中央公論新社作品一覧

  • 英語コンプレックス粉砕宣言
    4.3
    【目次より】 一章 混迷の入試制度改革を検証する センター試験は悪くない/日本人に根強い「ペラペラ」コンプレックス」/「話す力」をどう測定するのか/サモアの小学校で見た徹底トレーニング型授業/「アクティブ・ラーニング」も基礎力が不可欠 二章 「英語植民地化」する日本 日常的に英語が必要な日本人は一%以下?/「吹き替え映画」への違和感/英語力で人の能力を測る危険性/大事な交渉ほど、プロの通訳者に任せるべき/「授業をすべて英語で」の虚妄/異質な世界を知る――英語を学ぶ意味/姓名のローマ字表記をどう考えるか 三章 〈小学校編〉発音のペラペラ「感」を身につける 小学校の英語の授業に意味はあるか/スポーツのトレーニングのように/教職課程は音声学を必修にすべし/「きらきら星」を英語で歌おう/ポイントは教師力とテキスト/鳥飼・斎藤版学習指導要領 四章〈中学校編〉文法を「日本語で」教えよ 文法は優先順位をつけて教える/英文法を英語で教える必要はあるのか/ネイティブ・スピーカーの弱点/意味がわからないままの音読は無意味/英語の教材として“Swimmy”を/語彙力の強化は文学から/身体のモードチェンジが必要 五章 〈高校編〉「意味のある話」ができる力を身につける 「英語で考えよ」で読解力はますます落ちる/日本語訳を読ませてからリスニングを/「論理国語」の虚妄/論理だけでは解釈できない/「頭の良い」高校生を育てよう 六章 「とりあえず話したい」人のために 日本人の「オーマイガー」はみっともない/困ったときの“by the way”/パーティに出るなら「My favorites map」を用意せよ「リアクション能力」を高める/時事問題を英語でコメントできますか?/世界を渡り歩くメンタルを英語の曲で鍛える
  • 英語達人塾 極めるための独習法指南
    4.0
    英語力は会話力にあらず。文法無視で、「ペラペラ」しゃべる癖がついてしまうと、そこで学習が頭打ちになる。何ごとも、基本をおろそかにした我流では伸びない。本書は、日本が誇る英語達人も実践し、効果が実証されている学習法を、実例を交えて紹介するものである。ハイレベルな英語力がなければ、英語での交渉や口頭発表、さらには通訳・翻訳など望むべくもない。達人レベルを志す方々よ、いざ、当塾の門を叩かれよ。
  • 英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語
    3.9
    「日本人は英語が苦手だ」という通念など、信じるに足らない。かつての日本には、驚嘆すべき英語の使い手がいた。日本にいながらにして、英米人も舌を巻くほどの英語力を身につけた〈達人〉たちは、西洋かぶれになることなく、外国文化との真の交流を実践した。岡倉天心、斎藤秀三郎、野口英世、岩崎民平、白洲次郎ら、十人の「英語マスター法」をヴィヴィッドに紹介する本書は、英語受容をめぐる日本近代文化史を描きだす。
  • 英語達人列伝II かくも気高き、日本人の英語
    4.0
    「英語は学習成功者に学ぶべし」。この鉄則は揺らぐことはない。紹介する嘉納治五郎、夏目漱石、南方熊楠、國弘正雄、山内久明ら8人の〈達人〉は、工夫と努力によって、日本に居ながらにして、英語力の基礎を築き上げた。彼らはまた日本文化への貢献でも傑出した存在である。本書は、〈達人〉たちの英語習得法を紹介するが、それは「英語使い」になる明らかな道筋だ。その過程は、英語受容をめぐる格闘の歴史でもある。
  • 英語の質問箱 そこが知りたい100のQ&A
    3.7
    英語学習には、躓きの石がごろごろ。ちょっとした疑問に引っかかって、前に進めなくなることも少なくありません。英語を学ぶ老若男女から寄せられた疑問・質問の中から、英語をマスターする上で有用な事柄を一〇〇選び、明快な回答を付しました。疑問・質問は、「文法・語法」「語義・語源」「口語・俗語」「歴史・文化」「宗教・文化」に大別されるため、各項目にはこれらのカテゴリーも示しました。語学習得のコツも紹介。
  • 英語の発音と綴り なぜwalkがウォークで、workがワークなのか
    4.0
    なぜwarmがウォームで、wormがワームなのか。Tigersはタイガースなのか、タイガーズなのか。live↓livingのように、ingが付けば取ってしまうのに読みもしないeを語末に付けるのはなぜか。不思議だらけの英語の発音と綴りだが、仕組みを知れば規則性が見えてくる。本書では、母音と子音、開音節と閉音節、母音字の読み方、「マジックe」など、学校では習わない英語の発音と綴りの仕組みを基本から解説する。
  • 英語の読み方 ニュース、SNSから小説まで
    4.2
    ネット上で海外発の情報に接する機会が増えた昨今、英語を読む力の重要性はますます高まっている。本書では、ニュース記事や論文、SNS、小説など、幅広いタイプの英文の読み方を指南。論理的な読み解きのセオリーを解説する。独学者にとって宝の山である各種サイトの活用法や、ネイティブでも間違えやすい表現など、「さらに上」を目指す人へのガイドも満載。巻末に、重要語彙・文法が身につく60の厳選例文を収録。
  • 英語の読み方 リスニング篇 話し言葉を聴きこなす
    3.5
    音声英語に接し、聴き取れないからと英語習得を断念したことはないだろうか。安心していただきたい。一定の速度で英文が読めれば、自ずとリスニングの力も上達するからだ。本書では、まず読む力を鍛え、話す英語の本質とリスニング力向上のポイントを指南。ニュースや映画予告編、首相・国王や実業家のスピーチなど「本物の英語」を教材に、聴く力を身に付ける。随所に独習のコツ、巻末に即役立つ20の厳選例文を収録。
  • 英語の歴史 過去から未来への物語
    3.8
    5世紀半ば、ブリテン島の一部でのみ使われていた英語は、現在、15億人が使う国際言語へと成長した。英語は8世紀以降、北欧語、ラテン語、フランス語といった「侵入者」たちから、16世紀以降は英国人の海外進出に伴いアメリカ、アジアの言語から、語彙・綴り・文法など様々な影響を受けて創られてきた。本書は、現代英語を意識しながら1500年の歴史を概観し、近代英米社会で急変する姿とその未来を描くものである。
  • 英語を子どもに教えるな
    4.2
    著者はのべ13年間、1000人の「帰国子女」を指導する過程で、発音はぺらぺらでも授業を理解する英語力を身に付けられなかったり、日本語を喪失してしまったりする悲劇を目の当たりにした。この経験をふまえて早期教育の現場をルポし、警鐘を鳴らす。また国際社会を生き抜くために必要な能力を問い、それを養う具体的方策を提案する。
  • 英作文の技術 “3世界・24文型”で伝える
    4.3
    英作文は難しい。学校ではあまり習わず、大学入試や各種試験での出題も多くはない。そのため、訳してみてもそれが正しい答えなのか、よく分からない。しかし、メールでも会話でも、相手の言っていることを理解できても、返事ができなければ困る。和文英訳も必須の能力なのだ。本書は英作文の型を「3世界・24文型」に分類、どれに当てはまるかを見抜いて英訳する方法を伝授する。自在に英語で表現する確実なメソッドとは? □ ■ □ 目次 □ ■ □ はじめに 澤井康佑 オリエンテーション  講義 第1部 名詞と動詞の世界[項の世界] 第1講 1項動詞と2項動詞 第2講 3項動詞 第3講 2つ目の項,3つ目の項の動詞内容への拡がり  講義 第2部 イコールの世界 第4講 be動詞を用いたもの 第5講 一般動詞を用いたもの  講義 第3部 「SV+文内容」の世界 第6講 6つの型 第7講 6つの型の文型,伝達相手の付加,7つ目の型 第8講 その他の型 本書を読んでできるようになった5つのこと 問題演習 あとがき 澤井康佑 あとがき マーク・ピーターセン
  • 英単語の世界 多義語と意味変化から見る
    4.3
    英語は世界中の言語から多くの語彙を吸収し、既存の英単語も新しい意味を獲得してきた。boot(長靴)に「コンピュータの起動」の意味が生じ、固定して動かない状態を指したfastが「速い」を意味するようになるなど、一見理解しがたい変化もある。しかし、こうした変化は、ランダムにおこったのではなく、何らかの連想関係が存在するのだ。英単語の多様な意味をつなぐものとは何か。その秘密に迫る。
  • 叡智の図書館と十の謎
    3.8
    1巻2,035円 (税込)
    逃げるか、死ぬか、答えるか。十秒以内に決定せよ――長い旅路の末、伝説の図書館へとたどり着いた旅人に、守人は謎をかける。鍵となるのは十の物語。扉を開き、森羅万象に通じ、神に等しい力を手に入れることは出来るのか。本格ファンタジーの新旗手による意欲作! 装画・六七質/挿画・田中寛崇 プロローグ・エピローグを新たに書き下ろした完全版
  • 叡智の図書館と十の謎
    4.2
    どこまでも続く巨大な砂漠の果て、そこには古今東西の知識のすべてが収められ、至りし者が神に等しい力を手に入れる図書館があるという――長い旅路の末、たどり着いた旅人がひとり。鎖に縛められたその扉を開かんとする彼に守人は謎をかける。鎖は十本、謎も十問。旅人は万智の殿堂へたどり着けるのか!? 知の冒険へ誘う傑作長篇!
  • 英文法再入門 10のハードルの飛び越え方
    4.7
    「英語は苦手、でも得意になりたい」と思っている人に! 英語が難しい原因は次の2つです。1つは英語が日本語と全く別の言語だから、もう1つは中学・高校で正しい方法と順番で学ばなかったからです。この2点を意識しながら、中学・高校の英文法をもう一度学んでみましょう。本書は、名詞の用法から基本の5文型、誰もがつまずく不定詞句や関係詞まで、工夫を凝らした10の講義で解説。これで自信がつくはずです。
  • 英文法の魅力 日本人の知っておきたい105のコツ
    3.8
    日本人にはなかなかピンとこない、ネイティヴ・スピーカーの感覚。なぜ仮定法は過去形を使うの? 「あのね」「ノッてる?」「クール・ビズ」を英語でいうと? 英文法についての一〇五の質問・疑問を、「語源」「語彙」「語感」「語法」「語義」「誤解」の六つのカテゴリーに分けて、回答しました。文法の秘密をひもとけば、奥深い英語の文化が見えてくる。こなれた英語、ツウな英語を身につけたい人必見の一冊。
  • 英文法の楽園 日本人の知らない105の秘密
    4.0
    見たこともない単語が並ぶ、英字新聞のヘッドライン。いざというときに出てこない、敬語表現。つい使ってしまうけれど、実は不適切な、Shall I…? や Will you…?の使い方。日本人が知らない、ネイティヴに通じる実践的な英文法を、Q&Aの形で楽しく学べるこの一冊。知って得する蘊蓄と、豊富な例文がちりばめられた105の項目が、あなたの英語センスを磨きます。里中先生英語塾シリーズ、待望の第三弾。
  • 英雄大戦 織田信長対サラディン
    -
    三日月兄弟が五回目の「夢の対決」に選んだ英雄は、あの「蒼き狼」チンギスハンを破った魔王・織田信長、そして最強の第三回十字軍を破って、敵味方から「真の王者」と絶賛された、英雄サラディンだ!
  • 英雄大戦 織田信長対チンギスハン
    -
    駒に刻まれた英雄たちが時空を越え現実に激突する不思議なチェス盤により、織田信長とチンギスハンが朝鮮半島で対決!――はたして真の英雄はどちらなのか!? 「英雄大戦」シリーズ開幕!!
  • 英雄大戦 カエサル対アレクサンドロス大王
    -
    不思議なチェス・セットに導かれ、信長、チンギスハン両陣営で激突した三日月兄弟。今度は、アレクサンドロス大王とカエサルで勝負だ! はたして歴史上あり得ない「夢の対決」の勝敗は!?
  • 英雄大戦 曹操対ハンニバル
    -
    現実ではありえない英雄たちの激突。不思議なチェス盤が選んだ今度の英雄たちは、三国志の梟雄・曹操と、第二次ポエニ戦争のカルタゴの名将・ハンニバル! 勝利を掴むのはどっちだ!? 「英雄大戦」シリーズ第四弾!
  • 英雄大戦 豊臣秀吉対ヴァレンシュタイン
    -
    三日月兄弟が手に入れた不思議なチェスセット。次なる英雄激突は、戦国の天下人・豊臣秀吉と、三十年戦争の名将・ヴァレンシュタインだ! はたして勝利を掴むのは? 好評シリーズ第三弾!
  • 英雄《竜殺し》の終焉
    4.0
    交易都市クリザの領主は、かつて大陸を襲った竜を倒した英雄アルズレッド。富も名声も手に入れた英雄だが、闘いに身を置いてきた彼には、今の平和な暮らしは退屈の連続でしかない。古くから仕える執事と侍女のみが彼の厭世を知り、気に病んでいた。そんなある日、屋敷に現れたのは完全に白い謎の存在。《白の狩人》と名乗り、「黒」を狩ると言うのだが……!? 第9回C★NOVELS大賞特別賞受賞作
  • 英雄《竜殺し》の誕生
    5.0
    戦乱の続くフォトキア大陸南部小国家群で、無敵と恐れられる傭兵団「緋の風塵」。黒狼の二つ名を持つ部隊長アルズレッドは、いずれ伝説の竜をも殺す世界最強の男となると豪語している。戦場で拾った孤児と暮らす彼は、まず《傭兵王》ドヴォルグを倒し、その座を奪おうと秘かに狙い、剣の腕を磨いていた。だが、運命はその前に非情に立ちはだかるのだった――!!第9回C★NOVELS大賞特別賞受賞後第一作。
  • 英連邦 王冠への忠誠と自由な連合
    -
    イギリスと、過去にその帝国支配下に置かれた国々が中心となり形成される自由な連合=英連邦。 本書では、この独特の存在を通して、イギリス帝国の着地点を探り、帝国後のソフトパワーの源に迫る。
  • ええじゃないか
    4.2
    大政奉還前夜、史上最大の乱痴気騒ぎはなぜ起こったのか。やくざ者に老婆に童、新米御庭番と御用町人。三河国吉田宿に降った数枚の御札が、彼らの命運を、そして天下をも混沌の渦に陥れていく―― 作家生活10年目に切り拓く新境地。人智を超えた運命の交錯が、歴史を、物語を駆動する!
  • 駅の社会史
    -
    夏目漱石『三四郎』冒頭の名古屋駅、「勝負に打って出る玄関の駅」と言った升田幸三の大阪駅、出征・帰還の軍用列車が発着した品川駅……。明治初年の岩倉使節団で久米邦武が見出したように、「駅」は近代文明の本質を表わす場となった。大衆化・大量化する鉄道とともに変貌していく駅の姿を辿り、鉄道史から近代をとらえ直す。 〈解説〉老川慶喜
  • 疫病と世界史(上)
    完結
    3.9
    アステカ帝国を一夜にして消滅させた天然痘など、突発的な疫病の流行は、歴史の流れを急変させ、文明の興亡に重大な影響を与えてきた。 紀元前500年から紀元1200年まで、人類の歴史を大きく動かした感染症の流行を見る。 従来の歴史家が顧みなかった流行病に焦点をあて、世界の歴史を描き出した名著。(全二巻)
  • 疫病vs神
    3.0
    日本人はくり返し流行する疫病を神として祀ることで、その災厄から逃れようとしてきた。都の発展は病の流行を生み、疫病退散のために祇園祀りが行われた。また、ある種の疫病は「怨霊」として人々から恐れられてきた――。そこには、一神教の世界と異なり、多神教の日本だからこその疫神を祀るという行為がある。長い歴史の中で、日本人はどのように病と闘ってきたのだろうか。 【目次】 第1章 医学はどれだけ流行病に無力だったのか 第2章 疫病神としての天照大神 第3章 疫病は仏教伝来のせいなのか 第4章 天然痘の大流行が東大寺の大仏を生んだ 第5章 祗園祭の起源は疫病退散 第6章 菅原道真を怨霊とした咳病はインフルエンザ 第7章 疫病がくり返される末法の世が鎌倉新仏教を生んだ 第8章 なぜキリスト教の宣教師は日本に疫病をもたらさなかったのか 第9章 虎狼狸という妖怪の正体はコレラ
  • 駅名学入門
    3.7
    2020年3月開業の「高輪ゲートウェイ」で一躍注目を集めた駅名。日本の駅名とは、そもそもどういうものか。明治以来の歴史的変遷から浮かび上がってくる、思想、そして社会的・政治的・文化的背景とは。さらに、カタカナ・ひらがなを多用した「キラキラ駅名」はいかなる文脈から発想されるのか。駅の命名メカニズムを通して、社会構造の変化や地名との関係、さらに公共財としての意義や今後のあり方を展望する。多くの発見と知的刺激に満ちた本。
  • 江古田ワルツ 喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿
    3.7
    1~2巻704~792円 (税込)
    江古田にある日本茶専門喫茶店〈ひとつぶの涙〉には、今日もご近所さんが集まってくる。常連客の持ち込む話や、ふらりと立ち寄った一見さんの抱える悩みを、年齢不詳、自称・元サイコセラピストで元警視庁プロファイラーの“ママ”が鮮やかに解決する。クスリと笑えて心温まるエピソードで綴る全六話。
  • エジプト革命 軍とムスリム同胞団、そして若者たち
    4.3
    ムバーラクの三〇年にわたる独裁は、二〇一一年、民衆による「一月二五日革命」で幕を閉じた。しかし、その後の民主化プロセスの中で、軍とムスリム同胞団が熾烈な権力闘争を展開し、革命の立役者である若者たちは疎外されていく――。エジプトの民主主義は、どこで道を誤ったのか。アラブの盟主エジプトが迷走した、二年半におよぶ歴史上の劃期を、軍・宗教勢力・革命を起こした青年たちの三者の視点から追う。
  • SOSの猿
    3.4
    三百億円の損害を出した株の誤発注事件を追う「猿の話」。ひきこもりを悪魔祓いで治そうとする男の「私の話」。やがて交差する二つの話を孫悟空が自在に飛び回り、「SOS」をめぐる問いかけが物語を深化する。世界最強の猿からユングまでを召還し、小説の可能性に挑戦した、著者入魂の記念碑的長篇!
  • SDGs(持続可能な開発目標)
    3.9
    SDGs(持続可能な開発目標)は、国連で採択された「未来のかたち」だ。健康と福祉、産業と技術革新、海の豊かさを守るなど経済・社会・環境にまたがる17の目標があり、2030年までの達成が目指されている。「だれ一人取り残されない」ために目標を設定し、達成のための具体策は裁量に任されているのが特徴だ。ポスト・コロナ時代に、企業・自治体、そして我々個人はどう行動すべきか、第一人者がSDGsのすべてを解説する。
  • Sの継承(上)
    3.7
    捜査一課特殊班を翻弄する毒ガス事件が発生。現場で発見された白骨死体は、五十年の時を超え、過去のクーデター計画へと繋がっていた。――東京五輪前夜の一九六三年、国を正す使命感に燃える理系の大学生・松島は、財界の重鎮である国重に誘われ、毒ガス開発に踏み出したが……。政治家を排除しての直接民主主義は、実現できるのか?
  • えちごトキめき鉄道殺人事件
    4.0
    〈えちごトキめき鉄道・日本海ひすいライン〉の泊駅で、普通列車に乗っていた男が青酸カリにより中毒死した。被害者は元警視庁刑事・新井で、車内では乗客に飲み物を配っていた女がいたという。新井は、5年前に起きた副総理暗殺事件の捜査方針に不満を持ち1年前に退職し、事件現場のホテルで当時清掃員をしていた富永という男を追っていたようだ。しかし、富永は新井が殺害された翌日に姿を消していた。日本海を臨む鉄道車内殺害された元刑事。十津川警部が同僚へ捧げる執念の推理は!?
  • 越後湯沢殺人事件 新装版
    -
    名作『雪国』で知られる越後湯沢のリゾート・マンションの一室で美貌の芸者・由美の絞殺死体が発見された。容疑者として逮捕された旧友の依頼で現地入りした十津川警部のもとに、亀井刑事から由美の父親が東京で殺されたという一報が届く。複雑な事件の背景に政財界の大物が浮上するが、強固なアリバイと強大な権力の壁が、十津川の前に立ちはだかる!  〈目次〉 第一章 ヴィラ湯沢701号室 第二章 休 暇 第三章 若い死 第四章 検 証 第五章 二世議員 第六章 過去への追跡 第七章 師走の風の中で
  • エッセイの書き方 読んでもらえる文章のコツ
    3.7
    言葉の選び方、書き出しの心得、起承転結の「転」を利かし、書き手の「ええーっ」を読み手の「へえーっ」に換える極意とは? しなやかに感じて、したたかに描く奥義を伝授。エッセイ道30年の岸本んが、スマホ時代の文章術を明かします。単行本『エッセイ脳 800字から始まる文章読本』を改題。待望の文庫化。 第一章 テーマは連想の始動装置―「私」と「公共」の往復運動 第二章 頭にはたらきかける文、感覚にはたらきかける文―無意識を意識する 第三章 リスク回避と情報開示―「自分は他者でない」宿命を超えて 第四章 文を制御するマインド―「筆に随う」はエッセイにあらず 終章 ひとたび脳を離れたら
  • エティカ
    3.8
    ユークリッド幾何学の形式に従い、定理と公理から〈神即自然〉としての神と人間精神の本性を演繹的に論証する。 フィヒテからヘーゲルに至るドイツ観念論哲学に決定的な影響を与えた、スピノザの代表作。
  • 江藤淳はいかに「戦後」と闘ったのか
    -
    いま、批評の「海賊の唄」を聴け――。天才的頭脳、喧嘩、結核、そして真実を熱愛する心。「孤高の批評家」の激動の人生を通して描く戦後日本精神史!  片山杜秀氏推薦――「イデアを徹見し、犬語を解し、珊瑚海に日本兵の幽霊を幻視する。それが本当の江藤淳だ。そんな彼が「廃墟」と「奴隷」の戦後と闘う。にもかかわらず江藤は反近代的詩人になれぬ。あくまで近代的散文家。その断裂が江藤を謎めかせる。詩心旺盛な著者はその難関を猛突破。江藤の真実を今日的に解き放つ。雄渾な江藤論かつ激烈な戦後批判の書」。 【目次】 第一章「廃墟」と「奴隷」という主題系 第二章 埴谷雄高と丸山眞男との遭遇 第三章「作家は行動する」季節 第四章「批評の批評」という活路 第五章 国家と私 第六章 文芸時評は戦場である 第七章 小説江藤学校 第八章「戦後」との訣別 第九章「閉された言語空間」への憤怒 第十章 名辞以前の世界へ
  • 江戸悪党改め役 刺客請負人
    5.0
    幕府大老格・柳沢吉保が病葉刑部を亡き者にせんと送り込んだ刺客は、清国からやってきた異形の暗殺団・蛇囚だった。シリーズ第五弾
  • 江戸一新
    3.9
    難事業に立ち向かった叩き上げの天才―― 老中・松平信綱は何故「知恵伊豆」と称されたか? 明暦3年(1657)1月、江戸が燃え尽きた――。のちに言う「明暦の大火」である。日本史上最大、世界史的に見ても有数の焼失面積と死者数を出したこの大惨事に立ち上がった男がいた。代官の息子に生まれながら、先代将軍・家光の小姓から立身出世を遂げた老中・松平伊豆守信綱。その切れ者ぶりから「知恵伊豆」と呼ばれた信綱は、町奴の長兵衛を「斥候」として使いながら、「江戸一新」に乗り出した。現在の東京に繋がる大都市・大江戸への「建て替え」が始まったのだ。 読売新聞連載「知恵出づ 江戸再建の人」より改題。 目 次 第一章 大火発生 第二章 復興開始 第三章 米の値段 第四章 復興景気 第五章 抗 争 第六章 大移動 第七章 討ち入り 第八章 遷 都
  • 江戸川乱歩座談
    5.0
    戦前、孤高の「人嫌い」として知られた作家・江戸川乱歩は、戦後、日本探偵小説界の名ホストとして活躍した。 森下雨村・横溝正史ら雑誌「新青年」の立役者たちから、小林秀雄・幸田文ら文壇の著名人まで――探偵小説の魅力を共に語り尽くす、夢の饗宴! 乱歩の参加した主要な座談・対談をセレクトした文庫オリジナル。 生誕130年記念刊行 〈解説〉小松史生子 【1 座談篇】 ●探偵小説座談会(1929):大下宇陀児/加藤武雄/甲賀三郎/浜尾四郎/森下雨村 ●明日の探偵小説を語る(1937):海野十三/小栗虫太郎/木々高太郎 ●乱歩氏を祝う(1954):木々高太郎/戸川貞雄/城昌幸 ●探偵小説新論争(1956):大下宇陀児/大坪砂男/木々高太郎/角田喜久雄/中島河太郎/春田俊郎 ●文壇作家「探偵小説」を語る(1957):梅崎春生/曽野綾子/中村真一郎/福永武彦/松本清張 ●「新青年」歴代編集座談会(1957):城昌幸/延原謙/本位田準一/松野一夫/水谷準/森下雨村/横溝正史 【2 対談・鼎談篇】 ●E氏との一夕(1948):稲垣足穂 ●幽霊インタービュウ(1953):長田幹彦 ●問答有用(1954):徳川夢声 ●幸田露伴と探偵小説(1957):幸田文 ●ヴァン・ダインは一流か五流か(1957):小林秀雄 ●樽の中に住む話(1957):佐藤春夫/城昌幸 ●本格もの不振の打開策について(1958):花森安治
  • 江戸川乱歩トリック論集
    4.2
    探偵小説にとってトリックとは何か? 戦後、江戸川乱歩は海外作品を渉猟し、「なぜ小説を書かぬ?」と揶揄されながらも、独自のトリック研究に没頭した。 物理トリックは本当に出尽くしたのか。これからのミステリが進むべき道とは……。 多くの追随者を生んだ、全推理ファン必読の名篇「類別トリック集成」、およびその随筆版として自身が編んだ『探偵小説の「謎」』。ほか、乱歩のトリック論を精選し、初めて一冊に。 巻末に、トリック研究の只中に行われた横溝正史との対談「探偵小説を語る」(1949)を付す。 さらに、乱歩没後、松本清張指揮のもと研究を引き継いだ中島河太郎・山村正夫による「トリック分類表」(1969)を書籍初収録。 「類別トリック集成」という伝説を乗り越え、来たるべき探偵小説を模索するための、文庫オリジナル。 『江戸川乱歩座談』(中公文庫)に続く生誕130年記念刊行。 【目次】 1 類別トリック集成 2 探偵小説の「謎」 3 トリック各論・補遺:珍らしい毒殺の話/微視的探偵法/自動車と探偵小説 4 トリック総論:探偵小説のトリック/トリックを超越して/「謎」以上のもの/トリックの重要性/一人の芭蕉の問題/本陣殺人事件/探偵小説と子供心/創意の限度について/探偵小説の特殊性への執着/トリックについて 5 トリック分類表(中島河太郎・山村正夫)/探偵小説を語る(対談・横溝正史) 解説 新保博久
  • 江戸暮らしの内側 快適で平和に生きる知恵
    3.0
    少ない物的資源を有効に使い、無駄なく再利用していたこと。狭くプライバシーも制限された住居に暮らしつつも、近隣の人々とうまく付き合い、和やかな人間関係を築いていたこと。そして、しっかりした教育を受け、よく本を読んでいたこと。「与えられた場で懸命に生きる」人生を自然に送っていたこと。 こうした江戸庶民の生の「内側」を幅広く捉え、さまざまなエピソードとともに本書は紹介していきます。江戸庶民のあり方は21世紀に暮らす私たちにとって、「生きた」知恵の宝庫です。図版多数。
  • 江戸小咄散歩
    -
    粋な江戸っ子たちは、実際にどんな生活を送っていたのか? 当時の生活風景を映し出す小咄や川柳を引きながら、由緒ある江戸の町名ごとに市井の様子をよみがえらせる。現住所も併記し、江戸に思いをはせながら散歩するのに最適な一冊。
  • 江戸城―本丸御殿と幕府政治
    4.3
    松之廊下にはどのような役割があったのか? 老中の登城から退出までを追ってみると?「奥」の側用人が「表」の老中より権力をふるえたしくみとは? 大名統制において殿中儀礼が持った意味とは? 大奥女中にはどのような仕事があったのか? 江戸城における政務は、本丸御殿の構造と密接に関係している。部屋の配置とその役割を詳しく紹介し、「表」「奥」「大奥」それぞれで展開した幕府政治のしくみを読み解く
  • 江戸城御庭番 徳川将軍の耳と目
    3.0
    徳川吉宗が八代将軍の座につくと、紀州藩士二〇五名を幕臣に編入、側近とした。その中に将軍の耳や目となり活動する隠密の一団があった。御庭番である。彼らは表向き、将軍やその家族の身辺警備・取次などを務めたが、いったん命が下ると姿を変えて各地で情報収集に当たった。のちにその家筋から幕政に重用される人材を生む。本書は、厳格な統制と秘密保持をもって将軍に情報をもたらし、徳川権力を支えた御庭番を精密に考証する。
  • 江戸の温泉三昧
    -
    草津では小林一茶が江戸との往復時にたちより、俳句を詠んだ。一茶自身湯治が好きで覚え書きや感想を残している。また熱海を訪れた中級武士たちは新鮮な海の幸に感激してグルメ三昧、弁当を持って寺社詣でに出かけた。道後・有馬などの大歓楽地では、小金のある連中が名産・名物を買い漁り……。古代の湯浴みに始まり、江戸期に急速に広がった温泉文化の有り様や魅力を語る。
  • 江戸の紀行文 泰平の世の旅人たち
    4.0
    徳川の世は泰平。人びとはどこへでも旅ができる喜びを実感する。旅といえば辛く悲しいという中世以来の意識は劇的に変化し、「楽しい」「面白い」が紀行文の一つの型となり、さらに「いかに実用的か」が求められるようになる。辺境への関心も芽生え、情報量も豊富になっていく。好奇心いっぱいの殿様の旅、国学者のお花見、巡検使同行の蝦夷見聞などを通して、本書は江戸の紀行文の全体像を浮かび上がらせるものである。
  • 江戸の健康食
    -
    「朝茶はその日の難のがれ」「大根くうたら葉っぱ干せ」。身近な食材をつかって病気にならないように工夫した先人の知恵に学ぶ。海の幸、山の幸、発酵食品から、酒の飲み方まで、様々な文献から当時の料理法や養生法を紹介、現代の栄養学に照らしながら、わかりやすく解説する。さらに著者独自のお勧めメニューの作り方を指南する。
  • 江戸の災害史 徳川日本の経験に学ぶ
    5.0
    電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。 江戸時代は大災害が集中した、日本史上でも稀な時期である。 江戸を焼き尽くした明暦の大火、富士山の大噴火、日本史上最大級の宝永地震、度重なる飢饉などの記憶は今も語り継がれている。 一方、幕府や藩、地域社会、家の各レベルで人々が防災に取り組んだのも江戸時代に入ってからだった。 いのちを守るシステムはいかに形成され、いかに機能しなくなったのか。 災害と防災から見えてくる新たな江戸三百年史の試み。
  • 江戸の思想史 人物・方法・連環
    3.7
    荻生徂徠、安藤昌益、本居宣長、平田篤胤、吉田松陰-江戸時代は多くの著名な思想家を生み出した。だが、彼らの思想の中身を問われて答えられる人は多くないだろう。それでも、難解な用語の壁を越え、江戸の時代背景をつかめば、思想家たちが何と格闘したのかが見えてくる。それは、"人と人との繋がり"という、現代の私たちにも通じる問題意識である。一三のテーマを通して、刺激に満ちた江戸思想の世界を案内する。
  • 江戸の大詩人 元政上人 京都深草で育んだ詩心と仏教
    -
    元政上人は、法華宗の僧侶としてだけでなく、漢詩、和歌、文筆に秀でた江戸時代有数の文化人として知られていた。  元政上人の名前を知る人は、今となってはほとんどいないかもしれない。まさに“忘れられた詩人・文学者”である。けれども、松尾芭蕉や、井原西鶴、北村季吟、小林一茶、宝井其角、与謝蕪村といった江戸時代を代表する文化人たちがこぞって元政上人を仰ぎ、讃嘆していた人であり、宮沢賢治の「雨ニモマケズ手帳」にも「元政」の名前を挙げて上人の短歌がメモされていたことなどを知れば、没後三百五十年の歳月を経た今、元政上人を改めて見直すことも、日本文化の源流を知る上で重要なことであろう。――「はしがき」より
  • 江戸の夕栄
    -
    自身番、辻番、芝居茶屋、芸妓の話など、江戸堀江町に生きた著者が、幕末・明治初頭の江戸生活の実態を生き生きと描く貴重な記録。
  • 江戸の雷神
    4.3
    火付盗賊改役の伊香雷蔵は、常に捕物の先頭に立ち、町人に人気がある。その勇猛さで「江戸の雷神」と呼ばれる一方、斬り捨て御免の火盗改ながら、できるだけ賊を生け捕るのが信条という快男児だ。府内を騒がす辻斬り、押し込みに加え、その鮮やかな手並みで「匠小僧」と呼ばれる盗賊を追う雷蔵だったが――。痛快時代小説シリーズ、開幕!
  • 江戸の雷神 死化粧
    3.5
    深川で娘が惨殺された。もう四人目だ。続いて刺殺された男の死体が吾妻橋近くで見つかる。その頃、「江戸の雷神」と呼ばれ町人に人気があった前火付盗賊改役の伊香雷蔵は、わけありの剣の達人・安斎六右衛門、元盗賊の玄慈、幼馴染みで拳法使いの女医・長飛とともに、「よりよい江戸」をつくらんとしていたが……。 個性的な仲間たちが正義のために奮闘する、痛快時代小説シリーズ!
  • 江戸幕府と儒学者 林羅山・鵞峰・鳳岡三代の闘い
    3.0
    林家は、朱子学者・林羅山を始祖とする江戸幕府に仕えた儒官の家柄である。大坂冬の陣の発端となった方広寺鐘銘事件から、史書『本朝通鑑』の編纂、湯島聖堂の創建、大学頭叙任、赤穂浪士討ち入り事件への対応、そして新井白石との対立まで――。初代羅山・二代鵞峰・三代鳳岡は、歴代将軍の寵用と冷遇に翻弄されながらも、江戸期朱子学の確立に奔走した。その林家三代一五〇年の闘いと事績を描く。
  • 江戸文化評判記 雅俗融和の世界
    3.0
    江戸には江戸の文化を成熟させた先人がいた。その果実は、現代と全く異なる味わいがあるからこそおもしろい。著者は、江戸の文物を部品に一人乗りのタイム・マシーンを組み立てて江戸観光を企てる。着いた時代は伝統の「雅」と新興の「俗」の両文化が見事に融和した壮年期の江戸。中央はもとより地方にも足を延ばし、一癖も二癖もある多彩な人々を訪れ、出版事情を探り、文人大名の蔵書も拝見。まずはこれを評判記に刻んで御報告の仕儀。
  • 江戸―平安時代から家康の建設へ
    4.0
    徳川家康が入城し、将軍の本拠地として大都市へ変貌した江戸。その始まりは平安時代末、秩父平氏一族の江戸氏が拠点を置く低湿地だった。太田道灌の江戸城築城、戦国大名北条氏の支配を経て、入府した家康の大工事によって、城と町は発展を遂げる。江戸の繁栄はいかにして築かれたのか。本書では新知見をふまえ、中世から近世への変遷過程を解明。平安時代の寒村から、豪華絢爛な都市が成立するまでの500年を描き出す。
  • 江戸落語事始 たらふくつるてん
    -
    口下手の甲斐性なしが「江戸落語の始祖」!? 覚えなき殺人罪で京から江戸に追われた鹿野武左衛門。仇討ちの恐怖に怯える中、馬鹿咄をする才を見いだされ、崖っぷち人生が変わっていく。将軍綱吉による激しい言論弾圧やコレラの騒乱に抗い、命を賭して〝笑い〟を届けた伝説的咄家の知られざる物語。『たらふくつるてん』より改題。
  • 金雀枝荘の殺人
    3.6
    完全に封印され「密室」状況となった館で起こった一族六人殺しの真犯人は、いったい誰だったのか。事件から一年後、真相を探るべく館にやってきた兄弟たちは推理合戦を繰り広げる。そして、また悲劇の幕が開いた……。恐怖と幻想に満ちた本格ミステリー。
  • NPOとは何か 災害ボランティア、地域の居場所から気候変動対策まで
    4.3
    政府・自治体や企業から独立した民間の非営利団体・組織=NPO。阪神・淡路大震災後のボランティア活動以降、広く知られる。近年、子どもの貧困や孤独、気候変動など新たな社会課題が顕在化すると、行動の中心となり、活動分野と範囲を拡大。かつての会社や地域社会のような人と人を結び付ける「中間集団」が細るなか、その受け皿としても注目される。本書は、歴史、制度、存在理由から特性まで、把握しづらい実態を描く。
  • 絵葉書のように
    4.7
    『単行本未収録エッセイ集 あの頃』から、「武田泰淳との思い出」「歩く」「食べる」、三つのジャンルのエッセイを厳選。夫亡き後の長い時間のなかでゆっくりと発酵した夫や友人たちへの思い、街を歩き、見たもの、食べたもの、感じたことをそのまま、はっとするような文章で切り取ったエッセイ集。
  • エビはすごい カニもすごい 体のしくみ、行動から食文化まで
    4.5
    みんなが大好きなエビとカニ。しかし、その体のしくみや行動は意外に知られていない。なぜエビ・カニは茹でると赤くなるのか。エビがプリプリの理由は? カニの横歩きの秘密は? エビ・カニとシャコやヤドカリとの違いとは? さらには何百㎞も渡りをするエビ、ハサミをパチンと閉じてプラズマを発生させ獲物を倒すエビ、毒を持つイソギンチャクをはさんで身を守るカニ等、多種多彩なエビ・カニのすごい生き方を紹介する。
  • エミリーに薔薇を
    3.2
    名家の老嬢エミリーの死後、閉ざされた部屋に残されていたのは……。短篇ミステリの古典にも数えられる表題作ほか、「あの夕陽」「ウォッシュ」など七篇を収録。架空の町ジェファソンを舞台にした《ヨクナパトウファ・サーガ》の全体像を望見しうる短篇集。巻末に中上健次の講演「フォークナー衝撃」他一篇を収録。     【目次】 赤い葉/正義/エミリーに薔薇を/あの夕陽/ウォッシュ/女王ありき/過去/デルタの秋/解説(高橋正雄) 《巻末付録》  中上健次、フォークナーを語る(フォークナー、繁茂する南/フォークナー衝撃)
  • エリカ
    3.5
    急逝した親友の告別式の夜、その不倫相手と二人で飲んだのをきっかけに、エリカはいつしか彼との恋愛にのめり込んでいく。逢瀬を重ねていった先には何が……。 高ぶるほど空虚、充たされるほど孤独。現代の愛の不毛に迫る長篇。
  • エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主
    4.1
    1952年に25歳で英国の王位に即いたエリザベス女王。カナダ、オーストラリアなど16ヵ国の元首でもある。W・チャーチルら十数人の首相が仕え「政治的な経験を長く保てる唯一の政治家」と評される彼女は、決して〝お飾り〟ではない。70年近い在位の中で政治に関与し、また数多くの事件に遭遇。20世紀末、その振る舞いは強い批判も受けた。本書はイギリス現代史をたどりながら、幾多の試練を乗り越えた女王の人生を描く。
  • エリートと教養 ポストコロナの日本考
    4.2
    政治家は「言葉の力」で人々の共感を醸成できるのか? 専門家は学知を社会にどのように届けるべきか?――不信感と反感が渦巻く今こそ、エリートの真価が試されている。そこで改めて教養とは何か、エリートの条件とは何か、根本から本質を問うた。政治、日本語、音楽、生命……文理の枠に収まらない多角的な切り口から、リベラル・アーツとは異なる「教養」の本質をあぶりだす。科学史・文明史の碩学からのメッセージ。
  • エルサレムの歴史と文化 3つの宗教の聖地をめぐる
    5.0
    ユダヤ教やキリスト教、イスラム教の聖典に描かれ、史跡が数多く残る古都エルサレム。今も世界中から巡礼が訪れる。その文化は、古代イスラエル王国が興った紀元前一〇〇〇年ごろから現在まで、諸民族の激しい攻防をくぐり抜け、受け継がれてきた。本書は、貴重な現地写真など一五〇点以上の図版と共に、「聖なる都市」の唯一無二の魅力を紹介。聖地の起源を物語るエピソードを随所に交え、美術館を巡るように街を探訪する。
  • 黄金郷(エルドラド)伝説 スペインとイギリスの探険帝国主義
    4.0
    コロンブスの新世界到達を契機として、ヨーロッパ人は南米へと進出した。黄金郷という見果てぬ夢を追い、己の全財産、全人生をかけて、彼らは探険を決行。その黄金にかける情熱は、やがて南米北部におけるスペインとイギリスの覇権争いにつながっていく。緑の秘境として知られるギアナ高地。そこは黄金の争奪戦が繰り広げられ、探険を侵略の道具とする「探険帝国主義」の舞台だった。黄金と領土争奪の五百年のドラマを追う。
  • エルの幻想曲 オルデンベルク探偵事務所録
    3.0
    エル&ジークが帰ってきた! 兄貴分クリスにお屋敷に連れてこられたエル。そこに住む女の子と友達になってほしいと頼まれる。初めての人間の友達に緊張するエルだったが……。
  • エロス的人間
    -
    「エロティシズム……太古の闇のなかの恐怖をそのまま現代に持ってきたかのような、社会生活をおびやかす暗い力」。千一夜物語やサド、ジャン・ジュネ、フロイト、同性愛、ナルシシズムと、あらゆる角度から人間のアンモラルな隠れ家を探検。
  • えろたま
    3.0
    アンナ先生が発見したエロンブスの卵(えろたま)は明日の生きる糧となる? 「女と男の性愛」や「カラダの神秘」について全身全霊を捧げ、マジメに考察した史上稀なる爆笑エッセイ
  • エロティシズム
    5.0
    「人間の性的活動は、動物のそれと全く違った面をもっている……つまり快楽の欲求によって動かされている」。芸術や宗教の根柢に横たわり、快楽・錯乱・狂気にまで高まるエロティシズムの渉猟。矛盾に満ちた精神世界を冒険した澁澤龍彦の軌跡。
  • 炎冠 警視庁捜査一課七係・吉崎詩織
    3.0
    警察小説界、大激震!  驚愕の新人ここに現る。 2019年、夏。渋谷ハチ公像の目の前で、女性が爆死する異常な殺人事件が発生した。被害者の頭部には時限爆弾。指定されたコースを走り、時間内に目的地に辿りつかなければ、爆破するように設定されていた。陸上経験者である刑事・吉崎詩織は特捜の一員として事件を追う。 だが犯人の魔の手は、東京五輪マラソン代表候補であり、かつて詩織のライバルであった樋口舞子の元に迫る――。 警察の威信にかけて異常事件を食い止めろ。 空前のスケールで放つ警察小説!
  • 鳶魚で江戸を読む 江戸学と近世史研究
    -
    江戸学の開祖・三田村鳶魚が見た江戸の姿はどのようなものだたのか。近世史家の著者が、アカデミズムの観点から鳶魚の業績をたどりつつ、江戸の風俗・社会についてわかりやすく解説。現代歴史学の立場にたった客観的な視点を通して、江戸学の大家の思想と歴史観を浮かび上がらせる好著。
  • 園芸家12カ月 新装版
    4.2
    われわれ園芸家は未来に生きているのだ――。草花をこよなく愛したチェコの作家、カレル・チャペックが描く、園芸愛好家の幸福な熱狂に満ちた一年。その軽妙な筆致で世界中の読者を魅了し続ける名エッセイを、著者生誕130年を記念し、新装版として刊行。 〈新装版解説〉阿部賢一
  • 演劇入門 増補版
    4.0
    生涯に一度、私の演劇観を具体的に述べ、一冊にまとめておきたい――。演劇人、シェイクスピアの翻訳者としての旺盛な著作活動の中から戯曲論、翻訳論、演出論、演技論等を自ら厳選。待望された著者唯一の入門書であると同時に演劇理論家としてのエッセンスを提示する。全集未収録の単行本版に「醒めて踊れ」を増補した決定版。 〈解説〉福田 逸 ■目次 Ⅰ 劇と生活/演劇の特質/劇場への招待 Ⅱ 戯曲読法/ことばの二重性/シェイクスピア劇のせりふ Ⅲ 演技論 Ⅳ 演出論/シェイクスピア劇の演出 Ⅴ 日本新劇史概観 * 醒めて踊れ あとがき 解説 演劇理論家としての福田恆存 福田逸
  • 炎上社会を考える 自粛警察からキャンセルカルチャーまで
    4.3
    インターネットやSNSを中心に沸き起こる、尽きることのない分断・衝突・ぶつかり合い――。「炎上」という現象をかくも夥しく呼び起こしてしまう今日の社会、すなわち「炎上社会」は、どんな対立構造を持ち、いかなる紛争状況を抱えているのか。また、その背景にはどんな社会構造があり、時代状況があるのか。本書の意図は、炎上社会の成り立ちを分析し、炎上という現象の社会的な意味と文脈を明らかにすることである。 【目次】 第1章 自粛警察と新自由主義 第2章 SNSの倫理と新自由主義の精神 第3章 ハッシュタグアクティヴィズムの光と影 第4章 差別と反差別と反・反差別 第5章 誹謗中傷と共感市場主義 第6章 キャンセルカルチャーの論理と背理
  • 炎上する言論 『新潮45』休刊が問うもの
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1982年に創刊された『新潮45』が2018年10月号をもって休刊した。8月号の杉田水脈・衆議院議員による論文「『LGBT』支援の度が過ぎる」、並びに10月号での杉田論文の検証企画が強い反発を受けたためだ。これからの言論空間はどうなっていくのか―― (『中央公論』2018年12月号同名特集より) 「休刊誌でたどる『編集』の困難 分断された読者を、雑誌は『総合』しうるか」武田徹・専修大学教授/「くだらない企画に内包されたLGBTと国家の大きな問題」千葉雅也・立命館大学准教授/「元『論座』編集長が語る論壇史」薬師寺克行・東洋大学教授
  • 炎上するまくら〈2017〉
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 落語家立川吉笑が雑誌『中央公論』に連載中の人気コラムをまとめた電子書籍。各回タイトル:(1)芸名変更ニモマケズ(2)明日は昨日の風が吹く(3)SMAPこわい(4)疑わしきは、我にあり?(5)散り際は、潔くなく(6)“ベタ”力(7)コンプライアンスの功名(8)アラ出汁はいつでも美味い(9)応援してしまう夏(10)不倫よりも抜きたいスクープ(11)お金の重み(12)人気稼業は大変だ。
  • 炎上するまくら〈2021〉やけど注意報
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『中央公論』の人気連載コラム、落語家・立川吉笑さんの「炎上するまくら」を2021年1月号から12月号まで12回分収録。
  • 燕石十種〈第1巻〉
    -
    1~6巻2,093~2,424円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 高尾考/遊女考/猿楽伝記/瀬田問答他
  • 圓朝
    3.0
    裏切り、怨念、なんのその! 「怪談牡丹灯籠」を生んだ近代落語の祖・三遊亭圓朝。精魂こめて仕込んだネタを師匠に奪われ、愛弟子に裏切られ、息子はスリで逮捕……壮絶な芸道を駆け抜け怪物となった圓朝は、「真景累ヶ淵」「死神」と数多の名作を生み出していく。不屈の魂に燃えた〈大圓朝〉の知られざる迫力の一代記。〈解説〉中江有里
  • 円と日銀 セントラル・バンカーの回想
    -
    固定相場制の下での戦後復興から、貿易収支の黒字転換、ニクソン・ショック=変動相場制、円高時代へと劇的に変動した日本の経済政策。本書は、一貫して日本の金融政策の中枢にあった著者が、政策決定に至る様々な要因を回顧しながら、円の国際化の条件、為替相場制度論等を展開するとともに、通貨安定・信用秩序の番人であるべき中央銀行の役割を論じ、前川春雄、ボルカー等著名セントラル・バンカーの素顔を友情こめて伝える。
  • エンピツ戦記 誰も知らなかったスタジオジブリ
    3.9
    『となりのトトロ』から『思い出のマーニー』まで。アニメーターとして、スタジオジブリの作品を支えた著者・舘野仁美による回顧録。 記憶の中にある宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、そして高畑勲監督、スタッフたちとのエピソードをつづる――。 文庫化にあたり、著者の新たな挑戦を書いた近況報告を収録。 〈序文〉鈴木敏夫〈解説〉万城目学
  • えんまと希望の星 - 幽霊少女と地獄の詐欺師
    3.0
    コンビニで働く青年・公弘はある日自宅で幽霊を見てしまった。あまりの衝撃に寝不足のまま向かった職場では、刃物を振りかざした異様な風体の男に襲われ絶体絶命に! ピンチを救ってくれたのは、店で「おでんさん」と呼ばれる男だった。彼は地獄を統べる閻魔大王だと名乗り、公弘の命を狙って地獄から脱走した囚人を、回収しに来たのだと言うのだが……。不思議で切ないファンタジック・ホラー開幕!
  • 円安が日本を滅ぼす 米韓台に学ぶ日本再生の道
    4.2
    1巻1,870円 (税込)
    日本を衰退させた基本的原因は、中国工業化への対処の誤りだ。本来は、技術革新で中国製品と差別化を図るべきだった。 しかし、日本は、中国との価格競争で苦境に陥った産業を救済するため、賃金を抑え、かつ為替レートを円安に誘導した。 そのために、古い産業が残り、技術革新が停滞して、経済全体が衰退したのだ。 目 次 はじめに―日本はどこで間違えたのか? 第1章 日本が先進国だった時代が終わろうとしている 第2章 どうすれば賃金が上がるのか? 第3章 円安政策こそが日本経済衰退の基本原因 第4章 日本衰退の基本原因は、中国工業化への対処の誤り 第5章 未来に向かって驀進する世界の企業群 第6章 韓国、台湾の成長は今後も続き、日本を抜く 第7章 日本企業はどこに行く? 第8章 日本再生のために政府は何を出すべきか    図表    索引
  • AIが問い直す、人間が生きる意味 人工知能VS人間は、将棋でも日常生活でも?
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人工知能を活用して生活する将来を、棋士の羽生善治さんと、言語脳科学者の酒井邦嘉さんが対談。
  • AI時代のことば力
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●沈黙のすすめ 好奇心を疑い、問う力を養う 若松英輔 ●言語習得に見る知性の本質 オノマトペ・記号接地・ChatGPT 今井むつみ ●〔対談〕「親しくなるための言語」はITでまかなえない 辺境で見つけた本物の語学力 高野秀行×伊藤雄馬 ●流浪の民ロマから学ぶもの 機械の間違い、人間の間違い 角 悠介
  • AI時代を生き抜くための事務
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ◆〔対談〕文学と経営学から再考する 事務を知れば、世界の神経構造が分かる▼阿部公彦×楠木 建 ◆それでもなくならない事務の条件 「AIで仕事がなくなる」論文から10年の検証▼海老原嗣生 ◆日本唯一の総務専門誌前編集長が語る バックオフィスこそが会社を変える▼豊田健一 ◆ワクワクする冒険を実現する方法が「事務」だ▼坂口恭平 ◆ナッジ、現在バイアス、参照点…… 行動経済学でムダをなくす▼大竹文雄 ◆会社のなんでも屋? 名作漫画と当事者談から読み解く「総務の力」▼辛酸なめ子
  • AIと日本企業 日本人はロボットに勝てるか
    3.7
    人工知能(AI)、IoT、ビッグデータ技術の活用で、人々の仕事が奪われていく。時代は大転換期に入った。あなたの仕事は大丈夫か。日本を動かしてきた3人が、大混乱期のニッポン経済を大胆予測。言いたい放題、炎上必死。でも、日本経済が2時間でわかる! ▼日本の大企業が、自滅するのはなぜか。 ▼メガバンクが大量リストラするのはなぜか。 ▼仮想通貨の正体とは。 ▼中国アリババの急成長の真相は。 ▼あなたの仕事は大丈夫か……。 ▼大転換期に生き残る秘策とは。 ◎内容例 榊原 デフレ克服なんていうことを、まだスローガンにしていること自体が 田原 危ない? 榊原 おかしい!(笑) 田原 日銀の黒田はそういっている。 榊原 本気でそういっているのかな。   (本文より)
  • AIに、恋の仕方を聞いてみた
    4.0
    「自動告白機みたいなのがありさえすれば」 『自動失恋慰め機の開発も待たれるな』 陸上部のエースに学園祭で告白したい浩太は、AI端末と夜な夜な計画を練る。一方、さくらは幼なじみの家に自分のコピー人格AIを送り込み、恋愛シミュレーションを図るが……。計算では万全なはずだったのに、現実の壁はあくまでも高い。AIがほんのり照らす不器用な主人公たちの未来。 『それをAIと呼ぶのは無理がある』改題
  • A君(17)の戦争Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
    -
    「魔王領の未来は君とともにある」 「お前様は――魔王領そのものだからだ」 「僕は、魔族だ。魔王領の総帥だ」 さえない高校二年生が〈魔王〉として異世界に召喚された! 劣勢の魔族を率いて人族との戦いに臨んだ少年は、敵中枢への急襲作戦を発動。だが、人族大同盟機構軍は圧倒的兵力で魔王城に押し寄せる。小野寺剛士17歳の決断は!? 長篇ミリタリー・ファンタジーの文庫版9巻を集成し、特別寄稿・菅沼拓三「豪屋大介は何者か」を収録。
  • A君(17)の戦争Ⅰ
    -
    1~3巻5,280~5,500円 (税込)
    「君にさ、新しい魔王になってもらえないか、と思って」 ちんちくりんでいいところなしの高校二年生・小野寺剛士17歳。身を守るためなら恐怖と恨みをエネルギーに変える高速怨念増殖炉を内蔵する彼が、苛めっ子への復讐を果たそうとしたその時、白い閃光に包まれた! 転移したそこは、人族のランバルト国に侵攻されつつある魔族の国ブラントラント。魔王陛下の田中さんから次期魔王として魔王領総帥に任命された剛士は、ゴブリン、ヴェアウルフ、ヴァンピレラらの部隊を率い、劣勢の戦場へと向かうが……。 〈魔王〉となるべく異世界に召喚された少年の運命は!? 長篇ミリタリー・ファンタジー、待望の復刊! 特別寄稿:菅沼拓三「豪屋大介は何者か」収録。
  • おいしい給食 Road to イカメシ
    5.0
    一九八九年函館。 数学教師の甘利田幸男は《給食道》におけるライバルと戦っていた。彼の名は粒来ケン。教室のストーブを駆使し、様々なアレンジを加える生徒だ。 甘利田と粒来は、忍川中を「給食完食」のモデル校とすべく乗り込んできた等々力町長に対峙する中で、新たな関係を築くことに。 そしてついに念願の「イカメシ」給食に出会い――!? 我食らう、ゆえに我あり! 空前絶後の給食スペクタクルコメディ。
  • おいしい給食 チリコンカンと北の友達
    3.5
    市原隼人主演、大人気ドラマ原作本! 給食マニアの教師・甘利田幸男が北海道函館の中学校に異動して1年。ここでもほとばしる給食愛を隠している(と本人だけは思っていた)甘利田の前に、新たな《給食道》を歩むライバルが現れた!? その男子生徒の名は粒来ケン。 北の地オリジナルの献立、カニメシやカレースープなどに囲まれ、二人の熾烈なバトルが幕を開ける――!
  • おいしい給食
    3.6
    映画化決定! 市原隼人主演で人気の笑って泣ける学園グルメエンタメ! ハンサムだが無愛想な数学教師・甘利田幸男。彼の唯一の楽しみは「給食」だ。鯨の竜田揚げ、ミルメーク、冷凍ミカン、ソフトメン――。構成を見極めバランス良く味わう甘利田に対し、彼を挑発するように斬新な方法で給食を食す生徒が現れた。甘利田はその生徒・神野をライバル視し勝手に勝負を仕掛けるが……。
  • おいしい給食 餃子とわかめと好敵手
    4.3
    給食に命をかける数学教師・甘利田幸男。新たな中学に赴任して二年、今日の献立「わかめご飯」と「揚げ餃子」を食べ終えた甘利田の前に、ひとりの転校生が現れる。それは前任校での因縁の相手――甘利田よりアクロバティックかつ自由奔放に給食を楽しむ生徒・神野ゴウ!? 「奴との闘いは、まだ続くのか」 市原隼人主演の人気ドラマseason2原作本!

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