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Posted by ブクログ 2022年10月14日
著者は本書の狙いを「大国がデザインした海洋秩序や海洋政策を時系列で整理し把握すること」としており、海洋覇権国家の変遷がよくわかる秀逸な新書だと思う。特に第2章、第3章の米国が海洋覇権を掌握していく過程が興味深かった。また英国が海洋覇権制覇のために築き上げたものが英連邦の原点であることもわかった。そし...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月20日
スエズ運河で船が座礁した時にラジオに著者がゲスト主演して、その話が面白かったので読んでみた。
大英帝国がどうやって世界の海を支配していったか、クジラを求めて黒船は日本に開国を迫ったかとか、セオドア・ルーズベルト大統領の戦略、領海や公海というアイデア等海を中心とした覇権の歴史。
とても面白かった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月24日
【世界的な規模で長期の複雑な交渉や利害調整、そして最終的には各国の妥協の末に、現在の海洋秩序が誕生してきたと考えてよい】(文中より引用)
主にイギリスやアメリカといった大国に主導されながら、いかにして近現代の海洋秩序が成立してきたかを概観した作品。著者は、『世界を動かす海賊』などの著作で知られる竹...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月26日
500年に及ぶ海洋の政治史をよくまとめていて、どのように海洋に関する国際法が発展してきたのか、接続水域などの概念がなぜ生み出されたのかなど、なんとなく分からずもやもやしていたことが結構すっきりした。
トルデシリャス条約、スペインとポルトガルによる海洋支配を否定したグロティウス、イギリスの航海法、海底...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月29日
大航海時代のスペイン・ポルトガルから、オランダ・イギリス~イギリス~アメリカと移り変わる覇権争いを分かりやすく説明してくれる一冊。
途中の章で捕鯨が出てきて捕鯨?と思ったが、石炭から石油にエネルギーの主役が交替する間に鯨油の時代があったのだな。
扱っているテーマの幅が広く、公海や領海の定義の移り変わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月14日
大航海時代の状況から海洋における地政学をベースに歴史を学ぶことができる。
各要衝における各国の覇権争い、イギリス、アメリカと海洋覇権国家の変遷などが分かる。
また、国際ルール制定までの経緯、背景を学べる。
近年の中国の動向も一通り学ぶことができる。
新書故内容が圧縮されており、膨大な資料分析がなされ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月18日
国際政治の専門家による、海洋における覇権争いの話。スペイン・ポルトガルの大航海時代から、大英帝国、米国へと海洋覇権が移っていくことを詳細に説明している。一部、電信など情報優位のことや石油利権など、海洋とは関係ないことも細かく書かれているが、海の覇権争いについては、わかりやすく納得できる内容であった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月05日
海には公海と領海という区別があったり、領海や接続水域、排他的経済水域など様々な概念で区分されています。
本書はそのような海の秩序がどのような経緯で形成されてきたのかを分かりやすく解説しています。本書によれば海の秩序はその時代で最も大きな発言力を持った国の意向に沿って築かれてきたと言ってよく、その担い...続きを読む
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