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敵対する組の親分を殺し、13年余りの刑期を終えて出所した、ピストルの健太、通称“ピスケン”こと阪口健太。自衛隊の湾岸派兵に反対し単身クーデターを起こし、自殺未遂した“軍曹”こと大河原勲。大物政治家の収賄の罪を被った大蔵官僚出身の元政治家秘書“ヒデさん”こと広橋秀彦。個性的すぎるこの三人が奇妙な縁でタッグを組み、彼らを陥れた巨悪に挑む。「悪漢小説の金字塔」決定版!
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Posted by ブクログ
著者らしさが最初の数ページから全開で、読み始めてすぐ「これは理屈で読む話じゃないな」と肩の力が抜きながら物語に没頭しました。
時代に置いていかれた男たちの荒っぽさと、どこか抜けきらない人情が同居していて、笑いながらも胸の奥が少しざらつきます。
軽口や啖呵のテンポが抜群で、ページをめくる手が止まりませんでした。
展開は勢い任せなところも多く、細かい辻褄や深みを求めると物足りなさはありますが、それでも、筋を外れてもなお残る矜持や美学があって、「悪党」と呼ばれる男たちのほうがよほど人間らしく見えてきます。
読後、昭和の裏道を一緒に歩いたような余韻が残る一冊でした。
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