あたしって、ついてない。三つ目の働き口をなくし、るいは途方に暮れていた。母を早くに亡くし、左官をしていた父もぽっくり逝き、天涯孤独の身だ。その死んだはずの父が困りものなのだが……。ふと入った路地で見つけた「働き手を求む」の貼り紙――。この世ならぬ者が見える少女が、ちょっと迷惑な父とともに、人助けならぬ亡者助けに奔走する! 痛快時代小説。
Posted by ブクログ 2018年08月31日
ぬり壁のむすめと言っても妖怪ではない。父親が気づいたら壁になっていたのだ。とりあえず壁の妖怪だからぬり壁と言っている。こんな状況なので仕事先が見つからず、ようやく見つけたのが不思議を商う店。筋は通っているようだけれど、いちいちおかしな経緯で始まったシリーズ。店主との掛け合いも面白いし、どう展開するの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月25日
幽霊や妖怪が出てくるのはよくあるけど、お父っつぁんがぬりかべというのは斬新だ。読みやすくて面白かった。主人公のるいちゃんが明るくて良い子なので好感が持てる。ぬりかべお父っつぁんとの掛け合いも楽しいし、冬吾さんがツンデレっぽいのも良い。みんな良いキャラだ。
基本的にはユーモアのある人情もので、楽しく読...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月22日
Tさんのお勧め。
天涯孤独の娘、るい。
それは嘘ではないが、実は死んだ父親はぬりかべとなって娘の周りをうろちょろしている。
それもあり、この世ならぬ者が見える娘は勤め先に困り、
よろず不思議承り候、とかがげるお店に引き付けられるように勤めることに。
るいが最後に死んだ子を想って泣くところは、何と...続きを読む
死んでしまった人間も、生きている人間の様に見えて、触れる、不思議な娘の話。娘は、両親と死に別れ、天涯孤独の身の上。母親は、迷わず成仏したけれど、父親は、壁に憑依して、塗り壁に、なってしまった。って、凄い設定(笑)成仏出来ない幽霊絡みの事柄を、解決していく話かな?面白く、読み進められそう。
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