Posted by ブクログ
2020年10月04日
最近流行りのSDGsですが、それが具体的にどういうことで、それをすることでどのような良いことがあるのか、過去に言われていた持続可能な開発やSCR、ESGなどと何が違うのか知りたくて、本書を読みました。
本書ではSDGsの成り立ちや、そもそもどういったことを目標としている考え方なのかなどが書かれており...続きを読む、SDGsを取り巻く社会の動きなどが網羅的に分かりました。
「SDGsウォッシュ」という、実態を伴わずにSDGsの取り組みをやったふりだけをすることを防止するための考え方や、「ムーンショット」や「バックキャスティング」といった目標設定の考え方、「CSV」という価値創造の考え方などが分かり勉強になりました。
ちょうどコロナ禍の中で書かれたということで、ポスト・コロナの道しるべとしてのSDGsの役割についても少しですが言及されています。
ただ、本書はSDGsを推進する立場の人が書いているので、良い面ばかりに偏っている面は否めないです。
実際に企業や自治体でSDGsの取り組みを行っていく際には、教科書通りには行かないことが多いと思います。そのような現場の動きが分かるともう少し良かったです。
SDGsの入門書的には良いと思います。