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田中圭史は64歳。メガバンク・みずなみ銀行のOBで、55歳で転籍した関連会社勤めもあと1年、つつがなく終わるはずだった。しかし、大学の同窓同ゼミで五菱銀行へ就職、合併後のみずなみ銀行で出世した中村が、田中の勤める会社の社長に就任したことから、田中の人生の歯車が狂い始める。「平凡」「無風」すら許されず、荒波には翻弄されるしか術がないサラリーマン人生の晩年を笑いとペーソスで描く。
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Posted by ブクログ
家族、会社、地域コミュニティ、、、同じ時代を生きてきた年代。色々考えさせられました。 やっぱり誠実であり続けることこそが、納得の人生の基本なんだろうと思います。
主人公の田中さん、私からみたら凡人じゃないですね。十分エリートと思いました。 ストーリーも良く一気に最後まで読み切りました。
長年勤めてきた銀行から系列の不動産会社に転籍して、平穏無事に定年を迎えるだけのつもりだった田中圭史。 眼の前の理不尽な行為に目を瞑りつつも、社長の理不尽な発言に反抗して会社を辞めることに。 定年後の第二の人生というけど、仕事一筋に生きてきた人には、新しい生きがいを見つけるのはなかなか大変。 幸い妻...続きを読むのミドリとは良好な関係を築いていることが、救い。 すべての人が、大なり小なり不幸を抱いている。 不幸は一気呵成にくるのは日常でも感じます。 抗うことも必要だと思うけど、必要以上に切望を感じることもないのかもしない。 すへての営みには『時』がある 追い風という時が吹くまで、頑張りますが。
2023.04.20 いろいろ考えさせられるこの時代にふさわしい一冊。 難しいことは書いてないし、あっさり読めるけれど、結構含蓄がある。 だが、若い人にはこの良さはわからないだろうな、わかっても困るし。
ミズナミ銀行からミズナミ不動産へ転籍したが、同期の社長と喧嘩して会社を辞めてしまう。その後、ゴミ拾いをしたり、マラソンをしたりして、人との繋がりは大切だと思う反面、いろいろ事件が勃発して面白かった。
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凡人田中圭史の大災難
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江上剛
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