サウスポイント

サウスポイント

小説・文芸
682円 (税込)

3pt

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かつて初恋の少年に送った手紙の一節が、ハワイアンの調べに乗って耳に届いた。「ひとの人生を縫い上げる」キルト作家となった私は、その歌い手とともに、空と海と大地が接するハワイ島最南端の地〈サウスポイント〉を訪ねるが……。世界の果ての、奇跡の恋――楽園の島を舞台に、満ち溢れる生命の輝きと、男と女そして家族の絆を描く。デビュー20周年を飾る感動の長篇。[写真・潮 千穂]

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    サウスポイント
  • タイトルID
    :
    272968
  • ページ数
    :
    250ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年07月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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サウスポイント のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    切なくも美しい人間の感情や思いが美しい言葉で描かれている一冊


    自分にとって思い出の地であり、
    幾度となく足を運び、
    いつでも心のどこかに憧れと尊敬の念を抱いている島、「ハワイ島」

    そんなハワイ島の情景が描かれており、
    匂いや気候、空気までが思い出され、
    懐かしい気持ちでいっぱいになった

    あの島であの島の人々と静かなウクレレの曲を聴きながら、ラナイで過ごしたいと思ってしまった

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    私は初期のよしもとばななさんの作品が好きだとばかり思っていたのに、だいすきになってしまったこの本の初版は2011年らしく驚いた。

    主人公は破天荒で破滅的な家庭に育ち、なかなか気を休められなかった幼い頃に同じく破天荒な家の男の子と惹かれ合います。
    しかし家の事情で離れ離れになり、懸命に大人になって自分の生活を手に入れた頃とある歌を聞くことになります。
    そしてその歌は昔、自分が好きだった男の子に宛てた手紙が歌詞で‥というお話だった。

    *

    よしもとばななさんの作中に出てくる美しい人たちへの表現が好き。
    艶艶な黒髪でとか、桜色の唇とか、透き通るような肌とか、まつ毛のびっしり生えた大きな瞳とか、そんなありきたりな容姿なんかを言及するんじゃなくて、内側から発光するような引力を文章にできるのがすごい。

    そしていつものように美味しそうな食べ物たち。はちみつ(加熱しないはちみつなんて!白いなんて!)とかうるさそうに見えて裏手の森の音の聞こえる居酒屋のだし卵とか、丁寧に人のためにつくるパエリアとか。
    ハワイの描写も美しくて、想像していてとてもたのしかった。あえて写真を検索しないで、ただいつか行きたいなあって思った。

    周囲の人に気を取られがちだけど、早くに大人にならなくてはいけなかった主人公の、愛がなかったわけではないけど辛かった過去もじんわりと癒されていったのに安心した。

    ひさびさに、よしもとばななさんの作品を読むとそのきらきらが体中に満ちる感じを味わって、とてもしあわせになった。

    *

    ところで主人公は"てとらちゃん"と言って、はじめはひらがなのぽてぽてしたこの名前に馴染めなかった。けれど物語を最後まで読んでこの子の名前がてとらであることにとっても納得した。
    名前にすると、響きもとてもかわいい!

    テトラポット:
    消波ブロックは、海岸や河川などの護岸や水制を目的に設置するコンクリートブロック。
    波消しブロックと呼ばれることもある。
    Wikipediaより引用

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    かなり好きな作品だった。よしもとさんらしい、素敵で癖のある登場人物。複雑な家庭で育った主人公たち。きれいな言葉と、きれいな時間と、うまく表現された淋しさと切なさと、悲しさ。
    一語一句も読み逃してはいけない気がする、よしもとさんの言葉が、すっと入ってきた。

    情熱的ではないけど、運命のような2人の愛が、ハワイという大らかな場所でまた実を結ぶあたりは、一気に読み進めてしまった。家族という存在の大きさも響いてくる作品だった。

    0
    2023年05月30日

    Posted by ブクログ

    そのときにそうだと思うことをしていけば、
    ちゃんとつながっていくのだと思う。
    日常の中のしあわせを見逃さずに、
    味わって生活していきたい。

    0
    2022年01月30日

    Posted by ブクログ

    この設定、どこかで読んだと思ったら『ハチ公の最後の恋人』の続編ということでこちらも再読中。
    宗教観・説教臭さが他の作品より薄くてすごく好きな1冊でした。
    今の私の心に寄り添ってゆっくりゆっくり焦らずに良いんだと優しい元気をもらいました。

    ★2016年再読
    やはり好きな本でした。

    0
    2016年01月13日

    Posted by ブクログ

    ハワイの古代から受け継がれておる独自の自然観や思想などが恋愛や家族を通して描かれていてハワイ島に行ってみたくなった。

    0
    2026年06月16日

    Posted by ブクログ

    吉本ばなな作品はもういいやと思ってたのに発見してしまい、読みました。
    主人公がいつも過酷な人生の試練に晒されるんだけど、苦しみ悲しみつつも割と淡々としていて、そういう主人公を熱烈に愛する誰かとスピリチュアルに導く誰かが出てきて…という点においては、いつものやつね!って感じだった。
    でもハワイの空気感、ウクレレの存在などが不思議に心を癒すんですよね。ハワイ行ったことないから知らんけど(笑)
    大きな感動とかは無かったけど、手元に置いて、折に触れまた読み返すのだろうという予感はあります。
    そしてこれ、『ハチ公の最後の恋人』の続編らしいので、ハチ公〜もこれから読んでみようと思います。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    読む時の気分によって⭐︎3になったり⭐︎4になったりしそうな作品。
    楽園の穏やかでキラキラした風や音や空気を求めているときにはさぁーっと心に染みてきて、求めていないときには「ふーん」って印象になるかもしれない。
    それでも、やはりあのハワイが持つ独特の情緒は誰にとっても素敵なもので、「あの感じ」をたまに求めるくらいの気持ちの余裕は常に持っていたいものだなぁとも思った。

    私は『ハチ公の最後の恋人』は未読なので、純粋にこの作品を一つの完結した物語として楽しんだ。
    よしもとばなな作品に登場する女の子たちは、どの子もみんな傷つきやすくて、でもしなやかに強くて、何かを諦めてはいるけれど同時に明日を創り出そうとする強いダイヤの粒みたいなものを秘めていて、読んでいて力になることはあれ嫌な気持ちになることは全然無い。今回もそう。ひとりで色んなものを抱えこみながら、ハワイアンキルトを作るテトラちゃんはとても素敵だった。

    生きることに前向きになれる、日常に潜む小さくて愛らしい出来事にちゃんと目を向けたくなる、陳腐な表現になってしまって我ながらナンだけど、実際ほんとにそうなんだよな。

    特にドキッとした文章は、テトラちゃんの以下の言葉。

    「人生はうんとはじめのころに至福のほとんどを知るものなの。人によって違うけれど、至福の鋳型はそのときに作られる。そしてその後はほとんどずっとそれを取りもどすための戦いなの。」

    まさしく。
    ドンピシャで正解。

    こういう感覚を文字に起こせるなんて、ばななさんは、短歌も上手そうだなぁと感じる。

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    家族の風景。
    みんな悲しみを抱えても、たとえ立ち止まっていても、いつかは前に進んでいく。そんな命を見守る大地が、あの世とこの世の結び目のハワイなんだな。
    最近のスピリチュアルな筆者の傾向は、あまり登場しない。いわば、よしもとばななの映像美の前半期とスピリチュアルな後半期の結び目みたいな作品だった。

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    ハワイ行ったことないけど、椰子の木の合間から見える星、肌に感じる暖かい夜の空気、ビールとポテトの匂い、ベンチの質感までなぜか想像できてしまった
    だけど愛する人を失ったマリコの心の痛みの全ては想像できなくて、いつか誰かを失った時に思い出すのかな、てちょっと思った

    "変わらないから一生分かり合えないし、変わらないからこそ素晴らしい彼"、テトラちゃんでも、間違っているなあって思いながら悶々と暮らしていくのだろうって思うのなんか安心する 誰かを一生愛していくのってすごく難しいけどその人の変わらない部分を尊敬して、自分と違う部分を許して受け入れていけたらいい、重く考えないでそれでいいよねって思わせてくれた 
    私の小説が好きな理由が詰まってるような本だった

    0
    2024年11月02日

サウスポイント の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    サウスポイント
  • タイトルID
    :
    272968
  • ページ数
    :
    250ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年07月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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