あらすじ
かつての上役・菅野の屋敷で、岡っ引きの源次は誰もいない場所に黒々と伸びる影を見る。まるで針仕事をしているような女の影。菅野はそこに、半年前に亡くなった妻の久がいるというのだが――。(表題作) あやかしたちが引き起こす不思議とそこに浮かび上がる人々の想い。幽霊が見えるるいと「ぬりかべ」の父親らの活躍を描く、ほっこり切ない人気シリーズ第三弾!
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Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。ついにナツさんの正体が明らかに。
このシリーズは幽霊や物の怪が出てくる人情物という感じだけど、今作は特にホロリとするような良い話だった。最後の「もののけ三昧」が今までの話で一番好きかも。
Posted by ブクログ
怖いよりも、なんだか良い話が多くて、るいの人柄なのか、取り巻く人たちがいいのか、安心して読めるシリーズ。やっぱり、いざという時のお父さんがいるし。
やっと、気付いたね。
どの話も、しみじみと、心が温かくなるような話だった。
主人公の性格のせいか 、あやかし絡みの話も、全然怖くないのが良い。夜に読んで、眠れなくなるような話は、苦手だから。それと、ナツの正体に、やっと気付いたね(笑)
Posted by ブクログ
どの話も面白かった!
今回はホロっとくる内容だったな。
「虫干しの日」
こちらとあちらの世界というと怖いイメージだけど、もう一人の自分への愛着、分かる気がする。
「おもいで影法師」
大事な人がいなくなって寂しく思うのは、人も人でないものも同じ。
「もののけ三昧」
自分は消えても、長屋の住人たちを思うスミ様の優しさ。