作品一覧

  • モンテ=クリスト伯1
    -
    1巻1,540円 (税込)
    将来を嘱望された若き船乗りエドモン・ダンテスは、嫉妬した同僚に陥れられて、海に浮かぶおぞましい監獄で14年もの獄中生活を送ることに。絶望の中、他の囚人が壁を削る音に気づいた彼は……。息をつかせぬ展開と冒険、劇画風で情感豊かな描写。フランスの文豪デュマの心躍る代表作を、鮮烈な新訳で。各巻には作家や作品の周辺情報などを紹介する「読書ガイド」を収録。(全6巻)
  • 転落
    4.0
    1巻990円 (税込)
    アムステルダムの場末のバーでなれなれしく話しかけてきた男。彼はクラマンスという名のフランス人で、元は順風満帆な人生を送る弁護士だったが、いまでは「告解者にして裁判官」として働いているという。五日にわたる自分語りの末に明かされる、彼がこちらに話しかけてきた目的とは? 『異邦人』『ペスト』に並ぶ第3の小説、待望の新訳。
  • 千霊一霊物語
    4.4
    1巻1,122円 (税込)
    「女房を殺して、捕まえてもらいに来た」と市長宅に押しかけた男。その場に居合わせた作家デュマや市長たちは、男の自宅の血塗られた地下室を見に行くことに。男の自供の妥当性をめぐる議論は、いつしか各人が見聞きした奇怪な出来事を披露しあう夜へと発展する。本邦初訳!

ユーザーレビュー

  • 千霊一霊物語

    Posted by ブクログ

    仏革+怪奇譚ということですごく好みの話だった
    特に「ソランジュ」「アルベール」の前後編と「髪の腕輪」が好き

    18世紀末-19世紀のフランス人の心象が気になる
    革命や共和政に賛成していても、王家やキリスト教への敬意や愛着は残っているのかな

    チョイ役でダントン出てきたのが面白かった(ガブリエルの話ではない)
    他のデュマ作品だと「アンジェニュー」や「赤い館の騎士」、他にもスタンダール「赤と黒」やバルザックのいくつかの作品、さらに20世紀だと直接仏革と関係ないセリーヌやサガンでも言及があるので本当にどこにでもいるなぁと

    0
    2024年10月06日
  • 転落

    Posted by ブクログ

    定期的に本作を読み返しており、今回新訳が出たということで早速手にしてみた。

    この新訳版には適度に注釈が付け加えられ、文章も従来の訳書より読みやすくなった様に思う。
    しかし最も新訳の恩恵にあずかっているのは、本書を通してたった一人の語り手であるクラマンスである。彼を露悪的かつ魅力的に、そして親しげに表現することは、本書の仕掛け(罠)上で欠かせないからだ。


    話の大筋は以下の通りである。

    語り手であるクラマンスは、かつてパリで名を馳せた弁護士で、私人としても善行やその振舞いから評判であった。
    当時の彼は順風満帆な人生を送っており、自身が「高みにある」ことを信じて疑わなかったが、あるきっかけか

    0
    2023年04月06日
  • 千霊一霊物語

    Posted by ブクログ

    アレクサンドル・デュマによる怪奇ロマン中編。

    ===
    27歳の作家アレクサンドル・デュマは、狩猟のためにフォントネを訪れていた。
    狩りも一段落ついたところでデュマは血塗れの男を目撃する。
    男は石切夫のジャックマンと名乗り、市長の家の玄関先で告白する。「俺は自分の女房を殺した。捕まえてくれ」
    市長のルドリュは警察官たちと共に現場検証に向かうが、ジャックマンは現場に戻ることを激しく拒絶する。
    どうにか現場であるジャックマンの自宅についた一行は、血塗れの地下室で首を切られた女房の遺体を見る。
    ただでさえ凄惨な事件だが、殺人犯ジャックマンはさらに恐るべきことを告げる。「斬り落とした女房の首が俺に向か

    1
    2022年05月28日
  • 千霊一霊物語

    Posted by ブクログ

    19世紀ヨーロッパ、主人公である作者は旅先で不可思議な事件に関わり、その縁で集まった人々がそれぞれの不可思議な体験を語る。
    はじめに事件が起き、集まった人々がそれについて語り合っているところなど何となく推理小説のような状況だが、人々の話はHowdunitではなく、怪奇な事象に対して否定的な唯物論者に対しての百物語へと発展していく。
    語られる幻想的な短編はそれぞれ魅力的で、夢中になって一冊読んでしまった。訳も大変読みやすい。
    全体を通して、とくに王侯貴族の描かれ方などに他の時代物作品と通じるデュマらしさがある。なんと多彩な作家なのだろう。もっと幻想文学作品を読んでみたいものだ。

    0
    2020年05月22日
  • 転落

    Posted by ブクログ

    なんでこの男は落ちぶれたんだろう。

    語り手がバーで同郷の男に延々と自慢話をする。
    訳者の解説をオンラインで聞いてから読んだ。
    理解されていないカミュの中で一番美しい小説だそうだがそれはよくわからなかった。

    0
    2023年08月30日

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