千霊一霊物語

千霊一霊物語

「女房を殺して、捕まえてもらいに来た」と市長宅に押しかけた男。その場に居合わせた作家デュマや市長たちは、男の自宅の血塗られた地下室を見に行くことに。男の自供の妥当性をめぐる議論は、いつしか各人が見聞きした奇怪な出来事を披露しあう夜へと発展する。本邦初訳!

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千霊一霊物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年05月28日

    アレクサンドル・デュマによる怪奇ロマン中編。

    ===
    27歳の作家アレクサンドル・デュマは、狩猟のためにフォントネを訪れていた。
    狩りも一段落ついたところでデュマは血塗れの男を目撃する。
    男は石切夫のジャックマンと名乗り、市長の家の玄関先で告白する。「俺は自分の女房を殺した。捕まえてくれ」
    市長の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月22日

    19世紀ヨーロッパ、主人公である作者は旅先で不可思議な事件に関わり、その縁で集まった人々がそれぞれの不可思議な体験を語る。
    はじめに事件が起き、集まった人々がそれについて語り合っているところなど何となく推理小説のような状況だが、人々の話はHowdunitではなく、怪奇な事象に対して否定的な唯物論者に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月12日

    デュマが偶然居合わせた殺人怪奇事件から物語が発展していく。
    物語は事件の解決がテーマではなく、偶然集まった人々が体験したそれぞれの怪奇現象がテーマ。
    フランスの時代背景もよくわかり、それぞれの幽霊話も描写が鮮明でどんどん物語に引き込まれ、あっという間に読み終わった。
    解説部分もアレクサンドルデュマを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月07日

    怪奇幻想譚好きは絶対読んだ方が良い。流石「三銃士」を書いたデュマだけあって面白い!
    ギロチンで切断された後も喋る生首、幽霊、呪い、吸血鬼……辺りのキーワードが好きな人にはオススメです。
    ただの怪奇幻想譚ではなく、人体実験やメスメリズムなど、当時の『科学』の視点も組み入れつつ、18世紀~19世紀辺りの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月25日

    1850年頃の連載物。
    死がこんなにも身近なものであるその空気感、
    時代的な思想や背景描写、宗教観、
    うまく出している、見事な訳出でした。
    ゾクゾクする怪奇話の連続なはずが、
    神父の章ではこころをぐいと掴まれました。

    0

    Posted by ブクログ 2019年08月01日

    殺人の場に偶然居合わせた著者が、出会った市長宅に招かれ、
    集った人々から奇怪な体験談を聞くことになる。
    短編を枠物語の形式で綴っていく幻想怪奇譚。
    年表有り。
    「この人殺し!」生首がしゃべったことが発端。
    死とは?死体が動くことはありうるのか?
    当時の科学の論議から始まり、集った人々が語っていく。
    ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年06月22日

    間違えて削除してしまった。再度、ブログから感想上げ直しします。

    ブログから感想を移しました。

     枠形式といわれる物語の中に物語に込められていく語られていくのですが、タイトルの翻訳は大変だったでしょうね。

     アラビアンナイトは枠形式の代表です。一つの物語の中にいくつも入っているので、私はマトリョ...続きを読む

    0

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