あらすじ
あたしって、ついてない。三つ目の働き口をなくし、るいは途方に暮れていた。母を早くに亡くし、左官をしていた父もぽっくり逝き、天涯孤独の身だ。その死んだはずの父が困りものなのだが……。ふと入った路地で見つけた「働き手を求む」の貼り紙――。この世ならぬ者が見える少女が、ちょっと迷惑な父とともに、人助けならぬ亡者助けに奔走する! 痛快時代小説。
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Posted by ブクログ
ぬり壁のむすめと言っても妖怪ではない。父親が気づいたら壁になっていたのだ。とりあえず壁の妖怪だからぬり壁と言っている。こんな状況なので仕事先が見つからず、ようやく見つけたのが不思議を商う店。筋は通っているようだけれど、いちいちおかしな経緯で始まったシリーズ。店主との掛け合いも面白いし、どう展開するのかが楽しみ。
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時代小説読みたいな〜という好奇心でたまたま手に取った1冊。とっても面白くて読みやすく、後味すっきり!あっという間に読み終わって、もっともっと読みたくなった。
あやかし系の本なので夜中に読むと多少ゾワッとしたけれど笑、るいも冬吾もお父っつぁんもみんないいキャラで最高の組み合わせ。続き買いに行かなきゃ!
Posted by ブクログ
テンポが良くて読みやすく、面白かった。まず、お父っつぁん(作蔵)がぬり壁という設定がユーモアでいい。まっすぐで情に厚いるいと、口は悪くても娘思いな作蔵とのやりとりがほっこりする。るいを応援したくなるし、彼女には父親がついているから大丈夫だと安心もできる。
最後に松吉が無事に母親に会えたシーンや、るいが松吉の出来事を自分に重ねて泣くシーンでは、思わず胸が苦しくなった。
Posted by ブクログ
幽霊や妖怪が出てくるのはよくあるけど、お父っつぁんがぬりかべというのは斬新だ。読みやすくて面白かった。主人公のるいちゃんが明るくて良い子なので好感が持てる。ぬりかべお父っつぁんとの掛け合いも楽しいし、冬吾さんがツンデレっぽいのも良い。みんな良いキャラだ。
基本的にはユーモアのある人情もので、楽しく読める。シリーズものなので続きも読みたい。
面白い!
死んでしまった人間も、生きている人間の様に見えて、触れる、不思議な娘の話。娘は、両親と死に別れ、天涯孤独の身の上。母親は、迷わず成仏したけれど、父親は、壁に憑依して、塗り壁に、なってしまった。って、凄い設定(笑)成仏出来ない幽霊絡みの事柄を、解決していく話かな?面白く、読み進められそう。
Posted by ブクログ
主人公のるいのまっすぐさや、出てくる幽霊が決して悪者じゃないところがあったかい。好みで言うと、お父さんがおとぼけキャラくらいの方が私は好きかも。
Posted by ブクログ
Tさんのお勧め。
天涯孤独の娘、るい。
それは嘘ではないが、実は死んだ父親はぬりかべとなって娘の周りをうろちょろしている。
それもあり、この世ならぬ者が見える娘は勤め先に困り、
よろず不思議承り候、とかがげるお店に引き付けられるように勤めることに。
るいが最後に死んだ子を想って泣くところは、何とも言えなかった。
ちょっと天然ぼけでまっすぐな主人公なだけに、その悲しさに胸を打たれた。