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  • 新訳シャーロック・ホームズ全集〈合本版〉
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    訳者は『シャーロック・ホームズ・バイブル』で日本推理作家協会賞を受賞したホームズ研究の第一人者。瑞々しい新訳と、永遠の名探偵の活躍を現代人が堪能するために施された注釈で大好評! シリーズ全作の合本版!
  • 麻と鶴次郎~新川河岸ほろ酔いごよみ~
    3.0
    酒問屋「千石屋」の一人娘・麻は、その背の高さときっぷのよさで、界隈では有名人。気のいい亭主の婿養子・鶴次郎とともに、客筋からもご近所からも、なにかと頼られる存在だ。今日も、ちょっとした困りごとが持ち込まれ、解決に奔走するのだが――。市井のさまざまな人間模様を鮮やかに活写する時代連作集。
  • 十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪
    -
    会社経営者の妻子を狙った誘拐事件が、東京、横浜、松江で立て続けに発生。人質は解放されたが、犯人は高額の身代金を手中に収めて姿を消す。迷宮入りも囁かれる中、三つの事件に奇妙な共通点を見出した十津川は、長野新幹線「安中榛名」へ。名推理に唸る傑作長編!
  • 星降る宿の恵みごはん~山菜料理でデトックスを~
    5.0
    会社をリストラされたアラサー独身女子、まひろ。ふと見た映像に心を動かされ、「何もかもデトックスしたい」と旅に出た。向かったのは、子どもの頃一度訪れたことのある地、只見。宿の料理人が出す食事はどれも美味しくて、家に引きこもって以来まともなものを食べてこなかったまひろを、生き返らせてくれるようだった。拡がる自然と心づくしの料理で次第に落ち着きを取り戻していくが、以前訪れたときの記憶が頭をもたげてくる。
  • 明治白椿女学館の花嫁~落ちぶれ婚とティーカップの付喪神~
    -
    白椿女学館に通う令嬢・麿緒は、父の自殺、婚約破棄と予期せぬ不幸に見舞われる。そんな彼女に手を差し伸べたのは、資産家・宗次郎。借金や住んでいる洋館を保証するかわりに、妻になるように告げる。戸惑う麿緒だが、現在の成功を手に入れるまでの彼の努力や考え方を知り、次第に心を開くようになる。そして、亡き母の影響で得た洋食器の知識が、宗次郎のビジネスに役立つことを知り、その力を活かし、生きることに目覚めていく。
  • 葬る
    -
    浜尾麻衣は家業を継ぐべく鎌倉にある石材店・石浜に入社した。誠実な人柄で施主の信頼を集める父・隆一と、腕のいい職人の緒方と共に石浜を盛り立てるべく墓石を売る日々を送っていたある日、母の曜子が倒れてしまう――。高価な公営霊園から永代供養、樹木葬、散骨など、時代とともに家族のあり方や墓への考え方が移り変わるなか、石浜をどうしていくべきか? お墓って、なんなんだろう? お仕事小説の名手が贈る感動作!
  • もしかして ひょっとして
    4.0
    バスケ部の雰囲気が最悪になったのはなぜ? 長年勤めてくれていた家政婦さんは、なぜ辞めてしまったのか? 会社の同期は罠にはめられたのか? 友人がどうしても猫を隠さなければいけなかった理由とは? 部屋で亡くなっていた叔父さん。何があったのか? あの日隠した、胸の痛み。計り知れない、あの人の心の中。秘密が明らかになるとき、人生が少し、輝き始める。日常の謎解きの魅力がたっぷり詰まったミステリー短編集。
  • 向日葵(ひまわり)色のフリーウェイ~杉原爽香五十歳の夏~
    4.3
    登場人物が読者と一緒に年をとる「爽香」シリーズ第36弾! 杉原爽香は、恩師の河村布子から、布子の古い知人・小川久子の娘が起こした殺人事件について相談を受ける。どうも冤罪らしいのだ。しかもすでに娘は服役中という。真犯人を見つけ出すため調査に乗り出す爽香たち。たが、真実を隠蔽しようとする勢力が、さまざまな手段で爽香たちの行く手を阻む。冤罪事件の真相解明という、かつてない難題に50歳の爽香が挑む。
  • 乱鴉(らんあ)の空
    3.5
    北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎の姿が消えた。奉行所はおろか屋敷からも姿を消し、信次郎から手札を預かる岡っ引きの伊佐治は、大番屋に連れていかれる。伊佐治の解き放ちに奔走した小間物問屋『遠野屋』主・清之介は伊佐治と二人で信次郎を捜し始める。一方、北町奉行所に不審な者の影が。最後に待っている衝撃のラスト! 100万部突破シリーズ、驚愕の第十一弾。
  • 二十面相 暁に死す
    3.0
    1946年、春。疎開していた少年探偵団の団員も少しずつ戻ってきたが、二十面相の暗躍はやむことがなかった。団員の羽柴くんの家には、明智探偵と小林少年の偽者まで現れたという。銀座の美術店、名古屋の映画館、私立学園の建築予定地と、神出鬼没の二十面相を、明智は追い詰めることができるのか? そして「小林少年の偽者」の正体は!? 辻真先版『怪人二十面相』第二弾!
  • 鬼棲むところ~知らぬ火文庫~
    -
    人の心は鬼よりも不可思議で恐ろしい。恐怖、哀切、妖艶、感嘆――鬼にまつわる説話を大胆に脚色した、奇想と怪異の短編集。鬼が出ると噂の安義橋を渡ることになった太郎暮房。そこで出会った艶やかな髪と白い肌を持つ見目麗しい女は、思いがけないことを口にするのだが。(「安義橋秘聞」)ほか全八話を収録。
  • 新書100冊~視野を広げる読書~
    3.7
    今、何を読めばよいのか? 日増しにあふれる情報の海で、真に頼れるメディアは何なのか? 多彩な領域の専門家が、各分野の核心をコンパクトにまとめる「新書」もその一つ。本書では、近年に刊行された5000冊の新書から100冊を厳選。学問の最先端から、きょうのニュースの背景まで。現代のエッセンスを1冊に凝縮。素朴で身近な100の「問い」から、新たな視界が開けてくる。この1冊で、「知」の足場を築く。
  • 私もまだみつけていない私をみつけた
    -
    1巻1,760円 (税込)
    Believe in yourself! もう一度、本当の「私」を生きてみよう。自分を愛することからすべてがはじまる。数秘術を愛し、絵を描き言葉を紡ぎ、ハーブや花と共に暮らしながら、旅する元モデルで占い師で、イラストレーターで、人気You Tuberの著者が初めて綴った、あなたのことを丸ごと包み込む、限りなく優しいエッセイ。
  • 君とパパの片道列車~最難関校を目指した父子の中学受験日記~
    4.4
    中受@2022組、Twitterフォロワー数No. 1! 関西の最難関・灘中学を目指す息子の様子を毎日ツイートしたパパ。灘中コースのある校舎まで片道1時間、帰り道は必ずパパが塾の最寄り駅まで迎えに行き電車内で復習をする日々。灘中・開成の合否ツイートは最高100万超アクセス、1万いいねを獲得! 勉強を教えず、心身のサポートに徹するパパと息子の絆に感涙必至。家族の絆を深めた幸福な中学受験ドキュメント。
  • 受精卵ワールド
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    不妊治療クリニックで胚培養士として働く長谷川幸。子供の頃から虫メガネにはまり、小さな世界、そこに息づく命に魅了されてきた。受精卵と向き合い、命の誕生を願うこの仕事は天職だと思っているが、実は幸自身も出生に秘密を抱えていた。4組に1組が不妊治療をし、14人に1人が体外受精で生まれる世界の中にある、報われない挑戦、人生の選択、それぞれの幸せ。生殖医療にかかわる人間たちの葛藤と希望を描く書き下ろし長編。
  • 酒・つまみ日和~「ひとり飲み」の小さな幸せ~
    4.0
    さぁ、明日はどうやって飲もうか。はじめての酒場に行こうか。それともお気に入りの酒器で一杯やろうか。たまには昼から飲むのもアリかな――。来る日も来る日もお酒のことを考えているパリッコさん。まさに「酒とともに生きる」生活。でも、こんな生き方があってもいいじゃんか。連載「つつまし酒」シリーズ第3弾。酒飲みの喜びと知恵がつまったほろ酔いエッセイ。まるっと1章分の書き下ろしも!
  • 花怪壇
    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    ホラー作家・最東対地は、大阪の夜凪を舞台にしたホラー小説を書こうとしていた。夜凪とは大阪の五つある色街のこと。取材に訪れた椿夜凪で梅丸という遊女の噂を耳にする。梅丸は複数の夜凪に出没する美貌の女で、血なまぐさい噂がつきまとう。最東は梅丸の謎と夜凪に潜む怪談を集めはじめるが、梅丸の話を新たに収集するたびに、ある不思議な感慨を覚える――。今村昌弘氏、織守きょうや氏、清水朔氏、額賀澪氏、各氏大絶賛!
  • 或るスペイン岬の謎
    3.0
    1巻2,860円 (税込)
    心臓移植経験者である南美希風は、その移植手術を執刀した恩人の娘であるエリザベス・キッドリッジの長期休暇に合わせて日本中を旅していたが、行く先々で不可解な事件に巻き込まれていく。すべてが反転した“あべこべ”の密室。雨中、庭に放置された全裸の被害者。悠久の森に佇む異質な殺人現場。シリーズ史上最高となる圧巻のロジックで名探偵・南美希風が奇跡の不可能犯罪に挑む! 柄刀一版“国名シリーズ”ここに完結!
  • 結婚しても一人~自分の人生を生ききる~
    4.0
    しょせん、夫婦は他人――。女性が結婚し専業主婦になることが当然だった時代にNHKのアナウンサーとして活躍。結婚願望などまるでないまま、36歳で「つい」「うっかり」結婚したと語る著者が自らの87年の人生を振り返り、50年も続いてきた結婚生活を徹底検証。夫婦が互いにストレスなく暮らしていくための秘訣を綴る。
  • 死霊の恋/化身~ゴーティエ恋愛奇譚集~
    4.0
    一線を越えた、妖しい恋が始まる! フローベール、ボードレールらに愛された「文学の魔術師」ゴーティエによる官能の奇譚集。聖職者としての人生が始まる瞬間に絶世の美女の悪魔に見初められた男を描く「死霊の恋」、人妻に片思いする青年がインドの秘術を使ってその夫の肉体を乗っ取ろうと企てる「化身」、火山が残した乳房の型への恋心が青年を滅びたはずのポンペイの町に迷い込ませる「アッリア・マルケッラ」の3篇を収録。
  • 白蟻女
    -
    夫の通夜、夜伽する恵子の前に、40年前に白蟻駆除剤を飲んで死んだ夫の浮気相手――白蟻女――の幽霊が。「思い出をめちゃめちゃにしてやる」と彼女が口にした途端、恵子は新婚旅行の日に戻っていた。反発し合いながら、山あり谷ありの人生を追体験する彼女たち。忘れていた過去、知らなかった夫の一面、大きな転機になったあの日、そして――。(表題作) バブル前夜、時代の変化に翻弄された家族の再生を描いた感動作!
  • 竜になれ、馬になれ
    3.0
    小学校6年で将棋部の玻璃は、小児脱毛症になり、二学期からウィッグを着けて登校している。友達にバレないか不安で、しかも、かゆい。そんな時、将棋を指せるカフェをみつけた。店主で元女流棋士の夕子さんは、「日常に組み込まれていない場所」がほしい時もある、と言ってくれた。カフェでの時間で、玻璃は心を落ち着かせることができるようになっていく。大人になりつつある少女が、悩み迷いながら成長していく物語。
  • かきあげ家族
    -
    スランプ中の老映画監督・中井戸八郎のもとに、仕事をやめた長男と離婚した長女が出戻ってきた。家には引きこもりの次男もいて、中井戸家は十数年ぶりに一家集結してしまう。そんな中、八郎が家宝にしている世界的名監督の遺稿がネットオークションに出ていることが発覚する。家族の誰かが出品したとにらんだ八郎は、密かに犯人捜しを始めるが……。最も身近だが最もわかっていないかもしれない家族をめぐる、笑いと涙の珠玉作
  • さよなら願いごと
    4.0
    心躍る夏休み、小学生の琴美たちの住む田舎町を騒がす事件が起きる。30年前に殺された女の子とは。信じていた「あの人」の正体とは。建設が中止された廃ホテルに隠された大人たちの事情とは。それぞれに謎を追う、3つの世代の子供たちだったが、思いがけない危険が迫る。ハラハラドキドキの展開、驚きのラストが待ち受ける、企みに満ちたミステリー。
  • 雨の中の涙のように
    4.0
    雨に溶けていく、罪も穢れも――。彼が現れたのは、雨の日だった。美しく出会う人すべてを魅了してしまう、アイドルの堀尾葉介。葉介と意外な形で関わる人々は知らぬうちに、皆その人生を変えられていく。そして葉介自身の苦悩もやがて――。雨の降るいくつもの情景の中で、悶え苦しみながら生きる人々とカリスマを持つ男が邂逅する。哀切と意外性に満ちた連作短編集。
  • 平家谷殺人事件~浅見光彦シリーズ番外~
    -
    時は明治。浅見元彦は代言人試験に落ちた。無聊をかこっていると、謎解きを頼まれたという友人の内田紫堂から、「うまくいったら金になる」と誘われて共に高知へ向かう。着いた早々、紫堂の依頼人が死んでいると大騒ぎになるが、その姿が忽然と消え、事態は紛糾する――。名探偵浅見光彦のご先祖様も名探偵だった! 国民的人気シリーズのスピンオフが登場です!
  • 長い廊下がある家 新装版
    4.0
    日比野浩光は山奥で迷子になった。やっと明かりのついた家を見つけると、心霊現象を取材に来た三人の男女が夕食の最中で、ここは「幽霊屋敷」なのだという。酒を飲んで、目覚めると、朝。「幽霊屋敷」と別の家が?がる長い地下廊下の扉のところで、昨日来るはずだった男が血を流して死んでいた。臨床犯罪学者・火村英生が鍵のかかった扉の謎を華麗に解き明かす!(表題作) 表題作他全4編を収録した本格ミステリ作品集。
  • アンと愛情
    4.2
    デパ地下の和菓子屋「みつ屋」のアルバイト店員・アンちゃんが成人式を迎えます。大人になるには、まだ早すぎる気がするけど……。さらに深くなる和菓子の謎と、少しずつ経験を積むアンちゃんの日常が楽しい、大ヒットシリーズ第3弾。シリーズ累計100万部突破!
  • 昆虫はもっとすごい
    -
    アリの匂いや動きを真似て巣に居候しタダ飯を食うハネカクシ、交尾のためにわずか数十分の命を懸ける雄と寄生先から一生外に出ない横着な雌のネジレバネ、何の意味や役割があるのか全く分からない奇妙キテレツな形をしたツノゼミ…――アリと共生する昆虫が専門の人気学者・丸山先生、無類の虫好きでお馴染み養老ハカセ、生態が謎だらけの寄生虫研究者・中瀬クンによる夢の“虫屋”トリオが、昆虫ワールドの魅力を語りつくす。
  • ジャーロ dash No. 89【無料版】
    無料あり
    -
    「ジャーロ dash」はミステリー誌「ジャーロ」の無料試し読み版です。ミステリーを掘り下げるエッセイ・評論、マンガ、新刊ミステリー書評や最新映画レビューなどの情報ページを、「ジャーロ dash」では無料で読むことができます。また、長編連載、連作短編、読み切り短編の小説も、冒頭部分を試し読みOK! 89号は三津田信三、斜線堂有紀の新連載がスタート! 浅倉秋成、佐川恭一、柴田祐紀などの読み切り陣も絶好調です。

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  • ジャーロ No. 89
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:三津田信三〈妖怪談〉「なぜかいるもの」、斜線堂有紀〈キネマ探偵カレイドミステリー〉「所以懐古のオデッセイ」●絶好調!読み切り短編:浅倉秋成、佐川恭一 ●【日本ミステリー文学大賞新人賞受賞後第一作】柴田祐紀「分裂する貉」 ●快調連作・連載陣:赤川次郎、五十嵐貴久、恩田 陸、坂木 司、榊林 銘、月村了衛、誉田哲也、薬丸 岳、イクタケマコト ●アフタートーク 結城真一郎『♯真相をお話しします』
  • ホテル・カイザリン 電子再編集版
    3.6
    1巻1,460円 (税込)
    クラスメイトの稚拙な行動の理由。忘れ得ぬ在りし日の祖母の姿。他人のものばかり欲しがるあの子。いるはずのない住人の気配。甘やかに秘密を分かち合う二人の女。宿命的な死に蝕まれた村。妻と別れた男に訪れた非日常。言い訳はいらない。もう、とりつくろえない。隠された真実に気づかせてくれる珠玉の作品集。(紙書籍版と異なり、本電子版には「金色の風」は収録されておりません。あらかじめご了承下さい)
  • 戦時下のウクライナを歩く
    -
    突如として始まったロシアのウクライナ侵攻。戦いの趨勢は逐一報道されゼレンスキー大統領の言動は注目の的だ。ウクライナのニュースを目にしない日はない。一方で、ウクライナで今を生きる人々の声を聞くことは少ない。ロシア軍による拉致・監禁、地下壕での生活、自宅近くに落ちるミサイル。戦争で変わった日常に対して、人々は何を感じ、どう生活を営んでいるのか――。ジャーナリストが現地で集めた市民による“戦い”の記録。
  • アフガニスタンの素顔~「文明の十字路」の肖像~
    4.0
    国際社会を震撼させた「カブール陥落」から2年――タリバン統治の実態は? 女性の権利は? 和平実現への道筋は? そして日本が果たすべき役割は――? アフガニスタン政権崩壊が、ロシアによるウクライナ侵攻を間接的に招いたとの見方もある。文明が交錯する場所であるが故に不安定なアフガニスタンは、ユーラシア大陸の連結性のミッシング・リンクとなる。激変するアフガニスタン社会を、中東政治の研究者が詳細にレポート。
  • もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮~
    4.1
    電電公社勤めの一族に生まれ、子どものころからお絵かきが得意だったアッコちゃん。利発でちょっとやんちゃ、子どもながら好みがはっきりしているアッコちゃんは、周囲の大人を振り回しつつ、宮崎の自然とのんびりした人々の気質にはぐくまれ時には鍛えられ、才能を開花させていきます。アッコちゃんの成長と日本の人気漫画の変遷をタテ糸に、電話の進化をヨコ糸に、昭和末期から令和までの著者の半生を“笑い”とともに綴ります。
  • ルミネッセンス
    3.4
    1巻1,650円 (税込)
    低層の団地群を抱くその町は寂れていた。商店街にはシャッターが目立ち、若者は都会に去り、昔からある池には幽霊が出るという。その土地で人びとが交わすどこか歪な睦み。母の介護にやって来た男はバーで出会った少年に惹かれ、文房具店の女は一人の客のためだけに店を開ける……。終着点は見えている。だから、輝きに焦がれた。瞬く間に燃え尽きてもいいから。直木賞作家のダークサイドで染め上げられた連作短編集。
  • 死を力に。
    -
    幼い頃から持病の喘息によって常に「死」の影に脅かされてきた著者は、24歳の時に尊敬する父親を自死という形で喪う。死を怖れながら、どこかで死に惹かれ、死の世界を探究しつづけた結果、亡くなった人たちが唯一願っていることが、この世に残された自分の幸せであることを発見する。著者がたどり着いた「いつ死んでもいいと思える」生き方とはどんなものか? 読むと、なぜか力が湧いてくる「死」の話が満載!
  • アミュレット・ホテル
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    〈アミュレット・ホテル〉は犯罪者の楽園。2つのルールさえ遵守すれば、警察の介入が一切なく、銃でも偽造パスポートでもルームサービス可能な犯罪者御用達ホテルだった。①ホテルに損害を与えない②ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。そんな絶対的ルールが破られる時、ホテル探偵が独自の捜査で犯人を追い詰め、相応の対価を支払わせる。ホテル探偵VS犯罪者の頭脳戦、濃密なロジックで犯人を炙りだす本格ミステリー。
  • リラの花咲くけものみち
    4.6
    1巻1,870円 (税込)
    幼い頃に母を亡くし、父が再婚した継母とうまくいかず不登校になった岸本聡里。愛犬だけが支えだった聡里は、祖母に引き取られペットと暮らすうちに獣医師を志す。北農大学獣医学類に入学すると、面倒見のよい先輩、志をともにする同級生らに囲まれ、学業やアルバイトに奮闘する日々。伴侶動物の専門医を目指していた聡里だが、馬や牛など経済動物の医師のあり方を目の当たりにし、「生きること」について考えさせられることに――
  • トウキョウマンション
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    老朽化により修繕不能となったタワーマンション、通称・トウキョウマンション。かつての高級マンションも、資産価値が大暴落を続け、その果てに不法滞在の外国人や犯罪者など、いわくつきの人間が住みついて“治外法権”と化した。日本の暴力団や中国マフィア、警察をも巻き込んだ不可解な事件が連続する中、懸命に秩序を守ろうとする管理人たち。その真の目的とは?
  • 絶対聖域 刑事花房京子
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    刑務所に一般市民を招くオープンデイ。盛況に沸く中、元受刑者の首吊り死体が発見され、会場は瞬く間に騒然となった。路頭に迷っての自殺を有力視する刑務官たち。しかし、現場に居合わせた警視庁の花房らは疑問を抱く。死んだのは弱者を食い物にしてきた男。自ら命を断つとは考えにくい。捜査陣の介入に刑務官たちは頑なな拒絶を貫こうとする。彼らは何を守ろうとしているのか――? 名手の技が光る傑作倒叙ミステリーシリーズ!
  • それからの帝国
    3.7
    大宅壮一ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞を受賞し、大ヒットとなった『自壊する帝国』のその後をつづる。ロシアという巨大国家を内部から揺るがす知識人サーシャと著者の対話から、ロシアの「謎」(プーチンの戦争を支持しているロシア知識人の内在的論理)がまざまざと浮かび上がる。「悪の帝国」というレッテル貼りでは理解できないロシアという国をより深く知るための補助線となる一冊。
  • 白鷺烏近(しらさぎうこん)なんぎ解決帖
    3.5
    1巻2,145円 (税込)
    江戸時代の大坂は淀屋橋のたもとで、ぼろぼろの屋形船に住む白鷺烏近。「ご無理ごもっとも始末処」の看板を掲げ、客が持ち込む無理難題を愉快な仲間とともに知恵で解決する男だ。わがまま殿様を懲らしめるため川の流れを逆にしたり、金持ちを長生きさせるためにいる筈のない人魚の肉を探し出したりと、なんぎな依頼も白い鷺を黒い烏と言いくるめる烏近にかかれば、パッと解決。愉快、痛快な頓知の曲芸があっといわせる人情事件帖。
  • 波風
    3.8
    友人の美樹から「一生に一度きり」と頼まれ、朋子はある旅に付き添うことに。お互い看護師、三十代半ば。美樹が旅先で打ち明けた、この先後悔しないための決断とは?(表題作) 母親の再婚によって居場所を失った姉弟。二人を引き取ったのは動物園の飼育員のマア子おばさんだった。(「月夜のディナー」) 波乱含みの風が問う家族、夫婦、友情の形。爽やかに心揺さぶる7編。
  • 栗山ノート2~世界一への軌跡~
    4.5
    ベストセラー『栗山ノート』続編を緊急出版! ここでしか読めない、勇気と感動をくれた侍たちの舞台裏。WBC日本代表監督に任命されてから優勝するまでの日々を、著者自身が振り返り検証した唯一の記録。「私が書き続けていた野球ノートは、いつしか人生論を紡ぐノートのようになっていきました」(本文より)
  • はぐれ狩り~日暮左近事件帖~
    -
    公事宿『巴屋』に呉服屋の京丸屋から、付け火や浪人から乱暴狼藉をされるなどの騒動が起きているので調べてほしいと依頼があった。巴屋の出入物吟味人・日暮左近は、主・彦兵衛の頼みで京丸屋を調べ始めたのだが、事態はとんでもない方向へ。そして、忍び同士の意地と誇りを懸けた戦いが始まることになった――。シリーズ史上最高剣戟の詰まった第十六弾。
  • 湯治場のぶたぶた
    3.9
    ふっと、休みたくなる時がある。身体をいたわって、滋味あふれる美味しい食事をとり、心を洗濯する――そんな思いを叶えてくれる小さな湯治場がここにあります。少し元気がない時は、鞄ひとつを持ってふらりと訪れてください。ビワがなる山里と豊かでいいお湯、そしてちょっとだけ不思議で、可愛い(!?)オーナー山崎ぶたぶたが、あなたをお待ちしています。
  • ちびねこ亭の思い出ごはん~チューリップ畑の猫と落花生みそ~
    4.4
    中学教師の櫻井登は、妻を早くに亡くし、男手一つで娘の桃子を育て上げた。その大切な娘が、結婚を考えているという男を家に連れてきた。アルバイト暮らしで、自分の店を持ちたいと夢みたいなことを語る年下の男だ。大反対して追い返した後、二人は事故に遭ってしまう。登は二人の遺骨を携え、死者に会えるという食堂を訪れるのだが――。好評シリーズ第7作。
  • 家族~名残の飯~
    -
    「橋場の渡し」近くにある一膳飯屋「しん」。飛脚問屋の元美人女将と娘の二人が訳あって営むことになった、その店の近所で火事が起きた。それまで支えあってきた橋場町の住人たちの間に不穏な空気が漂う。同じ頃、奥州から訳ありの一人の女が江戸に戻って来た。犬に詳しいその女の正体が明らかになった時、人の心が揺れ出す――。人情が染みる、新たな展開のシリーズ第四弾。
  • いとはんのポン菓子
    4.5
    敗色濃厚となった太平洋戦争末期、大阪の旧家のいとはん・橘トシ子は国民学校の教師となる。栄養不足で教え子たちが次々と命を落とす中、少ない燃料と穀物で大量のポン菓子を製造できる機械の存在を知る。トシ子は、その機械を量産できる製造工場を立ち上げようと、物資不足の大阪を後にして、“鉄の町”北九州へ一人乗り込むが……。人々を飢えから救い、復員兵の職を作り出した実在する女性の奮闘の半生を描く。(『バケモンの涙』改題)
  • 立待岬の鴎が見ていた
    -
    美貌の新進推理作家として注目されている柚木しおりは、未解決の殺人と傷害致死事件の関係者だった。彼女の作品を読んだことで、事件を洗い直すことを決意した舟見警部補は、以前難事件を解決に導いたジャン・ピエールに捜査協力を依頼しようと動き始めた――。圧倒的な推理力を発揮する青年が暴く、見えなかった真実。函館物語第2弾が登場!
  • 妃(きさき)は船を沈める 新装版
    3.5
    一台の車が海に落ち、中から男性の遺体が発見される。彼は、妻の友人で多額の資産を持つ三松妃沙子から、多額の借金をしていた。彼女は「妃」と呼ばれ、三つの願いを叶えるかわりに災いももたらす「猿の手」を大切にしていたという。彼女の願いとは何だったのか――。臨床犯罪学者・火村英生が、トリックも心情の揺れも解き明かす本格ミステリ!
  • 首イラズ~華族捜査局長・周防院円香(すおういんまどか)~
    3.0
    内務省に新設された華族捜査局で、警部補の来見甲子郎は局長周防院円香の指揮の下、九鬼梨伯爵家で起きた陰惨な毒殺事件の捜査を行うことに。曲者ぞろいの伯爵家一族に確執が見え隠れする中、円香の独自の捜査スタイルに甲子郎は翻弄され続ける。そして事態は首切り連続殺人に発展! 大正時代の東京を舞台に展開する陰惨で奇怪な殺人に、麗しき捜査官が挑む。
  • ボクハ・ココニ・イマス
    4.0
    平凡なサラリーマンだった浅見克則は、はずみで傷害事件を起こしてしまう。判決は懲役一年。だが、試行段階の「消失刑」を選べば刑期が短縮され、自宅で過ごせるという。ただし、特殊なリングの装着で周囲から“見えない”存在となり、人との交流は完全に禁じられる。深く考えず選択した彼に押し寄せる過酷な運命――絶望的な状況の中、彼が見出した一筋の希望とは?(『ボクハ・ココニ・イマス 消失刑』改題)
  • オムニバス
    3.9
    葛飾区青戸の女子大生殺害事件。浮上した被疑者は、すでに別件で本所署に留置されていた。勝俣に呼び出された姫川玲子は、本所の案件には触るなと強要される――。(「それが嫌なら無人島」) 住人の男が自殺した家の床下から、女性の腐乱死体が発見された! 二人の関係は? そして男の不可解な行動の意味とは?(「六法全書」) ほか、姫川玲子が新たな魅力を見せる全7編。
  • 人を呑む家~鮎川哲也「三番館」全集 第3巻~
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    消費者金融会社の由木は、江戸文学研究者の本田に家を担保に多額の融資をした。本田は高額の稀覯本を購入するというが、後日、利息の取り立てで家を訪れた由木の目前で彼は忽然と姿を消したのだ。実はその家、以前にも住人が屋内で消失していた……。達磨顔のバーテンが不可思議な謎を解く「三番館」全集第3巻。今回は作品の原案となった短編2編を文庫初収録。
  • わたしはマララ~教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女~
    3.0
    パキスタン北部の美しいスワート渓谷にやってきたイスラム武装組織タリバンは、人々から音楽を奪い、仏像を破壊し、女子が学校に行くのを禁じた。少女マララは、当地の実情を英国BBCのサイトに日記形式で連載、女子が教育を受ける権利を訴えて世界の注目を集める。2012年、15歳になったマララはタリバンに銃撃され重傷を負うが、彼女の歩みは止まることはなかった――。ノーベル平和賞を史上最年少で受賞した著者の手記。
  • 転落
    4.0
    アムステルダムの場末のバーでなれなれしく話しかけてきた男。彼はクラマンスという名のフランス人で、元は順風満帆な人生を送る弁護士だったが、いまでは「告解者にして裁判官」として働いているという。五日にわたる自分語りの末に明かされる、彼がこちらに話しかけてきた目的とは? 『異邦人』『ペスト』に並ぶ第3の小説、待望の新訳。
  • ヴェーロチカ/六号室~チェーホフ傑作選~
    4.0
    こころと向き合うすべての大人に響く、悩める文豪による迫真の短篇! 世話になった屋敷の娘との別れ際、どうも心が動かない青年を描く「ヴェーロチカ」、精神科病棟の患者とのおしゃべりに愉しみを見出すも周囲との折り合いが悪くなっていく医師を描く「六号室」など、作家としての転換期の最中、人間の内面を深く覗き込んだチェーホフならではの傑作を収録。
  • 乱菊
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    不浄な首切人と蔑まれる生業を十八歳で継いだ別所龍玄は、まだ若侍ながら恐ろしい使い手。小伝馬町の牢屋敷で首打役の手代わりを務め、やむを得ず屠腹する武家の介添役をも請ける。金貸し業で別所家を守ってきた母・静江、五つ年上で幼い頃から龍玄の憧れだった妻・百合と幼子の娘・杏子。凄まじい業を背負い、慈愛に満ちた日々を過ごす、若き介錯人の矜持。書評家たちも感涙した、「介錯人別所龍玄」シリーズ最新作。
  • 人魚と過ごした夏
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    「オリンピックに一緒に出ようね」幼馴染みの神崎水葉との約束を胸に、アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)に全てを賭ける高校二年の陣内茜は練習中に大怪我を負う。挫折の日々に、茜はぼっちの同級生西島由愛と親しくなる。しかし茜とのペアを復活させたい水葉は、二人の関係に嫉妬心を抱き――。さまざまな悩みを抱える三人の高校生たちの確執、決断を瑞々しく描く感動青春小説!
  • 津軽の髭殿
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    豊かで美しい本州最北の地・津軽に生まれ、母に「大将軍になりなされ」と吹き込まれて育った餓鬼大将・弥四郎(後の津軽為信こと右京亮)。津軽を足がかりにしてのし上がり、天下に覇を唱えんと、仲間と共にあらゆる手管を用い彼は版図を広げていく。しかしその頃中央では、豊臣秀吉が圧倒的な力で各地の大名をねじ伏せ始めていた……。一代で津軽を作り上げた猛将の破天荒な一生を活写した興奮の歴史小説!
  • 一日署長
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    警察学校を首席卒業の五十嵐いずみに課せられた仕事は、なぜか警視庁の一室での資料整理。地味な作業に彼女はふて腐れてばかり。しかしある日、パソコンの画面が発する光に包まれたいずみは、自分が1985年の署長室にいて、署長の身体に憑依していることに気づく。折しも署では、資料で目にしたばかりの未解決事件捜査の真っ最中。狼狽えている間もなく、いずみは思いがけず、“一日署長”として、現場の最前線に赴くことに!
  • 治験島
    3.3
    1巻2,145円 (税込)
    〈一日1錠、採血8回。13日間、三食保証いたします。……ただし、決して誰も信じないでください。〉世界が注目する新薬治験の現場で、得体の知れない事件の数々が被験者たちを襲う! 治験が終わるまで島から出ることは許されない。狙われているのは被験者か病院か、それともこの島か――。徹底的に公正さを追及した隔離環境で、いかに犯行が起こったのか。治験という“密事”を舞台に描く、ノンストップ・ミステリー!
  • 昭和怪談
    5.0
    1巻2,420円 (税込)
    我が身可愛さに欲をかき、他人を傷つけ深みにはまる。ほら、また同じ過ちを――〈まだ気づかないのか。お前は今も昭和を生きているんだよ〉。関東大震災の傷跡、戦争と復興、高度経済成長と公害、マスメディアの台頭、バブル景気……破壊と創造に明け暮れた「こわい昭和」を描き出す異色の作品集。時代の熱と人間の脆さが生みだす怪談は、かくも怖くて愛おしい。
  • 校庭の迷える大人たち
    3.6
    1巻1,925円 (税込)
    小六の息子・颯太の授業参観で母校を訪れた幹太。学校での颯太の様子を見て、幹太は動揺する。三十年前、自分がこの小学校に転校してきた際の奇妙な出来事を思い出したからだ(「シェルター」)。M小に異動してきた真奈は、給与明細に記された「危険業務手当」に気付く。三年二組のだれかが手のかかる児童らしいのだが――(「危険業務手当」)。保護者、教員、事務職員、PTA、校長――学校に集う大人たちに起きた五つの奇談。
  • シン・学校改革~「定額働かせ放題」と「ブラック校則」に挑む現役教師~
    5.0
    「定額働かせ放題」と呼ばれ、教師に残業代なしの労働を強いる「給特法」、生徒を傷つけかねない理不尽な「ブラック校則」。これらの改善を求め、SNS上で訴え、署名活動を行い、ついには国に乗り込んだ!「生徒のために何ができるか」を原動力に、リスクを冒しながらも実名と顔を出し、おかしいことはおかしいと訴え続けてきた軌跡と、教師の働き方、学校のあり方、生徒の権利、ひいては日本の未来について異色の現役教師が語る!
  • 魔界京都放浪記
    -
    平安時代の公卿で歌人の小野篁は、六道珍皇寺と薬師寺の井戸を通じて現世と冥府を自由に往来していた――。そんな伝説を調べに京都へと向かった雑誌編集者が、井戸に入ったまま忽然と姿を消した! 事件を追う十津川警部は、幾多の戦火を経て古都が培ってきた不可思議な秘密を知るのだが……。京都人の本質、そして日本への原爆投下の真相に迫る長編ミステリー!
  • 白い兎が逃げる 新装版
    3.3
    劇団の看板女優・清水伶奈がストーキングされているという。脚本家の亀井明月は、ハチヤというストーカー男を追い払ってほしいと頼まれた。が、すぐにその必要はなくなった。この男が死体となって見つかったのだ。(「表題作」) 臨床犯罪学者・火村英生が鉄道トリックを華麗に暴く表題作をはじめ、本格ミステリ全4編を収録した傑作作品集!
  • 山よ奔(はし)れ
    -
    慶応元年、博多。山笠の祭に命を懸ける「のぼせもん」たちがその準備にある中、黒田藩では保守派と、尊王攘夷派の筑前勤王党との対立が強まり、企てが進行していた。祭の英雄の九蔵と筑前勤王党の月形洗蔵は互いを友と慕いつつ、考え方の違いから対立する。そして一人の志士の謎の死から事態が動く。国のため、山笠のため、熱き者たちが激動の時代を駆け抜ける!
  • 侵略者(アグレッサー)
    3.4
    航空自衛隊飛行教導群ことアグレッサー部隊が、正体不明の航空機によって撃墜された。墜落したF-15パイロットの深浦と安田は、見知らぬ男たちに拘束される。彼らは独立国家樹立を目論むラースランドの一員で、そこは最新兵器・クラーケンの中だった! 空域から脱出した同僚の森近らはクラーケンを追い詰めるが……。国籍不明の潜水艦がさまよう先にあるものとは。
  • 傾城(けいせい) 徳川家康
    3.0
    岡崎松平家の嫡男・竹千代は、人質として尾張国におかれていたが、人質交換により、三河国へ戻され、今川家監視下の生活となっていた。申楽の師となった観世十郎に手ほどきを受け、今川義元の前で舞うこととなったが――。麗しい少年となった竹千代は、宿命の敵に激しい殺意を抱きながらも裡に秘め、自らの運命を切り拓く! 破格のスケールの歴史小説登場!
  • 戦争の社会学~はじめての軍事・戦争入門~
    -
    〈日本人は、戦争から目を背けてきた。1945年から、そろそろ80年になろうというのに。その間、たとえば学校で、戦時国際法について教えてこなかった。国際条約の課す義務なのに。戦争について、ふつうの市民や学生が学び、自分の考えをもとう。本書はそう願って書かれた、軍事社会学の入門書である〉――戦争を理解し、平和を実現する能力を高める。戦争の危険性が高まる今こそ読むべき、日本人のための新「戦争論」。
  • ジャーロ dash No. 88【無料版】
    無料あり
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    「ジャーロ dash」はミステリー誌「ジャーロ」の無料試し読み版です。ミステリーを掘り下げるエッセイ・評論、マンガ、新刊ミステリー書評や最新映画レビューなどの情報ページを、「ジャーロ dash」では無料で読むことができます。また、長編連載、連作短編、読み切り短編の小説も、冒頭部分を試し読みOK! 88号は赤川次郎、月村了衛、本誌初登場のお二人の新連載長編がスタート! 誉田哲也のスペシャル対談も必見です。
  • ジャーロ No. 88
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:赤川次郎、月村了衛、「ジャーロ」初登場の二人の長編がスタート! ●読み切り短編:岩井圭也 ●快調連作・連載陣:五十嵐貴久、大崎 梢、恩田 陸、坂木 司、榊林 銘、長浦 京、樋口明雄、誉田哲也、薬丸 岳、イクタケマコト ●『アクトレス』ドラマ記念 誉田哲也スペシャル対談 ●アフタートーク 道尾秀介『いけない』シリーズ ●島田荘司・誌上講演「ミステリー近現代史と吉敷竹史(後編)」
  • 能面検事の死闘
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    南海電鉄岸和田駅にて、無差別殺人事件が発生。7名を殺害した笹清政市(32)は、自らを“無敵の人”と称する。数日後、大阪地検で郵送物が爆発、6名が重軽傷を負った。被疑者〈ロスト・ルサンチマン〉は笹清の釈放を求める。事件を担当する大阪地検の不破俊太郎一級検事は、調査中に次の爆発に巻き込まれ――連続爆破事件は止められるのか? 〈ロスト・ルサンチマン〉の真の目的は何なのか? 大人気検察ミステリー待望の第3弾!
  • ふがいないきょうだいに困ってる~「距離を置きたい」「縁を切りたい」家族の悩み~
    5.0
    親の老後の相談ができないきょうだい、経済的な危機感がないきょうだい、生活が自立していないきょうだい、トラブルを持ち込むきょうだいetc.自身の将来ですら不安なのに、「ふがいないきょうだい」の問題がのしかかってきたら――著者含む13の事例と専門家への取材をもとに、「家族だからなんとかなるはず」「家族だからサポートしなくては」「家族だから家庭内で解決しないと」という思い込みを手放すヒントをひねり出す。
  • ブラックバースデイ
    4.6
    1巻1,870円 (税込)
    すべての始まりは誕生日だった。「みんなで家族になりましょう」。鎌倉の民宿に、ある家族が長逗留している。息を潜めるように暮らしているが、実はテレビでも特集された有名人たちらしい。新生児の頃に子供を取り違えられた二組の家族が支え合い、共同生活を営んでいたことが注目されたのだ。それが、なぜここに? 原因は、彼らを襲った殺人事件と、その驚くべき顛末にあった。歪んだ日常の先で待ち受ける更なる悲劇とは!?
  • 王の家
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    日本一の家具店を一代で築いた“家具王”宝田壮一だが、寄る年波には勝てず、また後継者選びにも悩んでいた。権力の座を望む長女、その姉を恐れる次女、父親が気がかりな三女、この三姉妹も役員だが、それぞれの強い思いが不協和音となり、家族間に暗い影を落とす。一族を取り囲む社員たちに加えて投資ファンドの策謀が絡み、影は濃く、深くなるばかり。宝田家具には“破滅”への道しかないのか!?
  • 時を追う者
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    1949年、終戦から4年が経った東京。陸軍中野学校出身でかつて破壊工作員だった藤堂直樹は、歴史学者の守屋と物理学者の和久田から過去に時間を遡る手段を発見したと聞かされる。さらに二人は直樹に思いがけない依頼をしてきた――「過去に戻って、戦争を始めた者たちを排除して欲しい」。目指すは満州事変の阻止。未来は、それで本当に変わるのか? 2人の男女を仲間にした直樹の、時を遡る決死行が始まる!
  • 動くはずのない死体~森川智喜短編集~
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    ドレスをズタズタにした犯人は、どこから来てどこへ逃げた?(「幸せという小鳥たち、希望という鳴き声」) 夫は殺したはずなのに! なぜここに!?(「動くはずのない死体」) 瞬間移動能力者が起こした密室殺人。読者への挑戦状付き!(「ロックトルーム・ブギーマン」) どこまでもロジカル、限りなくポップ。そしてほんのりクレイジー。本格ミステリ大賞受賞作家の奇想が踊る、5つの奇妙な謎と解決。
  • しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    「六つの迷宮入り凶悪事件の犯人を集めた。各人に与えられた武器で殺し合い、生き残った一人のみが解放される」。女名探偵の死宮遊歩は迷宮牢で目を覚ます。姿を見せないゲームマスターは6つの未解決事件の犯人を集めたと言うが、ここにいるのは7人の男女。全員が「自分は潔白だ」と言い張るなか、一人また一人と殺害されてゆく。生きてここを出られるのは誰なのか? 事件の交点が見えたとき、世界は反転する。超絶技巧ミステリ!
  • ロジカ・ドラマチカ
    3.4
    1巻2,090円 (税込)
    論理的対局[ロジカ・ドラマチカ]。それは偶然耳にしたわずか1文・数十字をめぐる知の殴りあいだ。エリート警察署長vs.論理の魔女・紅露寺結子18歳の、伊達と酔狂の本格ロジック探偵バトル。彼女の指す一手ごとに暴かれる、悪魔宿るワンセンテンスの解釈とは。そして、彼女が最後に証明する、驚天動地の犯罪計画とは。さてこの勝負、詰むや詰まざるや? 探偵には、1字の誤算もありえない――C.Q.F.D.[セーキューエフデー]
  • 池波正太郎 粋な言葉
    -
    作家・池波正太郎は、『鬼平犯科帳』や『剣客商売』などの時代小説はもとより、多くの名言を残したことでも知られる。「煽動するジャーナリズムを信用しない」「鮨屋でアガリちょうだいとはいわない」「恩というものは他人に着せず自分で着るもの」……。混迷の現代を生きる私たちにも響く言葉の数々。本書は、大人の流儀を知る人生作法の書であり、最もシンプルな「池波正太郎入門」でもある。(発行:夕日書房 発売:光文社)
  • 好色一代男
    3.0
    主人公の世之介は7歳で腰元をくどき、12歳で風呂屋女(湯女)と寝るような早熟ぶり。放蕩のすえ勘当され、地方を遍歴する。その後遺産を相続して大金持ちとなり、名高い遊女たちとの好色生活を続け、生涯で相手にした女は3742人に男725人。光源氏と並ぶ日本文学史上最大のプレイボーイの好色生活を描き、元禄期、作者・読者・流通の常識を覆した日本初のベストセラー小説。パロディに満ちた人情味あふれる傑作を快訳で贈る。
  • 編集者の読書論~面白い本の見つけ方、教えます~
    3.6
    1巻1,034円 (税込)
    週刊誌、翻訳書の編集に従事し、その後「光文社古典新訳文庫」を創刊した駒井稔がエッセイ風に綴る、気取らぬ読書論。話題は海外の書店や出版社、編集者、作家、歴史的人物、古典、短編、児童書へと縦横無尽に広がります。魅力的な本に出会う秘訣は? 挫折した長編作家の作品にはどのようにアプローチする? 執筆や出版の舞台裏に迫る、とっておきの一作は? 古今東西の未読の本の存在に、わくわくさせられること間違いなし!
  • 世界はシンプルなほど正しい~「オッカムの剃刀」はいかに今日の科学をつくったか~
    3.5
    よりシンプルな答えこそ好ましく、往々にしてそれは正しい――複雑さや冗長さを容赦なく削ぎ落とすさまから、提唱者にちなんで「オッカムの剃刀」と呼ばれるこの思考の方針は、科学を宗教の支配から解放し、地動説、量子力学、DNAの発見など、多くの科学的偉業を支えることとなった。本書は科学の発展史を辿りつつ、単純さこそが、宇宙や生命の誕生といった深遠な謎を解き明かす鍵であることを示す壮大な試みである。
  • 結ぶ菊~上絵師 律の似面絵帖~
    3.7
    律に着物を注文してくれた裕福な後家の千代は、女の身ながら女郎を身請けするという。千代とともに吉原へと足を運んだ律は、女郎の足抜き騒ぎに巻き込まれてしまう。一方、料亭・尾上の娘で小町と評判の綾乃に上方の男との縁談が持ち上がり、粋人の雪永と長年の想い人、千恵との間もついに――。律の周りで様々な恋模様が動きだす、人気シリーズ第九弾!
  • 白銀の逃亡者
    3.7
    この温かさ、誰かに伝えてください。致死率95%、凶悪なウイルスの大流行が収束した世界。感染から生還した者らは、瞳が白銀色に変化する異能力者、ヴァリアントとなっていた。救急救命科で働く医師岬純也は、公安に追われるヴァリアントの少女悠から接触を受け、ある計画を打ち明けられる。そして純也は、彼らの生存をかけた闘いに巻き込まれてゆく――。読む手が止まらない最高のエンタメ長編!
  • 黙(しじま)~介錯人別所龍玄始末~
    5.0
    牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄。ときに切腹の介錯を務めることもある。ある日首を打った僧侶の末期の声を聞いた龍玄は、幼い頃父親と訪ねた母子の店のことを思い出す(「妻恋坂」)。夜明け前に介錯を自ら頼んできた侍が済ませなければならなかった用事とは(「惣領除」)。生と死に向き合う、凄腕の首斬人を描く傑作シリーズ第三作。
  • 軽井沢迷宮 須美ちゃんは名探偵!?~浅見光彦シリーズ番外~
    3.0
    小松原育代に誘われて、商店街でもらったチラシに書かれていたクイズに挑戦した須美ちゃんこと吉田須美子。浅見光彦からのヒントもあり、見事正解、賞品であるバスツアーに当選する。目的地である軽井沢に向かう車内では、新たな問題が提示され、「謎解き旅行」が始まった! 新緑の軽井沢を舞台に、須美ちゃんが難問に知恵を絞る、シリーズ初の長編小説が登場です!
  • 図書館の子
    4.5
    猛吹雪の夜、図書館に少年がひとり取り残された。暖房機が壊れ、極寒の館内。突然現れた謎の男は少年を救い、やがて大切なことを伝え始めた――。(表題作)1931年の満洲。大連のダンスホールで働く千春は、内地からの旅行者らしき青年に恋をする。彼には、胸に秘めた危険な計画があるようなのだが……。(「傷心列車」) 時を旅する者たちの数奇な運命を描く全6編。
  • 三人の悪党~きんぴか1 完本~
    3.6
    1~3巻825円 (税込)
    敵対する組の親分を殺し、13年余りの刑期を終えて出所した、ピストルの健太、通称“ピスケン”こと阪口健太。自衛隊の湾岸派兵に反対し単身クーデターを起こし、自殺未遂した“軍曹”こと大河原勲。大物政治家の収賄の罪を被った大蔵官僚出身の元政治家秘書“ヒデさん”こと広橋秀彦。個性的すぎるこの三人が奇妙な縁でタッグを組み、彼らを陥れた巨悪に挑む。「悪漢小説の金字塔」決定版!
  • ヴァケーション~異形コレクションLV~
    3.8
    〈ヴァケーション〉という言葉。そこには、非日常の響きがします。季節は初夏。緑は輝き、水面は燦めき、澄んだ大気も芳しい。色彩豊かな物語世界へと出かけてみましょう。物語の織りなす非日常。短い物語による長い休暇の物語。自由時間のように蠱惑的な異形の世界を、どうかごゆっくりお愉しみください。(編集序文より)
  • アンクル・トムの小屋(上)
    4.4
    正直で有能、分別と信仰心を持つ奴隷頭のトムは、ケンタッキーのシェルビー農園で何不自由なく暮らしていたが、主人の借金返済のために、奴隷商人に売却されることに。トムが家族との別離を甘受する一方、幼子を売られることになった女奴隷イライザは、自由の地カナダへの逃亡を図る。
  • 山本五十六、最期の15日間~歴史に埋もれた「幻の3番機」~
    4.0
    「あの海軍甲事件で山本五十六長官が撃墜された時、私は1番機、2番に続く『3番機』の搭乗員として、長官と同じ空を飛んでいたんです」1943年4月18日。日本海軍の山本五十六大将が搭乗していた機体をアメリカ軍の戦闘機に撃墜され戦死した「海軍甲事件」。通説では、この事件で登場する機体は「2機」である。この話は本当なのか。すると、先の言葉の主である99歳の青木藏男さんは、一冊の航空日誌を取り出した……。
  • 松本・江の島殺人事件
    4.0
    上高地の横尾山荘に宿泊中の女が失踪した。翌朝、同じ山荘近辺でテント泊をしていた男が刺殺体で発見される。二つの事件に関連性はあるのか? 松本署の道原伝吉は複数の可能性を視野に入れ、捜査を開始する。その過程で、女の交際相手の許へ赴くが、直後に蒸発。時を同じくして、七里ヶ浜で事件の関係者が殺された。不気味に連なり続ける事件を食い止めるため、道原は江の島に向かうが……。凶事の真相に刑事・道原が鋭く迫る!
  • 再考 ファスト風土化する日本~変貌する地方と郊外の未来~
    3.7
    日本各地のロードサイドに大型商業施設が建設され、その土地固有の歴史・自然・風土が顧みられなくなる現象を批判した『ファスト風土化する日本』(洋泉社新書y)が2004年に出版されてから19年。もはやファスト風土が日本の隅々まで浸透した今、郊外は社会の何を象徴しているのだろうか。ファスト風土の中で多感な時期を過ごした当事者である小説家・建築家・研究者ら13人が考える、令和の郊外論。
  • カレーは世界を元気にします~金沢発! ゴーゴーカレー大躍進の秘密~
    -
    世界にフランチャイズを広げるゴーゴーカレーの創業者が綴る、叩き上げのビジネス論とハートフルな生きざま。29歳の添乗員時代に、松井選手のホームランに感動し脱サラし裸一貫で上京。金沢カレーブームをつくり、M&Aを推進、カレーの専門商社として躍進してきた山あり谷ありな激動の20年。そこから生み出された、「パーフェクトポジティブ」で真摯な挑戦の記録と、にじみ出る人間味が、55項目の見出しに詰まっています。
  • 花ざかりを待たず
    4.2
    1巻1,870円 (税込)
    末期がんが判明した椎名利夫の余命は一年。予期せぬ宣告に家族や周囲の人々は戸惑いを隠せなかった。利夫のために何をすべきか焦燥は募るばかり。妻は夫に四十路の娘の晴れ姿を見せるために結婚を求め、娘は自分の思いを曲げようとはしない。すれ違いながらも、それぞれの脳裏によぎるのは利夫との思い出の数々。だが、想像を絶するスピードで彼の体調は崩れ始め……。別れの日を前にした人々の思いが胸を打つ、感動の傑作。

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