【感想・ネタバレ】江戸城―本丸御殿と幕府政治のレビュー

あらすじ

松之廊下にはどのような役割があったのか? 老中の登城から退出までを追ってみると?「奥」の側用人が「表」の老中より権力をふるえたしくみとは? 大名統制において殿中儀礼が持った意味とは? 大奥女中にはどのような仕事があったのか? 江戸城における政務は、本丸御殿の構造と密接に関係している。部屋の配置とその役割を詳しく紹介し、「表」「奥」「大奥」それぞれで展開した幕府政治のしくみを読み解く

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本丸御殿の中でどのように日常が送られていたかについて。

(当然だが)写真がなく、平面の地図のみなので、イマイチ状況が掴みにくいものの、毎日どのような動きがあったかが具体的にわかるのが興味深い。

もちろん、時代劇で描かれるようなものが正しいとは思っていないけど、やっぱり真実は統治のための儀礼であったのかというのが感想。
当時の民俗を知る上では、良い資料。

0
2013年09月08日

Posted by ブクログ

どんな本なのだろうと思っていたが、内容は江戸時代の政治史。それは江戸城の内部で発揮されていたよ、という。江戸幕府は、しきたりが重視されつつ合理的な統治がなされていたのかな、と思った。
将軍は世襲であるが、その周りの側近は将軍の任用や「従三位」のような官位によって決められたり、石高によって決められたりした。時代によって老中の合議制になったり(家康~家光期、あるいは江戸時代後期)、一部の老中が辣腕を振るったり(天保の改革や寛政の改革)、将軍の独断で決まったり(元禄・綱吉の時代、享保の改革)、あるいは将軍が個人的に重んじた側用人(新井白石の時代)が活躍した時代、などなど、江戸時代といっても、長いので色々だ。
また江戸時代の統治の制度の仕組みも解説されており、なかなか量著であると思われる。ただ内容によって時代が行ったり来たりするので、少し混乱もする。

0
2012年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
松之廊下にはどのような役割があったのか?
老中の登城から退出までを追ってみると?
「奥」の側用人が「表」の老中より権力をふるえたしくみとは?
大名統制において殿中儀礼が持った意味とは?
大奥女中にはどのような仕事があったのか?
江戸城における政務は、本丸御殿の構造と密接に関係している。
部屋の配置とその役割を詳しく紹介し、「表」「裏」「大奥」それぞれで展開した幕府政治のしくみを読み解く。

[ 目次 ]
序 江戸城の構成と本丸御殿への登城
1 儀式・政治空間「表」(将軍との関係を表徴する殿中儀礼 表の構造にみる政治の仕組み)
2 将軍の執務・生活空間「奥」(奥の構造にみる将軍の生活 「奥政治」の展開)
3 女性たちの生活空間「大奥」(大奥の構造と将軍の寝室・御台所の生活空間 大奥女中の生活と広敷役人) むすびにかえて-将軍の外出・外泊にみる江戸城御殿の構造

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0
2011年04月01日

「学術・語学」ランキング