大谷翔平がアメリカ中を熱狂させた2018年。そのおよそ半世紀前、同じ「ショーヘイ」の名を持つ男が全米にその名を轟かせていた。男の名前は、ショーヘイ・ババ。巨人軍に入団する高い身体能力を持っていた馬場は、プロレスの本場・アメリカでその才能を大きく開花させる。そして1964年2月、NWA、WWWF、WWAの世界三大タイトルに連続挑戦という快挙を成し遂げる。巨体にコンプレックスを抱き続けた男が、自らの力でそれを乗り越える。マットの上で人生を戦い抜いた男の旋風ノンフィクション!
1976のアントニオ猪木を読み、バラエティ番組でしか観たことがなかったジャイアント馬場の凄さと苦悩を知ることが出来た。著者のプロレス本はオールドプロレスファンなら読んで絶対損は無いです
Posted by ブクログ 2020年07月06日
思いつくままに感想を並べると
馬場だけではなく、日本のプロレスの隆盛→力道山や日プロ時代のタニマチ、ブッカー、来日レスラーなどにも触れていて面白い。
アメリカのプロレスがなぜショーアップされたのかも知れてタメになった
バディ・ロジャースの集客力の凄さ。と同業者、プロモーターからの嫌われ方
馬場...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月15日
昨年ステイホーム月間に電子書籍で柳澤氏の「1976年のアントニオ猪木」と「1985年のクラッシュ・ギャルズ」を読み、この「1964年のジャイアント馬場」にも興味を抱いていたのですが今回やっと読むことが出来ました。
派手で話題に事欠かないアントニオ猪木に関する本は数多ありますが、それと比べると数少ない...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月19日
よかった。すごい本だ。600P近くの大著だが1週間で一気に読んだ。
巨体ゆえに奇怪視された不遇と、それゆえにモルモンに入信した不遇の少年時代。プロ野球に入団するもこれも嫉妬(本著ではこれはある意味キーワードになっている)ゆえに1軍で活躍できず、大洋移籍直前の風呂場の怪我で野球生活にピリオドを打つ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月06日
実は漫画『バーナード嬢曰く』で紹介されていた、同じ著者の『1978年のアントニオ猪木』と勘違いをして手に取った。どうも、上記の本が先に出て、その続編的位置づけで、本書が出たらしい。
全くプロレスの知識のないままに読み始めたのだけれども、とても面白い本だった。はじめは『木村政彦はなぜ力道山を殺さなか...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月10日
著者はこれまで様々なプロレスラーについて、特定の年を転機の年として取り上げて来た。ジャイアント馬場にとってのその年は、1964年。といっても1964年の1年にスポットを当てたというより、1964年前後での馬場を取り巻く状況の変化、という取り上げ方である。
そのあまりにも大きな体でコンプレックス...続きを読む