2022年4月読了。
もう他の方のレビューで内容等については語られてるので、多くは省くが、'70年後半~'80年中頃位までがオンタイムで熱狂していた世代なので、これだけの質量共に充実した「馬場さんの本」に出逢えた事に感謝したい。
当時は、外人レスラーが豊富な全日、猪木のストロングスタイル
...続きを読むが華々しい新日、テレ東でヒッソリ放送され、余程の通か好みの方にしか愛されなかった国際(失礼)、の三つだった。
自分の関心は、全日から入って新日へ移り、業界全体が四分五裂状態に成る前に興味を失ったので、今の新日にも、PRIDE等の「格闘技」とやらにもあまり関心が無いので、テレビの前で手に汗握って見ていた頃の部分には、懐かしさと共に、当時プロレスがいかに熱かったかを思い出させてくれた。「スピニング・トー・ホールド」の曲がエンドレスで脳内再生された程w。
昔からプロモーターとしての馬場さんの有能さは聞いていたが、これ程生々しい話は初めてで、知らないことばかりだった。そして、プロレスラー達独特の、自分の話を「盛って話す」所も、微笑ましさと懐かしさを強く感じた。
それは、故中島らもさんがミスター・ヒトと云うアメリカで活躍した日本人レスラーと対談した本『クマと闘ったヒト』を読んだ時に、「事お金に於いて、あざとくないレスラーは一人も居ない」と言うような話を聞いていたので、興味の有る方は是非お読みいただきたい。あの、お二方共に結構キツい真実が語られておりますので…w。
しかし、終章辺りに書いてあったが、「もし」あのまま馬場さんがアメリカに残っていたら…と云うIfは、心踊らせる気持ちにさせられた。「巨人症」と云う成長ホルモンの異常から「大きく成った」人は、その分だけ寿命が短いという事も初めて知って驚いた。
最後に、自分がまだ幼い頃に読んだ『プロレス・スーパースター列伝』という漫画はほぼ全て嘘だと云う事がよ~く分かった。もう故人だけど、ヤったな梶原一騎ww!!!