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Posted by ブクログ
全体としてみれば、警察小説といえるだろうが、上巻はまるで政治小説の感がする。
時は戦後17年を経過したばかりの、高度成長前夜の日本。
財界の重鎮がクーデターを計画?
ちょっと、あり得ないケースだと思うが・・・
彼の戦争体験が、その信念を納得させる。
「真の独立、真の民主主義を目指し、世界に類のない政治体制を整える」-そんな理想を掲げて、日本を変えなければならないと行動を起こす。
仲間を募り、計画を進めるが、彼の思惑を超えて暴走し始める若者たち。頓挫したかの計画。
そして、50年後の白骨死体の発見にどうつながって行くのか、下巻を読まねば。
Posted by ブクログ
上下巻で、上巻は序章と第1部(317頁)、下巻は2部(323頁)の構成となっています。
序章で、犯罪かと思われる事件が発生し、第1部でその背景となる50年前の事柄が語られ、第2部で現在に戻って事件継続、そして解決へ向かいます。
第1部がとにかく長い。2百数十ページにわたり、それだけで独立した社会小説にでもなりそうなボリュームがあります。
上巻が終わるまで、第一部では捜査の話なし。盛り上がれなかったです。(政治、革命、戦争などにまつわる物語を読みたいわけではなかったので)
中央公論社が「イッキ読みしてください」というのは営業的な意味もあったかと思いますが、別の意味でもうなずけました。
とはいえ、話の質が低いということではなく、むしろ、昭和初期から高度成長期入口までの社会経済情勢とともに物語が展開され、読み応えがある社会小説と言ってもいいのかもしれません。
というわけで、堂場作品の多くを占める警察小説とは異なるのだ、と承知して読むことをお勧めします。
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