彼女について

彼女について

540円 (税込)

2pt

由美子は久しぶりに会ったいとこの昇一と旅に出る。魔女だった母からかけられた呪いを解くために。両親の過去にまつわる忌まわしい記憶と、自分の存在を揺るがす真実と向き合うために。著者が自らの死生観を注ぎ込み、たとえ救いがなくてもきれいな感情を失わずに生きる一人の女の子を描く。暗い世界に小さな光をともす物語。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

彼女について のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ばななさんの作品の中でもかなり好きな本です。
    エネルギーと静けさがせめぎ合っていて、苦しくなるような感じがたまりません。
    おそろしい出来事は日常の延長上に存在する事をあらためて思う一冊でした。

    0
    2024年01月21日

    Posted by ブクログ

    ばななさんの小説でこんなにどんでん返しで涙が出るなんて初めて、曖昧な疑問全てに納得がいきました。不幸中の幸い、のひと言でまとめられてしまえる由美子だけれど、綺麗に安らかな終わり方で良かった。そして、どんなに惨い死に方をしても少し泣いてしまうくらいの夜を幼少期から何度も過ごしていても、最後に思い出すの

    0
    2024年01月15日

    Posted by ブクログ

    ばななさん。
    みんなからオススメされてたのに、子供の頃にキッチンを読んだきりで、ずっと気になってた。

    とっても不思議で残酷でおそろしい話なのに、温かくて人生を前向きに考えさせてくれる作品だった。

    ばななワールド。はまりそう。

    0
    2022年08月29日

    Posted by ブクログ

    一見救いのない暗いファンタジーのように見えて、とてもリアルに現実にあることを描いている世界だな、と思った。本全体が光と綺麗な空気を纏って、たしかにそこに命が息づいているような。由美子と一緒に浄化を追体験しているような、そんな旅だった。
    昇一もおばさまもとても素敵で、悲しいけれどとても癒された。

    0
    2021年09月29日

    Posted by ブクログ

    由美子の潔い諦めゆえの前向きさに、昇一の真面目さ、正直さが合わさって、最終的に全てが綺麗に解決した感じ
    その2人のバランス感がとても良かった
    こんなふうにエネルギーを使って自分とまっすぐ向き合ってくれる相手がいるのはとても幸せなことだろうなと思うし(その発端が母への気持ちだったとしても!)、それが愛

    0
    2021年07月30日

    Posted by ブクログ

    よしもとさんの描く「おんなのこ」がすき。感情が丁寧に綴られているから。やわらかい、あったかい気持ちになれる。

    0
    2019年06月21日

    Posted by ブクログ

    よしもとばななさんの言葉は とてもきれいで
    ストーリーも よかったけど、何よりも 言葉と
    その世界観が素晴らしかった。

    スピリチュアルな作品。
    浄化小説といった感じ。

    0
    2017年06月11日

    Posted by ブクログ

    怒涛の展開。まさかのオチ。
    本当にびっくりするくらい救いのない話。
    過去をたどる旅をして、記憶を整理して真実を知る。
    それできちんと取り戻すことができた。何かを。
    どんな状況にあっても人生を造れる人でありたいと思う。

    0
    2016年10月01日

    Posted by ブクログ

    1番の呪いは普通の日々の積み重ね

    生きている人だけじゃなくて

    悲惨な死を遂げてしまった人に

    対してさえ

    鎮魂の気持ちが込められているような。


    ばななさん、すごい次元へ

    行ってしまっていて

    ついて行くのに少し大変だった。

    0
    2015年03月31日

    Posted by ブクログ

    自分が親から貰った愛情を
    きちんと受け取りなおすこと
    自分を客観視すること
    そんな通過儀礼を、
    この一冊通じて体験したような気がした

    自分が決めた愛のイデアみたいな像があって
    それに当てはまらないものは
    見て見ぬ振りをしてきていた
    ほんとうはこの世の中は
    愛でいっぱい溢れているのに

    悲しい思い出

    0
    2015年02月28日

彼女について の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

よしもとばなな のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す