作品一覧

ユーザーレビュー

  • 世界はシンプルなほど正しい~「オッカムの剃刀」はいかに今日の科学をつくったか~

    Posted by ブクログ

    古代ギリシャから現代までの西洋哲学と科学の歴史を、「オッカムの剃刀」という縦軸を通して一気に俯瞰できるお得な一冊。正しいか間違っているかではなく、いかに単純に説明できるかという視点を持つ人と持たない人の差は大きいように思う。物理学を学ぶ機会がある高校生の後半から、大学生の前半ぐらいの時期に読むと、この先何を学ぶべきか、なぜ学ぶのかという疑問に立ち向かう力を持てるかもしれない。強くお勧め。

    0
    2025年06月28日
  • 世界はシンプルなほど正しい~「オッカムの剃刀」はいかに今日の科学をつくったか~

    Posted by ブクログ

    中世から現代まで科学を中心に「オッカムの剃刀」がいかに振るわれたかを辿る。全20章。

    はしがきで「宇宙マイクロ波背景放射」なるものが淡々と語られる。その書き振りは「ほら、みんなの好きそうなおもろい導入部でしょ?これからもっとおもろくなるで!」という作者のワクワク感と飴玉ここに置いといたからみたいなのを感じるんだけど私としてはこりゃしまったな、思ってたのよりだいぶレベルが高くて読み切れないのではという感じだった。ページ見たら460とかあるし。むむむ。

    ただ読んでみるとおもろい。最初はオッカムのウィリアムの逃亡劇。しばらくしてコペルニクスにガリレオ、ロバートボイル、ウォレス、ベイツ、ダーウィン

    0
    2024年01月30日
  • 世界はシンプルなほど正しい~「オッカムの剃刀」はいかに今日の科学をつくったか~

    Posted by ブクログ

    「複雑な理論より、シンプルな理論のほうが正しい」
    「余分な複雑さは削ぎ落とすが吉」

    14世紀の神学者が唱えてたとされる、極めてシンプルで有効な方法論。
    それは、科学の発展を後押しすることもあったし、科学の発展に裏打ちされることもあり、今やもう、語る必要もないくらい普遍的な心理となっている。

    その裔に、ガリレオもコペルニクスも、ケプラーも、ニュートンも、おますのだ。

    本書は、その視点で科学発展史を語る。
    神の軛から、科学を解き放つのが、どれだけ困難な事業であったかが、ホンマによく解る。

    著者は最後に、結局のところはそれは、ベイズ統計だろうという。
    シンプルなことほど、現実である可能性が高

    0
    2023年07月13日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!