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東大が転換期を迎えている。花形だった官僚志望が激減する一方、急増しているのが休学者数と起業件数だ。定型化された「エリート」のレールから外れる東大生たちの、周囲や社会の期待を背負うからこそのジレンマ。その実情と、背後で進行する社会の変容とが、現場の声から浮き彫りになる。休学・起業の当事者である現役東大生や卒業生はもちろん、変化する東大の「今」をよく知る教授陣へのインタビューも収録。
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Posted by ブクログ
世間一般の東大生のイメージは、順風満帆で人生を過ごしている。そこには不満や不平は無いだろうというものが多い、が最近の東大生の就職動向から、かっての親世代が抱いている寄らば大樹の陰的な生き方に疑問を持つ層が増えつつある。 自分の人生を見つめ直すために休学したり、或いは卒業・就職しても離職や転職・起業で...続きを読む人生をリセットする者が出つつある。それは特殊なケースでなく、ポテンシャルから顕在化しつつある。本書では、実例をもとに、彼ら・彼女らの考え方や決断を紹介している。不安定な世界観が広がりつつある現在、これから社会に出ていく学生に、一読の価値があると感じた。
三省堂の新書コーナーで目に留まり、読んでみた。 最近の東大生は外資系コンサルなどに流れがちというのを見聞きしていたが、この本は東大自身も推している起業を中心に最近の東大生の一端を知ることのできる本だと思う。 以前に伊沢さんが、親から官僚になって言われたという話を語っていたが、この本の中でもそう言わ...続きを読むれた方が何人か出ており、親の価値観との葛藤なども見てとった。 また東大生だけとはいえ、コロナ禍が大学生に与えた影響も感じた。 今後の東大生による起業は気になるし、密かに自分の大学はどうかも気になって来た。
タイトルに惹かれて読んでみた。 内容は、起業する東大生めっちゃ増えてるよね。大企業、官僚に行く道がかっこいい時代が去っていってるよね。 というもの。 うん、知ってる、という話ではあるが、実例が並べられているという意味では貴重。 一方、(特に休学する東大生の章)それは、20年前からいたレベルの学生の...続きを読む活動やな、私の周りにゴロゴロいたわ。という感じもあり。果たして本当に、そういう人が増えているのか、明るい未来感なのか?というのは疑問。数字の根拠も薄い(普通にコロナ禍で鬱になった人多いし、普通に休学それで増えてる可能性が否めなくね?多少はそうじゃないとしても、根拠ないよね。)。 など諸々思うこともあるが、実例が並んでいることに意味がある。
学生さんの紹介では、個人的にはどのような過程を経て、東大にいるのか、というところの方が興味深かった。 入って何をしているか、というところに焦点を当てて書かれているけれども、ある人間を東大生にするものはなにかと言えば入るまでの生まれ育ちなので。 とくに東大に行くような子は、親の助けなくしてというか、親...続きを読むの意志なくしてなかなかないだろうし、それに反発せず従って取り組むような子でないと行けないので、やっぱ周りのおとなや環境の力が強いように思った。 その面で言うと後半に載っていた教授たちへのインタビューは、今の東大を映し出しているのかもと思い、興味深く読んだ。 東大は、学問的なところでは多く国内でも最先端を行っている中、制度的には保守性も強い部分もありそうで、でもそれが少しずつ変わってきている、という感じなのかなー。 もともとこんなに官僚を目指して入ってくる学生が多いなんて、よく知らなかったりしたので、まずそこが新鮮だった。 著者によると休学者が10年余りで2倍近くに急増したとのことですが、 かつての東大には、優秀な学生は早く結果を出して卒業するという風潮があったことについて触れられていて、 無駄と思える時間によってどれだけ自分が豊かになれるか、という社会の中で、日本は遅れているともいえる、と教授が答えていたり。 一般ルートではなく、起業をする学生が増えている、というのも本書で強調されていることのようだけれど、 アメリカの大学ではできる人は起業するという風潮においても日本が対比されていて、 _ひとまず研究したり、コンサルに入るが、人生のどこかで起業しようと思っているという学生が多いと思う、 _翻って東大生のことを考えると、もともと能力が高いので、起業しても成功する可能性があります。…キャリア上のリスクはないのだから、自由な発想で起業していいんじゃないかと、学生に話してきました。 _実際には戦略系のコンサルタントを数年やって起業する人も多いです。ビジネスとは何かを知り、人のネットワークを持ってから起業する。優秀な学生ほど、したたかに考えています。 と、 皆おっしゃられていて、 やっぱ選択肢がある、というところが東大生なんだなーと思ってしまった。 教授も男性人が多そうで、 2027年までに女性教授、准教授を300人採用、講師も含めた女性教員の比率25%を目指すことが2022年11月に発表された中、 多大でしていることをようやく東大も取り入れたということ、いう指摘もあるように、 やぱり保守的な部分はこの男性優位の面でも否めない。 女性起業家も当然少なく、欧米の大学とは異なる、とあるけれども、起業家に限らず、というかそれより重要な点として、政治家や官僚を輩出する学校の保守性、男性優位を引きずっている事実が、日本のジェンダー指数、制度改革での遅れに大きく貢献しているのでは、と思った。 でも東大以外の大学出身の官僚率が増えることは、 霞ヶ関の多様性にも変化を生んでいるのだろうか、、、
リアルな東大生が語られていて、それなりに面白い。が、この本で紹介されているような学生ばかりでもないわけで、普通の学生についても語られてもよいように思った。
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東大生のジレンマ~エリートと最高学府の変容~
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中村正史
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