作品一覧 2023/11/30更新 江戸城―本丸御殿と幕府政治 試し読み フォロー 江戸城御庭番 徳川将軍の耳と目 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 深井雅海の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 江戸城―本丸御殿と幕府政治 深井雅海 本丸御殿の中でどのように日常が送られていたかについて。 (当然だが)写真がなく、平面の地図のみなので、イマイチ状況が掴みにくいものの、毎日どのような動きがあったかが具体的にわかるのが興味深い。 もちろん、時代劇で描かれるようなものが正しいとは思っていないけど、やっぱり真実は統治のための儀礼であっ...続きを読むたのかというのが感想。 当時の民俗を知る上では、良い資料。 Posted by ブクログ 江戸城―本丸御殿と幕府政治 深井雅海 どんな本なのだろうと思っていたが、内容は江戸時代の政治史。それは江戸城の内部で発揮されていたよ、という。江戸幕府は、しきたりが重視されつつ合理的な統治がなされていたのかな、と思った。 将軍は世襲であるが、その周りの側近は将軍の任用や「従三位」のような官位によって決められたり、石高によって決められたり...続きを読むした。時代によって老中の合議制になったり(家康~家光期、あるいは江戸時代後期)、一部の老中が辣腕を振るったり(天保の改革や寛政の改革)、将軍の独断で決まったり(元禄・綱吉の時代、享保の改革)、あるいは将軍が個人的に重んじた側用人(新井白石の時代)が活躍した時代、などなど、江戸時代といっても、長いので色々だ。 また江戸時代の統治の制度の仕組みも解説されており、なかなか量著であると思われる。ただ内容によって時代が行ったり来たりするので、少し混乱もする。 Posted by ブクログ 江戸城―本丸御殿と幕府政治 深井雅海 江戸幕府は幕政に参画する大名を譜代大名に限定し、外様大名を排除した。大身の大名は政治に参加せず、富と権力を一致させない点で巧妙な仕組みと評価される。しかし、この仕組みにも弊害はあった。外様大名らは幕府の役職から排除されるため、江戸城では儀式の参加に限定された。儀式では官位によって序列が決まり、大名間...続きを読むの競争意識を持たされる。 そのために官位昇進が関心事になり、官位昇進のロビイングのために賄賂が贈られるほどであった。「国持大名は幕府役職の就任から排除されていあっため、自分自身の序列を上げるには官位昇進しか途がなかった」(深井雅海『江戸城 本丸御殿と幕府政治』中央公論新社、2008年、52頁)。 官位を意識するということは朝廷を意識することになる。尊王思想を醸成することになる。尊王を掲げる勢力によって幕府が倒されたという結果を踏まえれば官位による序列化は危険がある。 Posted by ブクログ 江戸城―本丸御殿と幕府政治 深井雅海 [ 内容 ] 松之廊下にはどのような役割があったのか? 老中の登城から退出までを追ってみると? 「奥」の側用人が「表」の老中より権力をふるえたしくみとは? 大名統制において殿中儀礼が持った意味とは? 大奥女中にはどのような仕事があったのか? 江戸城における政務は、本丸御殿の構造と密接に関係している。...続きを読む 部屋の配置とその役割を詳しく紹介し、「表」「裏」「大奥」それぞれで展開した幕府政治のしくみを読み解く。 [ 目次 ] 序 江戸城の構成と本丸御殿への登城 1 儀式・政治空間「表」(将軍との関係を表徴する殿中儀礼 表の構造にみる政治の仕組み) 2 将軍の執務・生活空間「奥」(奥の構造にみる将軍の生活 「奥政治」の展開) 3 女性たちの生活空間「大奥」(大奥の構造と将軍の寝室・御台所の生活空間 大奥女中の生活と広敷役人) むすびにかえて-将軍の外出・外泊にみる江戸城御殿の構造 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ] Posted by ブクログ 江戸城御庭番 徳川将軍の耳と目 深井雅海 忍者と言えば黒ずくめで空を舞い、水の上を走り、地に潜り様々な術を使う。 そんなイメージが先行していて本当の所は謎に包まれています。 この本はそんな忍者の末裔と言われ、同じ様なイメージで見られている江戸時代の御庭番の実像を同時代の書類や彼らの日記を元に解き明かしています。 この本を読めば彼らが様々...続きを読むな術を使ったりする異能の職業集団ではなく、普通の人間と同じ様に歩き、普通の人間と同じ様に食べ、そして同じ様に悩んでいる事がよくわかります。 ただ、彼らを御庭番足らしめているのが、彼らに綿々と受け継がれてきた徳川家への忠誠心と情報収集の技なんだなと思いました。 Posted by ブクログ 深井雅海のレビューをもっと見る