Posted by ブクログ
2021年02月23日
モンテ・クリスト伯爵 (ジェッツコミックス)
岩窟王ことエドモンダンテスの復讐譚。
原作?は小学生の頃に子供向けの本で読んだ記憶が?悪い奴を騙す復讐劇くらいの印象かな(笑)
あれだけの物量の物語を良くコミックス一冊に纏めたなあ♪と感じます。
前段の、裏切り、別れ、圧倒的、徹底的な絶望から、復讐...続きを読むの鬼となるダンテスの描写は、読んでて引くくらい!
しかし、予想していなかったメルセデスとの再会、それからのダンテスが取り戻す人間らしい葛藤が表情に現れる。
ラストのエデの想いが、復讐に魂を売ったダンテスを人に戻すシーンは鳥肌モノ。
ラストシーンでダンテスが言う
「きわめて大きな不幸を経験した者のみが
きわめて大きな幸福を感じる事ができるのです
生きる事の素晴らしさを知るには
一度は死を思ってみる事が必要なのです
待て、しかしして希望せよ!」
と
文字だけでは感じ得ない、コミカライズという表現方法の素晴らしさを感じます。
子供の時に読んだ時には理解できなかったエデの大人の想い。
今なら原作を群像劇として読めるのかな?原作いってみようかなぁ、メルセデスのその後も気になるし♪