あらすじ
近頃るいにつきまとう悪霊たち。九十九屋店主の冬吾がかつて客から引き取った「福石」に関わりがあるらしいのだが。(「福の石」) ある朝、店先に置かれた印籠にはふたつの目玉が入っていた。持ち主の按摩・寿安は、目玉の謂れを明かし、るいの力を貸してほしいと言う。(表題作) 不思議を商う店を舞台に、るいとあやかしたちが活躍する大好評シリーズ第九弾!
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Posted by ブクログ
ぬりかべの娘の九作目。
前作でるいの縁談、冬吾の行方知らずと難事を乗り越えたにも関わらず、
相変わらず進展のないふたり。
化け猫のナツの方がやきもきしている。
そのナツも冬吾の兄に鈴をもらって嬉しそう。
「福石」と呼ばれていた龍の産まれる石のお話と、
寿命の代わりに目を失った按摩のお話。
石を悪事に使っていた易者に、冬吾の代わりに悪意を向けられたるい。
だが悪意には気づかず、送り込んだ亡者はるいに放り投げられ、
易者のもとに連れて行こうとした男たちはるいの父親にぼこぼこにされたところが
面白かった。
それにしても、もうちょっと進まないかね、るいと冬吾の仲は。