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Posted by ブクログ
小さな笑みを積み重ね幸せに生きたいものですが、人生はそう思う様にはいかない。
この七つの短編も、大きな『波風』が立った家族・夫婦・親友の物語。決して腐らず、諦めず一歩を踏み出す人々。爽やかな勇気と安堵感をもらえました。
デビューするきっかけとなった、第四十回日本文学賞選奨作でもある『結い言』が収録されています。
期間は十日間の着付け教室で出逢った年老いた男性、倉嶋さんの凛としたたたずまいに女性たちは「アルコールランプの炎のような人だ」と称し魅せられます。
「みんな、倉嶋さんへの最後の言葉は「さようなら」ではなく、「ありがとう」だった。私もまた、喉の奥でそう呟いていた。」
果たして私は人生最後周りの人達に「ありがとう」と言ってもらえる生き方をしているのだろうかと、居住まいを正したくなる美しいお話でした。
Posted by ブクログ
オーディブル。ホイッスルを聞いて、藤岡さんの小説をもう少し聞きたくなった。短編七つ。家族との関係を描いた話が多いかな。友達に過去彼に会いに行く付き添いを頼まれる(波風)、母の再婚相手が気に入らない(鬼灯)、幼いころ、おばさんに預けられ、育った姉と弟(月夜のディナー)、たった一人、着付け教室に通ってきているおじいさん(結い言)、オタ活を生きがいに介護施設で働く青年(真昼の月)、夫に恋人ができて別れることになり、もういない母の田舎に越してきた女性(デンジソウ)どれも抉ってくる。野球の天才で、テンと呼ばれていた少年の生涯を描いた「テンの手」は、ちょっと、小説をわかっていながらも、苦しくて、トラウマ級に心に棲みついてしまう話だった。
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