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【目次より】
一章 混迷の入試制度改革を検証する
センター試験は悪くない/日本人に根強い「ペラペラ」コンプレックス」/「話す力」をどう測定するのか/サモアの小学校で見た徹底トレーニング型授業/「アクティブ・ラーニング」も基礎力が不可欠
二章 「英語植民地化」する日本
日常的に英語が必要な日本人は一%以下?/「吹き替え映画」への違和感/英語力で人の能力を測る危険性/大事な交渉ほど、プロの通訳者に任せるべき/「授業をすべて英語で」の虚妄/異質な世界を知る――英語を学ぶ意味/姓名のローマ字表記をどう考えるか
三章 〈小学校編〉発音のペラペラ「感」を身につける
小学校の英語の授業に意味はあるか/スポーツのトレーニングのように/教職課程は音声学を必修にすべし/「きらきら星」を英語で歌おう/ポイントは教師力とテキスト/鳥飼・斎藤版学習指導要領
四章〈中学校編〉文法を「日本語で」教えよ
文法は優先順位をつけて教える/英文法を英語で教える必要はあるのか/ネイティブ・スピーカーの弱点/意味がわからないままの音読は無意味/英語の教材として“Swimmy”を/語彙力の強化は文学から/身体のモードチェンジが必要
五章 〈高校編〉「意味のある話」ができる力を身につける
「英語で考えよ」で読解力はますます落ちる/日本語訳を読ませてからリスニングを/「論理国語」の虚妄/論理だけでは解釈できない/「頭の良い」高校生を育てよう
六章 「とりあえず話したい」人のために
日本人の「オーマイガー」はみっともない/困ったときの“by the way”/パーティに出るなら「My favorites map」を用意せよ「リアクション能力」を高める/時事問題を英語でコメントできますか?/世界を渡り歩くメンタルを英語の曲で鍛える
Posted by ブクログ 2021年05月26日
あの萩生田文部科学大臣の「身の丈」発言は
2020年でしたでしょうか。
迷走に迷走を重ねて結局2024年まで延期と
なった、大学入試テストの英語教材の民間試
験の利用。
なんと民間企業み丸投げになった経緯の議事
録画無いそうです。捨てたな。
それは置いといて、なぜ現行の試験ではダメ
なのか。な...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月29日
齋藤孝・鳥飼玖美子氏の対談本である。
英語に関連する本は、数多く出ているが、どうしても
①英語教育・政策批判
②英語指導の具体
どちらかに偏りが多かった気がする。
この本は、①②のバランスが実に良い。
鳥飼氏が否定的な意見を述べようとすると、齋藤氏が違う角度から提案をし、逆に齋藤が奇抜過ぎるアイ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月20日
日本の学界をリードする2人の対談です。英語教育をテーマに話をしていますが、齋藤氏の鋭い着眼点と幅広い知識に驚かされました。この人は、日本文学ではなく英語教育が専門なのかしらん?鳥飼先生の筋の通った「英語教育観」も読んでいてさわやかです。この二人の発想が、日本の英語教育に取り入れてもらえるといいのです...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月15日
日本人に根強い「ペラペラ」コンプレックス。入試制度、学習指導要領の改訂(改悪?)が進む中、日本人のとっての英語コミュニケーションのあり方を考える一冊。
読書論関係の著作のヒットの多い齋藤孝氏。専門は教育学、コミュニケーション論。一方の鳥飼玖美子さんは通訳、翻訳の大御所。この二人による対談。中央公論...続きを読む
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