光文社作品一覧

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  • 人魚と過ごした夏
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    「オリンピックに一緒に出ようね」幼馴染みの神崎水葉との約束を胸に、アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)に全てを賭ける高校二年の陣内茜は練習中に大怪我を負う。挫折の日々に、茜はぼっちの同級生西島由愛と親しくなる。しかし茜とのペアを復活させたい水葉は、二人の関係に嫉妬心を抱き――。さまざまな悩みを抱える三人の高校生たちの確執、決断を瑞々しく描く感動青春小説!
  • 津軽の髭殿
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    豊かで美しい本州最北の地・津軽に生まれ、母に「大将軍になりなされ」と吹き込まれて育った餓鬼大将・弥四郎(後の津軽為信こと右京亮)。津軽を足がかりにしてのし上がり、天下に覇を唱えんと、仲間と共にあらゆる手管を用い彼は版図を広げていく。しかしその頃中央では、豊臣秀吉が圧倒的な力で各地の大名をねじ伏せ始めていた……。一代で津軽を作り上げた猛将の破天荒な一生を活写した興奮の歴史小説!
  • 一日署長
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    警察学校を首席卒業の五十嵐いずみに課せられた仕事は、なぜか警視庁の一室での資料整理。地味な作業に彼女はふて腐れてばかり。しかしある日、パソコンの画面が発する光に包まれたいずみは、自分が1985年の署長室にいて、署長の身体に憑依していることに気づく。折しも署では、資料で目にしたばかりの未解決事件捜査の真っ最中。狼狽えている間もなく、いずみは思いがけず、“一日署長”として、現場の最前線に赴くことに!
  • 治験島
    3.4
    1巻2,145円 (税込)
    〈一日1錠、採血8回。13日間、三食保証いたします。……ただし、決して誰も信じないでください。〉世界が注目する新薬治験の現場で、得体の知れない事件の数々が被験者たちを襲う! 治験が終わるまで島から出ることは許されない。狙われているのは被験者か病院か、それともこの島か――。徹底的に公正さを追及した隔離環境で、いかに犯行が起こったのか。治験という“密事”を舞台に描く、ノンストップ・ミステリー!
  • 昭和怪談
    5.0
    1巻2,420円 (税込)
    我が身可愛さに欲をかき、他人を傷つけ深みにはまる。ほら、また同じ過ちを――〈まだ気づかないのか。お前は今も昭和を生きているんだよ〉。関東大震災の傷跡、戦争と復興、高度経済成長と公害、マスメディアの台頭、バブル景気……破壊と創造に明け暮れた「こわい昭和」を描き出す異色の作品集。時代の熱と人間の脆さが生みだす怪談は、かくも怖くて愛おしい。
  • 校庭の迷える大人たち
    3.5
    1巻1,925円 (税込)
    小六の息子・颯太の授業参観で母校を訪れた幹太。学校での颯太の様子を見て、幹太は動揺する。三十年前、自分がこの小学校に転校してきた際の奇妙な出来事を思い出したからだ(「シェルター」)。M小に異動してきた真奈は、給与明細に記された「危険業務手当」に気付く。三年二組のだれかが手のかかる児童らしいのだが――(「危険業務手当」)。保護者、教員、事務職員、PTA、校長――学校に集う大人たちに起きた五つの奇談。
  • シン・学校改革~「定額働かせ放題」と「ブラック校則」に挑む現役教師~
    5.0
    「定額働かせ放題」と呼ばれ、教師に残業代なしの労働を強いる「給特法」、生徒を傷つけかねない理不尽な「ブラック校則」。これらの改善を求め、SNS上で訴え、署名活動を行い、ついには国に乗り込んだ!「生徒のために何ができるか」を原動力に、リスクを冒しながらも実名と顔を出し、おかしいことはおかしいと訴え続けてきた軌跡と、教師の働き方、学校のあり方、生徒の権利、ひいては日本の未来について異色の現役教師が語る!
  • 宇宙・0・無限大
    3.8
    私たちの想像が及ばないほど広大な宇宙。その広さは無限大にも感じるが、はたしてそれは本当なのだろうか。また、この世界を支配する4つの力(重力、電磁気力、強い力、弱い力)はいずれも遠隔力であるが、とすると少し見方を変えれば、この宇宙に触れ合っているものはなく、0もまた存在しないのではないだろうか。0と無限大にまつわる素朴な疑問。そんなシンプルながらも深淵な問いに、天文学者が果敢に挑む一冊。
  • 東大生のジレンマ~エリートと最高学府の変容~
    3.0
    東大が転換期を迎えている。花形だった官僚志望が激減する一方、急増しているのが休学者数と起業件数だ。定型化された「エリート」のレールから外れる東大生たちの、周囲や社会の期待を背負うからこそのジレンマ。その実情と、背後で進行する社会の変容とが、現場の声から浮き彫りになる。休学・起業の当事者である現役東大生や卒業生はもちろん、変化する東大の「今」をよく知る教授陣へのインタビューも収録。
  • 参議院
    4.0
    日本の政治は衆議院で動くのではなく、参議院で動く――。一般的に「参議院は衆議院より格下」とみられている。事実、日本の最高権力者である総理大臣は衆議院議員がなる。だが、本書を読めば、「参議院を制する者は日本の政治を制する」「参議院を笑う者は参議院に泣く」ことが示される。なぜ、参議院が重要なのか。誕生の背景から歴代政権のスタンス、そして現代日本政治まで、憲法学、政治学、歴史学の視点で検証した一冊。
  • 世界視点で読む 企業戦略とアート
    3.5
    美術作品を「買う」人の数が極めて少ない、地域の美術祭に地元の人が参加しない、そして何より、アートを絡めた事業がビジネス界に根付いていない。残念ながら、アートに関して日本は世界から「周回遅れ」である。アートという経済的・社会的なポテンシャルを秘めたものをビジネスへと落とし込むためには何が必要なのか。世界標準のアート産業を日本に根付かせるために活動する著者が、理屈と数字と事例を駆使して改革論を届ける。
  • 魔界京都放浪記
    -
    平安時代の公卿で歌人の小野篁は、六道珍皇寺と薬師寺の井戸を通じて現世と冥府を自由に往来していた――。そんな伝説を調べに京都へと向かった雑誌編集者が、井戸に入ったまま忽然と姿を消した! 事件を追う十津川警部は、幾多の戦火を経て古都が培ってきた不可思議な秘密を知るのだが……。京都人の本質、そして日本への原爆投下の真相に迫る長編ミステリー!
  • 白い兎が逃げる 新装版
    3.3
    劇団の看板女優・清水伶奈がストーキングされているという。脚本家の亀井明月は、ハチヤというストーカー男を追い払ってほしいと頼まれた。が、すぐにその必要はなくなった。この男が死体となって見つかったのだ。(「表題作」) 臨床犯罪学者・火村英生が鉄道トリックを華麗に暴く表題作をはじめ、本格ミステリ全4編を収録した傑作作品集!
  • 山よ奔(はし)れ
    -
    慶応元年、博多。山笠の祭に命を懸ける「のぼせもん」たちがその準備にある中、黒田藩では保守派と、尊王攘夷派の筑前勤王党との対立が強まり、企てが進行していた。祭の英雄の九蔵と筑前勤王党の月形洗蔵は互いを友と慕いつつ、考え方の違いから対立する。そして一人の志士の謎の死から事態が動く。国のため、山笠のため、熱き者たちが激動の時代を駆け抜ける!
  • 侵略者(アグレッサー)
    3.4
    航空自衛隊飛行教導群ことアグレッサー部隊が、正体不明の航空機によって撃墜された。墜落したF-15パイロットの深浦と安田は、見知らぬ男たちに拘束される。彼らは独立国家樹立を目論むラースランドの一員で、そこは最新兵器・クラーケンの中だった! 空域から脱出した同僚の森近らはクラーケンを追い詰めるが……。国籍不明の潜水艦がさまよう先にあるものとは。
  • 傾城(けいせい) 徳川家康
    3.0
    岡崎松平家の嫡男・竹千代は、人質として尾張国におかれていたが、人質交換により、三河国へ戻され、今川家監視下の生活となっていた。申楽の師となった観世十郎に手ほどきを受け、今川義元の前で舞うこととなったが――。麗しい少年となった竹千代は、宿命の敵に激しい殺意を抱きながらも裡に秘め、自らの運命を切り拓く! 破格のスケールの歴史小説登場!
  • 戦争の社会学~はじめての軍事・戦争入門~
    -
    〈日本人は、戦争から目を背けてきた。1945年から、そろそろ80年になろうというのに。その間、たとえば学校で、戦時国際法について教えてこなかった。国際条約の課す義務なのに。戦争について、ふつうの市民や学生が学び、自分の考えをもとう。本書はそう願って書かれた、軍事社会学の入門書である〉――戦争を理解し、平和を実現する能力を高める。戦争の危険性が高まる今こそ読むべき、日本人のための新「戦争論」。
  • ジャーロ dash No. 88【無料版】
    無料あり
    -
    「ジャーロ dash」はミステリー誌「ジャーロ」の無料試し読み版です。ミステリーを掘り下げるエッセイ・評論、マンガ、新刊ミステリー書評や最新映画レビューなどの情報ページを、「ジャーロ dash」では無料で読むことができます。また、長編連載、連作短編、読み切り短編の小説も、冒頭部分を試し読みOK! 88号は赤川次郎、月村了衛、本誌初登場のお二人の新連載長編がスタート! 誉田哲也のスペシャル対談も必見です。
  • ジャーロ No. 88
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載:赤川次郎、月村了衛、「ジャーロ」初登場の二人の長編がスタート! ●読み切り短編:岩井圭也 ●快調連作・連載陣:五十嵐貴久、大崎 梢、恩田 陸、坂木 司、榊林 銘、長浦 京、樋口明雄、誉田哲也、薬丸 岳、イクタケマコト ●『アクトレス』ドラマ記念 誉田哲也スペシャル対談 ●アフタートーク 道尾秀介『いけない』シリーズ ●島田荘司・誌上講演「ミステリー近現代史と吉敷竹史(後編)」
  • 能面検事の死闘
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    南海電鉄岸和田駅にて、無差別殺人事件が発生。7名を殺害した笹清政市(32)は、自らを“無敵の人”と称する。数日後、大阪地検で郵送物が爆発、6名が重軽傷を負った。被疑者〈ロスト・ルサンチマン〉は笹清の釈放を求める。事件を担当する大阪地検の不破俊太郎一級検事は、調査中に次の爆発に巻き込まれ――連続爆破事件は止められるのか? 〈ロスト・ルサンチマン〉の真の目的は何なのか? 大人気検察ミステリー待望の第3弾!
  • ふがいないきょうだいに困ってる~「距離を置きたい」「縁を切りたい」家族の悩み~
    5.0
    親の老後の相談ができないきょうだい、経済的な危機感がないきょうだい、生活が自立していないきょうだい、トラブルを持ち込むきょうだいetc.自身の将来ですら不安なのに、「ふがいないきょうだい」の問題がのしかかってきたら――著者含む13の事例と専門家への取材をもとに、「家族だからなんとかなるはず」「家族だからサポートしなくては」「家族だから家庭内で解決しないと」という思い込みを手放すヒントをひねり出す。
  • ブラックバースデイ
    4.5
    1巻1,870円 (税込)
    すべての始まりは誕生日だった。「みんなで家族になりましょう」。鎌倉の民宿に、ある家族が長逗留している。息を潜めるように暮らしているが、実はテレビでも特集された有名人たちらしい。新生児の頃に子供を取り違えられた二組の家族が支え合い、共同生活を営んでいたことが注目されたのだ。それが、なぜここに? 原因は、彼らを襲った殺人事件と、その驚くべき顛末にあった。歪んだ日常の先で待ち受ける更なる悲劇とは!?
  • まっすぐロリータ道
    5.0
    レールから外れたら、世間に対して気おくれや劣等感を抱かなきゃいけないの?――青木美沙子、40歳。職業「ロリータモデル」で「正看護師」。「25歳を過ぎたらロリータなんてやめるべき」「35歳までに結婚して子供を産まなきゃ」「だって、それが常識でしょ?」。自分の軸を世間という他人に明け渡さず、私は私を肯定して生きていきたい!モデルと看護師ふたつの仕事、婚活などを通して、生涯“好きをどう貫くか”をつづった1冊。
  • 王の家
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    日本一の家具店を一代で築いた“家具王”宝田壮一だが、寄る年波には勝てず、また後継者選びにも悩んでいた。権力の座を望む長女、その姉を恐れる次女、父親が気がかりな三女、この三姉妹も役員だが、それぞれの強い思いが不協和音となり、家族間に暗い影を落とす。一族を取り囲む社員たちに加えて投資ファンドの策謀が絡み、影は濃く、深くなるばかり。宝田家具には“破滅”への道しかないのか!?
  • 時を追う者
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    1949年、終戦から4年が経った東京。陸軍中野学校出身でかつて破壊工作員だった藤堂直樹は、歴史学者の守屋と物理学者の和久田から過去に時間を遡る手段を発見したと聞かされる。さらに二人は直樹に思いがけない依頼をしてきた――「過去に戻って、戦争を始めた者たちを排除して欲しい」。目指すは満州事変の阻止。未来は、それで本当に変わるのか? 2人の男女を仲間にした直樹の、時を遡る決死行が始まる!
  • 動くはずのない死体~森川智喜短編集~
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    ドレスをズタズタにした犯人は、どこから来てどこへ逃げた?(「幸せという小鳥たち、希望という鳴き声」) 夫は殺したはずなのに! なぜここに!?(「動くはずのない死体」) 瞬間移動能力者が起こした密室殺人。読者への挑戦状付き!(「ロックトルーム・ブギーマン」) どこまでもロジカル、限りなくポップ。そしてほんのりクレイジー。本格ミステリ大賞受賞作家の奇想が踊る、5つの奇妙な謎と解決。
  • しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    「六つの迷宮入り凶悪事件の犯人を集めた。各人に与えられた武器で殺し合い、生き残った一人のみが解放される」。女名探偵の死宮遊歩は迷宮牢で目を覚ます。姿を見せないゲームマスターは6つの未解決事件の犯人を集めたと言うが、ここにいるのは7人の男女。全員が「自分は潔白だ」と言い張るなか、一人また一人と殺害されてゆく。生きてここを出られるのは誰なのか? 事件の交点が見えたとき、世界は反転する。超絶技巧ミステリ!
  • 郵便局の裏組織~「全特」――権力と支配構造~
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    日本最強の集票マシン――。全国郵便局長会(全特)はそんなふうに呼ばれる。組織代表を国会に送り込む他の業界団体と比べれば、集票能力の高さはピカ一だ。強さの秘密はどこにあるのか。朝日新聞経済部の記者が、「郵政破綻」に突き進む巨大グループの本性を徹底検証。これまでベールに包まれてきた活動実態を内部資料や証言をもとに明らかにし、組織運営と会社経営の矛盾や限界も示す。
  • ロジカ・ドラマチカ
    3.4
    1巻2,090円 (税込)
    論理的対局[ロジカ・ドラマチカ]。それは偶然耳にしたわずか1文・数十字をめぐる知の殴りあいだ。エリート警察署長vs.論理の魔女・紅露寺結子18歳の、伊達と酔狂の本格ロジック探偵バトル。彼女の指す一手ごとに暴かれる、悪魔宿るワンセンテンスの解釈とは。そして、彼女が最後に証明する、驚天動地の犯罪計画とは。さてこの勝負、詰むや詰まざるや? 探偵には、1字の誤算もありえない――C.Q.F.D.[セーキューエフデー]
  • 池波正太郎 粋な言葉
    -
    作家・池波正太郎は、『鬼平犯科帳』や『剣客商売』などの時代小説はもとより、多くの名言を残したことでも知られる。「煽動するジャーナリズムを信用しない」「鮨屋でアガリちょうだいとはいわない」「恩というものは他人に着せず自分で着るもの」……。混迷の現代を生きる私たちにも響く言葉の数々。本書は、大人の流儀を知る人生作法の書であり、最もシンプルな「池波正太郎入門」でもある。(発行:夕日書房 発売:光文社)
  • 好色一代男
    3.0
    主人公の世之介は7歳で腰元をくどき、12歳で風呂屋女(湯女)と寝るような早熟ぶり。放蕩のすえ勘当され、地方を遍歴する。その後遺産を相続して大金持ちとなり、名高い遊女たちとの好色生活を続け、生涯で相手にした女は3742人に男725人。光源氏と並ぶ日本文学史上最大のプレイボーイの好色生活を描き、元禄期、作者・読者・流通の常識を覆した日本初のベストセラー小説。パロディに満ちた人情味あふれる傑作を快訳で贈る。
  • 超遺伝子(スーパージーン)
    5.0
    「超遺伝子」という言葉を知っていますか。すごい働きをしそう……。字からはそんな想像が掻き立てられますが、それ間違いじゃありません。蝶の擬態をはじめ、生物の不思議な現象に超遺伝子が関わることが、最新研究で明らかになりつつあるんです。一方で「遺伝子と何が違う?」「ヒトにもあるの?」など気になることもたくさん。本書ではそんな疑問に答えながら、その実態を丁寧に解説します。いざ遺伝学の新たなフロンティアへ!
  • 定年前と定年後の働き方~サードエイジを生きる思考~
    4.0
    少子高齢化と長寿化の進行は、人生100年時代と呼ばれる環境の変化をもたらした。労働力調査によれば、2021年の労働力人口は日本の職場の3割以上が55歳以上の労働者で占められていることを示している。だが、これまで日本ではシニアの働き方に対して組織側の施策に焦点があたることが多く、個人の働き方としてどのような戦略をとるべきかについて論じられてこなかった。定年前と定年後をどう働くのか。研究理論と実例から探る。
  • 理想の職場マネージメント~一軍監督の仕事~
    -
    「チーム一丸となって」――誰もが念仏のように唱えるが、その方法について言及されることは少ない。その方法をずっと考えてきて、僕がたどり着いたのは次の言葉だ。「相手のことを思いやり、相手のことを知る」(本文より)/セ・リーグ連覇、交流戦優勝、ゆとりローテーション、言葉の力――球界に革新を起こす名将が、自らのマネージメント手法を克明に語る。3連覇に向けて、「さあ、行こうか!」
  • 編集者の読書論~面白い本の見つけ方、教えます~
    3.6
    1巻1,034円 (税込)
    週刊誌、翻訳書の編集に従事し、その後「光文社古典新訳文庫」を創刊した駒井稔がエッセイ風に綴る、気取らぬ読書論。話題は海外の書店や出版社、編集者、作家、歴史的人物、古典、短編、児童書へと縦横無尽に広がります。魅力的な本に出会う秘訣は? 挫折した長編作家の作品にはどのようにアプローチする? 執筆や出版の舞台裏に迫る、とっておきの一作は? 古今東西の未読の本の存在に、わくわくさせられること間違いなし!
  • 本当は近くにある大正時代
    4.0
    スペイン風邪の流行、「成金」の勃興、ロシア革命、関東大震災、女性解放運動の盛り上がり、東京駅開業、ラジオ放送開始、週刊誌や三大洋食の誕生……、100年後の今と似た世相だったり、あるいは現代の生活様式が実はここから始まっていたりの大正時代。15年と短いゆえ、歴史の授業などでもつい軽視されがちだが、実は濃密なこの時代のおもしろさを、テレビで人気の歴史作家が解説する。
  • 世界はシンプルなほど正しい~「オッカムの剃刀」はいかに今日の科学をつくったか~
    3.5
    よりシンプルな答えこそ好ましく、往々にしてそれは正しい――複雑さや冗長さを容赦なく削ぎ落とすさまから、提唱者にちなんで「オッカムの剃刀」と呼ばれるこの思考の方針は、科学を宗教の支配から解放し、地動説、量子力学、DNAの発見など、多くの科学的偉業を支えることとなった。本書は科学の発展史を辿りつつ、単純さこそが、宇宙や生命の誕生といった深遠な謎を解き明かす鍵であることを示す壮大な試みである。
  • 結ぶ菊~上絵師 律の似面絵帖~
    3.7
    律に着物を注文してくれた裕福な後家の千代は、女の身ながら女郎を身請けするという。千代とともに吉原へと足を運んだ律は、女郎の足抜き騒ぎに巻き込まれてしまう。一方、料亭・尾上の娘で小町と評判の綾乃に上方の男との縁談が持ち上がり、粋人の雪永と長年の想い人、千恵との間もついに――。律の周りで様々な恋模様が動きだす、人気シリーズ第九弾!
  • 白銀の逃亡者
    3.7
    この温かさ、誰かに伝えてください。致死率95%、凶悪なウイルスの大流行が収束した世界。感染から生還した者らは、瞳が白銀色に変化する異能力者、ヴァリアントとなっていた。救急救命科で働く医師岬純也は、公安に追われるヴァリアントの少女悠から接触を受け、ある計画を打ち明けられる。そして純也は、彼らの生存をかけた闘いに巻き込まれてゆく――。読む手が止まらない最高のエンタメ長編!
  • 黙(しじま)~介錯人別所龍玄始末~
    5.0
    牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄。ときに切腹の介錯を務めることもある。ある日首を打った僧侶の末期の声を聞いた龍玄は、幼い頃父親と訪ねた母子の店のことを思い出す(「妻恋坂」)。夜明け前に介錯を自ら頼んできた侍が済ませなければならなかった用事とは(「惣領除」)。生と死に向き合う、凄腕の首斬人を描く傑作シリーズ第三作。
  • 軽井沢迷宮 須美ちゃんは名探偵!?~浅見光彦シリーズ番外~
    3.0
    小松原育代に誘われて、商店街でもらったチラシに書かれていたクイズに挑戦した須美ちゃんこと吉田須美子。浅見光彦からのヒントもあり、見事正解、賞品であるバスツアーに当選する。目的地である軽井沢に向かう車内では、新たな問題が提示され、「謎解き旅行」が始まった! 新緑の軽井沢を舞台に、須美ちゃんが難問に知恵を絞る、シリーズ初の長編小説が登場です!
  • 図書館の子
    4.5
    猛吹雪の夜、図書館に少年がひとり取り残された。暖房機が壊れ、極寒の館内。突然現れた謎の男は少年を救い、やがて大切なことを伝え始めた――。(表題作)1931年の満洲。大連のダンスホールで働く千春は、内地からの旅行者らしき青年に恋をする。彼には、胸に秘めた危険な計画があるようなのだが……。(「傷心列車」) 時を旅する者たちの数奇な運命を描く全6編。
  • 三人の悪党~きんぴか1 完本~
    3.6
    1~3巻825円 (税込)
    敵対する組の親分を殺し、13年余りの刑期を終えて出所した、ピストルの健太、通称“ピスケン”こと阪口健太。自衛隊の湾岸派兵に反対し単身クーデターを起こし、自殺未遂した“軍曹”こと大河原勲。大物政治家の収賄の罪を被った大蔵官僚出身の元政治家秘書“ヒデさん”こと広橋秀彦。個性的すぎるこの三人が奇妙な縁でタッグを組み、彼らを陥れた巨悪に挑む。「悪漢小説の金字塔」決定版!
  • 犬は「びよ」と鳴いていた~日本語は擬音語・擬態語が面白い~
    3.5
    「私が、一番最初にひっかかったのは、平安時代の『大鏡』に出てくる犬の声です。「ひよ」って書いてある。頭注にも、「犬の声か」と記してあるだけなんです。私たちは、犬の声は「わん」だとばかり思っていますから、「ひよ」と書かれていても、にわかには信じられない。(中略)これが、私が擬音語・擬態語に興味をもったきっかけでした。」日本語の「名脇役」の歴史と謎に、研究の第一人者が迫る。ロングセラーが待望の文庫化!
  • ヴァケーション~異形コレクションLV~
    3.8
    〈ヴァケーション〉という言葉。そこには、非日常の響きがします。季節は初夏。緑は輝き、水面は燦めき、澄んだ大気も芳しい。色彩豊かな物語世界へと出かけてみましょう。物語の織りなす非日常。短い物語による長い休暇の物語。自由時間のように蠱惑的な異形の世界を、どうかごゆっくりお愉しみください。(編集序文より)
  • アンクル・トムの小屋(上)
    4.4
    正直で有能、分別と信仰心を持つ奴隷頭のトムは、ケンタッキーのシェルビー農園で何不自由なく暮らしていたが、主人の借金返済のために、奴隷商人に売却されることに。トムが家族との別離を甘受する一方、幼子を売られることになった女奴隷イライザは、自由の地カナダへの逃亡を図る。
  • さーやんのゼロスキル! キャンプ飯~料理苦手な人もヨユー!~
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 SNS登録者数93万人超え!おいしそう、持ち物や佇まいが参考になる!と人気のさーやんによる初のレシピ本。「メスティン自動炊飯」バリエやホットサンドバリエもいっぱい! ホットサンドメーカーひとつあれば、お好み焼きやライスバーガー、スイーツまで作れる目からウロコのアイディアが詰まっています。ごちそうレシピからインスタント麺のちょい足しまで全80品をご紹介。火や水の用意の仕方も丁寧に解説。
  • 山本五十六、最期の15日間~歴史に埋もれた「幻の3番機」~
    4.0
    「あの海軍甲事件で山本五十六長官が撃墜された時、私は1番機、2番に続く『3番機』の搭乗員として、長官と同じ空を飛んでいたんです」1943年4月18日。日本海軍の山本五十六大将が搭乗していた機体をアメリカ軍の戦闘機に撃墜され戦死した「海軍甲事件」。通説では、この事件で登場する機体は「2機」である。この話は本当なのか。すると、先の言葉の主である99歳の青木藏男さんは、一冊の航空日誌を取り出した……。
  • 会社のなかの「仕事」 社会のなかの「仕事」~資本主義経済下の職業の考え方~
    4.3
    日本を蝕むさまざまな問題は、突き詰めれば私たちの「仕事」観に由来している。資本主義経済下での摩耗を避けたければ、会社のなかの「組織人」として生きるだけでは十分でない。私たちは同時に、社会のなかの「職業人」としても生きなければならないのだ――。本書はこの要請とジレンマを出発点として、働き手と組織が共栄していくための方策を探る。疲弊した日本経済が自壊する前に「職業の社会学」は新たな地平を拓けるのか。
  • 松本・江の島殺人事件
    4.0
    上高地の横尾山荘に宿泊中の女が失踪した。翌朝、同じ山荘近辺でテント泊をしていた男が刺殺体で発見される。二つの事件に関連性はあるのか? 松本署の道原伝吉は複数の可能性を視野に入れ、捜査を開始する。その過程で、女の交際相手の許へ赴くが、直後に蒸発。時を同じくして、七里ヶ浜で事件の関係者が殺された。不気味に連なり続ける事件を食い止めるため、道原は江の島に向かうが……。凶事の真相に刑事・道原が鋭く迫る!
  • コミュ力は「副詞」で決まる
    3.8
    「めっちゃ」「やっぱり」「じつは」「なるほど」「せっかく」「あいにく」「おかげさまで」…私たちは生活の中で多くの副詞を使っている。名詞、動詞、形容詞のように文を構成する要素とはならないが、副詞は単なる添え物ではない。書き手の気持ちをもっともストレートに伝える品詞なのである。本書ではコミュ力向上の鍵となる副詞について、その分類と機能を知るとともに、使い方の勘所を、社会的・文化的背景も交えて解説する。
  • 再考 ファスト風土化する日本~変貌する地方と郊外の未来~
    3.7
    日本各地のロードサイドに大型商業施設が建設され、その土地固有の歴史・自然・風土が顧みられなくなる現象を批判した『ファスト風土化する日本』(洋泉社新書y)が2004年に出版されてから19年。もはやファスト風土が日本の隅々まで浸透した今、郊外は社会の何を象徴しているのだろうか。ファスト風土の中で多感な時期を過ごした当事者である小説家・建築家・研究者ら13人が考える、令和の郊外論。
  • 阪神タイガースはなんで優勝でけへんのや?
    3.8
    なぜ、阪神は優勝できないのだろうか――。いわく、マスコミが、毎日毎日、あることないこと書くからや。いわく、ファンが、ぎゃーぎゃー言い過ぎるからやろ。いわく、タニマチが、夜の街に選手を連れ回すからや――。歴史 看板 風土 戦略 育成 苦悩 誤解 派閥 そして「アレ」の9つの枠組で分析する「新・阪神タイガース論」。熱烈阪神ファンの元番記者だからこそ書けた熱くて深い一冊。
  • 神さまが教えてくれた魂の法則
    -
    1巻1,760円 (税込)
    あなたも幸せになり、私も幸せになり、みんなが幸せになっていく。予約の取れない霊視カウンセラーが初めて綴る、人生の全ての場面で必ずあなたを満たす108の言葉。「見えない世界の方々から伝えられてきたことを全て書きました。この本は、あなたの人生のどんな時にも必ずあなたの役に立ち、あなたとあなたの周囲を正しい方向へと導くでしょう。どの時代にあっても、あなたを救う真理は変わらないのです」――尚
  • 禅の心で大切な人を見送る~残された人が「よく生きる」ための心の整え方~
    -
    誰もが避けることができない「死」。家族、パートナー、友人など、「大切な人」を失ってしまったとき、その深い悲しみや喪失感を、どうやって受け止めることができるのか? そしてその死を通して、いかにして「よりよい人生」を歩み、自らの死に備えることができるのか? 「見送り」、いずれは「見送られる」人生を深く洞察した、「禅の知恵」が心にそっと寄り添ってくれる一冊。
  • カレーは世界を元気にします~金沢発! ゴーゴーカレー大躍進の秘密~
    -
    世界にフランチャイズを広げるゴーゴーカレーの創業者が綴る、叩き上げのビジネス論とハートフルな生きざま。29歳の添乗員時代に、松井選手のホームランに感動し脱サラし裸一貫で上京。金沢カレーブームをつくり、M&Aを推進、カレーの専門商社として躍進してきた山あり谷ありな激動の20年。そこから生み出された、「パーフェクトポジティブ」で真摯な挑戦の記録と、にじみ出る人間味が、55項目の見出しに詰まっています。
  • 花ざかりを待たず
    4.1
    1巻1,870円 (税込)
    末期がんが判明した椎名利夫の余命は一年。予期せぬ宣告に家族や周囲の人々は戸惑いを隠せなかった。利夫のために何をすべきか焦燥は募るばかり。妻は夫に四十路の娘の晴れ姿を見せるために結婚を求め、娘は自分の思いを曲げようとはしない。すれ違いながらも、それぞれの脳裏によぎるのは利夫との思い出の数々。だが、想像を絶するスピードで彼の体調は崩れ始め……。別れの日を前にした人々の思いが胸を打つ、感動の傑作。
  • 君をおくる
    4.1
    1巻1,980円 (税込)
    仕事を辞め、落ち込む明日香の前に現れたのは、野良猫の「ぶーさん」だった。ある日少女に頼まれて、ぶーさんを動物病院へ連れていく明日香。その動物病院で思いがけず、ぶーさんは明日香の人生を変えることになる。そして数年後、お別れの時が訪れた。(「ぶーさん」より)友人で、家族で、パートナー。かけがえのないペットたちの命をみつめ、出会いとお別れ、幸せを描く。感涙必至、4つの愛おしい感動の物語。
  • 灰色の家
    3.3
    1巻2,145円 (税込)
    ここに入ると自殺が伝染る――。常駐看護師の冬木栗子が勤める高級老人ホームで、入居者が滝壺に飛び込んだ。彼は溌溂と過ごしていたはずなのに……。自責の念に駆られた栗子が調べ始めると、遺産問題、派閥争い、横恋慕と、施設内部を蝕む秘密が露わになっていく。彼女がいよいよ不安を募らせた矢先、さらなる入居者の“自殺”が発生してしまい――。ホームに潜む「闇」とは何か? “連鎖自殺”の果てに辿りつく結末は驚愕必至。
  • ホワイトデス
    4.3
    1巻2,200円 (税込)
    原因不明の漁師の失踪が、発端だった。巨大なホホジロザメが目撃されるようになっても、一時的に迷い込んだだけだろうと誰もが考えた。しかし彼らは、いつまでたっても外海に去ることはなかった。事態は悪化の一途を辿る。追い出せないのか。駆除するしか、ないのか。そもそも、そんなことはできるのか!? 平和な海を取り戻すべく、決死の掃討作戦が始まろうとしていた……。圧巻のスケールで放つ海洋パニックエンタテインメント!
  • 話を戻そう
    3.0
    1巻2,310円 (税込)
    竹本健治は“奇書”しか書かん。近代化を誇る幕末の佐賀藩を舞台に、からくり儀右衛門・田中久重の孫が冴えわたる機知で不可思議な怪異に挑むが、話は横道に逸れまくり、なかなかストーリーが進まない!? 膨大な情報量で挿し込まれる史実に話は脱線を繰り返し、ついにはストーリーをも凌駕する……。脱線の先に隠された真実とは? 鍋島直正、田中久重、江藤新平、大隈重信などの傑人が活躍する佐賀愛溢れる偏愛歴史ミステリー。
  • ぼくの大林宣彦クロニクル
    4.5
    映画に生涯をささげた大林宣彦監督。2020年4月に逝去した巨匠の娘婿は、マンガ家・森泉岳土氏。偉大なる映画作家との日々を綴り、好奇心旺盛でチャーミングな義父の姿を映し出す。ペンを使わない独自の画法で世界で活躍するマンガ家・森泉岳土が、監督の素顔、社会に向ける姿勢など、近くにいたからこそ、血のつながりがない家族だからこそ描けた、わたしたちの知らない、大林宣彦とっておきの話。
  • 間者~鬼役(六)~
    3.7
    6~33巻660~715円 (税込)
    将軍の毒見役、鬼役の矢背蔵人介は、鈴振り谷で強盗に狙われた。難なく退治したあとに残された一枚の駕籠図。そして、一関藩の元藩士が殺害され、老中首座の水野出羽守は毒殺、中奥出入りの医師が斬られた。これらの線がつながったとき、幕府を巡る陰謀が明らかになる――。笑いと涙と爽快感の超一級時代小説。
  • 三毛猫ホームズの懸賞金
    3.5
    会社員の男がバスの中で刺されて殺される。男は死の直前に「俺は狙われている」と言い残していた。一方、かつて一曲ヒットしたものの、今は売れていない歌手・百瀬太朗が出演するパーティで人気歌手の辻村涼が毒殺される。百瀬のマネージャー・立木ルミ子の元には「百瀬が歌に手を抜いたら殺す」という脅迫メールが届いていた。一見、関係がなさそうな二つの事件を結ぶものとは? 国民的大人気シリーズ第54弾!
  • 川烏(かわがらす)~介錯人別所龍玄始末~
    4.3
    牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄二十二歳。武家からの依頼を受け切腹の介錯を務めることもある。剣術において天稟の才を持ち、刀一本で首打ちに臨む凄腕の龍玄、その真の姿を知る者は少ない。太平の世、罪と不条理、生と死の狭間にあって、江戸の市井を気高く生きた一人の侍の姿を描き出す。静かな感動を呼ぶ傑作シリーズ第二作。(『介錯人』改題)
  • 織田一~丹羽五郎左長秀の記~
    4.0
    「織田信長公死す」――本能寺が燃え落ち、織田家中の誰もが右往左往するなか、「織田一の男」と謳われた丹羽長秀は何を思い、何を為すのか? 山崎の合戦、清洲会議、賤ヶ岳の戦い、小牧・長久手の戦い――歴史の転換点で長秀が見せた不可解な言動の裏には、未来を見据えた深謀遠慮があった。「信長公記」の著者、太田牛一の視点から描かれた戦国秘史!(『織田一の男、丹羽長秀』改題)
  • 凡人田中圭史の大災難
    3.7
    田中圭史は64歳。メガバンク・みずなみ銀行のOBで、55歳で転籍した関連会社勤めもあと1年、つつがなく終わるはずだった。しかし、大学の同窓同ゼミで五菱銀行へ就職、合併後のみずなみ銀行で出世した中村が、田中の勤める会社の社長に就任したことから、田中の人生の歯車が狂い始める。「平凡」「無風」すら許されず、荒波には翻弄されるしか術がないサラリーマン人生の晩年を笑いとペーソスで描く。
  • 恋愛未満
    5.0
    家事や子育て、介護、仕事……。“日常”以外への興味が薄らぐ毎日に、突如、心をさざめかす存在が現れ――。ちょっとダメな50がらみのイケメン独身男を巡る凸凹な恋愛譚「アリス」「説教師」、妻を脅かす夫の女友達をめぐる物語「マドンナのテーブル」ほか、恋愛感情とも友情とも違う、だけど“恋”のざわつきをよみがえらせる、いくつになっても変わらない女子の心の機微を描く短編集。
  • 48 KNIGHTS(フォーティエイト・ナイツ)~もうひとつの忠臣蔵~
    4.0
    忠臣蔵は世界最高の騎士道物語だ――。元禄十四年、赤穂藩主・浅野内匠頭は吉良上野介に対し刃傷、即日切腹の裁定が下る。仇討ちかお家再興か。未曾有の事態のなか、家老・大石良雄の決意は“君、辱められし時は、臣死す”。すでに一命を賭す覚悟だった。良雄を陰で支える“四十八番目の志士”とは!? 史上名高い四十七士の復讐劇を新たな視点で描き切る歴史巨編!(『いとまの雪』改題)
  • 数字が苦手じゃなくなる
    3.0
    168万部突破のミリオンセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』(光文社新書)の続編にして合計52万部を突破した『食い逃げされてもバイトは雇うな』『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』の2冊を合本・文庫化した、超・お得な1冊! 本書を読めばビジネスの裏側や会計の基礎を知ることができるだけでなく、数字の見方・使い方を2時間でマスターすることができます!
  • 2016年の週刊文春
    4.0
    〈二〇一六年の週刊文春とは何だったのだろうか?「ひとことでいえばブランディングです」と新谷学は言う。「『週刊文春』からはとっておきのスクープがじゃんじゃん出てくる、お金を払う価値があるメディアだよね、というイメージが雑誌読者ばかりでなく日本全国津々浦々まで、浸透した」〉――ふたりの編集長と現場の記者たちの苦闘を描く圧倒的熱量のノンフィクション。戦後出版史・事件史としての一面も持つ。解説・古賀史健。
  • ジャーロ dash No. 87【無料版】
    無料あり
    -
    「ジャーロ dash」はミステリー誌「ジャーロ」の無料試し読み版です。ミステリーを掘り下げるエッセイ・評論、マンガ、新刊ミステリー書評や最新映画レビューなどの情報ページを、「ジャーロ dash」では無料で読むことができます。また、長編連載、連作短編、読み切り短編の小説も、冒頭部分を試し読みOK! 87号は第26回日本ミステリー文学大賞特集で有栖川有栖氏(大賞)と柴田祐紀氏(新人賞)の受賞者インタビューを掲載!

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  • 確率2/2の死~吉敷竹史シリーズ5~
    3.4
    1巻473円 (税込)
    プロ野球スター・プレーヤーの子供が誘拐された! 身代金は一千万円。警視庁捜査一課の吉敷竹史刑事は、犯人の指示で赤電話から赤電話へ、転々と走り回る。が、六度目の電話を最後に、犯人は突然、身代金の受け取りを放棄、子供を解放した。釈然としない吉敷。犯人の目的は何か?――従来の誘拐物の類型を脱し、野心的な着想で挑んだ会心の長編推理力作。
  • ら抜き言葉殺人事件~吉敷竹史シリーズ13~
    3.0
    1巻495円 (税込)
    ピアノと日本語を教えている笹森恭子が、自宅のベランダで首吊り自殺をした。部屋には、ある作家に誤りを指摘した手紙に対する返信が残されていた。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、現場に不審を抱き、殺人説を唱える。そんな時、またもや自殺者が。しかも、恭子に来ていたのと同じ作家からの葉書が……。本格推理の鬼才が、現代の世相を鋭く抉った異色の長編力作。
  • 羽衣伝説の記憶~吉敷竹史シリーズ12~
    3.5
    1巻517円 (税込)
    警視庁捜査一課の吉敷竹史刑事は、ふと足を止めた銀座の画廊で、作者名のない“羽衣伝説”と題された彫金を目にした。これは、別れた妻・通子の作品では!? 彼女への思いをかきたてられた吉敷は、ホステス殺しの真犯人を追いつつ訪れた伝説伝承の地で、意外にも通子の出生の秘密に行きあたる! 好評吉敷シリーズ異色のラブ・ストーリー。
  • 幽体離脱殺人事件~吉敷竹史シリーズ10~
    3.5
    1巻550円 (税込)
    警視庁捜査一課・吉敷竹史の許に、一枚の異様な現場写真が届いた。それには、三重県の観光名所・二見浦の夫婦岩で、二つの岩を結ぶ注連縄に、首吊り状態でぶら下がった中年男の死体が写っていた。しかも、死体の所持品の中から、吉敷が数日前、酒場で知り合った京都在住の小瀬川杜夫の名刺が……!? 本格推理の鬼才が圧倒的筆力で描く、トリック&サスペンス!
  • 展望塔の殺人~吉敷竹史シリーズ7~
    3.8
    1巻550円 (税込)
    東京・飛鳥山公園の展望台で平凡な主婦・井上典子が、売店のアルバイト学生・矢部富美子に刺殺された。捜査一課の吉敷刑事は捜査に乗り出したが、典子には人に怨まれるところはなく、加害者・富美子との接点もまるでない。だが事件の裏には恐るべき狂気が……。(表題作) 鬼才が全力を傾け、絶対の自信をもって放つ極上の傑作集。
  • ジャーロ No. 87
    -
    1巻550円 (税込)
    ●第26回日本ミステリー文学大賞受賞者インタビュー:【大賞】有栖川有栖、【新人賞】柴田祐紀 ●読み切り短編:浅倉秋成、犬飼ねこそぎ、佐川恭一、結城充考 ●快調連作・連載陣:五十嵐貴久、大崎 梢、恩田 陸、笠井 潔、坂木 司、長浦 京、額賀 澪、誉田哲也、薬丸 岳、イクタケマコト ●島田荘司・誌上講演「ミステリー近現代史と吉敷竹史(前編)」 ●アフタートーク 大沢在昌『黒石 新宿鮫XII』
  • 夜は千の鈴を鳴らす~吉敷竹史シリーズ9~
    3.3
    1巻605円 (税込)
    JR博多駅に到着した寝台特急〈あさかぜ1号〉の二人用個室(デュエット)から、女性の死体が発見された。彼女は鬼島総業の女社長・鬼島政子で、検死の結果、死因は心不全と判明。だが、前夜、政子が半狂乱になり口走った「列車を停めて、人が死ぬ! ナチが見える」という意味不明の言葉に、捜査一課の吉敷竹史は独自の捜査を開始する。本格推理の鬼才が時刻表を駆使した自信作!
  • 灰の迷宮~吉敷竹史シリーズ8~
    4.3
    1巻605円 (税込)
    新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに撥ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯として逮捕した男の意外な告白から、急遽、鹿児島へ……。アッと驚く犯人像! 鬼才が放つ新機軸の本格推理。
  • 消える「水晶特急」~吉敷竹史シリーズ4~
    3.5
    1巻605円 (税込)
    1985年4月、国鉄が誇る〈水晶特急(クリスタル・エクスプレス)〉が、上野から酒田まで、マスコミ関係者を乗せて処女旅行に出発した。その直後、列車強奪(トレイン・ジャック)に遭う。犯人は大物代議士・加灘耕平の旧悪告白を要求し、人質の中の週刊誌記者・蓬田夜片子に、マスコミ公表の役目を命じた。だが、驀進する列車は人質もろとも突然消失した!? 奇想天外な大トリックを駆使し、華麗に描く傑作長編。
  • 光る鶴~吉敷竹史シリーズ16~
    3.6
    1巻660円 (税込)
    捜査一課の吉敷竹史は、知人の葬儀で九州・久留米市へ。そこで出会った青年から、義父の再審への協力を頼まれる。26年前、三人の女性を殺して死刑判決を受けた「昭島事件」。すでに人の記憶は風化しており、冤罪事件を覆す証拠は見つかるのか(「光る鶴」)。――吉敷竹史は、なぜ刑事になったのか(「吉敷竹史、十八歳の肖像」)の他、「電車最中」を収録。
  • Yの構図~吉敷竹史シリーズ6~
    3.3
    1巻660円 (税込)
    昭和61年8月18日、上野駅の隣接するホームに相前後して到着した上越、東北新幹線の中から、女と男の服毒死体が発見された! 男は盛岡の中学教師、女はその教え子の母親であった。二つの死体の側にはなぜか花束が……。自殺か? 他殺か? 警視庁捜査一課の吉敷竹史は、不可解な事件の謎を追い盛岡へ――。いじめ問題を素材に、著者が渾身の筆で描いた本格推理!
  • 飛鳥のガラスの靴~吉敷竹史シリーズ14~
    3.5
    1巻715円 (税込)
    映画俳優の大和田剛太の自宅に、差出人不明の郵便小包が届いた。なかから、塩漬けにされた剛太の手首が……! 剛太自身は行方不明のまま、事件は迷宮入りの様相を呈した。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、この管轄違いの事件に興味を抱く。彼は主任と衝突しながらも、敢然とこの難事件に挑むが……。日本古来の民話を題材に、本格推理の鬼才が描く長編力作!
  • 奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~
    4.3
    1巻715円 (税込)
    浅草で老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、女性店主をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らずに完全黙秘を続けている。この裏には何かがある!? 警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた! 壮大なトリックを駆使し、本格推理と社会派推理とを見事に融合させた傑作!
  • 涙流れるままに(上)~吉敷竹史シリーズ15~
    4.5
    1~2巻935~990円 (税込)
    吉敷竹史の元妻・加納通子は、「首なし男」に追われる幻影に悩まされていた。その原因は、数奇な運命に翻弄されてきた自らの半生にあるのではないかと思い至る。過って級友を死なせた事件。婚礼の日に自殺した麻衣子と、直後の母の変死。そして柿の木の根本に埋めたあるものの忌まわしい記憶!? 通子は少女時代に体験した数々の悲劇の真相を探る決心をしたが……。
  • 吉敷竹史シリーズ〈4~16合本版〉
    -
    1巻8,580円 (税込)
    警視庁捜査一課の刑事・吉敷竹史が不可能犯罪に挑む! トラベルミステリーと本格推理が見事に融合した唯一無二のシリーズが、電子書籍で復活。さらに合本版が初登場しました。島田荘司による壮大なトリックの数々と、吉敷刑事の活躍を一挙にお楽しみください。【講演】「ミステリー近現代史と吉敷竹史」を特別収録。社会派大傑作から、異色のラブ・ストーリーまで13作品まとめて!
  • 自分を受け入れるスヌーピー~いろいろある世界を肯定する禅の言葉~
    3.9
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 シリーズ累計20万部突破のベストセラー第二弾。今度のテーマは“多様性”。自分自身をみつめ、他人のありのままを受け入れるために必要な考え方とは? ピーナッツのなかまたちの名言あふれるコミックスを通して学ぶ禅語が、これからの世界を前向きに生きていくための力になるでしょう。シュルツ・スタジオの新作アートととなる「COLORS OF PEANUTS」も新訳カラーページで掲載!
  • 悪口と幸せ
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    昭和の少女雑誌に掲載された絵物語「王女アンナ」。半世紀前の奇妙な物語の世界に、元子はいつのまにか引き込まれていく。(「王女アンナ」) 女優・紫さぎりは長きにわたり人気女優として活躍しているが、彼女には大きなコンプレックスが……。(「女優さぎり」) 昭和・平成・令和、それぞれの時代の風俗を巧みに取り込みながら容姿への疑問と不安を物語に昇華させた、姫野カオルコの真骨頂となる連作小説集。
  • まもれ最前線! 陸海空自衛隊アンソロジー
    3.5
    陸海空、それぞれの自衛隊を舞台に、自衛隊員たちを描いた3作品で編む日本で初めてのアンソロジーが登場! 収録作品【陸上自衛隊】元自衛官の神家正成「迷彩の天使」。【海上自衛隊】旧日本海軍の祖父をもつ山本賀代「氷海」。【航空自衛隊】自衛隊の深い取材を続けてきた福田和代「空のプライド」。「新型コロナ下」という限界状況を設定し、各自衛隊の特性特徴を活かした読み応えあふれる新しいエンターテインメント!
  • 田坂広志 人類の未来を語る~未来を予見する「12の洞察」~
    5.0
    欧州最高の知性、ジャック・アタリ絶賛の書! あのベストセラー『死は存在しない』(光文社新書)の著者による未来論。弁証法と複雑系の思想によって、パンデミック、AI、遺伝子工学、資本主義、民主主義、宗教、科学、アート、そして「不死」の未来を縦横に語る。第一部 未来を予見する「十二の洞察」/第二部 未来を予見する「五つの法則」/第三部 人類が直面する「五つの危機」。
  • 花だいこん
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    一膳飯屋「だいこん」を知人に譲ったつばきは、父安治と母みのぶと、新たな三人暮らしを始めた。不景気風が吹く江戸の商いはどこも経営不振でどの店も苦労していた。ある日、富岡八幡宮に参拝した安治は、薬種問屋「蓬莱屋」が看板の思案を求めていることを知り、渡世人の弐蔵と講釈師で絵心のある三太郎を仲間に、巨大提灯という壮大なスケールの看板を提案する。果たして一世一代のその勝負、勝ち取ることができるのか。
  • 青島広志の東京藝大物語
    3.0
    近年、「藝大本」が複数出版され、読者に関心を持たれた。でもどちらかというと、美術学部の実態が描写されがちであった。本書では、大学入学から教員定年まで40数年にわたり藝大音楽学部に関わってきた著者により、音楽学部の生態が詳らかに明かされる。ミューズに愛された人びとの才能と情動が炸裂する学び舎。愛と理不尽が錯綜する師弟関係と人間模様をリアルに描く、自伝的物語作品の誕生。(発行:夕日書房 発売:光文社)
  • 大人のマナー術
    3.8
    「コロナが明けたら会おうね!」の便利ワードに頼りきりだった辛酸さん。友人・知人とも疎遠になり、限られた人付き合いのぬるま湯でマナー感覚は危機的状況に。一念発起、なんとか世の中にとけ込むため、よりよい人間関係のヒントを学びます。コロナ禍での新習慣から、変わることないリテラシー、あるいは「新型」の人たちとの付き合い方まで。避けられないコミュニケーションのための処方箋。今こそ読みたい辛酸流マナー術。
  • 90歳までに使い切る お金の賢い減らし方
    3.6
    昨今のお金に対する異常な関心の高さを見ていると、「お金に支配されている」人が多いように思える。しかし「お金は支配してこそ役に立つ」、決して振り回されてはならないのだ。ではどうすればよいのか。本書では、お金を増やすことに偏った風潮に対し、誤った認識、過剰な不安を払拭するとともに、お金の本質を深く掘り下げ、人生を豊かに生きるための具体的な「お金の使い方」の考えを提示。日本人のお金観に一石を投じる。
  • 宇宙ベンチャーの時代~経営の視点で読む宇宙開発~
    4.0
    宇宙開発の分野はこれまで政府が主導していたが、今、民間企業がイニシアティブをとった「ビジネス」として急速に生まれ変わりつつある。そして、「宇宙ベンチャー」と呼べる民間ベンチャー企業がこの流れを加速させている。日本でも、スタートアップや宇宙系以外の大手企業が続々と参入している。なぜ、民間宇宙産業が活況を呈しているのか。ベンチャー・キャピタリストとJAXAのエンジニアが「宇宙ビジネスの展望」を綴る。
  • リスキリングは経営課題~日本企業の「学びとキャリア」考~
    4.0
    「リスキリング」とは、業務上の知識や技術を新しく獲得すること、そしてそれを企業が従業員に促進することである。しかし日本の社会人のほとんどは、学びへの意欲が極めて低い。統計的にも、大人が世界一学ばない国である。これは決して個人の「やる気」不足のせいではなく、日本企業の働き方やキャリアの「仕組み」に起因するのだ。調査データや学術知見を基に、日本企業がリスキリングを通じて生まれ変わる方法を提言する。
  • 東大生、教育格差を学ぶ
    4.1
    本人が変えることのできない「生まれ」(性別・地域・世帯収入など)によって最終学歴などの教育結果に差が出ることを「教育格差」と呼ぶ。日本の学校制度で教育格差がどのように生じうるのか、地元やクラス、部活で周囲と距離を感じてしまう理由はどこにあるのか。出身家庭の世帯収入が平均的に高いというデータがあるなど、日本の教育格差をある種象徴する東大生が、自らの教育体験を語り、学び、葛藤する。
  • ぬり壁のむすめ~九十九字ふしぎ屋 商い中~
    3.7
    あたしって、ついてない。三つ目の働き口をなくし、るいは途方に暮れていた。母を早くに亡くし、左官をしていた父もぽっくり逝き、天涯孤独の身だ。その死んだはずの父が困りものなのだが……。ふと入った路地で見つけた「働き手を求む」の貼り紙――。この世ならぬ者が見える少女が、ちょっと迷惑な父とともに、人助けならぬ亡者助けに奔走する! 痛快時代小説。
  • やせる石鹸(上)初恋の章
    -
    1~2巻660~715円 (税込)
    たまみは見る人がぎょっとするほどの「巨デブ」。そんな彼女は「デブ専」男子から告白されるが、今まで散々「デブは醜い」とディスられながら生きてきたゆえ、「デブだから好き」などというくらいの言葉では、到底救われないのだ。そんな中、たまみは中学時代の同級生でやはり巨デブだったよき子と偶然再会する。よき子はまるで別人のようになっていた……。

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