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Posted by ブクログ 2020年06月10日
力作である。しかも学術的なレベルもたいへんに高い。
江戸時代の紀行文と言えば、まずは芭蕉の『おくのほそ道』であり、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』が思い浮かぶのであるが、筆者はもっと他にすばらしい紀行文があるのだと主張する。例えば、貝原益軒であり、本居宣長であり、橘南谿であり、小津久足である。
紀行文...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月02日
本居宣長の菅笠日記の解説を読みたくて手に取ったが、和泉日記の巻も大変面白かった。
はじめに、著者からのメッセージ
①江戸時代の紀行は面白い
②面白さの理解には、豊富な情報、前向きな旅人像、正確で明快な表現という新しい評価基準で紀行を見直す。
③江戸時代の紀行文の代表作は
貝原益軒の「木曽路記」橘...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月06日
新書でアタリ率が低い。
妙に学術性にこだわり、楽しまそうという発想があまりない著者が多い気がする。
これもその一つ。
もちろん、このフィールドに詳しい人ならば楽しめるのだろうが。
素人たる自分が期待していたのは江戸の紀行文のいいとこ取り。例えば江戸時代の雰囲気が活写されているシーンや、そこから紐解...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月15日
「江戸の紀行文」を読む -2011.06.10記
著者板坂耀子は’46年生れ、昨年3月、福岡教育大教授を定年退官した、と。
曰く、芭蕉の「おくのほそ道」は名作だが、江戸時代の紀行としては異色の作であり、作為に満ちて無理をしている不自然な作である。この異色の名作「おくのほそ道」でもって、江戸期に花...続きを読む
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