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ふるさと西伊豆の小さな町は、海も山も人も寂れてしまっていた。実家に帰った私は、ささやかな夢と故郷への想いを胸に、大好きなかき氷の店を始めることにした。大切な人を亡くしたばかりのはじめちゃんと一緒に……。自分らしく生きる道を探す女の子たちの夏。版画家・名嘉睦稔の挿画26点を収録。
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Posted by ブクログ
夏に読めて良かった! 好きなものを貫いて、人の大切なものを大切だと認識できるふたりは、芯があって美しかった。 "お互い様ということなのだ。人といるということは、いつだって。" この感覚が同じだけ感じられる人って、出会ってからの時間問わず、一緒にいて本当に心地いいよね。 誰も完...続きを読む璧じゃないから、間違えてもいいから、素直で、寛容でありたいと思った。
再読⭐️ 夏の終わりに毎年読みたくなる本No.1 久しぶりに夏の終わりに読めてやっぱり良かった。 忘れてたものを思い出しました。
すーーーーごく好きだった。 見たことも行ったこともない海沿いの町が目の前に現れたような感覚。あとがきにあった作者が訪れつづけている町がモデルなのかな、いつかこんなふうに好きな場所についての話を書けるようになりたいと思った。 それから、読みながらずっと穂村弘と東直子の本にあった文章が浮かんでいた。〈...続きを読む好きな人ができると一緒に海へ行きたくなってしまうのは、なぜなんだろう。お互いの身体の中に眠っている遠い記憶を、一緒に確かめたくなるからではないかと思ったりします。〉 海にも行きたいし、この本も読んでもらいたい。
とても尊敬している、平野紗季子さんのラジオで夏の読書といえば、、で出てきたもの。 ばななさん、久しぶりですが、やっぱり、やっぱり、いい。 優しい気持ちになれる、というより、優しい気持ちを思い出す、そんなイメージ。 ばななさんが描く夏の風景、それは、木や海や動物が寄り添いあって人と自然と混じり合...続きを読むっている風景なのですが、その夏の風景以上のものにまだ出会ったことない。 今回は挿絵の版画がより一層美しく物語を彩ってくれる。版画なのが、島のイメージで、とても、いい。 景色の描写がとても美しく、わたしもかき氷やさんをやっているし、福の木の周りを散歩したり、はじめちゃんと海で話したり、そういうことが、どんな場所で読書しててもできる本。 開けばすぐ自分だけのその世界にゆける。たとえ東京の地下鉄の喧騒にいても。 _φ(・_・ 実はいろんなことってそんなに確かなものじゃないっていうことに気づくと苦しすぎるから、あんまり考えないでいられるように神様はわたしたちをぼうっとさせる程度の年月は持つように作られている お掃除はその人がその空間をうんと愛しているという気持ちで清めることなんだなぁ 大事にされているものは、すぐわかる はじめちゃんがいっしょにいると、一人でも感じていたことがもっと大きくおおらかに感じられるようになる。 人は人といることでもっと大きくなることがある 大したことができると思ってはいけない ただ生まれて死んでゆくまでの間を、気持ちよくおてんとうさまに恥ずかしくなく、、この世が作った美しいものをまっすぐな目で見つめたまま、目を逸らすようなことに手を染めず、死ぬことができるよう暮らすのみ 体が涙でいっぱいになったように重かった
まりちゃんは活気あったころの子供の頃の土肥の町を追い求めていた。夏の町は観光客でごった返し、海の中には鮮やかな世界が広がっていた。しかし、その色鮮やかな世界は時代の流れとともに失われてしまった。土肥の町はしなびてしまい、海の生き物は死に絶え、色彩を失ってしまった。 そんな色を失いつつある土肥で、ま...続きを読むりちゃんは色彩を取り戻そうと町のみんなの心のよりどころになるかき氷屋さんを始めた。子供や老人が集まって、かき氷を食べながらひと夏の思い出を紡ぐような景色を提供するために。 きっと伊豆半島をめぐってみれば、その町の景色を守ったり、新たな景色を彩ったりしている町の事業者がたくさんいるんだと思う。 そんな伊豆半島の魅力的な事業者さんを取材し、紹介できる日々が戻ってくるのを心待ちにしている。
故郷のさびれた海辺の街でかき氷屋を営む主人公まりはこの夏だけその母の親友の娘であるはじめちゃんの面倒を見るようになる。まりははじめちゃんの面倒を見るうちに彼女の心の美しさに惹かれて次第に心を通わせていく。 まずよしもとばななの圧倒的表現力に脱帽した。作家として面白いプロットを書けるのは1つの才能だ...続きを読むが本作のように淡々としたシンプルなストーリーを優しく心地よいテンポで描けるのも作家としてたぐいまれな才能だと実感した。彼女の他の著書も読んでみたいと思った。
大好きです。 身近な色々なものを大切にしたくなるそんなお話でした。 海も山もある寂れた観光地の人間としては、淋しさも嬉しさも共感できることばかりでした。 「この町に来た観光客が、言い知れない懐かしさや温かさを感じて、そして「また来よう」とここを大切に思う気持ちを、住んでいる人たちの糧になるような...続きを読む輝きを、置いていってくれるようになりますように。」 この言葉を胸に日々暮らしていきたいです。
むかし読んだのを再読。小説世界の美しさは変わらず、すごいと思った。登場人物やそれに関する描写には、何故だかすこし息苦しさを覚えた。自分自身が大人になったのがわかって感慨深かった。若かった頃に好きだった本を読むのも良いと思った。
大事なものは目に見えるとは限らない。人との繋がりこそ財産、雄大な自然も。きらきらしている夏の思い出はとても美しい。 同じ瞬間、同じ季節はないからこそ廃れていくものもあれば新しく生まれるものもある。 まりちゃんはじめちゃんの紡ぐ言葉たちが綺麗。
ほんとうに大切なこと、大切にしないといけないものを思い出させてくれた。忘れてしまっていた感覚がじんわりと私の中に戻ってきた。 夏の始まりの一冊に選んで良かったなぁ。 私の夏もきらきらさせてやる。楽しいだけじゃなく、何かを見つけられる夏に。 ●ただ、いつのまにかあせっていた自分の状態には気づいた。 ...続きを読む毎日のことに追い立てられて、生涯に一回だけしかないこの夏を、予想がつくものであってほしいと思って、自分で自分を狭くしようとしていた。ほんとうは時間はみんな自分だけのためにあるのに、自分で型にはめようとしていた。 ●それはなんということのない光景だったけれど、そういうのがいちばん心に残るものだ。 あの夏を思い出すとき、いつもその感じを最初に思い出した。 気だるい体と、寝ぼけた頭と、陽にさらされるはじめちゃんのやけどと、コーヒーの匂いと、ぎらぎらした光の中で乾いていく洗濯物と。 ●昔はもっともっと不思議に思ったはずなのに、いつのまにか首をかしげることをやめていたな、と私は思った。はじめちゃんの新鮮なまなざしは私を子供にかえらせた。
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