【感想・ネタバレ】完本 1976年のアントニオ猪木のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

猪木が死んだからこそ読むべき

2022年12月04日

読んで良かった。
もうそれに尽きる内容でした。

0

Posted by ブクログ 2018年10月18日

柳澤氏の本は、「クラッシュギャルズ」「馬場さん」に続いて3冊目だが、やはり面白い。

自分が自分がという姿勢がどうしても好きになれず、子どもの頃から猪木ファンではなかったが、これを読んで、対ビル・ロビンソン戦や、対アリ戦を見ると、とても凄い試合をしていたんだな、と思った。

私が見ていた80年代の対...続きを読む国際軍団の頃はすでに全盛期を過ぎていて、あんな酷い仕打ちをしてどうにか自分を輝かせていたということだったんだろう。

70年代の猪木は本当に凄かったんだな、と思わされた一冊だった。

0

Posted by ブクログ 2016年05月30日

[夢を見せた、馬鹿な男]日本のプロレス、そして格闘技のあり方を変えてしまうほどのインパクトを持ったアントニオ猪木と、彼が1976年に戦った「異常な」4試合にスポットライトを当てた作品。その道に詳しくない読者をも唸らせ、ノンフィクションの分野で今なお高く評価されている一冊でもあります。著者は、プロレス...続きを読むに関するノンフィクションを多数世に送り出している柳澤健。


まだ2016年も半分を過ぎていませんが、面白さに関して言えば間違いなく今年のトップ10に入ってくるであろうレベル。ルスカやアリとの試合の描写が素晴らしいのはもちろんですが、それを取り巻く力関係や人間模様、そして何より物語の語り部としてのアントニオ猪木の「狡智さ」に舌を巻きました。(私もそうでしたが)アントニオ猪木に対して「ダーッ!!」と「デイッ!!」のイメージしかない人にこそぜひオススメです。


〜猪木にとって、1976年に戦った4試合のことなどどうでもよかった。猪木はリアルファイトが好きだった訳でもなく、プロレスを超える総合格闘技を指向した訳でもなかった。にもかかわらず、ルスカ戦から始まった異種格闘技戦、アリ戦から続く3試合のリアルファイトは、確かに日本のプロレスを変えたのだ。〜

大学院も終わりに近づき、ようやくこういった課目関係外の面白い本も読めるようになってきました☆5つ

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年12月03日

2007年に発売された単行本に大幅加筆。
そして、Number誌上で実現したアントニオ猪木へのインタビュー
が収録され、無事に「完本」となった名作を、改めて読んでみた。

単行本に関しては既に10回以上積読を重ねているのだが、この文庫版は
まるで違う作品のような印象。特に加筆されたパク・ソンナン編で...続きを読む
韓国プロレス界に関する記述は実に興味深く、無情にも猪木にセメント
を仕掛けられ、なすすべも無かった韓国の巨人の苦悩が伝わる。
このエピソードは、G SPIRITSに掲載された小泉悦次氏の「キンタロー・
オオキのアメリカ武者修行」と合わせて読むことをオススメしときます。

そして、読後の率直な感想は、「やっぱりアントニオ猪木は凄い」の一言。
特にここで採り上げられたリアルファイトの3試合は、プロレスどころか
格闘技の範疇にも入らない、異様なファイト。僕にこんな世界を魅せてく
れた選手は、今のところアントニオ猪木唯一人しか存在しない。だから、
僕の中では猪木は特別というルールが、いとも簡単に適用されてしまうのだ。

やはり柳澤健作品、ここで全て読むべき。
次は、「東洋の巨人」の出番である。これは後ほど。

0

Posted by ブクログ 2014年07月15日

5年ぶりの再読。プロレスをしようと来日したアリに,リアル・ファイトを仕掛け,重傷を負わせる。韓国やパキスタンでは,相手の目に指を入れたり,腕をへし折ったりする。猪木の戦った3試合のリアル・ファイトとルスカ戦について詳述。アントニオ猪木,恐るべし。

0

Posted by ブクログ 2013年05月11日

アントニオ猪木から感じる劇物的存在感はいったいなんなのか。
1976年に起こった4つの事件を追いかけた。ノンフィクションです。

有名なのは世紀の凡戦モハメド・アリ戦ですが、
ウィリアム・ルスカ戦、パク・ソンナン戦の章も面白い!

オランダ柔術界二人のメダリストの因縁は引き込まれますし、日本も韓国も...続きを読むプロレスは近代化・経済発展と共に歴史を歩んできた背景が勉強になります。昭和興行の裏歴史として楽しめるんですが、主人公の猪木はそれぞれのドラマの最後に出てきて、気持ちのいいくらいすべてを台無しにして幕を引きます。痛快。

0

Posted by ブクログ 2013年05月06日

いや、すごい本だ。

1976年に行われた猪木の4つの試合。
ウィリエム・ルスカ戦、モハメド・アリ戦、パク・ソンナン戦、アクラム・ペールワン戦。
この本は、その4つの試合をもとに、日本のプロレス界、格闘技界とアントニオ猪木という男の歴史を綴ったものだ。

そもそもプロレスの試合について調べるというの...続きを読むは難しい。
プロレスがボクシングのような意味での真剣勝負の競技ではないからだ。
そして、それをプロレスラー自体は認めない。
その上、上記4つの試合のうち3つはリアルファイトであったと言う。
つまり、プロレスがリアルファイトでないことを相手に認めさせ、その上でタブーであるリアルファイトが行われた事情を調べねばならないのだ。
あー、ややこしい!

それを作者は丹念な調査で調べあげた。
膨大な資料と証言にはこれが真実であるとの説得力が十分にある。
文章は簡潔で、わかりやすく、大変読みやすい。
素晴らしいルポだ。

「プロレスは世界最強の格闘技である」アントニオ猪木がかけた魔法。
本書を読んで、この魔法が本当の意味で解けたのはK-1とPRIDEの崩壊を待たねばならなかったことに改めて気づいた。
アントニオ猪木という男は天才レスラーであり、かつ天才的な魔法使いだったのだな・・・。
本人はおそらくそこまで自覚していなかっただろうけど。

0

Posted by ブクログ 2012年12月22日

とてもおもしろい。アリ戦を起点とする3回あったというセメントマッチの全容が明かされている。巻末の猪木本人へのインタビューも秀逸で、猪木もあいまいな部分も多いがよく応じている。数は多くないが写真も試合の雰囲気をよく伝えていて素晴らしい。

0

Posted by ブクログ 2012年10月26日

いや〜、最高のプロレス本だった。アントニオ猪木の天才的なプロレスラーの姿から無能な経営者までの姿は、一貫してエゴイストそのもの。厳しさと尊敬の目線が入り交じった書き手の熱意があったからこそ、こんな名作を生み落としたんだろうなぁ。裏側を知っても尚、プロレスがもっと好きになれた。

0

Posted by ブクログ 2012年02月15日

えーーーっ!!

わたしみたいに、プロレスファンタジーにドッポリ使ってきた人間には、ものすごい衝撃の本です。
少なくとも、UWFは、フェイクじゃないと、今まで信じててた。
だって、夢枕 獏を読んで育ってきたんだから。あと、梶原 一騎とね(笑)

まあでも、確か前田も、

「いつでも、あんな試合ができ...続きを読むるわけでない」

みたいなことを言っていたんだから、そうなんだろうな。だからこそ、佐山とは袂を分かったという話は、すごく納得できる。

まあでも、これこそが「たったひとつの真実」ではなくて、これも、プロレスをとりまく魅力的な伝説のうちの1つなんだと思います。
嫉妬とプライドでできた、ドロドロした物語。

そして、その伝説の渦中にいた人間でさえ、もう残っているのは、自分にとっての真実だけなのだと思います。

1つの歴史の証言。

0

Posted by ブクログ 2012年02月04日

うん、とても面白かった。1976年の猪木の4つのリアルファイトが後の格闘技ブームへの流れを作ったのはもちろんだけど、そんな後のことなど意識してるはずもない猪木がなぜそんなことをしなければならなかったのか、馬場とのライバル関係に裏打ちされたその背景が非常に興味深かった。彼のトリックスターぶりってのはそ...続きを読むこから来てるんだな、と。考えようによっては、希代のトリックスターを産んだという意味で、その追い詰められ方は良かったのかもしれない。未だに何かやりそうだもんね、ほとんどは失敗なんだけどさw

0

Posted by ブクログ 2010年06月01日

 まず結論からいいますと、本書は傑作である。私は、プロレスに夢中になったこともないし、アントニオ猪木に深く魅了されたことがない。プロレスなど退屈に覚えるほどである。夢中になったとすれば『プロレススーパースター列伝』の「懐かしのBI砲編」を通したアントニオ猪木である。そんな私にも本書は傑作と思わせる作...続きを読む品であった。解説で海老沢泰久が書いたとおりである。
 素晴らしいノンフィクションを読むと、「ノンフィクションとは何か」「ノンフィクションとはどうあるべきか」をつい考えてしまうのですが、本書を読んでいる途中、何度もそれを感じました。この描写は、事実ではなく筆者の想像なのだから、そう描くべきである、いや、それが読者は判断できるのだから、それはいいのだ、というようにである。

0

Posted by ブクログ 2009年11月03日

健史が突然送りつけてきた。読めということ。適当に読み始めたら、これがまた面白い!
 書いてあることを全部信じるかどうかは勝手だが、この取材力・偏向しない書き方、十分に信ぴょう性がある。
 事実は面白い。文章力ももちろんだが。多分、プロレスに興味がなくても楽しめるのではないか。ましてや、この時代にプロ...続きを読むレス小僧であれば・・・。

0

Posted by ブクログ 2022年12月28日

まずプロレスは勝敗の決まったショーだとはっきりと言ってのける作者の冷静な視点が良い。

プロレスについて語る人って、プロレスをリアルであるかのように語る人ばかりで、興味がない人からするとその時点で聞く気が無くなってしまうから。

でもこの作者はショーだと断言した上で、アントニオ猪木がいかに魅力的で...続きを読む凄いプロレスラーだったのかを伝えてくれるのが素晴らしかった。

プロレスの知識がなくても(無いからこそかもしれないけど)分かりやすくて、面白かった。

0

Posted by ブクログ 2012年09月17日

華やかなプロレスの世界、ヒロイックな猪木。何も知らずに、ただそういったものを求めてこの本を読んだのなら、手痛いしっぺ返しを受けるだろう。それこそ「風車の理論」が如く、何倍にもなった反撃。 暴露本の側面が色濃い本書は、映画「ビヨンド・ザ・マット」や「レスリング・ウィズ・シャドウズ」の日本版といった趣き...続きを読むである。 本書は万人に薦められるものではない。好き嫌いが激しく分かれる、まさに猪木そのものである。プロレスに対するリトマス試験紙として最適な一冊。 かつて梶原一騎が少年達に見せた憧れの世界を求めてはいけない。

0

Posted by ブクログ 2010年11月04日

プロレスを学ぶ事は歴史を学ぶ事と似ているのだなぁ、と思った。
諸説入り乱れていて、何が真相なのかは当人しかわからない。
そんな中、新しい事実(?)がわかったので、非常に興味深かった。

0

Posted by ブクログ 2011年07月25日

1976年というと、もう30年以上も前の話になる。高校生だった当時、別にプロレスが好きだったわけでもなく、アントニオ猪木に興味があったわけでもないのだけれども、猪木がモハメド・アリと試合をする、という話には非常にひきつけられた。一時期、クラスの男どもの話題の中心だったと思う。まぁ、それを見てクラスの...続きを読む女子は眉をおおいにひそめていた、との記憶もあるけれども。が、試合はひたすら退屈なものだった。ボクシングの世界チャンピオンと一流のプロレスラーが、ガチンコ(真剣勝負)で試合をしたら、ほとんど必然的にこういう試合になってしまうのだよ、ということが説得的にこの本には書かれているけれども、当時はそういう理屈を知る由もなく、ひたすらがっかりしたことを記憶している。上記したように、プロレスにも猪木にもほとんど興味がなかったし、この試合のあとも興味を覚えたわけでは勿論なく、プロレス・猪木のことはほとんど知らないのだけれども、それでも、この本は充分に面白かった。

0

Posted by ブクログ 2018年11月12日

プロレスにおいても正しい歴史というものが存在するってことですね。もちろん、この本の内容についてもなお、全面的に信用できるかどうかは別のことですが。
これまでに、元レフェリーとか関係者とかが発表していた異種格闘技戦について、別の視点から調査し、再構築した一冊です。
これまでの同種の出版物と比べれば、ま...続きを読むだ、現実的で信用できる気もしますが、幾分、猪木を美化しているところが見え隠れしているのが気になったりします。
いつかは、本人がちゃんと本当のことを話してくれないかなぁというのは、きっと過度な期待なんでしょうね。(^^;

0

Posted by ブクログ 2011年09月14日

私が18歳の時、アリがリストンを破ってチャンピオンになった試合を受験浪人仲間の友人宅のTVで見た。興奮した。今30歳過ぎの長女の名前は亜里である。子供の時は力道山の試合を見て興奮したがプロレスファンではない。ヒクソン・グレイシーが好きだし、K1やボクシングは好きでTVは必ず見る。そんな私だが、あのア...続きを読むリ・猪木戦は一生で一回しか見れなかったの試合である。水道橋博士が「射精中絶」と評する欲求不満の凡戦であるが、あれほど震えるような緊迫感があり息の詰まるような真剣勝負は二度と見れないだろう。

0

「ノンフィクション」ランキング