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Posted by ブクログ
クラッシュ・ギャルズという名前は知っていてもどんな二人なのかは知らない。彼女たちの全盛期に生まれ落ちた僕が楽しめるのかという疑問はすぐに払拭された。
長与千種とライオネス飛鳥の幼少期から女子プロに入っていくまで、そこからの葛藤と戦い。時代を作った二人と他の女子プロレスラーとの関係や全女という組織、そして時代が変わっていく中でもがきながら輝いたこの二人を時系列で追いかけながら、彼女たちのファンであったひとりの少女(のちに編集者になる)をもうひとつの視点として入れていることでクラッシュ・ギャルズという存在をさらに浮かび上がられている。
読んでいて栄枯盛衰というしかないのか。彼女たち、いわゆるレジェンドが復活しその輝きに勝てる後輩がいない、新人がいないという時にその歴史はどうやっても終わっていくという宿命からは逃れらない。
これは春日太一著『あかんやつら』とも共通している。東映京都撮影所の始まりから今に至るまでを書いている作品もどうように栄枯盛衰を描いていた。時代という大きな流れの中で以前のように立ち行かなくなっていく、そして新人を育てる事ができない、あるいは時代の変化によって新人そのものがいない。
大きな物語の終焉はどこか似ている、それはこの日本の戦後体制の終焉と共にいびつな変化をつげる時代の中で既存のシステムが崩壊している事と直結しているのだろう。
読み物として知らなくても楽しめる。そして時代というか光り輝くものの終焉とは一気にではなく絡み合った要素によって次第に輝きを奪っていくものなのだろう。
クラッシュギャルズがよくわかる
井田真木子『プロレス少女伝説』が大好きなのだが
これも面白いよと友人に勧められて読んだ。
長与千種のインタビューも井田真木子の別の本で少し読んで
その独特のテンションと緊迫したやりとりにしびれていたが
この本は長与千種より普通の人というか、長与よりは共感しやすい
ライオネス飛鳥(と、飛鳥推しのファン→編集者)にスポットを当てることで
80年代〜90年代の女子プロレスの苛烈な栄枯盛衰を見せ、それと同時に
悩み、傷つきながらもプロレスで自分を表現しようともがくひとりの人間の歩みを淡々と綴る。
井田真木子の書き方にミソジニーが滲みすぎてて
(コンプレックスもあったのか?)
かなりキツかったので星ひとつマイナス。
星を半分にできるなら3.5にしたかった。
Posted by ブクログ
冒頭を読み始めたら最後まで読むのを途中でやめられないほど面白く、読むのが遅いオレには滅多に無い読書体験だった。クラッシュ・ギャルズに全く思いいれもないしそれほど興味もなかったのだけど、それでも大変おもしろくてぐいぐい引き込まれた。普遍的なものがたくさん描かれているからだろう。間違いなく名著である。中でも中高生の女子がかっこいい同姓に惹かれる理由が語られているのが面白かった。全日本女子プロレスの経営のいい面と悪い面も面白い。
長与千種の方が圧倒的に人気があったことも初めて知った。彼女の天才性が周りをざわつかせている感じや、ファンが彼女の計算高さを知っていても熱狂するのも面白かった。改めてあの時代にきちんと見ておけばもっと面白かったのだろうともったいない気持ちになった。
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