択した者を許容し、天国へと導くという独特の死生観を持つ神。
その神を信じて人々は亡くなっていったのか、今回も死因を赤坂と虫に探ってもらう展開になる。
本作で活躍するのはアカカミアリという蟻である。虫が苦手な方にとってはウジも蟻も等しく脅威なのかも知れないが、なんとなくウジよりはマシなのでは無いだろうか。
人間は誠に罪深い存在でもある。
それでもイシュタムは人を許し、天国へと導いてくれるのだろうか。
新しい相棒と岩楯との軽妙なやり取りや相変わらずの赤堀のコミカルさに救われたが、閉鎖的な村の様子も相まって事件が重くのしかかる感も覚えた。
しかしこのバランスを保ち続けている事はこのシリーズ最大の魅力であると思うので、残り数巻となったが楽しんで読んで行きたい。
Posted by ブクログ
読後まず考えたのは、何故このタイトルににしたのか、ということ。「アニマ」とは、「男性の無意識下に存在する女性性」みたいなものだと思っていたので...
が、調べてみたら、上記は「ユング心理学用語」だそうで、辞書を見るとまず第一義に「霊魂・生命」などとあって、納得。
本作は、同シリーズの他のどの作品よりも「伝奇的」な色合いが濃い。警視庁刑事が主役なので、舞台は当然東京都であるが、今回は伊豆諸島にあるという設定の架空の島が舞台。さほど大きくない島の濃ゆい人間関係と、昔から流刑地として「使われて」いた島独自の文化や風習。そこに現代的な若者の価値観が絡み合い、事件をとても複雑にしている。
本シリーズの特徴として挙げられるのが、事件の「全体像」がなかなか見えてこないこと。新たな事実や関係者、遺留品などが見つかる度に、少しずつ全容が見えてきたり、逆に根本から見直さねばならなくなったり...
その過程を読み進むということは、実際に登場人物が感じている事件の「分からなさ」を共有している訳で... 岩楯刑事たちと一緒に一喜一憂しながら、物語に引き込まれて目が離せなくなる。
お馴染みの「グロい表記」はますます磨きが掛かり、本作の遺体発見シーンなどはもう私の想像力を超えてしまい(^ ^; 却って怖くないくらいで(^ ^;
舞台は架空だが、登場する昆虫はマジ。今回はアカカミアリという、特定外来生物に指定されているアリが大活躍(?) 作中で繰り返し書かれているように、攻撃的で、下手すれば人が死ぬ毒を持つ。これのおかげで、捜査が進まない...とも言えるが、このアリのおかげで虫博士は事件の本質に迫ることができた。
最後の「トシゾーの乱」は、ちょっとどうかな...とは思いましたし、エンディングもちょっとバタバタして、やや説明不足感も覚えましたが...(^ ^; 基本的には最後まで緊張感を持って読み進めることができました。あぁ、面白かった(^o^
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小説・文芸
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